スランゴールの喜熨斗勝史監督解任や、アリフ・アイマン(ジョホール・ダルル・タジム)のAFC年間最優秀選手ノミネートなど全てのニュースが吹っ飛ぶようなニュースが昨日金曜日の夜に入ってきました。
FIFAがマレーシアサッカー協会と7名のヘリテイジ選手の資格停止処分を発表-偽装書類提出による国籍詐称が理由か
FIFA規律委員会は、FIFA規律規程第22条(文書偽造・改ざんに関する条項)違反を理由にマレーシアサッカー協会(FAM)および7名のヘリテイジ帰化選手(マレーシアにルーツを持つ帰化選手)に対する制裁を科すことを発表しています。FIFAによると、FAMはFIFAに対し選手資格に関する照会を行った際、7名のヘリテイジ帰化選手がアジアカップ予選に出場可能とするために改ざんされた書類を使用していたということです。
なお今回処分の対象となった7名のヘリテイジ帰化選手は以下の通りです。
| 氏名(出身国) | 所属(リーグ) | ||
| DF | ガブリエル・パルメロ (スペイン) | 23 | ウニオニスタス・デ・サラマンカ (スペイン3部) |
| DF | ファクンド・ガルセス (アルゼンチン) | 26 | デポルティーボ・アラベス (スペイン1部) |
| FW | ロドリゴ・オルガド (アルゼンチン) | 30 | アメリカ・デ・カリ (コロンビア1部) |
| FW | イマノル・マチュカ (アルゼンチン) | 25 | ベレス・サルスフィエルド (アルゼンチン1部) |
| FW | ジョアン・フィゲイレド (ブラジル) | 29 | ジョホール・ダルル・タジム |
| DF | ジョン・イラザバル (スペイン) | 28 | ジョホール・ダルル・タジム |
| MF | エクトル・へヴェル (オランダ) | 29 | ジョホール・ダルル・タジム |
この7選手はいずれもマレーシアにルーツ(父母あるいは祖父母がマレーシア出身)を持つということで、今年に入ってからマレーシア国籍を取得した選手たちで、この7選手全員が2025年6月10日にクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で行われたAFCアジアカップ2027年大会3次予選のベトナム戦に出場しました。試合はジョアン・フィゲイレドの先制ゴールでリードしたマレーシアが、ロドリゴ・オルガドのゴールなどで追加点を挙げ、4-0で大勝しましたが、この勝利は対ベトナム戦11年ぶりの勝利でした。
しかしこの試合後に後、ファクンド・ガルセス、ロドリゴ・オルガド、ジョアン・フィゲイレド、ジョン・イラザバル、エクトル・ヘベルの5選手についてその資格適格性に関する異議申立てがFIFAに寄せられたため、FIFAの規律委員会はすべての証拠を精査し、以下の制裁を決定しました。
1)マレーシアサッカー協会(FAM)はFIFAに対し、35万スイスフラン(およそ6600万円)の罰金をFIFAに支払う。
2)7名のヘリテイジ帰化選手(ガブリエル・パルメロ、ファクンド・ガルセス、ロドリゴ・オルガド、イマノル・マチュカ、ジョアン・フィゲイレド、ジョン・イラサバル、エクトル・ヘベル・)は、それぞれ2,000スイスフラン(およそ37万円)の罰金をFIFAに支払う。
3)上記の7選手はさらに、本決定の通知日から12か月間、全てのサッカー関連活動への関与を停止される。なおこの7選手のマレーシア代表としての試合出場資格の適格性については、FIFA規律委員会からFIFAフットボール審判部門へ付託され、審理される。
FIFAからは9月26日付でFAMおよび7名のヘリテイジ帰化選手に対して、FIFA規律委員会による決定の内容が正式に通知されまており、FIFA規律規程の関連条項に従い、通知から10日以内に理由付き決定(不服申し立て)を請求することが可能だということです。
またマレーシアサッカー協会(FAM)も9月27日早朝に公式声明を発表し、FIFAからの通知が届いていることを明らかにした上で、以下のような声明をモフド・ユソフ会長代理名で発表しています。
「FAMは、関係する選手たちとFAM自身が、このプロセス全体を通して誠意を持って、完全な透明性をもって行動してきたことを強調したい。」
「FAMは、定められたガイドラインに従い、すべての書類手続きと関連手続きを透明性をもって管理してきた。実際にFIFAは既に選手たちの資格を審査し、マレーシア代表として出場する資格があることを公式に確認していた。」
「FIFAによる今回の決定に関して、FAMは控訴を行い、選手たちとマレーシア代表チームの利益が常に保護されるよう、利用可能なあらゆる法的手段と手続きを活用する。FAMは、毅然とした行動、国際規則の遵守、そしてマレーシアサッカーの公正性の擁護に引き続き尽力する。」
「また、マレーシア政府およびすべての関係者と緊密に連携し、このプロセスが透明性、公正性、そしてスポーツマンシップ精神に基づいたものとなるよう努めるつもりだ。」とした声明では、控訴手続きおよびFAMによる今後の対応に関する今後の進展については、随時公表されるということです。
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FIFAからの発表には含まれていませんが、勝利していた6月のベトナム戦はもちろん、3月のネパール戦の勝利が剥奪されるなど試合結果が変更となる可能性があるだけでなく、現在出場中のアジアカップ予選すら出場禁止となる可能性すらあります。
報道ではFAMのユソフ・マハディ会長代理が不服申し立てを行う旨の発言をしたとも伝えられており、マレーシアのサッカー界は当面はこの話題で持ちきりとなりそうです。









