6月25日のニュース・ジョホール監督はリーグ最高額選手ジャリル・エリアスの退団を否定・アセアンU16選手権-マレーシアは初戦の東ティモール戦に大勝・頑固な外国籍選手がヌグリスンビラン不調の原因か

ジョホール監督はリーグ最高額選手ジャリル・エリアスの退団を否定

英字紙ニューストレイツタイムズは、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のエクトル・ビドリオ監督がジャリル・エリアスは現在もJDTに所属しているという談話を報じています。

アルゼンチン生まれでシリア代表のジャリル・エリアスは今年1月、アルゼンチン1部のサン・ロレンソからJDTに加入していますが、5月18日のマレーシアスーパーリーグ第2節ヌグリスンビラン戦からベンチ入りしておらず、SNS上では退団の噂もでていました。

ビドリオ監督は、守備的MFのエリアス選手ががチームと共にトレーニングを続けていると話しています。「彼は良い選手だが、我々には他にも強力なMF陣がいる」と説明し、あくまでも戦術的な理由から出場機会がないことを説明しています。

エリアス選手はTransfermarktによれば300万ユーロ(およそ5億1000万円)の価値があるとされています。これは現在、マレーシアスーパーリーグ(MSL)でプレーする選手の中では最も高額の評価を受けている選手ですが、そのエリアス選手が1ヶ月以上試合に出場していないことから、クラブを離れるかも知れないという憶測が広まっています。なお、この件については、JDTからの公式発表はありません。

アセアンU16選手権-マレーシアは初戦の東ティモール戦に大勝

インドネシアの中部ジャワ州スラカルタで開催中の東南アジアサッカー連盟(AFF)U16選手権はマレーシアが入っているC組の第1節が行われ、マレーシアは東ティモールを5-0で圧倒し、素晴らしいスタートを切っています。

ハビエル・ホルダ・リベラ監督率いるマレーシアU16代表は、、イズディン・アフィフ(35分)、ファフミ・ファリザマル(55分)、アワル・ワフィ(66分、89分)、アラヤン・ハキム(78分)のゴールで初戦を快勝し、勝点3でC組のトップに立っています。

C組のもう1試合はタイU16代表とオーストラリアU16代表が対戦し、こちらは0−0に終わっています。マレーシアU16代表の次戦は、6月26日の第2節でオーストラリアと対戦します。

頑固な外国籍選手がヌグリスンビランの不調の原因か

マレーシア語紙ブリタハリアンは「頑固な外国籍選手がヌグリスンビランの不調の原因か」という見出しの記事を掲載しています。

マレーシアスーパーリーグは先週末で第4節まで終了していますが、ネグリセンビランFC(NSFC)は開幕から3連敗中で、その間に行われたFAカップ1回戦も含めるとここまで4試合で0勝4敗で得点1失点14という大不調に陥っています。

この記事の中でNSFCのファリク・フィルダウスCEOは、チームが4試合で14失点するとは予想していなかったと述べ、目に見える不調の原因を解明するための検討を行うと述べています。

「これまでのところ、チーム内の連携は満足のいくものではない。選手が各自の意見を述べることで、アズミ・アジズ監督のゲームプランにも影響が出る。チームは、多様なバックグラウンドを持つ外国籍選手を迎え入れている一方で、彼らはアズミ監督のゲームプランや指示に従うべきだが、そうなっておらず、これを改善する必要がある。」と述べたファリクCEOは、全ての選手が監督の指示に従っていないことがチームのパフォーマンスの質に影響を与えているとしています。

また4連敗という結果ながら、チームはアズミ監督を信頼しており、今後の状況が改善することを期待しているとも話しています。

今季のNSFCは開幕戦でジョホール・ダルル・タジム(JDT)に1-3で敗れ、次戦はセランゴールに0-4、そして先週末の第4節ではKLシティに0-3で敗れました。またFAカップ1回戦でもセランゴールに0-4で敗れて敗退しています。

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ヌグリスンビランには、今季から佐々木匠選手が加入しており、この記事の中で「監督の指示を聞かない外国籍選手」に佐々木選手が含まれるのかどうかは不明です。ちなみにヌグリスンビランの試合はリーグ戦のスランゴール戦と、FAカップのスランゴール戦の2試合を現地観戦していますが、素人目ではいずれの試合もスペイン出身のFW、ミカことミゲル・アンヘル・フンコ・マルティネスと他の選手との連携の悪さが目につきました。パスを求める一方で、自分が詰められても無理してかわそうとし、結果として相手に奪われるという場面も少なからずあり、あまり良い印象ではありませんでした。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第4節の結果とハイライト映像(1)・今季未勝利同士の対戦はKLシティに軍配で佐々木選手のヌグリスンビランは開幕3連敗・谷川選手が今季初ゴールを決めるもクチンシティは今季初勝利ならず

2026W杯アジア2次予選などで中断していたマレーシアスーパーリーグ(MSL)がおよそ1ヶ月ぶりに再開し、6月21日から23日にかけて第4節が開催されています。しかしマレーシアのスポーツメディアは、連日、ユーロ2024、そして先日開幕したコパ・アメリカ2024のニュースで溢れ、国内サッカーの記事は片隅に追いやられ、両大会が終わるまでは、そういった冷遇状態が続きそうです。

なお今季のMSLは13チームで編成されており、第4節はサバFCの試合はありません。 第5節は7月12日(金)から14日(日)に予定されています。
*試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式YouTubeより

MSL2024/25第4節
2024年6月21日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 0~3 KLシティFC
⚽️KLシティ:ブレンダン・ガン(28分)、パウロ・ジョズエ(73分)、S・シャルヴィン(90+3分)
🟨ヌグリスンビラン(0)、🟨KLシティ(0)、🟥ヌグリスンビラン(1):ジャック・フェイ
MOM:ブレンダン・ガン(KLシティFC)

ヌグリスンビランは今季初のホーム開催となったこの試合は、KLシティにとっては今季初のアウェイゲームとなり、ヌグリスンビランのダークレッドのホームユニフォームも良かったですが、この試合で初披露となったKLシティのロイヤルブルーのアウェイユニは、それ以上に良く、今季のMSLチームのアウェイユニの中で個人的に一番気に入りました。

ここまで0勝2敗で得点1失点7のヌグリスンビランと、0勝1分1敗で得点2失点6のKLシティといういずれも今季未勝利同士の対戦となったこの試合は。アウェイのKLシティが先制しました。28分、右サイドのパウロ・ジョズエからのクロスをブレンダン・ガンが頭でドンピシャに合わせてゴール!ブレンダン・ガンの今季初ゴールでKLシティが1点をリードしました。

KLシティのリードで折り返した後半の50分、危険なタックルでイエローカードを出されたヌグリスンビランのジャック・フェイがVARのチェックが入り、レッドカードで退場となると、それまで押し気味に試合を進めていたKLシティは数的有利を生かして2点を追加し、今季初勝利を挙げています。特に73分のパウロ・ジョズエのゴールは開幕から3試合連続、カップ戦も入れれば4試合連続となるとともに、在籍7シーズン、出場120試合目でクラブ最多記録を更新する通算43ゴール目となっています。

一方のヌグリスンビランはこれで開幕から3連敗で最下位に沈み、FAカップも合わせると4戦4敗で今季通算では得点1失点14となりました。なおヌグリスンビランの佐々木匠選手は先発して、フル出場しています。

試合後の会見で、移籍後初ゴールを挙げたブレンダン・ガンは、この試合のゴールが次節7月14日の「クラン渓谷ダービー」スランゴール戦に向けて自身を鼓舞するゴールになったと述べています。昨季まで4季にわたりキャプテンを務めていた古巣との対戦については、「スランゴールは(酸をかけられて負傷した)ファイサル・ハリムのためにチーム一丸となっていると言われているが、ファイサル・ハリムを思う気持ちはスランゴールだけでなく、どのチームにもある」と述べ、次はホームでの今季初勝利のために全力で臨みたいと話しています。

MSL2024/25第4節
2024年6月22日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 3-0 スリ・パハンFC
⚽️ジョホール:ヘベルチ・フェルナンデス3(5分、67分、87分)
🟨ジョホール(2)、🟨スリ・パハン(3)
MOM:ヘベルチ・フェルナンデス(ジョホール・ダルル・タジムFC)

ベルグソン・ダ・シルヴァ、フェルナンド・フォレスティエリの両FWがベンチ外ながら、代わりの選手が遜色なく活躍したジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)がヘベルチ・フェルナンデスのハットトリックで開幕4連勝を飾っています。

MSL2024/25第4節
2024年6月22日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティFC 1-1 トレンガヌFC
⚽️クチンシティ:谷川由来(28分)
⚽️トレンガヌ:サファウィ・ラシド(50分)
🟨クチンシティ(2)、🟨トレンガヌ(1)
MOM:谷川由来(クチンシティFC)

今季未勝利のクチンシティは、谷川由来選手の今季初ゴールで引き分けに持ち込んでいます。

前半をスコアレスで折り返した試合は、後半は激しい雨の中で行われました。自陣ペナルティエリア内で、クチンシティのロドニー・セルビンがイスマヒル・アキナデを倒すと、VARのチェックが入った結果、トレンガヌにPKが与えられます。この試合ではキャプテンバンドをつけたサファウィ・ラシドがこのPKを決めて、トレンガヌが先制します。

しかし80分にクチンシティは左サイドでFKを得ると、チェチェ・キプレはゴール前に蹴り込みます。トレンガヌGKスハイミ・フシンがキャッチに失敗してこぼれたボールを谷川由来が押し込みます。これもVARのチェックが入りますが、ゴールが認められてクチンシティが同点に追いつきます。

しかしその後は共に追加点を奪えず、1−1のまま終了しています。クチンシティの谷川由来選手は、先発してフル出場し、今季初ゴールを決めています。ユキは混乱した状況で賢明な行動をとってボールをトレンガヌのゴールに押し込んだ。

MSL2024/25第4節
2024年6月22日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナンFC 0-1 クダ・ダルル・アマンFC
⚽️クダ:エベネゼル・アシフアー(77分)
🟨ペナン(2)、🟨クダ(1)
MOM:エベネゼル・アシフアー(クダ・ダルル・アマンFC)

マレー半島北部にあるクダ州とペナン州の「北部ダービー」は、アウェイのクダがペナンを破り、今季初の勝点を獲得しています。

今季ここまで未勝利のペナンはホームでの勝利を目指しましたが、先日のFAカップ1回戦ではハットトリックを決めているエベネゼル・アシフアーが、途中出場ながら今季リーグ戦初ゴールで上げた1点を守り切ったクダに敗れています。

この両チームは来週7月5日にFAカップ準々決勝で再び顔を合わせますが、今季就任したペナンのアクマル・リザル監督は、試合後の会見では全体としてチームのパーフォーマンスは良いと話す一方で、些細なミスがこの日の敗戦の原因だと分析し、その上で、カップ戦も含めて過去5試合で2得点の攻撃陣の奮起を促したいと話しています。またこの試合では攻撃の中心として期待されているロドリゴ・ディアスがケガで欠場しましたが、来週のFAカップでは復帰できるだろうとも話しています。

MSL2024/25第4節
2024年6月23日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴールFC 2-1 ペラFC
⚽️スランゴール:ロニー・フェルナンデス2(24分、40分PK)
⚽️ペラ:ヌル・アズファル・フィクリ・アズハル(78分)
🟨スランゴール(1)、🟨ペラ(3)
🟥スランゴール(1):アレクサンダー・アギャルカワ、🟥ペラ(1):シャールル・ニザム・ムスタファ コーチ
MOM:ロニー・フェルナンデス(スランゴールFC)

30分以上10人での試合を強いられたスランゴールが逃げ切って、開幕から3連勝を飾っています。

24分にチリ出身のFWロニー・フェルナンデスのゴールで先制したスランゴールは、38分にアルヴィン・フォルテスがペラのトミー・マワトにペナルティーエリア内で倒されてPKを得るとこれもフェルナンデス選手が決めて、リードを2点に広げます。

前半から好機を作っていたペラは、64分にスランゴールのアレックス・アギャルカワが元FC琉球のワン・ザック・ハイカルへの激しいタックルがファールとなり、一発レッドで退場となると、数的有利を活かして78分にヌル・アズファル・フィクリ・アズハルのゴールで1点差に迫ります。しかし、試合終盤にペラが得点機を活かせなかったこともあり、スランゴールがなんとか逃げ切り、首位のジョホール・ダルル・タジムFCの勝点差3で追う2位に浮上しています。

MSL2024/25第4節
2024年6月23日@スルタン・モハマド4世・スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ダルル・ナイムFC 1-0 PDRM FC
⚽️クランタン:オデイ・ハロウブ(29分PK)
🟨クランタン(2)、🟨PDRM(2)
MOM:オデイ・ハロウブ(クランタン・ダルル・ナイムFC)

試合前には、この試合に勝てば選手や監督コーチにも特別の勝利給が与えられることを発表したクランタン・ダルル・ナイム(KDN)は、ホームでPDRMを1-0で破り、待望の今季初勝利を挙げています。

そこの試合唯一の得点は28分のパレスチナ代表FWオデイ・ハロウブのPKによるものでした。28分にPDRMのアリフ・ナジミ・シャイニがペナルティエリア内でミハル・ジラベクを倒すと、VARのチェックが入り、判定はPKとなります。これをオデイ・ハロウブが決めて、KDNがリードします。なそオデイ・ハロウブは母国パレスチナの国旗をカメラに示してゴールを祝う場面も見られました。の後は両チームとも得点がなく、KDNが今季初勝利を挙げています。

PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発して、フル出場しています。

2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第4節終了)

順位チーム勝点
1JDT41240014212
2SEL49301743
3TRE48220725
4SAB37210532
5KLC3411156-1
6PDRM4411245-1
7SRP3411135-2
8KCH4303156-1
9*KDA4320223-1
10PEN4303112-1
11PRK4310368-2
12KDN4310337-4
13NSE30003110-9
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは開幕前に勝点3剥奪処分を受けています。

6月21日のニュース・最新FIFAランキングでマレーシアは3ランクアップの135位も東南アジア3位奪還ならず・アセアンU16選手権出場の23名が発表

最新FIFAランキングでマレーシアは3ランクアップの135位も東南アジア3位奪還ならず

最新のFIFAランキングが発表され、マレーシアは前回より3ランクアップして135位となっていますが、東南アジア3位奪還はなりませんでした。

先日終了したFIFA2026W杯アジア2次予選で敗退したマレーシアは、東南アジアのチームでは唯一、最終予選進出を決めた134位のインドネシアに1.15ポイント差で及ばず135位、東南アジア4位となっています。なお、キム・パンゴン監督が就任した2022年1月では、昨年11月の130位が最高位です。

今回の発表では、タイが100位で東南アジア1位、以下ベトナム(116位)、インドネシア(134位)、マレーシア(135位)、フィリピン(147位)、シンガポール(159位)、ミャンマー(164位)、カンボジア(180位)などが続いています。

アセアンU16選手権出場の23名が発表

マレーシアサッカー協会(FAM)は本日6月21日に開幕する東南アジアサッカー連盟(AFF)U16)選手権に出場するマレーシアU16代表のメンバー23名を発表しています。インドネシアのジャワ島にある中部ジャワ州スラカルタ市で開催される大会では、マレーシアは東ティモール、オーストラリア、タイと同じ予選C組に入っています。予選A組からC組の各1位と最も成績良い2位チームが7月1日の準決勝に進出し、決勝は7月3日に予定されています。

マレーシアU 16代表23名の顔ぶれは、ジョホール・ダルル・アマンFC(JDT)から12名、国内エリートアカデミーのモクタル・ダハリ・アカデミーから10名、そしてマレー半島北部のプルリス州を拠点とするプルリス・ヤング・ライオンズFCから1名となっています。

先月5月にJDTのU21チーム監督から転身したハビエル・ホルダ・リベラ監督が、今回のU16代表23名中、JDT出身者を半数以上選んだのは予想されたことですが、中でも注目選手の一人がファーミ・ノー・ファリザマル(JDT)です。マレーシアの全国中学生サッカー大会にあたるMSSNの2023年大会得点王です。またマレーシア教育省(KPM)とFAMが共催するKPM-FAMカップU14大会得点王のアラヤン・ハキーム(JDT)も今回のU16メンバーに入っています。なおこのアラヤン選手は、元ペラFA(現ペラFC)のストライカーで2001年のリーグ得点王、ノリザム・アリ・ハサンの息子でもあります。

6月20日のニュース・開幕1ヶ月で早くも複数のクラブで給料未払い発生か・ヘリテイジ帰化選手候補のコービー・チョンがMSLクラブとの交渉のために来馬・W杯予選で活躍したシンガポールGKは中国からの「投げ銭」に困惑

ユーロ2024は第1節の全試合が終了しましたが、この大会が始まって以来、マレーシアの新聞はスポーツ欄の大半がユーロ2024の試合結果や予想、さまざまな写真を掲載し、連日、8から10ページが割かれている一方で、マレーシアサッカーの記事は全て合わせても1ページになるかどうか…。そんな中で、マレーシアでは年中行事とも言える給料未払い問題が早くも起こっているようです。

開幕1ヶ月で早くも複数のクラブで給料未払い発生か

今季2024/25シーズンのマレーシアリーグ(MSL)は、5月10日に開幕し、FIFAデイズによる中断期間までに第3節まで終了しています。そんな開幕1ヶ月足らずのMSLの複数のクラブで既に給料未払いが問題になっていると、英字紙スターが報じています。

ペラFCでは、現在、選手に対して給料の半分しか支払えていないことをボビー・ファリド・サムスディンCEOが認めています。

「それ(=給料が半月分しか支払われていないことは)事実である。クラブはユニフォームや記念SIMカードなどを販売しているが、それが現在、我々ができる唯一のことだ。」

「政府系企業からの支援はなく、ユニフォームの売り上げも伸びない。そして入場料は値上げすればファンの足が遠のくため、低く抑えられたままだ。この状況でいったなにができるのか。」と述べたボビー・ファリドCEOは、他の複数のクラブでも給料の未払いが起こっており、これらのクラブが選手に給料を支払っていない期間はペラFCよりも長いと聞いていることも明らかにしています。

また、KLシティFCでもその期間は2ヶ月とも4ヶ月とも言われる給料未払いが起こっているとされており、同クラブのスタンリー・バーナードCEOは、未払いとなっている給料があることは認めたものの、すぐに解決する予定だと説明しています。

「(未払いとなっている給料は)今週中に支払えるだろう。クラブの株主でもあるクアラルンプールサッカー協会(KLFA)はこの問題を理解しており、それを解決する責任も方法も持っている。またクアラルンプール市役所もクラブのスポンサーとなることを表明しており、そのスポンサー料がクラブに支払われれば、未払い給料は直ちに解決すると話しています。

この他、スリ・パハンFCでも選手が昨季から4ヶ月の給料が支払われていないと噂されており、スターの記者がファンディ・アフマド監督にその実態を尋ねていますが、ファンディ監督は「そういった問題が起こっているかどうかはわからない(?)と述べ、さらに追及する記者の質問を遮り、他の質問に応えたということです。またチームの外国籍選手クパー・シャーマンにも同様の質問をしたようですが、やはりノーコメントだったということです。

さらにサバFCでは、選手や監督、コーチが4ヶ月分の給料が支払われていないと主張する一方で、クラブはこれを否定し、未払い分は1ヶ月から2ヶ月分で、それも支払いが行われつつあるということです。サバFCのジョー・ウィド社長は、クラブの出費は毎月170万リンギ(およそ5700万円)であるとし、状況は逼迫しているものの、選手はクラブとファンのために全力を尽くしてくれており、この状況はすぐに解決するだろうと、話しているということです。

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なお、サバFCについては、FIFAデイズによるリーグ中断期間にインドネシアのジャカルで開催された大会に出場し、3位/4位決定戦でPSISスマランを2−1で破っていますが、その勝利が決まると選手たちは4本指を見せて勝利を祝う場面がありました。(写真はスタジアム・アストロの公式サイトより)

この「4本指」のジェスチャーについては、何かを伝えたいのではという憶測が出ていましたが、上の記事の未払い給料4ヶ月分を示唆しているのではないか、というのが現在、最も有力とされています。

また、スターの記事では取り上げられていませんが、クダ・ダルル・アマンFCは給料未払い問題解決が遅れた頃により、今季開幕前に勝点3を剥奪される処分を受けており、マレーシアスーパーリーグ13チーム中、早くも5チームが開幕からわずか1ヶ月で給料未払い問題を抱えていることになります。リーグは来年4月の閉幕まであと10ヶ月ありますが、果たしこれらのクラブはこの長丁場を乗り切れるのでしょうか。

ヘリテイジ帰化選手候補のコービー・チョンがMSLクラブとの交渉のために来馬

英国で生まれ育った22歳のコービー・チョンは、マレーシア人の父とジャマイカ人の母を持ち、英国、ジャマイカ、そしてマレーシアの3つの国で代表選手となる資格を持っています。特にマレーシアでは、ルーツを持つヘリテイジ帰化選手の候補として、これまで何度も名前が上がっています。ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンFC(WBA)のユース出身のチョン選手は、現在は英国6部のキングズ・リン・タウンFCでプレーしていますが、現在はマレーシア訪問中です。

そのチョン選手は現在、マレーシア滞在中ですが、アストロ・アリーナとのインタビューに応じ、今回の来馬については、マレーシアスーパーリーグ(MSL)のクラブと入団交渉を行うことも目的の一つだと話しています。

「今回、マレーシアに来たのは、親類や友人に会うためだが、MSLのクラブと入団交渉を行うためでもある。既に複数のクラブから打診を受けており、そういったクラブを訪れる予定もある。また(ここでプレーするとなる前に)マレーシアの雰囲気も知っておきたいと思っている。」

「交渉の結果、実際に入団に同意となればここに残るが、そういった具体的な話をするにはまだ時期尚早だと思っている。」と答えたチョン選手は、さらに英国のリーグとはいえ、6部でプレーしているチョン選手に対して一部のサッカーファンから否定的なコメントが出ていることに対しては、大半のマレーシア人サッカーファンは、プレミアリーグ(EPL)しか知らないからだろうと話しています。

さらにチョン選手は「英国6部は(サバFCとマレーシア代表でプレーする)ダレン・ロックや、(元トレンガヌFCとマレーシア代表でプーレした帰化選手の)リー・タックもかつてプレーしていたリーグであり、競争力は非常に高い。(自分への批判者に対しては)プレーを見せることで、実力を判断してもらいたい。ダレン・ロックやリー・タックが代表でプレーできたなら、自分にできないはずはないと思っている。自分は(彼らより)はるかに若く、(セミプロチームでプレーしていた両選手とは違い)プロチームでプレーしている。」と話しています。

またマレーシアでプレーすることの意義については「今後の選手キャリアを考えた際には、自分のルーツがあるマレーシアやアジアでプレーできる機会があるのであれば、それは良いことだと考えている。また代表チームでプレーする機会があれば、それは自分の運命を帰るきっかけにもなる可能性がある」とも語っています

W杯予選で活躍したシンガポールGKは中国からの「投げ銭」に困惑

先日終了した2026W杯アジア2次予選のC組で、中国とタイが勝点、得失差、得点で並びましたが、両チームの直接対決では中国の1勝1分だったことから、中国はグループ2位となりアジア最終予選へ進み、タイは3位となり予選敗退となっています。

最終第6節のタイ対シンガポールの試合はタイが3−1で勝利しましたが、この試合であと1点多くとっていれば、順位はタイがC組2位となり最終予選に進み、中国は同3位で予選敗退になっていたことから、中国サポーターの間では、タイのシュート11本を防いだシンガポール代表GKハサン・サニのおかげで最終予選に進めたとして、ハサン選手が一躍ヒーローとなりました。そしてそれが中国本土からの「投げ銭」へと発展します。’

アルビレックス新潟シンガポールでプレーする40歳のハサン選手は。シンガポールのタンピネスでナシ・レマやロントンなどのマレー料理を出す「ダプル・ハサン(ダプルはマレー語で「台所、キッチン」)という食堂を夫人と経営していますが、この店には試合の翌日から多くの中国代表サポーターが訪れ、さらに支払い用QRコードが中国国内のソーシャルメディアで拡散され、それを使って多くの「投げ銭」がハサン選手宛てに送られていると、シンガポールのメディア、チャンネル・ニューズ・アジア(CNA)が報じています。

これに対してハサン選手は「しばらく(投げ銭が投げられることを)楽しんでいましたが、これはいつ終わるのか、またこの行為に違法性ないかなど疑問を感じどこかで終わりにしなければならない」とCNAの取材に答えています。また拡散しているQRコードの中には偽のQRコードもあり、ファンが詐欺に巻き込まれる可能性があることも警告しています。その上で、ハサンはこれ以上の投げ銭は行わないように訴えています。

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上の記事が出たのは、W杯予選が行われた6月11日から数日経った時期でしたが、その続報を紹介します。ハサン選手は、中国代表のためにプレーしたのではなく、シンガポール代表の勝利のためにプレーした結果だとして、集まった「投げ銭」は自分が受け取るべきではないことから、全額を寄付することを発表しています。さらに今週の月曜日はイスラム教の祝日で週末からの3連休だったこともあり、中国で複数のショッピングモールなどを運営するシンガポール政府系不動産会社のキャピタランドがハサン選手と家族を上海に招待し、そこでメディアやファンの歓待を受けたということです。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦結果とハイライト映像(2)+観戦記・ファイサル・ハリム観戦のスランゴールはヌグリスンビランに大勝

マレーシアFAカップ1回戦:ファイサル・ハリム観戦のスランゴールはヌグリスンビランに大勝

試合から3日も経ってしまいましたが、2024/25マレーシアカップ1回戦のスランゴールFC対ヌグリスンビランFCの試合は、MBPJスタジアムに足を運んだので、その時の様子も含めた観戦記も加えてお伝えします。

この日の試合は珍しく午後5時30分と早い時間のキックオフだったので、試しに公共交通機関を使って試合会場のMBPJスタジアムへ向かいました。使ったのはLRTクラナジャヤ線です。KL国際空港からのKLIAエクスプレスなども乗り入れているKLセントラル駅からはプトラハイツ方面へ12駅目のGlenmarie(グレンマリー)駅が最寄駅になります。駅の改札を出ると案内板があるので、MBPJスタジアムの別称Stadium Petaling Jayaと書かれている右手へ進みます。


階段あるいはエレベーターを使って地上階に降りたら、道路を右、建物を左にして歩いて行きます。駅からスタジアムまでの距離はおよそ800mで、途中には案内板があるのでそれに従って進みます。


道に沿って進むと交差点があるので、そこを左折して、さらに直進するもうスタジアムです。


グレンマリー駅から歩くと、この表示物の前に到着します。これをさらに左に進むとメインスタンド(マレーシアではGrand Standという表示です)、右に進むとバックスタンド(同じくOpen Standと表示されます。)へ向かいます。また、この表示物の裏手に見えているのはアウェイチームのゴール裏席です。試合によってはアウェイチームのチケットでは、ここからしか入場できない場合もあります。


上の表示物の左へ進むと、スタジアムの正面入り口に到着します。MBPJスタジアムは、スランゴールFCが今季のACL2へ出場することから昨年オフに改修工事が行われ、外観もチームカラーの赤に塗られたばかりです。正面入り口のスクリーンには酸をかけられたスランゴールFC所属のファイサル・ハリムへのメッセージも見えます。


マレーシアスーパーリーグは午後9時キックオフの試合が多いのですが、この日はキックオフの時間も早く、子ども連れの観客が多いように感じました。


こちらはスランゴールFCのゴール裏に陣取るウルトラスのみなさんです。ちなみにここに見えている屋根も、スタジアム改修の一環として今季から設置されています。


この日は翌6月18日(日)が父の日でした。他のスタジアムでは選手が自分の子どもと入場するといったイベントもあったようですが、この試合では、選手たちが自分の父親と入場していました。


また試合前には、スコアボードの下に横断幕が掲げられました。そこに書かれていたのは”All zionists are bastard.”「全てのシオニストはクソッタレ。」シオニストとは、ユダヤ人国家建設を目ざす思想を持つ人やそういった運動を行う人を指しますが、この思想に基づいて建国されたイスラエルをマレーシアは国家として承認していません。また、人口の半数以上がイスラム教徒が占めるマレーシアのアンワル・イブラヒム首相は、米国、英国などからテロ組織指定されているハマスの指導者とも会談するなど、国家としてハマスを支援することも明言しています。


しかし、試合が始まるとこの横断幕のところに制服を着た一団(おそらく警察の機動隊)がやってきて、何やら交渉を行っていました。


その結果、ハーフタイムにこの横断幕は撤去されていました。


またこの試合には、サプライズでファイサル・ハリム選手が家族とともに観戦に訪れ、サポーターから拍手で迎えられると、元気そうに手を振って応えていました。(下の写真は英字紙ニューストレイツタイムズより)


数日前には、このファイサル選手に代わる左ウィングとして開幕直前に獲得したヨルダンU23代表のレジク・バニ・ハニが足首を痛めて最低でも6週間の離脱が発表されました。FIFAデイズによるリーグ戦中断中に、スランゴールFCはインドネシアのジャカルタで開催された大会に出場しましたが、その大会の決勝、プルシブ・ジャカルタとの試合でレジク選手は、仕掛けた選手が退場になるほどの激しいタックルを受けていました。なおレジク選手欠場で、スランゴールFCのニザム・ジャミル監督は、U23代表のムカイリ・アジマルを左ウィングに起用しています。

5月29日の今季第3節では同じMBPJスタジアムでヌグリスンビランFCと対戦し、4-0と圧勝しているスランゴールFCは、この試合も開始と同時に主導権を握り、ヨハンドリ・オロスコが7分のゴールを決めると、14分にはヌグリスンビランFCのDFのミスからボールを奪ってゴールを決め、早々とリードを2点に広げます。さらに前半終了前には、代表でもプレーするノーア・レインがペナルティエリア内のアルヴィン・フォルテスへ絶妙のパスを出すと、これをゴール左隅に決めたフォルテス選手のゴールで前半は3−0として折り返します。

後半に入っても、スランゴールFCの優位は変わらず、64分のロニー・フェルナンデスのPKはヌグリスンビランFCのGKシャーミ・アディブに止められたものの、その3分後にはヨハンドリ・オロスコのパスを受けたアルヴィン・フォルテスがこの試合2点目のゴールを決めて、スランゴールFCがヌグリスンビランFCが圧倒しています。なおスタッツを見ると、この試合のシュート数はスランゴールFCの14本(枠内5本)に対し、ヌグリスンビランFCは5本(枠内1本)と、スランゴールFC優勢だったことがわかります。

また試合後、スランゴールFCのニザム監督はファイザル選手がロッカールームを訪れたことで、今までチームにかけていたものが戻り、チームの士気が高まったと述べ、チーム全員が早い復帰を望んでいるとも話しています。

ヌグリスンビランFCの佐々木匠選手は先発して、フル出場しています。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦
2024年6月15日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴールFC 4-0 ヌグリスンビランFC
⚽️スランゴール:ヨハンドリ・オロスコ2(7分、14分)、アルヴィン・フォルテス2(45分,67分)
🟨スランゴール(1)、🟨ヌグリスンビラン(1)

この試合のハイライト映像。スランゴールFCの公式YouTubeより。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦(1)・3部リーグの大学生チームが1部のPDRMをジャキリ・JDTは2季連続国内三冠へ向けてクランタンを粉砕

今季最初のカップ戦となるマレーシアFAカップ(FAカップ)の1回戦が6月12日から始まっています。今季のFAカップは1部スーパーリーグ13チームと3部セミプロA1リーグ8チームの16チームしか参加せず、この1回戦に勝てば既にベスト8というなんとも寂しい規模のカップ戦です。

新型コロナ禍以前最後となった2020年大会は3部や4部のクラブなど58チームが参加していた大会でしたが、2022年は33チーム、昨季2023年は20チーム、そして今季はついに16チームの大会となってしまいました。特に下部リーグのクラブにとっては、マレーシアスーパーリーグを頂点とするこの国のサッカー界の一員ということが実感できる貴重な大会だと思うのですが、運営側のマレーシアンフットボールリーグ(MFL)にはそういった気持ちが共有されていないのかも知れません。
*各試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeチャンネルより

マレーシアFAカップ1回戦:初戦からいきなりジャイキリ!3部リーグの大学生チームが1部のPDRMを3-0で破る

サッカー天皇杯では、筑波大学がJ1首位の町田ゼルビアを破る「ジャイキリ」を果たしていますが、今季2024/25シーズン初のカップ戦となったFAカップ1回戦でも、マレーシア3部リーグのセミプロA1リーグに所属するマレーシア大学フットボールチーム(MUFT)が1部スーパーリーグのPDRM FCを3-0(前半2-0)で撃破し、ジャイキリを達成しています。

先週マレーシアで行われ、U20全日本大学選抜が優勝を果たしたアジア大学サッカートーナメントでは、準優勝の韓国とグループリーグで引き分けるなど、これまでの大会で最高記録の5位に終わったMUFTは、鈴木ブルーノ選手やヨルダン代表MFファディ・アワド、ミャンマー代表DFチョー・ミン・ウーら外国籍選手全員がベンチ外、マレーシア人選手だけで編成されたPDRM FCに対し、開始5分であっさり先制します。

MUFTのシャヒール・ラーマンがペナルティエリアの外から放ったシュートはPDRM FCのDFに当たり角度が変わり、そのままゴールイン。さらにその4分後にはヴィキィ・オウエン・マリナスがセンターサークル付近から前線に絶妙のパス。これを受けたハディ・モハマドが2人のPDRM FCのDFをかわしてゴール!開始から10分でMUFTがプロを相手に2−0とリードを広げます。

MUFTが2点リードしたまま前半を折り返すと、後半にはPDRMも試合のペースを上げて反撃を試みますが、MUFTのGKアシュラフ・ファディルのスーパーセーブもありゴールを破れず、逆にMUFTは途中出場のザリフ・ナザンがロスタイムにゴールを決め、ジョホール・ダルル・タジムFCとの準々決勝に駒を進めています。

スタッツ的にはPDRM FC、MUFTともシュート数11で並んでいますが、PDRM FCは枠内2に対して、MUFTは枠内6とまさっています。しかしこの試合のMOM(Man of the Match、優秀選手)にはなぜか0-3 で敗れたPDRM FCの選手が選ばれています…。

PDRM FCの鈴木ブルーノ選手はベンチ外でした。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦
2024年6月12日@MPSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM FC 0-3 マレーシア大学フットボールチーム(MUFT)
⚽️MUFT:シャヒール・ラーマン(5分)、ハディ・モハマド(9分)、ザリフ・ナザン(90+2分)
🟨PDRM(2)、🟨MUFT(2)
MOM:アミルル・ワイィ・ヤアアコブ(PDRM FC)

マレーシアFAカップ1回戦:クチンシティがロスタイムの決勝ゴールで前年準優勝のKLシティを撃破

今季リーグ戦未勝利のクチンシティと対戦した昨季2024年シーズンのFAカップ準優勝を果たしたKLシティFCは、延長戦のロスタイムに決勝ゴールを許して1回戦で敗退しています。

いずれも6月11日のW杯アジア2次予選台湾戦に出場したハキミ・アジムとパウロ・ジョズエのゴールで2点を挙げたホームのKLシティFCはクチンシティFCはヌル・シャミー・イスズワンらのゴールで追いつくと、レギュレーションタイム内では2−2と両チーム譲らず、延長戦に入ります。

延長戦も120分を過ぎてロスタイムに入り、PK戦かと思われたそのとき、右サイドをドリブルで上がったヌル・シャミー・イスズワンからのクロスを途中出場のザフルル・ニズワン・ズルキフリが決め、この決勝ゴールでクチンシティFCが勝利しています。クチンシティFCは準々決勝でスランゴールFCと対戦します。

クチンシティFCの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦
2024年6月14日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 2~3 クチンシティFC
⚽️KLシティ:ハキミ・アジム(14分)、パウロ・ジョズエ(39分)
⚽️クチンシティ:フィレモン・アニー・スタンリー(26分)、ヌル・シャミー・イスズワン(68分)、ザフルル・ニズワン・ズルキフリ(120+3分)
🟨KLシティ(3)、🟨クチンシティ(5)
MOM:ジェイムズ・オクゥオサ(クチンシティFC)

マレーシアFAカップ1回戦:スリ・パハンはPK戦で今季未勝利のペナンに敗れる

ホームのダルル・マクモル・スタジアムでピッチ改修工事が行われているため、今季はおよそ140km離れたテメルロー・スタジアムでの試合を強いられているスリ・パハンFCは、今季リーグ戦で開幕から3引き分けと勝利のないペナンFCと対戦し、PK戦で敗れています。

前半終了間際にナビル・ラトピのゴールでペナンFCがリードすると、後半にはスリ・パハンFCがミコラ・アガポフのゴールで追いつき、試合は延長戦に突入します。しかし延長でも決着がつかずPK戦へ。するとここでスリ・パハンFCは、エースのクパー・シャーマンが1人目のキッカーとなることを拒否。試合後の会見でファンディ・アフマド監督は事前にPK戦の順番は決めてあったと話すなど、明らかに混乱があったスリ・パハンFCは2人がPKを外し、最後はナビル・ラトピが決めて、ペナンFCをベスト8へ導いています。なおペナンFCはクダ・ダルル・アマンFCと「マレー半島北ダービー」となった準決勝で対戦します。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦
2024年6月14日@テメルロー・スタジアム(パハン州テメルロー)
スリ・パハンFC 1-1 ペナンFC(PK戦 3-4)
⚽️スリ・パハン:ミコラ・アガポフ(79分)
⚽️ペナン:ナビル・ラトピ(41分)
🟨スリ・パハン(3)、🟨ペナン(4)
MOM:ナビル・ラトピ(ペナンFC)

マレーシアFAカップ1回戦:トレンガヌは逆転でペラを破りベスト8入り

リーグ2位のトレンガヌFCは同8位のペラFCを逆転で破り、ベスト8を決めています。先制したのはペラFCでした。フリーキックからのセットプレーでDFルイス・エンリケ・モッタがゴール前のこぼれ球を蹴り込んでペラFCが6分に1点をリードします。しかしDFトミー・マワトが自陣ペナルティエリアでマヌエル・オットを倒してトレンガヌFCにPKを与えてしまいます。これをサファウィ・ラシドが決めて追いついたトレンガヌは、さらに、42分にはマリン・ピルがペナルティエリアの外から低い弾道の強烈なゴールを決めて、前半でトレンガヌFCが逆転します。

後半追いつきたいペラにとって痛かったのは、フィルダウス・サイユディが69分にサファウィ・ラシドへのファールで一発退場となったこと。最初出されたカードはイエローでしたが、VARによるチェックが入るとレッドとなりました。ペラはGKラマダン・ハミドが好セーブを連発して、トレンガヌFCの攻撃を耐えていただけに、この退場でペラFCは一気に勢いを失いました。トレンガヌFCはケガから復帰したアザム・アズミを終盤に起用しするなどして逃げ切り、準々決勝ではサバFCと対戦します。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦
2024年6月14日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 2-1 ペラFC
⚽️トレンガヌ:サファウィ・ラシド(36分PK)、マリン・ピル(42分)
⚽️ペラ:ルイス・エンリケ・モッタ(6分)
🟨トレンガヌ(1)、🟨ペラ(2)、🟥ペラ(1):フィルダウス・サイユディ
MOM:マリン・ピル(トレンガヌFC)

マレーシアFAカップ1回戦:クダはエベネゼル・アシフアーのハットトリックで3部のブキ・タンブンに圧勝

クダ・ダルル・アマンFC(クダFC)は、エベネゼル・アシフアーのハットトリックを含む5ゴールで、3部セミプロA1リーグのブキ・タンブンFCに快勝し、準決勝ではペナンFCと「マレー半島北ダービー」で対戦します。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦
2024年6月14日@ダルル・アマン・スタジアム(クダ州アロー・スター)
クダ・ダルル・アマンFC 5-0 ブキ・タンブンFC
⚽️クダ:ミロシュ・ゴルディッチ(15分)、アミルル・ヒシャム・ケチク(21分)、エベネゼル・アシフアー3(39分、69分、79分)
🟨クダ(0)、🟨ブキ・タンブン(1)、🟥クダ(1):アイマン・アフィフ
MOM:エベネゼル・アシフアー(クダ・ダルル・アマンFC)


マレーシアFAカップ1回戦:サバは3部のKLローヴァーズをラモン・マシャドのハットトリックなどで一蹴

コタ・キナバルで行われた一戦は、代表ストライカーのダレン・ロックとCBのガブリエル・ペレスをケガで欠くサバFCが、3部セミプロA1リーグのKLローヴァーズFCを7-0で破り、準々決勝進出を決めています。

FIFAデイズによるリーグ中断期間には、ジャカルタで開催された大会に出場したサバFCは、試合感も問題なく、開始17分にサディル・ラムダニのフリーキックが直接、ゴールし先制すると、ラモン・マシャドも2ゴールを挙げ、前半だけで3−0とKLローヴァーズFCを圧倒しますが、後半に入っても攻撃の手を休めず、パク・テスやラモン・マシャドのゴールでさらに4点を追加して圧勝しています。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦
2024年6月15日@リカス・スタジアム(サバ州コタ・キナバル)
サバFC 7~0 KLローヴァーズFC
⚽️サバ:サディル・ラムダニ(17分)、ラモン・マシャド3(28分、45分、59分)、パク・テス(51分)、ジャフリ・フィルダウス・チュウ(71分)、ラフィ・ナゴールガニ(90+3分OG)
🟨サバ(1)、🟨KL(2)
MOM:ラモン・マシャド(サバFC)

マレーシアFAカップ1回戦:JDTは2季連続国内三冠へ向けてクランタンを粉砕

昨季のFAカップ覇者のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、今季リーグ戦では開幕から3連敗中のクランタン・ダルル・ナイムFC(KDN FC)とホームで対戦し、4-0で快勝しています。

KDN FCは試合開始から自陣に引き気味の布陣だったこともあり、JDTの先制点は44分でした。右サイドのムリロ・エンリケからのクロスをベルグソン・ダ・シルヴァがヘディングシュート、ゴールライン上でこのボールをフェルナンド・フォレスティエリが押し込んで、JDTが先制します。

JDTが1点のリードを保って折り返した後半は、途中出場のロメル・モラレスやアリフ・アイマンら今月の代表戦の招集を「ケガ」を理由に辞退した選手たちが躍動、さらにこちらもGKシーハン・ハズミもフル出場し、代表合宿を辞退して十分な英気を養った様子が窺い知れました。JDTはこの勝利でベスト8進出を決め、マレーシア大学フットボールチーム(MUFT)との対戦が決定しています。

2024/25マレーシアFAカップ1回戦
2024年6月15日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 4-0 クランタン・ダルル・ナイムFC
⚽️ジョホール:フェルナンド・フォレスティエリ(44分)、ロメル・モラレス(61分)、パク・テス(51分)、フランシスコ・ジェラウデス(52分)、アリフ・アイマン(90+4分)
🟨ジョホール(1)、🟨クランタン(2)
MOM:アフィク・ファザイル(ジョホール・ダルル・アマンFC)

6月15日のニュース・アンワル首相:ファイサル・ハリムの事件捜査には警察に十分な時間を与えるべき・FAM:キム監督は2025年末までの契約期間を全うする・FAM:ムルデカ大会ではFIFAランキングを上げるためにアジアの格上と対戦

アンワル首相:ファイサル・ハリムの事件捜査には警察に十分な時間を与えるべき

昨日のこのブログでは、酸をかけられ4度の手術を受けたファイサル・ハリムの記者会見についてのニュースを取り上げましたが、5月5日に起こったこの事件の捜査状況などはほぼ報じられていません。既に事件から1ヶ月以上経過しており、サッカーファンはもとより、一般市民の間でも警察の捜査能力に疑問の声も上がっています。

そんな中、マレーシアのアンワル・イブラヒム首相は連邦直轄地プトラジャで行われた集会で演説し、ファイサル選手への酸による攻撃、そして現在、同様の注目を集めている6歳の自閉症の少年ザイン・レイヤンの虐待死事件など、関心を集めている事件について、警察に徹底的に調査するよう命じていると説明しています。

「私は首相だが、人間でもある。私もなぜこのようなことが起きたのか、どうして子供を虐待し殺害することができるのか知りたい。」

「もし私だけの判断であれば、明日にでも警察に答えを出して欲しいが、調査は適切な手続きを経なければならない。」

「国民が怒っていることも理解している。だからこそ、警察には調査を迅速に進めるよう命じる一方で、適切に行うようにとも伝えている。誤解を避けるためです。誰かが有罪だと感じている人もいるかもしれないが、そのような思い込みや誤解を避けるために慎重な操作が必要だ」と述べたアンワル首相は、警察に時間を与えることを求めています。

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またファイサル選手の事件については、多くの政治家が発言していますが、マハティール・モハマド元首相も言及しています。マレーシア語メディアの番組に出演者したマハティール元首相は、ファイサル選手への酸による攻撃について警察は速やかに捜査するよう求めています。これまで起きたことがないようなスポーツへの冒涜だと述べたマハティール元首相は、誰がこの事件の背景にいるのかも徹底的に捜査すべきと述べる一方で、インタビュアーからこの事件がヘイトクライムの可能性を問われると、その可能性も否定できないと述べています。

「残念なことだが(ヘイトクライムは)それほど一般的ではないが、最近、そういった犯罪が起きているのは事実である。また今回の攻撃が卑劣な手段を使って勝利を得ようというものであれば、それは糾弾されなければならない。」ともマハティール首相は述べています。

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マハティール元首相がサッカーに興味があるのかどうかはわかりませんが、今回のファイサル選手への攻撃は、元首相クラスが発言を求められるほどの事件であるのは事実です。国内サッカーのファンの大半が人種で言えば、国民の半数以上を占めるマレー人であることも、票欲しさからいっちょ噛みしたい政治家の舌を滑らかにさせているのかも知れません。

FAM:キム監督は2025年末までの契約期間を全うする

マレーシアサッカー協会(FAM)は、キム・パンゴン監督が今後も監督を続けることに全く異議ないことを明らかにしています。なおキム監督は、2026W杯アジア2次予選で敗退した後の記者会見で、まだチームに貢献できるとして、2027AFCアジアカップ3次予選に向けて、今後もマレーシア代表の指揮を取り続けたいと話していました。

第11回FAM総会後に会見したユソフ・マハディFAM副会長は、キム監督との契約がまだ1年残っており、FAM は両当事者間で合意された契約期間を尊重したいと考えていることから、キム氏の代表監督としての地位は依然として保証されていると発表しています。

「これまでのところ、我々(FAM理事会)は代表チーム管理委員会やキム監督本人と監督継続以外の選択について話し合いを行っていない。我々はまずキム監督との契約を来年末まで維持する。」

「言い換えれば、キム監督との契約満了前に行われるあらゆる大会は、キム監督の下で行われることになる」とユソフ・マハディ副会長は述べています。

今後の代表チームは、今年9月のムルデカ大会、同11月の東南アジアサッカー連盟(AFF)選手権「三菱電機カップ」、そして来年3月から始まる2027AFCアジアカップ3次予選が控えています。

FAM:ムルデカ大会ではFIFAランキング上げるためにアジアの格上と対戦

マレーシアサッカー協会(FAM)のノー・アズマン・ラーマン事務局長は、9月に開催を予定しているムルデカ大会について、マレーシアのFIFAランキングを上げるために強豪国を招いて開催したいと述べています。

第11回FAM総会後に記者会見したノー・アズマン事務局長は、先日の2026W杯では2次予選で敗退したマレーシアは、2027AFCアジアカップ3次予選の組み合わせ抽選で現時点ではポット2に入っていることから、ポット1あるいはポット2のチームを招待したいと話しています。なお、マレーシアを含め4チームで争うムルデカ大会に招待するチームは現時点では決定していないと話したノー・アズマン事務局長は、招待状の発送は来月行う予定であるとしています。

現時点でのポット1にはシリア、タジキスタン、タイ、ベトナム、レバノン、インド、またポット2にはマレーシアの他、フィリピン、トルクメニスタン、アフガニスタン、シンガポール、イエメンが入っています。またポット3には香港、台湾、モルジブ、ミャンマー、ネパール、バングラデシュ、ポット4にはブータン、ラオス、パキスタンとプレーオフによる3カ国の枠が割り当てられています。なおこのプレーオフ3枠はカンボジア、スリランカ、マカオ、モンゴル、東ティモール、ブルネイの6カ国の間で争われます。

2027AFCアジアカップ3次予選ではこれらを6組に分けて行われ、各組の1位が2027年1月にサウジアラビアで行われる本戦に出場します。なおこの3次予選は来年3月から再来年2026年3月まで予定されています。

ポット1とポット2に入っているチームでは、昨年2023年10月に行われた前回のムルデカ大会にはタジキスタンとインドが招待されており、この時はマレーシアはインドを破り決勝に進んだものの、タジキスタンに決勝で敗れています。

また同じ記者会見の席上では、ユソフ・マハディ副会長が10月のFIFA国際マッチカレンダーで、上記のポット1あるいはポット2のチームと試合を行う予定であることも明らかにしています。

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先日のW杯2次予選の台湾戦後の記者会見で、キム・パンゴン代表監督は2027AFCアジアカップ3次予選の組み合わせ抽選前にポット1に入りたいと話していましたが、それを受けてFIFAランクが上のチームとの対戦し、ポイントを獲得してFIFAランキングを上げることをFAMは計画しているようです。しかしポット1のFIFAランキングが最も低いチームはインドで直近の4月の発表では121位ですが、マレーシアは同138位とまだまだ大きく話されています。今年12月に行われる予定のアジアカップ3次予選までにこの差が果たして詰められるのでしょうか。

6月14日のニュース・酸をかけられた代表FWファイサル・ハリムが事件後初の会見:「サッカー選手引退も考えた」・スランゴールのヨルダンU23代表FWが長期離脱へ・トレンガヌはサポーターが反対する5000万円超のスポンサー契約を破棄

いよいよ今週末からユーロ2024が始まりますが、それに関連してマレーシアの通信社ブルナマが興味深いニュースを報じています。その見出しは「45万リンギ相当のサッカーユニフォームのコピー商品がユーロ2024を前にプタリン・ストリートで押収された」というものです。プタリン・ストリートとは、クアラ・ルンプールにあるチャイナタウンの通りの名ですが、その両側に露店が並び、グッチやルイヴィトンのブランドバッグや、ロレックスやタグホイヤーの時計からナイキやアディダスのジャージや靴など、様々なコピー商品を売ってることで有名な場所です。この記事では、日本で言えば消費者庁にあたる国内取引・生活費省の取締局が様々なブランドのサッカーユニフォームのコピー商品6,230着、価格にして45万リンギ(およそ1500万円)分を押収したというもので、そのユニフォームはユーロ2024に出場するチームのものだったということです。またこれらのユニフォームはユーロ2024を前に需要が高まったことから国外から持ち込まれ、1着あたり120リンギ(およそ4,000円)ほどで売られることになっていたようです。

ユニフォームのコピー商品は、マレーシア対台湾のW杯予選が行われたブキ・ジャリル国立競技場の周りでも人目を憚ることなく売られており、そこではマレーシア代表のユニフォームが30リンギから50リンギ(およそ1,000円から1,700円)で売られており、購入しているサポーターも目につきました。14,000人以上集まった観客の多くが黄色い代表ユニフォームを着ていましたが、コピー商品でない純正のユニフォームが300リンギ(およそ10.000円)する中、果たして何人が純正ユニフォームを着ていたのでしょう。

ちなみに下は本日6月14日の英字紙スターです。(筆者撮影)裏一面のスポーツ欄は、どこの国の新聞?と思えるくらいユーロ2024一色ですが、表一面は他のニュースを押しのけて、酸をかけられ、手術、治療、療養を経て初めて公の場に姿を表し、記者会見を行った代表FWファイサル・ハリムの記事になっています。見出しの”Mickey will not be a mouse.”は、ファイサル選手の愛称”Mickey”に掛けられています。

酸をかけられた代表FWファイサル・ハリムが事件後初の会見:「サッカー選手引退も考えた」

上でも書いたように昨日6月12日には、先月5月5日に不審者から酸をかけられ、4度の手術を経て療養中の代表FWファイサル・ハリムが事件後初めて公の場に姿を表し、所属するスランゴールFCの練習施設で記者会見を行いました。その席でファイサル選手はいつピッチに戻れるかはわからないが、身体がサッカーを欲していると話しています。

「担当医からは、少なくとも3ヶ月は療養が必要と言われており、その後はチームの練習に復帰できるだろうとも言われている。」と述べる一方で、「自分の感覚では回復状態も早いので、1ヶ月もすれば練習に戻れるのではないかと思っている。」とも述べ、早い回復は多くのファンが祈ってくれたおかげだと感謝の意を表しています。

また今回の事件については、自分も家族も命に関わるケガを負わなかったことが幸いだったと述べる一方で、これまでのどのような相手にも敬意を失わずに接してきた自分が被害者となった理由がいまだにわからないと話しています。

「皆が私の性格を知っているはずだ。自分は相手が誰であれ、どのような相手にも礼を失するようなことや、高慢であったことはないと思っている。これまでは誰にでも常に笑顔であろうとしてきたが、その生き方を変える必要があるのかも知れないとも思っている。」と述べたファイサル選手は、一部の人々にとっては自分「ナイスガイ」過ぎたのかも知れないので、今後はいつでもフレンドリーある自分の姿勢も改めたいと述べています。

会見中に涙ぐむ場面もあったファイサル選手ですが、家族が精神的な支えとなってくれた一方で、その家族のことを考え、一時はサッカー選手を引退しで故郷で家族と静かに暮らすことも考えたことも明らかにしています。

「(サッカー選手を引退して)数万リンギの給料を失うことは、家族と安心して暮らせることに比べれば重要なことではない。しかしスランゴールFCは自分が入院中も、また今後も家族の安全、安心を保証するといってくれたので、早く回復してピッチに戻ろうという決断をした。」とファイサル選手は話しています。

また今回一番辛かったことを問われたファイサル選手は、4歳になる一人息子を1ヶ月以上もハグできなかったことだと答えています。

「自分は息子とはとても仲が良いが、事件の後は手術や治療などもあり、父親としてはそんな簡単なハグすらしてあげられなかった。そのため息子は自分の愛情が感じられなかったのではないかと苦しんだ。また退院後も傷のせいでしばらくはハグできず、やっと数日前にハグすることができたばかりだ。」とも話しています。

会見の最後には改めて、早く元気になって、またサッカーをしたいという強い決意も表明しています。

ファイサル選手の記者会見の様子。英字紙スターの公式YouTubeより。映像の大半はマレーシア語です。

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ファイサル選手の事件から1ヶ月以上経過しているにもかかわらず、事件の捜査状況は明らかになっていません。ファイサル選手が襲われたショッピングモールのセキュリティーカメラの映像なども公開されていますが、警察からは捜査の進展は発表されておらず、多くのサッカーファンはもちろん、一般市民もその捜査能力にフラストレーションが溜まっています。

スランゴールのヨルダンU23代表FWが長期離脱へ

ファイサル・ハリムを欠くスランゴールFCは、開幕前には特にFW陣を積極的に補強しましたが、その一人がヨルダンU23代表FWのラジク・バニハニです。しかしこのラジク選手は、代表戦でリーグが中断した期間中に行ったインドネシア遠征で足首を痛め、最低でも6週間離脱しそうだと、スポーツ専門サイトのアストロ・アリーナが報じています。

スランゴールFCは、サバFCとともに先月5月にジャカルタで開催されたRCTIアルティメイトスポーツ国際親善大会に参加しましたが、決勝のプルシブ・ジャカルタ戦でラジク選手はハードタックルを受け、ラジク選手は足首を痛めて途中交代を余儀なくされました。タックルをした選手が退場処分となるほどの激しさでしたが、その後の検査の結果、少なくとも6週間はプレーができないことが明らかになりマイ啓明学院他。

酸を浴びせられて療養中のファイサル選手に代わる左ウィングの選手として、開幕直前に獲得が決まったラジク選手が長期離脱となったことで、スランゴールFCはチーム内からその代わりを見つける必要があります。現状では、マレーシアU23代表のシャヒル・バシャー、ムカイリ・アジマルが有力候補ですが、ニザム・ジャミル監督が明日のFAカップ1回戦ヌグリスンビランFC戦では誰を左ウィングで起用するかに注目です。

トレンガヌはサポーターが反対する5000万円超のスポンサー契約を破棄

トレンガヌFCは、金融関連のサービスを提供するXFOX社との間で結んだ150万リンギ(およそ5000万円)のスポンサー契約を破棄することを公式SNSで発表しています。

6月9日に結ばれたばかりのスポンサー契約でしたが、XFOX社がマレーシア国立銀行から認可をうけていない金融関連サービス企業ではないことが明らかになり、そのスポンサー契約の有効性についてトレンガヌFCサポーターを中心に多くの疑問の声が上がっていました。

トレンガヌFCのサブリ・アバスCEOは、スポンサー契約の破棄について、クラブを支えるサポーターの意見を考慮した上での決断だったとしています。また契約破棄に関して、トレンガヌFC、XFOX社ともに同意した上で、これ以上この問題を長引かせたくないとして解決が図られたとしています。この結果、トレンガヌFCは既に受け取っていた150万リンギをXFOX社に返却されるということです。

またサブリCEOは、来月7月17日から始まる東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権ショピーカップ(Shopee Cup)に出場するトレンガヌFCにはさらにスポンサーが必要だとして、新たなスポンサー獲得を目指すとしています。

6月13日のニュース・W杯予選:台湾に勝利もマレーシアは2次予選で敗退決定

6月11日の試合結果をニュースという名目で挙げるのも何ですが、試合後の様々な報道に目を通してから書きたいと思ったのでこのタイミングで、しかも長文になってしまいました。では、まずは試合の結果から紹介します。

6月6日のアウェイマッチ、キルギス戦では1−1で引き分け、D組2位のキルギスとの勝点差3を詰めることができなかたマレーシア。最終節となる第6節でキルギスが敗れて、マレーシアが勝てば勝点では並ぶものの、第5節を終えた段階で得失差はキルギスが6、マレーシアが-2と大きく離されていました。この第6節で台湾を相手に最低でも7点差をつけて勝利し、なおかつ試合が遅れて始まるキルギスが敗れることが、マレーシアがアジア最終予選に進出となります。W杯予選が現在の仕組みになってからは2次予選を突破したことがないマレーシアにとって、悲願の最終予選進出には「奇跡」が必要でした。

試合前の会見でマレーシア代表のキム・パンゴン監督はその「奇跡」を起こす自信はあると語る一方で、出身国である韓国の記者から外国人監督として指揮を取ることの難しさを問われると、高い期待に応えなければならないことがプレッシャーになることを吐露していました。一方、英国人ギャリー・ホワイト台湾代表監督は、キム監督が8−0で台湾を下すとの発言が出ていることを問われると、これを馬鹿げていると一蹴し、今回の予選でマレーシアは台湾を破っているものの、その時のスコアが1−0であったことを強調しました。さらにメディアがその発言を取り上げて、この試合が注目を浴びるのであれば喜ばしいとも述べたホワイト監督は「どうせ試合をするのであれば、20,000人程度の観客ではなく、満員の観衆の前で試合をしたい。」と述べていました。なおマレーシアサッカー協会は公式SNSで、連日、この試合のチケットの売り上げ枚数を報じていましたが、試合前日までのチケット売り上げは、試合会場のブキ・ジャリル国立競技場の収容人数85,500人に対して10,000枚弱という事実をホワイト監督が皮肉ったものでした。

試合当日の先発XIは、1−1で引き分けたキルギス戦からはMFスチュアート・ウィルキン(サバFC)が外れ、代わりにMFサファウィ・ラシド(トレンガヌFC)が入り、より攻撃的な布陣をキム監督は選択しました。一方の台湾も、昨年11月の対戦ではベンチ入りしていなかった、カナダ生まれのFWツァイ・リチン(蔡立靖)ことエミリオ・エステベス(香港1部香港レンジャーズFC)や、スウェーデン生まれのユエ・ミンフェン(岳明峰)ことMFミゲル・サンドバーグらが先発XIに名を連ねています。

最終的には14,731人と発表された観衆が見守る中、試合開始からマレーシアは大量得点を狙って積極的に攻めますが、シュートは放つものの、ゴールを捉えることができないまま時間が進みます。まずは早い時間帯に先制点を挙げて、勢いをつけたいマレーシアでしたが、逆に先制したのは台湾でした。それまでも何度かカウンターで好機を作っていた台湾は、19分にコートジボアール出身のアン・イーエン(安以恩)ことFWアンジュ・クアメが前がかり気味になるマレーシアDF陣の裏に絶妙のパスを出すと、これを受けたユー・ヤオシン(游耀興)が代表デビューから2戦目となったマレーシアDFサフワン・マズランをかわしてゴール!まさかの失点で、ブキ・ジャリル国立競技場全体から大きなため息に包まれます。

25分には右コーナーキックにサファウィ・ラシドが頭で合わせますが、台湾GKパン・ウェンチェ(潘文傑)が反応よくこれをパンチングします。この後もチャンスは作るものの得点に至らないマレーシアが台湾を0−1と追う展開で前半が終了します。

後半に入ってもアキヤ・ラシド(トレンガヌFC )のゴールがオフサイドとなるなど、嫌な雰囲気が漂う中、51分にマレーシアが追いつきます。センターサークル付近でアキヤ・ラシドがボールを奪うと、左サイドのエゼキエル・アグエロ(スリ・パハンFC)へパス。アグエロ選手は中央でフリーとなっていたサファウィ・ラシドヘパスを出すと、サファウィ選手はこれをノートラップでシュート。台湾GKが一旦は止めたものの、こぼれたボールがゴールインして、マレーシアは何とか1−1とします。その後は69分にパウロ・ジョズエのゴールで2−1、ロスタイムの90+6分には代表デビュー2試合のFWアディブ・ラオプが代表初ゴールを決めて3−1としたものの、試合はこのまま終了し、マレーシアのW杯最終予選の進出はほぼ絶望となりました。

そして、この試合後に行われたD組1位のオマーン対2位キルギスの試合は、オマーンが7点差以上をつけて勝利すれば、マレーシアが2位、キルギスが3位となるところでしたが、結局、1-1で終わり、マレーシアの2次予選敗退が決定しました。

FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選D組第6節
2024年6月11日@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラ・ルンプール)
マレーシア 3-1 台湾
⚽️マレーシア:サファウィ・ラシド(分)、パウロ・ジョズエ(分)、アディブ・ラオプ(24分)
⚽️台湾:アディルジョン・アブドゥラフマノフ(38分OG)
🟨マレーシア(2):ノーア・レイン、キム・パンゴン監督
🟨台湾(3):ワン・チェンミン、チェン・ティンヤン、ギャリー・ホワイト監督

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

D組のもう1試合は、グループ1位のオマーンと2位キルギスが対戦し、1−1で引き分けています。

FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選D組第6節
2024年6月11日@スルタン・カーブース・スポーツコンプレックス(マスカット、オマーン)
オマーン 1-1キルギス
⚽️オマーン:アリマルドン・シュクロフ(57分OG)
⚽️キルギス:エルディヤル・ザリプベコフ(20分)
🟨オマーン(0)
🟨キルギス(0)

W杯2026アジア2次予選予選D組順位表(第6節終了)

順位勝点
1オマーン6411112913
2キルギス6321137611
3マレーシア631299010
4台湾6006217-150

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今回の予選を振り返れば、開幕から台湾、キルギスに連勝してスタートしながら、1月のアジアカップでグループステージ敗退の嫌なイメージを引きずったまま対戦したオーマンに2連敗したことで、厳しい状況に追い込まれました。6試合で勝点10という数字は決して悪くはないと思いますが、オマーンに連敗しなければ、最終戦でこのような状況に陥らなかったでしょう。では今後、同じ轍を踏まないためにどうすれば良いのでしょうか。

各地でアジア2次予選が終わり、東南アジアからはタイ、ベトナムといった地域のトップチームが敗退する一方で、インドネシアが唯一のチームとして最終予選進出を決めています。実業家でインドネシア政府国営企業相でもあるエリック・トヒル氏が昨年3月にインドネシアサッカー協会会長に就任して以降は、インドネシアにルーツを持ちヨーロッパでプレーする選手を帰化させる戦略で代表を強化し続けるインドネシア。自身もかつてはセリエAの名門インテル・ミラノを買収し、現在は先日終わったばかりの2023/24シーズンのインドネシア1部で優勝したプルシス・バンドンを所有し、さらにメジャーリーグサッカー(MLS)のDC・ユナイテッドの筆頭株主でもあるトヒル氏の強烈なリーダーシップのもと、着々と東南アジアトップに近づいています。それは昨日行われたW杯2次予選第6節のフィリピン戦でもあからさまで、インドネシアの先発XIの内、国内組はわずか2名となりふり構わない帰化戦略がまさに結果をもたらしています

では、マレーシアもかつての宗主国である英国やその周辺でプレーする、マレーシアにルーツを持つ選手を積極的に帰化させるべきなのか。ちなみに台湾戦のマレーシア先発XIを顔ぶれを見ると、マレーシアで生まれ育った選手はGKアズリ・ガニ、DFサフワン・マズラン、FWアキヤ・ラシド、FWサファウィ・ラシドの4名だけで、残る7名は国内リーグでで5年以上連続でプレーした後にマレーシア国籍を取得したいずれもブラジル出身のFWパウロ・ジョズエとエンドリック・ドス・サントス、そしてDFラヴェル・コービン=オング、DFマシュー・ディヴィーズ、DFドミニク・タン、MFノーア・レイン、MFディオン・コールズの5名はいずれもマレーシアにルーツを持つ国外育ちの選手たちで、インドネシアの強化に繋がった帰化選手たちと基本的には同じです。

しかし、インドネシアで言えば、DFジャスティン・ハブナー(セレッソ大阪)が20歳、フィリピン戦で先発したFWラファエル・ストライク(オランダ2部ADOデン・ハーグ)が21歳、MFネイサン・チョエ・ア・オン(英国2部スウォンジー・シティ)が22歳、MFジェイ・イツェス(イタリア2部ヴェネツィアFC)が24歳と、20代前半の帰化選手が主力にいる一方で、マレーシアはラヴェル・コービン=オングが33歳、マシュー・ディヴィーズが29歳、ディオン・コールズが28歳、ドミニク・タンが27歳と、年齢的には今が旬の帰化選手が主力にいながら、2次予選の壁が破れませんでした。だとすれば帰化選手の「質」の問題なのかも知れません。

最近のSNSを見ていると、前述のインドネシアサッカー協会のエリック・トヒル会長や、タイサッカー協会会長の「マダム・パン」ことヌアンパン・ラムサム氏が、自国にルーツを持つ選手に会いに自身がヨーロッパで出かけたという投稿がされるたびに、国内サッカーファンからは、マレーシアサッカー協会(FAM)やFAM会長は何もしないのか、自分からマレーシア国籍を取得したいと申し出てくる選手を待つだけなのか、という批判や不満も多く目にします。実業家でもあり、自身の財力もあるトヒル氏やマダム・パンと違い、そういったフットワークの軽さや実行力は期待できないFAMのハミディン・アミン会長ですが、それ以上にかつてFAMが主導する形で行っていた帰化選手プログラムの失敗も影響していそうです。

FAMは2021年に代表チーム強化を目的として、マレーシアにはルーツを持たないものの、マレーシア国内で5年以上プレーしたブラジル出身のFWギリェルメ・デ・パウラ、コソボ出身のMFリリドン・クラスニキの帰化支援プログラムを進めていたことがありました。マレーシア国籍を得た両選手でしたが、デ・パウラ選手は12試合(先発5試合)で1ゴール、クラスニキ選手は5試合(先発1試合)で出場時間192分、といずれも代表チームでは思うような結果を残せず、最後はマレーシア人選手以上の成績を残さないなら、マレーシア人選手を使うべきで、両帰化選手は代表には不要との声がサポーターから上がり、これを受けたFAMは帰化支援プログラムは無期限凍結を発表せざるを得なくなりました。そして、FAMは各クラブが外国籍選手の帰化支援を行うことは自由だが、FAMはこれを支援しないことを発表しています。

しかし上でも書いたように当時のFAMが帰化支援したのはマレーシアにルーツを持たない外国籍選手でしたので、全面的に帰化支援を行わない、というのは言わば「羹に懲りて膾を吹く」ようなものです。もちろん、帰化選手を増やすことだけで代表強化の方法ではないので、これに拘る必要はありませんが、だとすればユース育成など年代別代表が少なくとも東南アジアトップ3のタイ、ベトナム、インドネシアと渡り合えるようになる必要があります。

ちなみに台湾戦では、代表戦6試合目の出場となる21歳のハキミ・アジム(KLシティ)、そしてキルギス戦で代表デビューを飾ったばかりの25歳のアディブ・ラオプ(ペナンFC)がビブスを脱ぎ、交代で出場する素振りを見せるとスタジアム全体から歓声が上がり、サファウィ・ラシド、アキヤ・ラシドに代わってピッチに入ると割れんばかりの拍手が起こりましたが、この拍手はキム監督の耳にも入ったはず。またキルギス戦に続き、CBには22歳のサフワン・マズラン(トレンガヌFC)を、MFには21歳のノーア・レイン(スランゴールFC)をフル出場させたキム監督は、次の公式戦となる今年11月の東南アジアサッカー連盟(AFF)選手権「三菱電機カップ」を見据えていたのかも知れません。

またキム・パンゴン代表監督自身の去就も今後は話題になりそうです。昨年末に2年契約を更新し、来年末まで契約が残るキム監督ですが、W杯アジア2次予選で敗退したことで、代表の次の公式戦は11月の三菱電機カップ、その後は来年3月のAFCアジアカップ2027の3次予選と間隔が空きます。台湾戦後の会見では、国内各クラブに対してFIFAデイズより前に選手をリリースするなど協力を求めたいと話し、さらにはアジアカップ2027の3次予選組み合わせ抽選までに、マレーシアのFIFAランキングを上げてポット1に入れるようにしたいと話すなど、今後にも意欲を見せてたキム監督は、去就について聞かれると”I want to stay.”を何度も繰り返していましたが、アジアカップでは未勝利でグループステージ敗退、そしてW杯予選も2次予選の壁を破れなかった現状をFAMがどう判断するのかにも注目です。

6月10日のニュース<br>・W杯アジア2次予選:台湾戦2日前にキム監督がエゼキエル・アグエロを緊急召集<br>・アセアンU16選手権代表候補合宿参加の29名が発表<br>・タイ1部ボリス・テロ監督のタン前代表監督の去就は未だ不明<br>・アジア大学サッカートーナメント:日本が韓国を破り連覇達成

W杯アジア2次予選:台湾戦2日前にキム監督がエゼキエル・アグエロを緊急召集

マレーシアサッカー協会(FAM)は公式Facebookで、スリ・パハンFCのAMFエゼキエル・アグエロが6月9日から代表合宿に参加していることを明らかにしています。マレーシアは、6月11日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で2026年W杯アジア2次予選の最終第6節で台湾と対戦します。

W杯アジア2次予選でD組のマレーシアは現在勝点7の3位で、勝点10で2位のキルギスを追っています。3次予選進出の可能性はわずかながら残っていますが、その条件は最終第6節でキルギスが首位のオマーンに敗れ、マレーシアが8点差以上の差をつけて台湾を破ること。実際はこんな極まりないですが、もし実現できれば、マレーシアはキルギスと勝点で並ぶものの、得失差で逆転することからマレーシアが2位となり、アジア3次予選進出となります。

アグエロ選手はアルゼンチン出身の帰化選手で攻撃的MF、代表戦では10試合に出場して2ゴールを挙げており、直近の3試合でわずか1得点と得点力不足に苦しむマレーシアの救いになってくれることを期待していです。

アセアンU16選手権代表候補合宿参加の29名が発表

マレーシアサッカー協会(FAM)は公式サイトで、今月21日に開幕する東南アジアサッカー連盟(AFF)U16選手権に先立って行われるマレーシアU16代表候補合宿の参加メンバー29名を発表しています。この合宿はすでに6月9日からパハン州ガンバンのモクタル・ダハリ・アカデミーで始まっており、6月17日までの第1次合宿を終了後は、スランゴール州プタリンジャヤのFAMの練習施設で6月19日まで第2次合宿を行い、翌6月20日には試合会場となるインドネシアの中部ジャワ州スラカルタへ向けて出発するということです。

今年5月にマレーシアスーパーリーグのジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のU21チームの監督からマレーシアU16代表監督に就任したハヴィエル・ホルダ・リベラ監督は、国内エリートアカデミーのモクタル・ダハリ・アカデミーから15名、 JDTのU16チームから13名、そしてプルリス州のヤングライオンズから1名の合計29名を召集しています。なおJDTの13名にはサバ州クニンガウ出身で、「クニンガウの(アーリング・)ハーランド」ことジェレミー・ダトゥーンも含まれています。なおこの29名のリストはこちらです。

この合宿はすでに6月9日からパハン州ガンバンのモクタル・ダハリ・アカデミーで始まっており、6月17日までの第1次合宿を終了後は、スランゴール州プタリンジャヤのFAMの練習施設で6月19日まで第2次合宿を行い、翌6月20日には試合会場となるインドネシアの中部ジャワ州スラカルタへ向けて出発するということです。

今回のAFF U16選手権でマレーシアはC組に入り、6月23日の初戦では東ティモールと対戦し、その後は6月26日にはオーストラリア、6月29日にはタイと対戦します。その後はグループステージ各組の1位3チームと最も成績の良い2位1チームの合計4チームが7月1日の準決勝へ進み、決勝と3位決定戦は7月3日に予定されています。

同じインドネシアで開催された2022年の前回大会では、マレーシアはグループステージで敗退していますが、その前の2019年大会では、先日インドネシアリーグで優勝を果たしたプルシブ・バンドン監督のボヤン・ホダック氏が監督を務めたマレーシアが初優勝を果たしています。

タイ1部ボリス・テロ監督のタン前代表監督の去就は未だ不明

2023/24シーズンが先月終了したタイ1部リーグ。ブリーラム・ユナイテッドがリーグ3連覇を達成した一方で、トラートFC、ポリス・テロFC、チョンブリーFCの3チームが2部降格となっています。今年2月末にマレーシアスーパーリーグのスランゴールFC監督を辞任し、3月からポリス・テロの監督に就任したのは、前マレーシア代表監督のタン・チェンホー氏でした。

今季2024/25シーズンのマレーシアスーパーリーグ開幕まであと2ヶ月というタイミングでの辞任は驚きをもって迎えられました。しかし、昨シーズンはリーグ2位となり、今シーズンはACL2への出場が決まっていたスランゴールFCの監督の座を捨てたタン氏が、既に2部降格危機の状態にあったタイ1部のポリス・テロFCの監督に就任したことはさらに大きな驚きでした。

しかしタン氏が就任した後も2勝3分6敗という成績で、給料未払い問題などが明らかになったポリス・テロFCの状況は改善せず、通算成績は7勝7分16敗で16チーム中15位となり、2部に降格することが決まっています。

そのタン氏は現在、マレーシアに戻っており、英字紙ニューストレイツタイムズの取材に応じ、現在はポリス・テロFCの今後の計画についての連絡を待っていると説明しています。一部では2部降格となったポリス・テロFCは、タン氏との契約を延長しないことを決めたという報道もありますが、タン氏は現時点では何も確定しておらず、ポリス・テロFCからは予算の削減については知らされており、それを元に現在は監督として来季に向けてのチーム編成を検討しているところであると述べています。

タン氏はタイ1部の他のクラブとも話し合いを持っていることも明らかにし、新たな経験を積むためにも来季もタイで指導したいという気持ちを持っているとも話しています。さらにSNSなどで流布しているマレーシアサッカー協会(FAM)やジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)で指導することは考えていないとも話しています。

アジア大学サッカートーナメント:日本が韓国を破り連覇達成

クアラ・ルンプール郊外のバンギにあるマレーシア国民大学(UKM)を会場に行われていた第6回アジア大学サッカートーナメントは6月8日に決勝(1位/2位決定戦)が行われ、U20全日本大学選抜が韓国を1−0で破り、優勝しています。

初戦の台湾戦を3−0、続くベトナム戦も同じく3−0、そしてグループリーグ最終戦となったタイ戦では5−0と圧勝してグループ1位となった日本は、今大会ここまで2得点のFW前澤拓城選手(明治大2年、大宮U18)のダイビングヘッドで挙げた1点を守り切って、今大会無失点で大会2連覇を果たしています。なおマレーシアの新聞では6大会連続優勝とも報じられています。また決勝の詳しい内容はゲキサカさんで詳しく報じられています。(下は優勝した日本(右)と韓国(左)両チームのメンバー)

また3位/4位決定戦ではオマーンと台湾が対戦し、試合は0−0と両チームとも得点を挙げられず、最後はPK戦となり、オマーンが台湾を6−5で破っています。その他、5位/6位決定戦ではマレーシアがベトナムを2−1で破り、7位/8位決定戦ではタイがフィリピンを4−3で破っています。

個人表彰では、1位/2位決定戦で決勝ゴールを挙げた前澤拓城選手が通算3ゴールで大会得点王となり、さらに大会最優秀選手賞も受賞しています。また田村聡佑選手(中京大2年、神戸U18)が大会最優秀GK、松岡響祈選手(環太平洋大2年、鳥栖U18)が最多アシスト賞、そして今回チームを率いた福士徳文(慶応義塾大)が最優秀監督賞をそれぞれ、受賞しています。また年間最優秀監督には韓国のイ・サンファン氏が選ばれています。(以下は個人表彰の受賞者の集合写真)