Mリーグクラブは6月15日より社会的距離を維持しての練習が可能に
マレーシア国内リーグのMリーグ各クラブに対して、社会的距離を維持した上での練習再開許可が下りたことを、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
マレーシア政府のリーザル・メリカン・ナイナ・メリカン青年スポーツ相は、活動制限令MCO期間中は集団での練習が禁止されていたサッカーやラグビー、ホッケー、格闘技系スポーツについて、互いに3mから5mの距離を維持し、身体接触を避ける形での練習を6月15日より許可することを発表しています。
しかしその一方で、リーザル・メリカン青年スポーツ相は、サッカーやラグビー、ホッケー及び空手やテコンドーなどの格技系スポールの試合を開催することは許可しませんでした。
「今回の措置により、Mリーグクラブや代表は身体接触のない形で練習許可は、マレーシア政府の標準作業手順SOPに従って行うことが条件になっている。英国プレミアリーグのクラブも身体接触なしでの練習を、リーグ再開へ向けての第一段階としてして採用している。」と話すリーザル・メリカン青年スポーツ相は、マレーシアサッカー協会FAMが身体接触を含む通常練習の再開を希望するのであれば、国家安全保障委員会に別途、申請を行う必要があると話しています。
M3の監督は来季のM3リーグの早期開幕を期待
Mリーグ3部にあたるM3リーグは昨日6月8日に今季の中止が決定しましたが、M3リーグに所属するクアラトレンガヌ・ローヴァーズ(KTR)のモハマド・アズハリ・サリム監督は、来季2021年シーズンの早期開幕を望んでいると、マレー語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
M3リーグを運営するアマチュアフットボールリーグAFLによる今季中止の決定を尊重すると話すアザハリ監督は、選手のパフォーマンスが「錆びついて」しまう前に来季が開幕することを望んでいると話しています。
「今季中止を受け入れるのは簡単ではないが、観客の移動などを制限できないM3リーグの試合環境では、中止が現時点で最善の選択であることは理解している。」と話すアザハリ監督は、多くの才能ある選手がおり、サッカー人気を維持するためにも、来季のM3リーグは早めに開幕して欲しいと述べています。
また選手の給料や契約に関しては、M3リーグにはサッカー選手としての給料に依存している選手はほんの一握りであるとはしながらも、経営陣と選手や監督、コーチとの間の話し合いで両者が納得するような見直しが行われることを期待していると話しています。
別のM3リーグクラブは早速、契約見直し交渉開始
ランカウィシティFC(LCFC)のチームマネージャーを務めるモハマド・ノー・モハマド・アミン氏は、今季に向けて入念にチームづくりをしてきたLCFCにとって、M3リーグ中止は残念ではあるが、選手の安全を優先しての中止については理解していると話しています。
LCFCだけでなく、M3リーグの各クラブはこの事態を素直に受け入れるしかないだろうと話すモハマド・ノー氏は、LCFCは新型コロナウィルスの影響によるスポンサーや広告主の撤退による資金不足に直面していることから、直ちに選手および監督、コーチとの契約交渉見直しを行うことを表明し、経営陣と選手側がともに納得できるような形の解決法を模索したいと話しています。
“What has happened is that we consider this a fate and not just the LCFC team, but all the teams in the M3 League have to face and accept this news with open heart,” he said.
Mohd Noor also said that at the same time the LCFC would hold an immediate discussion session with players and officials to explain and find a ‘win-win’ solution based on the situation faced by all parties.
“We also know that the M3 League team was also affected by the funding of the sponsorship when the company sponsoring the team had a negative economic impact since the Covid-19 outbreak,” he said.