10月9日のニュース・今回のニュージーランド戦はキャプテンのクールズが不在・ニュージーランド以外のオセアニア各国代表との対戦が実現しなかったマレーシア代表は現地クラブと対戦・国内スタジアムは即時改善が必要-ジョホールオーナー

今回のニュージーランド戦はキャプテンのクールズが不在

マレーシア代表は10月14日のニュージーランド戦に向けて、既にオークランド入りし代表合宿を行っていますが、パウ・マルティ監督代行は、キャプテンのDFディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)が家庭の事情で今回のニュージーランド遠征に帯同しないことを発表しています。

マレーシアのFIFAランキング132位に対して、同95位と格上のニュージーランドとの対戦では、当初はコールズの名前も代表メンバー招集リストに記載されていました。なおニュージーランド戦では、代わりにDFマシュー・デイヴィーズ(ジョホール・ダルル・タジムFC)がキャプテンバンドをつける予定だということです。

今回のニュージーランド戦は今年に入って5試合目となる国際親善試合ですが、国外で格上の相手との対戦となると、アジアカップ直前にカタールで行われ2-2で引き分けたシリア戦以来となります。

ニュージーランド代表には、英国1部プレミアリーグの10月6日に行われたチェルシー対ノッティンガム・フォレスト戦で先制ゴールを決めたFWクリス・ウッドがいます。今季は7試合で既に4ゴールを決めており、マレーシア代表DFがウッド選手をどのように止めるのかが注目です。またこの他にもFWイライジャー・ジャスト(オーストリア2部SKNSKNザンクト・ペルテン)、MFマシュー・ガーベット(オランダ1部NACブレダ)らの攻撃陣を擁するニュージーランド代表は、直近の6試合では4勝1分1敗で、先月9月のFIFAデイズでメキシコに0−3で敗れ、米国に1−1で引き分けています。

ニュージーランド以外のオセアニア各国代表との対戦が実現しなかったマレーシア代表は現地クラブと対戦

現在、ニュージーランド戦を前に合宿中のマレーシア代表ですが、今回のFIFA国際マッチカレンダーでは、国際親善試合はニュージーランド代表戦の1試合しか組まれていません。遠路はるばるニュージーランドまで遠征しながら、わずか1試合というのは対比用効果が悪いようにも思えますが、その理由が明らかになりました。

パウ・マルティ監督代行によると、マレーシアサッカー協会(FAM)はオセアニアサッカー連盟(OFC)所属のソロモン諸島、フィジー、タヒチ、ニューカレドニア、ヴァヌアツ、パプアニューギニアなどの代表チームとの対戦を画策したようですが、OFCでは、10月10日から12日にかけて2026W杯オセアニア地区予選が開催されていることから、いずれの国からも国際親善試合については断られていたようです。なお、10月14日にマレーシア代表と対戦するニュージーランド代表も、その前の10月11日にはタヒチ代表とW杯予選で対戦することになっています。

代表戦が1試合となったものの、格上のニュージーランド戦は貴重な実戦機会だと強調したマルティ監督代行は、1週間にわたる代表合宿の有効性を述べ、さらにニュージーラーン度国内リーグの強豪クラブとの対戦を予定していることも明らかにしています。

国内スタジアムは即時改善が必要-ジョホールオーナー

10月5日に開催予定だったマレーシアスーパーリーグ第9節のペラFC対ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、試合前の豪雨とそれ以降も降り続いた雨により試合会場のペラ・スタジアムのピッチに水が浮く状態になったことから、キックオフを遅らせるなどで対処しようとしたものの、結局、順延になっています。この試合はもとは8月15日に予定されていた試合でしたが、その際も豪雨による劣悪なピッチコンディションを理由に試合が延期されており、新たな日程として10月5日開催となっていました。

この状況についてJDTのオーナーで、ジョホール州摂政のトゥンク・イスマイル殿下が自身のSNSにペラ・スタジアムのピッチの水溜りの写真を添えて投稿し、過去10年間に渡ってスタジアムのピッチの維持管理の重要性を説いたきたにもかかわらず、各チームはそれを無視した結果、現在も国内スタジアムの9割がいまだに改善されていないと述べています。

さらにイスマイル殿下は、「東南アジア各国で多くのクラブが芝の張り替えなどインフラ改善に努めているのに対し、マレーシアスーパーリーグのクラブは何もしていない。マレーシア政府の青年スポーツ省は、ピッチ張り替えの資金援助を行っているにもかかわらず、大半のクラブがその援助を拒否している。なぜならば、現在、多くの国内スタジアムで使われているカウグラス(アカツメクサ)を、高麗芝の一種であるゼオン・ゾイシア芝に張り替えることにより、年間20万リンギ(およそ700万円)の維持管理費用が新たに発生するからである。マレーシアスーパーリーグの多くのクラブが現在、給料未払い問題を抱えており、そういったクラブにはこの20万リンギを支払う余裕もない。」と現状を嘆いています。

さらにイスマイル殿下はクラブの運営資金不足に加え、経営陣がこの劣悪なピッチの状況を対処すべき重要な問題と考えていないとも指摘しています。自身がオーナーのJDTでは、ピッチを良い状態に保つことを経営陣の重要な役割と考えている一方で、チーム強化のために大金を叩いて新戦力を獲得することは考えていても、国内サッカーインフラの改善を考えているクラブは少ないとし、その考え方自体を変える時期に来ていると強調しています。そして東南アジアの他国リーグと争えるレベルに達しているのは、トレンガヌFCのホーム、スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムとスランゴールFCのホーム、MBPJスタジアムのみだとしています。

10月8日のニュース・マレーシアサッカー協会-マレーシア代表は民営化せず、部署を新設して運営・マレーシアサッカー協会-代表監督には年棒8000万円超を支払う用意あり・ACLエリート:光州FC対ジョホール戦は200km以上離れた別会場で開催・マレーシアフットサルカップ:参入2季目のジョホールがセランゴールを倒して優勝、リーグと合わせて国内2冠達成

マレーシアサッカー協会-マレーシア代表は民営化せず、部署を新設して運営

マレーシアサッカー協会(FAM)は、民営化が噂されていたマレーシア代表と同U23代表について、民営化は行わず、新たな部署を協会内に新設して運営を行うことを明らかにしています。

英字紙ニューストレイツタイムズによると、FAMのユソフ・マハディ副会長は、この新部署の設立はアンワル・イブラヒム マレーシア首相との会談中に、同席していたジョホール州摂政のトゥンク・イスマイル殿下によって提案されたと説明しています。

「代表チームを民営化する計画はないが、代わりに、代表チームとU23代表チームを管理運営する特別部署を新設する。この部署は、ハミディン・アミンFAM会長とFAM執行委員会に直接、報告を行う部署になる。」

「この部署を新設する理由は、代表チームの各選手が確実にレベルアップするために、福利とパフォーマンスの両面にわたって対応する専門部署が必要だからである。新設部署の運営資金は、それが代表とU23代表の運営にのみ使用されるように割り当てられる。」とユソフ・マハディ副会長は、FAM本部で開かれた執行会議後の記者会見で説明しています。

マレーシア代表の「民営化」については、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のオーナーでもあるイスマイル殿下が、FAMから独立して運営される形の組織図などを自身のSNSに投稿していました。その際には最高スポーツ責任者(CSO)あるいはテクニカル・ディレクターをトップに、コーチ担当責任者、戦術評価責任者、人事責任者などの役割を持つ複数のメンバーと代表監督で構成される組織がマレーシア代表を運営する案が提案されていました。

ユソフ・マハディ副会長は記者会見の席上で、新部署の具体的な内容を問われると、現在はまだFAM内で詳細を協議中であり、今年末までには、アンワル首相にその内容が提示されると説明しています。

アンワル首相は先月、マレーシア代表の運営資金として政府が1500万リンギ(およそ5億1600万円)を拠出すると発表しましたが、その条件として代表チームのパフォーマンスを強化するための計画案と、それを評価するための業績評価指標(KPI)を設けるよう求めていました。

マレーシアサッカー協会-代表監督には年棒8000万円超を支払う用意あり

現在空席となっているマレーシア代表監督について、マレーシアサッカー協会(FAM)は、適切な人物であれば月俸20万リンギ(およそ690万円)を支払う用意があると英字紙ニューストレイツタイムズが報じています。

FAMのユソフ・マハディ副会長は、今年7月に契約期間を残して辞任したキム・パンゴン前代表監督(現韓国1部蔚山現代FC監督)の後任について、その名がたびたび報じられているパク・ハンソ前ベトナム代表監督を含め、全員で5名が最終候補に残っていることを明らかにしています。

「結果を残せない監督に月俸10万リンギ(およそ350万円)払うのであれば、その倍の20万リンギを払ってでも、代表チームをさらなる高みへと導いてくれる人物を監督として雇いたい。我々が(その高額の給料を)気に入るかどうかに関係なく、それは代表チーム強化への必要な投資であり、」とユソフ・マハディ副会長は、FAM本部で開かれた執行会議後の記者会見で説明しています。

なお、現在の代表チームはキム前監督のもとでコーチを務めていた元バルサユースコーチのパウ・マルティ暫定監督が指揮を取っており、FAMは、レバノンを破って11年ぶりに優勝した先月のムルデカ大会、そして年末の東南アジアサッカー連盟(AFF)選手権「三菱電機カップ」までの期間を使って、マルティ暫定監督を正式な監督とするかどうかを判断したいとしています。

さらにユソフ・マハディ副会長は「マルティ暫定監督はコーチ時代を含めると現在の代表チームと多くの時間を共有してきており、マレーシアのサッカーはもちろん、この国の文化も良く理解しており、この点では彼は(次期監督として)有利な立場にいると言える。なぜなら、そういった理解はFAMが次の代表監督に求める重要な要件である。」とも述べています。

ACLエリート:光州FC対ジョホール戦は200km以上離れた別会場で開催

ACLエリート(ACLE)東地区第3節でジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は光州FC(韓国)と対戦しますが、この試合では当初予定されていた試合会場から234km離れた龍仁市にある龍仁弥勒スタジアムが使用されることをアジアサッカー連盟(AFC)が発表しています。第2節を終了し現在、2連勝で東地区1位の光州FCと1勝1分で2位JDTの首位攻防戦は10月22日に光州W杯スタジアムで開催予定でしたが、ピッチのコンデションが良くないことが会場変更の理由と考えられています。この光州W杯スタジアムではACLEの第1節、光州FC対横浜F・マリノス戦が行われていますが、その際も「現在はほとんど公式戦で使われておらず、グラウンダーでのボールが不規則に跳ねる劣悪なピッチ」ったことが報じられています。このピッチで苦しんだことが理由かどうかは分かりませんが、横浜F・マリノスは3−7で光州FCに敗れています。

マレーシアフットサルカップ:参入2季目のジョホールがセランゴールを倒して優勝、リーグと合わせて国内2冠達成

10月6日にマレーシアフットサルカップの決勝が行われ、今季が参入2季目のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)がスランゴールFCを3−2で破り、初優勝を飾っています。JDTは、8月に終了した今季のマレーシアプレミアフットサルリーグ(MPFL)でも2位のスランゴールFCに勝点差6をつけて優勝しており、これで国内タイトル2冠となりました。

フアン・アントニオ・ミゲル・ガルシア監督率いるJDTは、ブルーノ・タフィー・ノゲイラ・アギアルの先制ゴールでリードしますが、スランゴールは前半終了間際にシャヒル・イクバル・カーン・アクバル・カーンをのゴールで同点に追いつきます。

後半に入るとJDTは、キャプテンでもありMPFLの今季MVPに選ばれたフィルダウス・アムビアが27分に逆転ゴールを決めると、33分にはアズワン・イスマイルがゴールを決め、スランゴールの反撃を35分のアイディル・シャーリル・ロスリのゴール1点に抑えて逃げ切っています。

MPFL参入2季目だったJDTは、昨季のこの大会ではパハン・レンジャーズFCにPK戦で敗れて準優勝に終わっていました。なおそのパハン・レンジャーズFCは、今大会では準決勝でスランゴールFCに敗れましたが、3位決定戦でKLシティFCを破って3位となっています。

10月7日のニュース・ニュージーランド戦にU20代表2名を初招集した監督の意図は?・レアル・マドリーやPSGでもプレー経験がある ヘセ・ロドリゲスがジョホールに加入

ニュージーランド戦にU20代表2名を初招集した監督の意図は?

今月のFIFA国際マッチカレンダーでは、10月14日にニュージーランド代表との対戦が決定しているマレーシア代表。昨日現地入りし、試合までの1週間は合宿を行うことも発表されています。直近のFIFAランキングで132位のマレーシアに対し、ニュージーランドは同95位と、東南アジア1位のタイ(同100位)よりもランキングが高いチームです。

既に2026W杯アジア予選で敗退しているマレーシアの現在の目標は、今年12月に行われるAFCアジアカップ2027年大会予選の組み合わせ抽選前までにFIFAランキングを上げることです。FIFAランキングが高ければ、抽選の際に上位のポッドに入って、予選では強豪との対戦を避けることができるからです。そんな目的から格上のチームと対戦して少しでも多くのランキングポイントを獲得しようという今回のFIFAデイズではニュージーランドとの試合が組まれています。

格上のニュージーランドとの対戦で勝利できる可能性は限りなく低いですが、それでもマレーシア戦の3日前の10月11日に2026W杯オセアニア地区予選のタヒチ戦があることから、万が一、タヒチ戦の疲労が抜けきれていなければ、マレーシアにもワンチャンあるかも知れません。

順当に行けば厳しい試合になる相手と、あわよくば勝利してFIFAランキングポイントを獲得したいマレーシアのパウ・マルティ監督ですが、今回は27名の選手とともにニュージーランド入りしています。その中にはいずれも先月のAFC U20アジアカップ予選に出場したマレーシアU19代表のメンバー2名、GKハジク・アイマン(ジョホール・ダルル・タジムFC U23)とMFハイカル・ダニシュ(スランゴールFC U23)が含まれています。いずれも代表合宿初招集となった両選手が今回のメンバーに含まれたことで、SNS上では様々な意見が議論されています。

将来の代表入りに備えて、早い段階で代表チームの雰囲気を体験させる、あるいは代表戦に出場させて経験を積ませることは良いことだ、といった肯定的な意見がある一方で、今回の対戦が少しでもFIFAランキング上げるためのものならば、所属チームのトップチームでプレー経験もなく両選手が格上相手の試合で起用される可能性は低く、それならばニュージーランド戦で少しでも戦力になる選手を帯同させるべきだ、という否定的な意見も見られます。

なお、パウ・マルティ監督はハジク、ハイカルの両選手を招集した理由などを明らかにはしていません。

レアル・マドリーやPSGでもプレー経験がある ヘセ・ロドリゲスがジョホールに加入

ACLエリートでは、東地区第2節を終えて1勝1分で光州FCに次ぐ2位につけているジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)はチーム公式SNSで、スペイン出身で元レアル・マドリードの「ヘセ」ことFWヘセ・ロドリゲスの加入を発表しています。31歳のヘセ選手は背番号33を着けることも併せて発表されています。

レアル・マドリードの下部組織出身のヘセ選手は、ロナルドらとともにプレーしたレアル時代にUEFAチャンピオンズリーグ優勝2回、ラ・リガ優勝1回、FIFAクラブW杯優勝1回の経験を持つ他、スペイン年代別代表でもプレー経験があります。しかし2014年に右ひざ前十字じん帯断裂の大ケガを負った以降は。パリ・サンジェルマン(フランス)へ移籍すると、その後はラス・パルマス(スペイン)、サンプドリア(イタリア)、ストーク・シティ(イングランド)、レアル・ベティス(スペイン)などチームを転々とし、昨年2023年9月からはブラジル2部のコリチーバでプレーしていましたが、今年1月に契約満了で退団するとフリーエージェントとなり、無所属の状態が続いていました。

ACLエリートに出場中のJDTは、東地区の初戦、アウェイの上海海港戦を2−2の引き分けでスタートすると、次戦のホーム、上海申花戦では3-0と勝利し、現在は1勝1分で2位となり、次節第3節では首位の光州FCとの首位攻防戦をアウェイで予定されています。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第12節の結果とハイライト映像(2)・監督交代のトレンガヌはボニーラが初ゴールも効果なく引き分け

日程が変更されていたマレーシアスーパーリーグ第12節のトレンガヌFC対PDRM FCの試合が10月4日に行われています。その数日前にトミスラフ・シュタインブリュックナー監督との契約解除を発表したトレンガヌFCでしたが、いわゆる「監督交代ブースト」とはならなかったようです。

また10月5日にペラ・スタジアムで予定されていた第9節のペラFC対ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)の試合は、豪雨によりピッチコンディションが劣悪となったため、順延されています。午後8時15分キックオフの予定だった試合は、両チームが試合前のウォームアップを行なった後、雨が激しくなり、結局、9時15分に中止が決定しました。なおこの試合は当初は8月17日に予定されていましたが、この時も豪雨の後でピッチにに水が浮く状態であったために延期されていました。

ちなみにSNS上では、試合中止決定が正式に発表される前にJDTの選手を乗せたバスがスタジアムを後にする様子とされる写真などもアップされており、ペラFCサポーターからはJDTとリーグを運営するMFLへの批判などが出ています。

監督交代のトレンガヌはボニーラが初ゴールも効果なく引き分け

トレンガヌFCにとっては、トミスラフ・シュタインブリュックナー前監督との契約を解除した後の初の試合は、先制しながらもそのリードを守りきれず引き分けに終わっています。

前半からホームのトレンガヌが優勢に試合を進めるも、PDRMの守備が耐え、後期を活かせない展開が続く中、今季途中に加入し、この試合が出場3試合目となったエルサルバドル代表FWネルソン・ボニーラが移籍後初ゴールを決めます。右サイドからのアキヤ・ラシドのシュートはPDRMのGKブライアン・シーがパンチングで防ぐも、その弾いたボールをボニーラが押し込んで44分にトレンガヌが先制します。

後半に入るとペースを上げたPDRMが53分に追いつきます。右サイドからのちょー・ミン・ウーのコーナーキックはファーサイドのアリフ・ナジミがゴール前へ折り返し、これをさらに鈴木ブルーノ選手が後方へ流すと、そこに走り込んできたチディ・オスチュクウがこれを押し込んでこちらも今季初ゴールとし、PDRMは試合を振り出しに戻します。3試合ぶりのホームでの勝利を目指すトレンガヌは、再逆転を目指すも得点に至らず、バドロル・アフザン・ラザリ暫定監督就任後の初戦は、結局、引き分けに終わっています。この引き分けでトレンガヌは3位と変わりませんが、PDRMは7位から5位と順位を上げています。

試合後の会見でPDRMのP・マニアム監督は、昨季以上の成績を目指し、できれば上位6チーム以内に入ることが今季の目標と語っています。昨季は8位に終わったPDRMですが、今季はほぼ半分の第12節を終えた時点で1位のジョホール・ダルル・タジム(JDT)と2位のスランゴール以下は混戦になっており、現在は3位のトレンガヌFCから勝点差3以内に4チームが、勝点差6以内には7チームがひしめいていることから、6位以内というのは十分に狙える目標です。この試合はリーグ4位の5ゴールを挙げ、現在チーム得点王のイフェダヨ・オルセグンがベンチ入りするも、ケガのため出場はありませんでした。次節第13節、10月19日のホームでのスランゴール戦には復帰予定とのことです。

MSL2024/25 第12節
2024年10月4日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 1-1 PDRM FC
⚽️トレンガヌ:ネルソン・ボニーラ(44分)
⚽️PDRM:チディ・オスチュクウ (53分)
🟨トレンガヌ(1)、🟨PDRM(2)
MOM:フェイス・フライデー・オビロール(PDRM FC)
PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発して、1アシストを記録し、85分に交代しています。

2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第12節途中)
順位チーム勝点
1JDT1131101041635
2SEL112581221813
3TRE111745215123
4PRK101550515132
5PDRM11154341216-4
6KCH11143531416-2
7SAB10144241315-2
8#KLC111152419136
9SRP11112541418-4
10PEN11112541319-6
10*KDA1093341019-9
12KDN116209827-19
13NSE1151281225-13
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第12節途中)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT14
2ロニー・フェルナンデスSEL8
3パウロ・ジョズエKLC7
4ジョーダン・ミンターKCH5
イフェダヨ・オルセグンPDRM5
クパー・シャーマンSRP5
ジャック・フェイNSE5
ルシアーノ・ゴイコチェアPRK5
5ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
ステファノ・ブルンドSRP4
ロドリゴ・ディアスPEN4
6チェチェ・キプレ他12名KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC、SRP-スリ・パハン、PEN-

10月6日のニュース・今月のニュージーランド戦へ向けて代表合宿参加メンバー27名発表・トレンガヌFCはトミスラフ・シュタインブリュックナー監督との契約を解除も事実上「解任」・トレンガヌFCは昨季在籍のアディサク・クライソーンの未払い給料に関する噂を否定・チーム公式SNSでのストリーム配信がリーグ規定抵触のクランタンに罰金処分

スランゴール州のスルタン、スルタン・シャラフディン殿下とジョホール州摂政のトゥンク・イブラヒム殿下が会談したことが報じられ、話題の一つにサッカーが上がったようです。シャラフディン殿下はスランゴールFCの後援者、イスマイル殿下はジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のオーナーと、現在のマレーシアサッカーを牽引する二大チームに関わる両皇族は対抗意識はピッチ上でのみとし、相互に対する敬意と結束こそが優先されるべきという点で意見が一致したようです。

近年のマレーシアサッカーでは圧倒的な強さを誇るJDTと、かつての輝きを徐々に取り戻しつつある古豪スランゴールの対戦は、両チームのサポーターが最も熱くなるマッチアップです。今季の開幕戦ではJDTのホーム、スルタン・イプラヒム・スタジアムで対戦する予定だった両チームですが、ファイサル・ハリムへの酸攻撃でスランゴールが出場辞退し、JDTの不戦勝となっています。そして後半戦初戦となる第14節、今月10月27日にはスランゴールのホーム、MBPJスタジアムでこの両チームが激突します。なお今季は既にFAカップ決勝で対戦している両チームは、JDTがスランゴールを6−1と一蹴しています。現在、首位JDTを勝点差6で追う2位スランゴールは、この試合で勝点差を詰めることができなければ、JDTのリーグ11連覇がほぼ決まってしまうだけに、リーグの灯を消さないためにも意地を見せて欲しいところです。

今月のニュージーランド戦へ向けて代表合宿参加メンバー27名発表

マレーシア代表はニュージーランド代表と10月14日にオークランドのノース・ハーバー・スタジアムで対戦します。チームは本日10月6日にニュージーランドへ出発し、試合までの1週間は現地で代表合宿を行いますが、その参加メンバー27名が発表になっています。

P氏名年齢所属
GKシーハン・ハズミ28JDT
ハジック・アイマン19
アジム・アル=アミン23SEL
アズリ・ガニ25KLC
DFマシュー・デイヴィーズ29JDT
フェロズ・バハルディン24JDT
ラヴェル・コービン=オング33JDT
サフワン・マズラン22TRE
アザム・アズミ23TRE
ドミニク・タン27SAB
ダニエル・ティン32SAB
ハリス・ハイカル22SEL
アディブ・ラオプ25PEN
ディオン・コールズ28BRU
MFスチュアート・ウィルキン26SAB
ノーア・レイン22SEL
ハイカル・ダニシュ13SEL U23
シャミ・クティ27PEN
エンドリック29HCM
FWアリフ・アイマン22JDT
ロメル・モラレス27JDT
サファウィ・ラシド27TRE
アキヤ・ラシド25TRE
ダレン・ロック34SAB
パウロ・ジョズエ35KLC
ハキミ・アジム21KLC
シャフィク・アフマド29KDA
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、KLC-KLシティFC、PEN-ペナンFC
KDA-クダ・ダルル・アマンFC、BRU-タイ1部ブリーラム・ユナイテッド
HCM-ベトナム1部ホーチミンシティ

先月9月のムルデカ大会からチームの指揮を取るパウ・マルティ暫定監督は、ムルデカ大会出場メンバー26名中23名を再び招集しています。今回はGKカラムラー・アル=ハフィズ(スランゴールFC)、MFアフィク・ファザイル(JDT)、MFザフリ・ヤーヤ(KLシティFC)の3名が外れ、代わりにMFスチュアート・ウィルキン(サバFC)、GKアジム・アル=アミン(スランゴールFC)、そして先月行われたAFC U20アジアカップに出場したU19代表のハジク・アイマン(JDT U23)とMFハイカル・ダニシュ(スランゴールFC U23)の4名が選ばれています。

また以下の11名がスタンバイメンバーとしてリストアップされています。

P氏名年齢所属
GKハジク・ナズリ26PRK
DFデクラン・ランバート26KLC
シャールル・サアド31JDT
シャルル・ナジーム25SEL
ジクリ・カリリ22SEL
ウバイドラ-・シャムスル21TRE
MFザフリ・ヤーヤ30KLC
ナズミ・ファイズ30JDT
ブレンダン・ガン36KLC
エゼキエル・アグエロ30SRP
ファーガス・ティアニー21CHB
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SEL-スランゴールFC
TRE-トレンガヌFC、KLC-KLシティFC、PRK-ペラFC、SRP-スリ・パハンFC
CHB-タイ2部チョンブリーFC
トレンガヌFCはトミスラフ・シュタインブリュックナー監督との契約を解除も事実上「解任」

トレンガヌFCはチーム公式SNS上で声明を発表し、トミスラフ・シュタインブリュックナー監督とチームの間で契約解除の合意に至ったことを明らかにしています。シュタインブリュックナー監督の後任には、バドルル・アフザン コーチが監督代行に就任、ハイルディン・オマル コーチがそのサポートを務め、今季の残り試合に臨むことも発表されています。

シュタインブリュックナー氏は、2015年に当時のTチーム、現在のトレンガヌFC IIの監督を務めた後、一旦は母国クロアチアに戻り、そこで指導者を務めていました。しかし2022年シーズンに14勝2分6敗でジョホール・ダルル・タジムFCに次ぐ2位に終わったチームは、なぜか当時のナフジ・ザイン監督(現クダ・ダルル・アマン監督)との契約を更新せず、このシーズンからチームのテクニカル・ダイレクターを務めていたシュタインブリュックナー氏を新監督に起用しました。しかし2023年シーズンのトレンガヌFCは11勝7分8敗で6位と、前年より成績を下げて終わり、今季2024/25シーズンもここまで順位は3位ですが、3勝5分2敗で2位スランゴールとは勝点差11と大きく引き離されていました。

サポーターからは、シュタインブリュックナー監督への批判が強まっていた中で、9月28日にホームで2位スランゴールFCとの直接対決に敗れたことで、経営陣は「選手、サポーター間の関係を良好に保つため、勝つチームのイメージ維持のため、総合的に判断した結果(トレンガヌFCの発表より抜粋)」、今回の発表に至ったということです。

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同意による契約解除とされていますが、事実上は「解任」されたに近いシュタインブリュックナー前監督にとって不運だったのは、昨季チーム総得点の4分の1に当たる11ゴールを挙げたFWイヴァン・マムートがプレシーズンマッチで左アキレス腱を痛め、開幕から欠場が続いたこと。この結果、第10節を終えてチーム得点は14とリーグ5位タイ、1点差以内の試合については1勝5分1敗と勝ち切れなかったことが、現在の成績につながっています。

トレンガヌFCは昨季在籍のアディサク・クライソーンの未払い給料に関する噂を否定

トレンガヌFCはチーム公式SNS上で声明を発表し、昨季2023年シーズンに在籍した元ダイ代表FWアディサク・クライソーンへの給料未払いについては、未払いとなっているのは数十万リンギではなく、数万リンギであるとし、SNS上での噂を否定しています。

現在はタイ2部カセサートFCでプレーしているアディサクは、タイ代表でも21ゴールを挙げているストライカーですが、昨季はトレンガヌFCで3ゴールとやや期待はずれに終わり、1シーズンで退団しています。そんなアディサク選手については、トレンガヌFCからの給料が一部未払いになっており、FIFAから処分を課される可能性が出ているという噂がSNSを中心に流布していました。そしてその額は数十万リンギ(1リンギはおよそ34円)に及ぶとされていました。

これに対してトレンガヌFCの声明では、未払いとなっているのは昨季12月分の給料で、その額は数十万リンギではなく数万リンギであり、未払いの内容はトレンガヌFC在籍中に住んでいた家の家賃や自家用車としてあてがわれていた車の使用料、タイとマレーシア間の航空券などに当たると説明しています。さらにトレンガヌFCはFIFAから8月31日付で未払い給料を45日以内に支払うようにという「指導」を受けていたことも明らかにし、チームはその期限である10月15日までに支払いを終える予定だとしています。

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複数のクラブで給料未払い問題が発生していることは、このブログで嫌になる程取り上げていますが、これまでそういった噂のなかったトレンガヌFCでも怒っていたのかと考えると、あらためのマレーシアサッカー界の給料未払い問題の浸透具合と根深さはすぐに解決できそうもないことがわかります。

チーム公式SNSでのストリーム配信がリーグ規定抵触のクランタンに罰金処分

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は、チーム公式Facebook上でストリーミング配信を行なったクランタン・ダルル・ナイムFCに対して、5000リンギ(およそ18万円)の罰金処分を課すことを発表しています。またMFLはクランタン・ダルル・ナイムFCに対して、今後同様の違反があればより厳しい処分欠かされると厳重注意も行なっています。

MFLによると、チームによる試合のストリーミング配信は、国内衛星放送局アストロ(ASTRO)と、公営放送局のラジオ・テレビ・マレーシア(Radio Television Malaysia、通称RTM)にのみ与えられているマレーシアスーパーリーグの試合の放映権の侵害にあたり、MFLの規定で禁止されているということです。

MFLのジョルジオ・ポンピリCEOは、マレーシアスーパーリーグの商業的価値を守ることの重要性を強調し、放映権は各チームにとって重要な収入源になっていると説明しています。また、各チームのサポーターに対して正規の放映権を持つアストロとRTMによるストリームングや放映を視聴するよう強く求めるとともに、違法な配信についてはこれを視聴しないようにとも訴えています。”We are disappointed by the ongoing promotion of illegal broadcasts and hope this issue will not arise again.”

10月4日のニュース・ACL2第2節:スランゴールがホームで初勝利、次節は全北現代との首位攻防戦

ACL2第2節:スランゴールがホームで初勝利を飾る

ACL2H組の第2節が行われ、スランゴールFCがダイナミック・ハーブ・セブFCを1−0で破って、2016年以来8年振りの出場となったアジアの舞台で初勝利を挙げています。

先月9月19日の第1節ではタイのムアントン・ユナイテッドと敵地で1−1と引き分けに終わっていたスランゴールFCは、ホームにセブFCを迎えました。セブFCは第1節では全北現代モーターズFCにホームで0−6で敗れています。この試合の両チームの先発は以下の通り。スランゴールは、ムアントン・ユナイテッド戦で先発したキャプテンのサフアン・バハルディンがベンチスタートで、代わりにヨハンドリ・オロスコが先発した以外は初戦と同じメンバー。一方のセブFCは全北現代戦で先発したFW濱琳太郎、MF冨樫凌央、DF小林雅弥の日本人トリオは全員がベンチスタートでした。


試合前からの雨でピッチが滑りやすくなる中、先制したのはスランゴールでした。10分に左サイドをドリブルで上がったロニー・フェルナンデスからのクロスを走り込んできたヨハンドリ・オロスコが押し込んで、スランゴールが1−0とリードします。その後もスランゴールFCはセブFCを圧倒し、好機を次々と作るものの、シュート精度の低さとセブFCのGKフロレンシオ・バデリッチ・ジュニアが好セーブを連発して追加点を奪うことができません。

セブFCのムスタファ・アティ監督は後半開始と同時に冨樫凌央、小林雅弥の両選手を投入しますが、スランゴール優位は変わらないものの、単調な攻撃が続き追加点を取ることはできません。スランゴールFCのニザム・ジャミル監督もACL2初出場となるファイサル・ハリム、そして新戦力のニコラ・ジャムボル、モハマド・アブアルナルディを次々と投入しますがこちらも状況打開には至りません。そして試合終了直前には、やはり途中出場のセブFCの濱琳太郎選手にあわや同点ゴール、というような至近距離からのシュートを放たれるなど、最後はどちらかリードしているチームかわからないドタバタぶりも見せ、スタンドではサポーターのフラストレーションが充満するのを私も感じました。それでも最後は「逃げ切った」という表現がぴったりのお粗末な試合となりましたが、それでもスランゴールFCは貴重な勝ち点3を積み上げています。

スランゴールFCの次節第3節は今月23日に、ここまで10得点を挙げて2連勝中の全北現代をホームに迎えての「首位攻防戦」となります。

2024/25ACL2 H組第2節
2024年10月3日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴールFC 1-0 ダイナミック・ハーブ・セブFC
⚽️スランゴール:ヨハンドリ・オロスコ(10分)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。

H組のもう1試合は、全北現代モーターズ(韓国)がムアントン・ユナイテッド(タイ)を破って2連勝しています。

2024/25ACL2 H組第2節
2024年10月3日@全州ワールドカップ競技場(韓国全北市)
全北現代モーターズFC 4-1 ムアントン・ユナイテッドFC
⚽️全北現代:ムン・ソンミン2(50分、59分)、イ・ヨンジェ(55分)、ジン・テホ(84分)
⚽️ムアントン:ソラウィット・パントン(66分)

ACL2 H組順位表(第2節終了

チーム勝点
1全北現代220010196
2スランゴール21102114
3ムアントンU201125-31
4セブ200207-70

10月3日のニュース・ACLエリート東地区第2節:ジョホールがホームで上海申花に快勝、次節は1位光州FCとの首位攻防戦・FIFAはオランダ生まれのマッツ・デアイルのマレーシア代表入り資格なしと決定

ACLエリート東地区第2節:ジョホールがホームで上海申花に快勝

10月1日にACLエリート(ACLE)東地区第2節が行われ、ジョホール・ダルル・タクジム(JDT)は、上海申花を3-0で破り、ACLE初勝利を記録しています。

第1節ではアウェイの上海海港と2−2の引き分けに終わったJDTと、浦項スティーラーズ(韓国)に4-1で勝利した上海申花の対戦の先発XIは以下の通りでした。ホームのJDTは2ゴールを挙げたアリフ・アイマンを含めて初戦の上海海港線と全く同じ先発XI、一方の上海申花は浦項戦からはDFアイディ・フランシスとMFワン・ハイジエン(汪海健)に代わり、浦項戦で2ゴールを挙げたFWキャファス・マレレとDFジン・シュンカイ(金顺凯)が先発しています。

試合開始から激しく攻めるJDTは、いきなり開始20秒でチャンスが訪れます。右サイドをドリブルで持ち込んだアリフ・アイマンからの低いクロスに、ゴール前のホルヘ・オブレゴンが合わせられず、先制機を逃します。オブレゴン選手は8分にもGKと1対1のチャンスを得ますが、シュートはゴールポスト左に外れてしまいます。しかしこの嫌な雰囲気を救ったのはアリフ選手でした。右サイドでフアン・ムニスからボールを受けるとペナルティエリアへボールを持ち込むと、相手GKがファーサイドへのシュートに備えたのを見るとニアサイドの厳しい角度へシュートを決め、自身のACLE3ゴール目で11分にチームに先制点をもたらします。

さらに26分には、右サイドでアリフ選手がDFをかわしカットバックからのクロスをオスカル・アリバスが押し込んで追加点を決めたかに見えましたが、VARが入り、アリフ選手がオフサイドであったとして得点にはなりません。しかし、その2分後に今度は左サイドを上がったムリロ・エンリケからのクロスを3度目の正直とばかりにオブレゴンが頭で合わせてゴールを決め、JDTはリードを2点に広げます。

後半に入ってもアリフ・アイマンのペースは落ちず、JDTも攻勢となりますが、なかなか追加点が奪えない展開が続く中、80分にペナルティーエリアの外もゴール正面という絶好のポジションでフリーキックをで得ます。このフリーキックをフアン・ムニスがホール左へ蹴り込むと、上海申花GKはボールに触れることすらできずにゴールインし、JDTは3点目を奪うと共に、この試合の勝利を決定づけています。

この勝利で東地区2位に浮上したJDTは、次節第3節では東地区首位の光州FC(韓国)との「首位攻防戦」をアウェイで対戦します。

ACLエリート東地区第2節
ジョホール・ダルル・タジムFC 3-0 上海申花
⚽️ジョホール:アリフ・アイマン(11分)、ホルヘ・オブレゴン(26分)、フアン・ムニス(80分)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeより。
FIFAはマッツ・デアイルのマレーシア代表入り資格なしと決定

マレーシアサッカー協会(FAM)は、オランダ1部のゴー・アヘッド・イーグルズでプレーするオランダ生まれのDFマッツ・デアイルにマレーシア代表入り資格が無いという判断をFIFAが下したことを、公式サイトで発表しています。

FAMがマレーシアの血筋を持つ選手として今年6月から本人、所属クラブなどと交渉中であることを明らかにしたデアイル選手は、本人もマレーシア国籍を取得しての代表入りについては積極的な姿勢を見せていました。そのデアイル選手からFAMに送られた両親や祖父母、曽祖父母の出生証明をFIFAに送ってその判断を仰いだところ、デアイル選手のマレーシアの血筋は、FIFAが認める国籍要件を満たしていないという回答だったということです。

FIFAは代表選手としてプレーする際の国籍要件として、以下の4つのいずれかを満たしている必要があるということです。
1)選手自身がその国で生まれていること。
2)選手の父親または母親がその国で生まれていること。
3)選手の祖父または祖母がその国で生まれていること。
4)選手がその国に5年以上居住していること。

しかしデアイル選手の場合は母方の祖父の母親が1893年に当時は英国領マラヤの一部であったシンガポール生まれだということがFAMの審査により明らかになったということです。そしてこの結果を諦めきれなかったFAMは、9月23日に最終確認を求めてFIFAに書簡を送ったということですが、その2日後にFIFAから届いた返信には、デアイル選手のマレーシアの血筋が祖父母より前まで遡らなければならないことから、マレーシア代表としてプレーする資格がない、と書かれていたということです。

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現在、2026年W杯アジア3次予選を戦っているインドネシア代表は、登録22名中13名が国外生まれながらインドネシア国籍を得た帰化選手です。2試合連続の引き分けて終わったW杯予選のサウジアラビア戦やオーストラリア戦では、先発XIの内9名が帰化選手でした。隣国インドネシアが帰化選手の活躍によって大躍進を果たしていることから、マレーシア国内でも、FAMはヨーロッパでプレーするマレーシアの血を引く選手を探して代表入りさせる方針を積極的に進めるべき、という声があります。マレーシア国内リーグにも、またマレーシア代表にも国外で生まれ育った後にマレーシア国籍を獲得した帰化選手は増えてきていますが、これらの選手はインドネシアの帰化選手のようにヨーロッパのトップリーグでプレーしていたり、ヨーロッパ各国で年代別代表の経験があるわけではありません。下部リーグでのプレー経験しかない選手ばかりを集めても、インドネシアはもちろん、同様の強化策を進めるタイやベトナムには追いつけそうもない中、FAMの中にそういった選手を調査するスカウティング部門を設けるべき、といった声もありますが、FAMはコロナ禍前にマレーシア国内で5年以上プレーした選手の帰化を支援するプログラムを導入したこともありますが、これを経てマレーシア国籍を取得した選手がいずれも代表チーム強化に全くつながらなかった経験があります。その際にはサポーターからマレーシア人選手の出定機会を奪う誤った強化策といった激しい批判を受け、その後はFAM主導の帰化支援は行わないことを宣言した経緯があります。

10月1日のニュース・AFC U20アジアカップ予選:マレーシアは最終戦でスリランカとまさかの引き分けで本戦出場を逃す・移籍情報:ACL2出場のスランゴールにクロアチア出身MFとヨルダン代表DFが加入

AFC U20アジアカップ予選:マレーシアは最終戦でスリランカとまさかの引き分けで本戦出場を逃す

タジキスタンで行われていたAFC U20アジアカップ予選E組は9月29日に最終節の第5節が行われ、マレーシアはスリランカと対戦し終盤にゴールを許して1−1で引き分け、E組4位で予選を終えてます。

第1節のでオマーンを1−0で破り、続く第2節では北朝鮮と0−0で引き分け、第2節を終えて、首位の北朝鮮とは勝ち点で並んでいたマレーシア。しかも試合のなかった第3節で北朝鮮がタジキスタンを破っていたことで、第4節のタジキスタン戦で引き分け以上なら、E組の首位になれなくとも、各組2位の成績上位5チームに入る可能性がありました。そしてそのタジキスタン戦では、90分間は両チーム無得点でこのまま引き分けかと思われたロスタイムにマレーシアがタジキスタンにゴールを許して敗れ、第4節終了時点では、全ての試合を終えた北朝鮮が勝点10で1位、タジキスタンが勝点6で2位、マレーシアが3位、オマーンが勝点3で4位、スリランカが勝点0の5位となっていました。

数字上は、マレーシアが最終第5節でスリランカを破り、オマーンがタジキスタンを破ることがあれば2位浮上の可能性もあり、得失差を考えるととにかくスリランカ戦は大量点での勝利が必要でした。スリランカは第4節までの3試合で0勝3敗、得点0失点12と、そのチャンスは十分にあるように思えました。

キックオフからマレーシアは一気に攻め込みますが、ゴール前を固めるスリランカの守備を崩すことができません。その後もボールを支配するマレーシアでしたが、31分にダイネイ・マット・ディサからのパスを受けたアミル・ファルハンがゴール決め、スランゴールFCコンビの活躍で、マレーシアがついに先制点を奪います。しかしその後もマレーシアが優勢に試合を進めるも、前半はマレーシアが1点リードのまま終了します。

後半に入っても、マレーシアは相手陣内に攻め込むも、スリランカは全員で守るなどスペースを与えず、シュートまで持ち込むことができません。またロングシュートを放つもことごとくGKに阻まれ、最小得点差のまま試合が進みます。そしてマレーシアにとっては悪夢の87分、左サイドのからのクロスにスリランカのJ・ハリシュが頭で合わせて今予選チーム初ゴールとなる同点ゴールを決められてしまいます。しかし、その後は両チームとも得点ならず、試合は1−1に終わり、マレーシアは勝点5で予選を終えています。

フアン・ガリド監督は、予選敗退は自身の責任と認めながらも、素晴らしいスタートを切った今予選が最後は失速してしまったことに失望していると話しています。

「初戦のオマーン戦の勝利でU20アジアカップ本戦出場への手応えを感じ、最悪でも予選E組の2位にはなれるだろうと思った。しかしタジキスタン戦での敗戦で選手たちの落ち込みは激しく、この日のスリランカ戦も通常のパフォーマンスは見られず、特に攻撃陣はそれが顕著だった。」とガリド監督はハリアンメトロの取材に対して説明したということです。

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ガリド監督への取材はスリランカ戦直後に行われたようですが、マレーシア対スリランカ戦の後に行われたオマーン対タジキスタン戦は、マレーシアと北朝鮮に敗れていたオマーンがなんと3−1でタジキスタンを破り、勝点6で2位、同じ勝点6のタジキスタンが3位、そして勝点5のマレーシアが4位となりました。スリランカ戦でマレーシアがあと3分守り切って、失点を許していなければマレーシアは勝点7で2となる可能性がありました。しかも各組の予選が終了し、本選に出場が決まった各組2位の内の上位5チームは、勝点7のイエメン、キルギス、オーストラリア、そして勝点6のタイとヨルダンと発表されると、返す返すもスリランカ戦で引き分けていなければマレーシアも本選出場となっただけに、タジキスタンと引き分けてモチベが下がったと監督が評したマレーシアの選手たちのメンタルの弱さが残念でなりません。

移籍情報:ACL2出場のスランゴールにクロアチア出身MFとヨルダン代表DFが加入

ACL2のセブFC戦を10月3日に控えるスランゴールFCはクラブ公式サイトで、クロアチア出身のMFニコラ・ジャムボルの加入を発表しています。相性が「ニコ」の28歳のジャムボル選手は、母国クロアチア以外に、ベルギー、ポルトガル、サウジアラビアなどでプレー経験があり、今年7月にサウジアラビア2部のハジェルFCを退団していました。

9月28日のトレンガヌFC戦では、キャプテンでセンターバックのサフワン・バハルディンを今季初めて中盤で起用するなど、試行錯誤を繰り返しているスランゴールFCのニザム・ジャミル監督ですが、これは8月24日のFAカップ決勝で退散したジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)から激しいマークに遭い、何度も削られて前半終了直前という異例の時間帯に交代したMFアレクサンダー・アギャルカワが、その後の診断で完治まで数ヶ月と診断が下り、その穴が埋まっていないことを表しています。開幕からノーア・レインとのダブルボランチで戦ってきたスランゴールですが、難敵が控えるACL2に向けて、その穴の補強に動いたわけです。ACL2がデビュー戦となるジャムボル選手のパフォーマンスに注目したいと思います。

スランゴールFCは、この数日前には左サイドバックや左ウィングを得意のポジションとするヨルダンU23代表モハマド・アブアルナディの加入も発表しています。スランゴールでは背番号3をつける23歳のモハマド選手はアメリカ生まれで、高校生時代はアメリカ1部MLSのスポーティング・カンザスシティのアカデミーで過ごし、その後はNCAA(全米大学運動協会)のサッカー1部リーグのノートルダム大学で2年、ピッツバーグ大学で1年プレーし、その後はスポーティング・カンザスシティのセカンドチームでプレーしています。2023年にはトップチームに昇格するも1試合のみの出場で、そこからヨルダン1部のアル・フセイン・イルビドSCに加入していますが、今年7月にこのクラブを退団しています。

ヨルダンU23代表では、今年4月AFC U23アジアカップ2024に出場するなど、通算出場8試合で3ゴールを挙げています。また現在行われている2026年W杯アジア3次予選では出場機会はないものの、ヨルダン代表のメンバーとして、初戦のクウェート代表戦、そしてマレーシアのクアラ・ルンプールで行われたパレスチナ代表戦といずれもベンチ入りしています。

スランゴールは酸攻撃を受けて治療を受けていたファイサル・ハリムによって空いた左ウィングのポジションが開幕から現在に至るまで埋められておらず、ニザム・ジャミル監督は、トランスファーウィンドウで退団した同じヨルダン代表のレジク・バニハニに代わって、このモハマド選手をその左ウィングで直接、起用するのか、あるいはモハマド選手が左サイドの2列目あるいは3列目に入り、185cmの身長を生かして守備的なポジンションで出場させるのかは、10月3日のセブFCで明らかになりそうです。

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第12節の結果とハイライト映像(1)・ジョホールはクチンシティに辛勝も今季無敗を守る・クランタンとの対戦に敗れたヌグリスンビランがついに最下位転落

マレーシアスーパーリーグの第12節の4試合が9月27日から29日かけて行われています。今節予定されていたトレンガヌFC対PDRM FCの試合は、第11節のトレンガヌFC対スランゴールFCが日程変更により9月28日に行われたため、10月4日に開催予定です。なお今季のマレーシアスーパーリーグは13チーム編成のため、今節第12節はスランゴールFCの試合がありません。(試合のハイライト映像は、注意書きがないものは全てマレーシアンフットボールリーグのYouTubeチャンネルより。)

ジョホールはクチンシティに辛勝も今季無敗を守る

これまでの10試合で39得点(4失点)を挙げているジョホール・ダルル・タジム(JDT_ですが、気持ちは既に明日10月2日に行われるACLエリート第2節の上海申花戦に向いていたのか、この日の試合ではその圧倒的な強さが影を潜め、試合は優勢に進めるもののシュートが枠を捉えられないなど得点機を逃す場面も多く、前半は0-0で終了します。

しかし後半開始直後に試合が動きます。右サイドでコーナーキックからのクリアボールをモゼース・アテデがアリフ・アイマンにあっさり奪われると、そこからのクロスをベルグソン・ダ・シルヴァが頭で合わせてゴールを挙げたジョホールが先制します。しかしその後のJDTはクチンシティの粘り強い守備もあり追加点を奪えず、一方のクチンシティは同点とする機会を伺います。そんな中でジョホールがフアン・ムニスのゴールで追加点を奪うと、クチンシティも途中出場のフェルナンド・ウェルテルのゴールで再び1点差に迫りますが、反撃はここまででした。

試合後の会見では、勝利したJDTのエクトル・ビドリオ監督が、選手のパフォーマンスに満足していないと述べた一方で、クチンシティのアイディル・シャリン監督は選手が指示通りのプレーを見せてくれたとして、試合結果に満足していると話しているのが好対照でした。またこの試合ではJDTからローン移籍したばかりのFWラマダン・サイフラーを起用できませんでしたが、次戦となる10月18日のヌグリスンビラン戦でのデビューが期待できそうです。

MSL2024/25 第12節
2024年9月27日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)
ジョホール・ダルル・タジムFC 2-1 クチンシティFC
⚽️ジョホール:ベルグソン・ダ・シルヴァ(48分)、フアン・ムニス(82分)
⚽️クチンシティ:ルイス・フェルナンド・ウェルテル
🟨ジョホール(1)、🟨クチンシティ(3)
MOM:ペトラス・シテムビ(クチンシティFC)
クチンシティFCの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

クランタンに敗れたヌグリスンビランが最下位転落

最下位13位のクランタン・ダルル・ナイム対12位ヌグリスンビランの対戦は、終了間際にゴールを決めたクランタンが勝利し、ヌグリスンビランに代わって12位に浮上、逆にヌグリスンビランは最下位に転落しています。

今季ここまで1勝2分7敗のヌグリスンビランは、10試合で10得点(22失点)と得点力不足に悩み、今季8試合で1ゴールのFWミカとの契約を解除し、補強に動きました。前節のペナン戦では今月22日に閉じたトランスファーウィンドウで獲得した前KLシティのMFセバスチャン・アヴァンジニが早速ゴールを決めていますが、この試合ではもう1人の新戦力FWリカルド・ピレス(タイ2部カセサートFCから加入)がデビューしています。

今季はホームで3戦全敗のヌグリスンビランは開始から積極的に攻めますが、先制点はここまで1勝9敗のクランタンでした。14分に中盤でヌグリスンビランのパスミスからボールを奪うと、最後はやはり新戦力でトレンガヌからローン移籍したFWハキミ・アブドラが20mを超えるロングシュートを決めて、クランタンがリードを奪います。このゴールで試合が激しさを増す中、37分にはハキミ・アブドラのコーナーキックから最後はキム・リグァンが頭で押し込んで今季初ゴールを決めて、クランタンがリードを広げ、前半はこのスコアのまま終了します。

後半に入ると60分に佐々木匠選手のフリーキックがゴール前に上がると、両チームの選手が交錯し、VARの介入の結果、ヌグリスンビランがPKを得ます。しかし、リカルド・ピレスのシュートはゴールポストの遥か上を超えてしまいます。しかし85分に同じようなプレーからVARが入り、再びPKを得ると、今度はジャック・フェイがこのPKを決めて、ヌグリスンビランは1点差に迫ります。その4分後には右コーナーキックには仕込んできたセバスチャン・アヴァンジニがフリーでヘディングシュートを決め、ヌグリスンビランはついに同点に追いつきます。しかしロスタイムに入った90+3分にクランタンがペナルティエリアの外でフリーキックを得ると、オディ・カロウブの蹴ったボールは誰にも触れずにそのまま直接ゴールインし、土壇場で逆転したクランタンが9分と長いロスタイムを守り切って、今季初のアウェイでの勝利でもあるシーズン2勝目を挙げるとともに最下位を脱出しています。

MSL2024/25 第12節
2024年9月27日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
ヌグリスンビランFC 2-3 クランタン・ダルル・ナイムFC
⚽️ヌグリスンビラン:ジャック・フェイ(85分)、セバスチャン・アバンジニ(89分)
⚽️クランタン:ハキミ・アブドラ(14分)、キム・リグァン(37分)、オデイ・カロウブ(90+4分)
🟨ヌグリスンビラン(2)、🟨クランタン(5)
MOM:アリユ・アブバカル(ヌグリスンビランFC)
ヌグリスンビランFCの佐々木匠選手は先発して76分に交代しています。

ペラは今季初の3連勝で4位浮上

アウェイのペラが今季最多タイとなる3ゴールを挙げてスリ・パハンを下し、今季初の3連勝を記録しています。

好機を何度も作るなど試合を有利に進めたのはホームのスリ・パハンでしたが、前半終了間際にキャプテンのルシアノ・ゴイコチェアが右コーナーキックを頭で合わせてゴールを決めたペラ先制します。

後半開始直後の48分には、再びゴイコチェア選手が追加点を奪います。アリフ・アル=ラシドの放ったシュートはスリ・パハンGKアズファル・アリフが腕を伸ばしてブロックしたものの、そのこぼれ球に詰めていたゴイコチェア選手がこれを押し込みます。さらに61分には、左サイドにいたフィルダウス・サイユディがクレイトンとの1−2からゴール前に走り込んでシュートを決めてペラがリードを3点に広げます。スリ・パハンも最後まで攻め続けますが、守備陣が守り切ったペラが勝利を挙げています。

スリ・パハンは、DFながらチーム2位となる4ゴールを挙げているステファノ・ブルンド、そしてCBアレクサンドル・ツヴェトコヴィッチと攻守2人の主力を欠くなど苦しいメンバーではありましたが、ファンディ・アフマド監督は、次節第13節のペナン戦までおよそ3週間開くことから、次節までにこの試合では不十分だった選手のコミュニケーションを改善したいと話していました。

MSL2024/25 第12節
2024年9月28日@MPTスタジアム(パハン州テメルロー)
スリ・パハンFC 0-3 ペラFC
⚽️ペラ:ルシアノ・ゴイコチェア(43分、48分)、フィルダウス・サイユディ(61分)
🟨スリ・パハン(0)、🟨ペラ(2)
MOM:ハジク・ナズリ(ペラFC)

主軸の活躍でKLシティがペナンに4発快勝

KLシティがホームで4連勝としています。東南アジアサッカー連盟(AFF)クラブ選手権では、カヤFCイロイロ(フィリピン)、ボルネオFCサマリンダ(インドネシア)にいずれも1−0と勝利しているKLシティは、スーパーリーグでもクダに5−0と勝利し、ホームでは3連勝中です。この試合では開始3分にペナンのアディブ・ラオプに先制ゴールを決められますが、その5分後にはケニー・パッラジのDFライン裏へのパスを受けたキャプテンのパウロ・ジョズエが同点ゴールを決めて追いつきます。さらに22分には、今度はジョズエ選手が同様のパスでアシストし、ジョヴァン・モティカがこれを決めてKLシティが逆転します。

後半の54分には左サイドでDFを引きつけたジョズエ選手から左サイドを駆け上がってきた21歳のハキミ・アジムにパス。これを落ち着いて決めたハキミ選手がゴールを決めると、さらに74分にはセンターサークル付近でボール得たハキミ選手がそのままドリブルで一気に持ち込んでこの試合2点目のゴールを決めています。ペナンの反撃をロドリゴ・ディアスのゴールによる1点に抑えたKLシティが快勝しています。

KLシティはクラブライセンス申請の際に不正書類を提出したとして勝点6剥奪の処分を受けています。給料未払いも数ヶ月に続いていると言われている中、選手のモチベーションがいじてきているのは驚きです。たらればですが、剥奪された勝点6を加えると、この日の勝利で勝点は17となり順位は3位となる計算です。

MSL2024/25 第12節
2024年9月29日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 4-2 ペナンFC
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(8分)、ジョヴァン・モティカ(22分)、ハキミ・アジム2(54分、74分)
⚽️ペナン:アディブ・ラオプ(3分)、ロドリゴ・ディアス(82分)
🟨KLシティ(4)、🟨ペナン(3)
MOM:パウロ・ジョズエ(KLシティFC)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより。
2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第12節途中)
順位チーム勝点
1JDT1131101041635
2SEL112581221813
3TRE101644214113
4PRK101550515132
5KCH11143531416-2
6SAB10144241315-2
7PDRM10144241115-4
8#KLC111152419136
9SRP11112541418-4
10PEN11112541319-6
10*KDA1093341019-9
12KDN116209827-19
13NSE1151281225-13
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第12節途中)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT14
2ロニー・フェルナンデスSEL8
3パウロ・ジョズエKLC7
4ジョーダン・ミンターKCH5
イフェダヨ・オルセグンPDRM5
クパー・シャーマンSRP5
ジャック・フェイNSE5
ルシアーノ・ゴイコチェアPRK5
5ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
ステファノ・ブルンドSRP4
ロドリゴ・ディアスPEN4
6チェチェ・キプレ他12名KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC、SRP-スリ・パハン、PEN-

2024/25シーズンマレーシアスーパーリーグ第11節の結果とハイライト映像(2)・スランゴールは開始1分のゴールを守り切って2位堅持

マレーシアスーパーリーグ第11節の残り1試合が9月28日にかけて行われています。このトレンガヌFC対スランゴールFCの試合は、本来は9月22日に予定されていましたが、9月19日にスランゴールFCがACL2のムアントン・ユナイテッド戦をタイで行うため、順延されていました。

スランゴールは開始1分のゴールを守り切って2位堅持

MSL2024/25 第11節
2024年9月28日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 0-1 スランゴールFC
⚽️スランゴール:ロニー・フェルナンデス(1分)
🟨トレンガヌ(1)、🟨スランゴール(4)
MOM:ロニー・フェルナンデス(スランゴールFC)

リーグ2位のスランゴールが開始27秒のゴールを守り切って、3位のトレンガヌを破るとともに連勝記録を4に伸ばしています。相手陣内でサフワン・バハルディンがボールを奪うと、アルヴィン・フォルテスからロニー・フェルナンデスへとボールが渡ります。そこからフェルナンデス選手は右サイドのヨハンドリ・オロスコへ預けるとゴール前に走り込み、カットバックしたオロスコ選手から出たグラウンダーのクロスを蹴り込んで、スランゴールが1分もかからずに先制します。

5月11日にクダ・ダルル・アマンFCのシャフィク・アフマッドが記録した33秒を更新する今季最速ゴールで先制したスランゴールでしたが、ここから一気にペースを上げて圧倒できないのが今季のスランゴール。この日はキャプテンのサフワン・バハルディンを今季初めて中盤で起用するなどより攻撃的な布陣で臨んだ試合でしたが、いわゆるアタッキングサードまではボールを運ぶものの、フィニッシュまでは繋がらず、むしろトレンガヌが優勢に試合を進め、前半のシュート数はトレンガヌ5(枠内0)に対してスランゴール4(枠内1)、またコーナーキックに関してはトレンガヌ6に対してスランゴール0と、ビジターは決定力を欠くまま前半を終了します。

後半に入ってもホームのトレンガヌはスランゴールより多くの好機を作りますが、登録が遅れ、この試合がホームデビューとなった新戦力のネルソン・ボニージャ(タイ1部スパンブリーFC から加入)には見せ場もなく、スランゴールの6本を上回る10本のシュートを放ちながら、得点を挙げることができず、トレンガヌはホームでの無敗記録が4でストップしています。

アウェイとは言え、先制しながら試合をコントロールできなかったスランゴールは不安を残しながら、次戦は10月3日にACL2第2節でフィリピンのセブFCをホームに迎え、トレンガヌ10月4日にアウェイのPDRM FCが控えています。

2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第11節終了)
順位チーム勝点
1JDT102891039534
2SEL112581221813
3TRE101644214115
4KCH10143521314-1
5SAB10144241315-2
6PDRM10144241115-4
7PRK9124051213-1
8SRP10112531415-1
9PEN10112531115-4
10#KLC101042415114
11*KDA1093341019-9
12NSE1041171022-12
13KDN103109525-20
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第11節終了)
氏名所属ゴール
1ベルグソン・ダ・シルヴァJDT13
2ロニー・フェルナンデスSEL8
3パウロ・ジョズエKLC6
4ジョーダン・ミンターKCH5
イフェダヨ・オルセグンPDRM5
クパー・シャーマンSRP5
5ヘベルチ・フェルナンデスJDT4
ステファノ・ブルンドSRP4
ロドリゴ・ディアスPEN4
6チェチェ・キプレ他10名KCH3
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SELースランゴールFC
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC、SRP-スリ・パハン、PEN-