4月1日のニュース
キム代表監督の去就に関する報道を国営メディアが行うも本人が即時否定
本日のサッカー協会年次総会を前に協会を中傷するメールがメディアや関係各所に送信される

マレーシア代表、そしてマレーシアサッカー協会を揺るがすニュースが先週末からマレーシアサッカー界隈を賑わせています。いったい誰が何をしようとしているのでしょう。

キム代表監督の去就に関する報道を国営メディアが行うも本人が即時否定

一連の報道のきっかけとなったのは、「キム・パンゴン監督とコーチ陣が、現在の代表チームのの状況に失望し、退任する準備ができている」とSNS上で流れていた噂レベルの話をマレーシアの通信社ブルナマが3月30日に正式に報じたことでした。この記事によると『代表チームに近い情報筋』からの話として、キム監督とコーチ陣がマレーシアサッカー協会(FAM)に対し、自分たちの貢献がこれ以上必要ない場合、補償金を受け取れば、契約解除に応じる用意があることを書面で知らせてきた、というものです。なおFAMとキム監督およびコーチ陣との現在の契約は2025年1月までとなっています。

さらにブルナマは、「私に伝えられたのは、キム監督とコーチ陣が書面で、もし(契約の解除が)すぐに行われるなら、自分たちそのは準備ができており、補償金として3ヶ月分の給料を要求している」という『情報筋』の話とともに、キム監督とコーチ陣による今回の申し出が、代表チームに起こったいくつかの問題に対する失望と不満から生じた可能性があるという『情報筋』による発言を報じました。。

1月のアジアカップ2023では1分2敗でグループステージ敗退、3月の2026年W杯アジア2次予選ではオマーンに2連敗するなど、今年に入り0勝1分4敗とチームの勢いが明らかに衰えていることから、この報道は真実性を帯びて他のメディアにも拡散しました。

しかしその翌日になると同じブルナマが今度は、キム監督はこの記事内容を完全に否定していると報じています。そして、「ニュース報道を読んだ後、私はすぐにFAM会長のハミディン・モハメド・アミン氏に連絡し、その件について説明しました。」というキム監督の発言をしょうかいしています。

さらにキム監督はFAMの公式SNSに「私はハミディン会長に対して、自分のマレーシア代表での使命はまだ終わっていないことを個人的に保証しました。私はこのチームを簡単に去るつもりはありません」という声明を投稿。さらに2025年末の契約終了までチームを指導し続け、2026年W杯アジア3次予選への進出と、2027年アジアカップ出場権獲得という使命に専念すると述べています。

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今年に入って未勝利とは言え、2026年W杯アジア2次予選突破の可能性が十分に残っているこの時期に出た国営メディアの報道には恣意や悪意すら感じます。元香港代表監督や韓国サッカー協会代表チームディレクターをなども務めた経験を持つキム監督は2022年1月の就任以来、マレーシア代表を42年ぶりのアジアカップに導いただけでなく、FIFAランキングを就任時の154位から一時は130位まで引き上げるなど、その功績は小さくありません。

また今回の噂が広まった理由の一つに、3月26日のW杯予選オマーン戦の際にブキ・ジャリル国立競技場で代表チームのポー・マルティ・ヴィンセント コーチがベンチ入りせず、またその姿がどこにも見られなかったことがあります。元バルセロナU19チームのコーチだったポー・マルティ氏はキム代表監督の片腕としてチームを支えてきたことから、W杯予選という重要な試合にその姿が見られなかったことから、首脳陣の中の離脱者第1号では、という憶測がSNS上にも多数見られました。しかしスポーツメディアのスタジアム・アストロが、ポー・マルティ氏は3月21日のW杯予選オマーン戦(アウェイ)から帰国すると体調を崩しそのまま入院し、退院したのはホームでのオマーン戦後の3月28日だったと報じ、ポー・マルティ氏が代表チームを去ったわけではないことを明らかにしています。

本日のサッカー協会年次総会を前に協会を中傷するメールがメディアや関係各所に送信される

本日4月1日に予定されているマレーシアサッカー協会(FAM)の年次総会を前に、FAMを抽象する内容のメールがメディアおよび青年スポーツ省などの関係各所に送られていることを複数のメディアが報じています。

FAMの第60回年次総会を前に、「FAMの職員の有志からなる『FAMウルトラス』」の署名で送られた電子メールには、「これまで長きにわたり自分たちの意見を公にしなかったのは、FAMのトップが状況を変えてくれることを信じていたからだが、近年、状況はむしろ悪化しており、制御できない危機に陥っている」とした上で、「ノー・アズマン・ラーマンFAM事務局長に関する問題」「職員に関する問題」「代表チームに関わる問題」「ナショナルトレーニングセンターに関わる問題」などについて言及されています。

ノー・アズマン・ラーマンFAM事務局長については「事務局長としての仕事を全うしていない。自身の職務よりも政治的な活動に傾倒しており、媚びるのが上手い人物や、自身に媚びる人物を取り立てて昇進させたり、自身とともに特別な会合に参加させたりしている。この結果、過去3ヶ月間に12名のFAMの職員が辞任しており、その中には歴代の会長の元で勤務していた5名も含まれている。」とメールでは述べられています。

また職員への扱いについては、「FAMの元職員の中には窃盗の容疑により解雇された者がいるが、実際の窃盗を犯した人物を守るためにFAMは十分な調査も行わず、満足のいく証拠も示さないまま解雇した。また2026年W杯予選の放映権に関する贈収賄問題を告発しようとした一部職員への日常的に繰り返されるパワハラがある。特に聖なる断食月ラマダンにもかかわらず不正な買収工作に関わっているのはイスラム教として恥ずべき行為である。」としています。

この他、一部職員が身内贔屓や、不透明なまま理由のまま昇給している点や、代表戦で集客できているにも関わらず、FAMの資金が手薄となっている点を訴える一方で、代表チームに関しては、キム監督が求めたいくつかの要件をFAMが無視したことがW杯予選でオマーンに連敗した原因であるともしています。

さらにはFAMが代表サポーターグループの「ウルトラス・マラヤ」を買収し、キム代表監督を批判して代表監督を辞任するように仕向けていると言ったトンデモ系の主張なども含まれており、ここまでくると何が本当で何が嘘なのかがわからなくなります。


3月29日のニュース
W杯アジア2次予選D組-マレーシアはオマーンに連敗で3位のまま
ケガで途中交代のアザム・アズミはU23アジアカップ出場が危ぶまれる
ブキ・ジャリル国立競技場管理会社はピッチの事後検証予定発表も、ファンは社長の辞任を要求

オマーン戦から3日が経ち、ニュースというには鮮度が低いですが、私も現地で観戦した試合の振り返りなどを中心に記事にしました。ちなみにマレーシア国内メディアは、ベトナムに連勝したインドネシアが、オマーンに連敗したマレーシアを次のFIFAランキング発表では上回ることを報じています。フィリピンに代わって東南アジア3位となった後は、ベトナムとタイに追いつき追い越せと帰化選手を次々と生み出したマレーシアですが、その帰化選手がインドネシアの帰化選手と比べると圧倒的な戦力アップにつながっておらず、風当たりが強くなっているだけでなく、帰化選手不要論もちらほらと聞こえてきます。

W杯アジア2次予選D組-マレーシアはオマーンに連敗で3位のまま

2026年W杯アジア2次予選兼2027AFCアジアカップ予選の第4節が3月26日に行われ、D組のマレーシアはホームでオマーンと対戦し、いずれもロスタイムの失点で0-2で敗れています。この結果、2勝2敗となったマレーシアは勝点6で3位のまま、オマーンは勝点9でキルギスと並んだものの、総得点で上回るキルギスが1位、オマーンが2位となっています。また同じ第4節でキルギスに1-5で敗れた台湾はグループステージ敗退が決まりました。

3月21日の第3節ではアウェイでオマーンに敗れているマレーシアのキム・パンゴン監督は、この試合の先発メンバーを大きく入れ替えています。フォワードはロメル・モラレス(ジョホール・ダルル・タジムFC-JDT)とダレン・ロック(サバFC)、中盤は左右両サイドににファイサル・ハリム(スランゴールFC)とアリフ・アイマン(JDT)、インサイドハーフにスチュアート・ウィルキン(サバFC)とシャミル・クティ(JDT)を起用しています。そして最終ラインは前節の5バックから、この試合は左右SBにラヴェル・コービン=オング(JDT)とアザム・アズミ(トレンガヌFC)、CBにドミニク・タン(サバFC)とディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)と4バックに変更しています。(以下はこの試合の先発XI)

この試合の観客は26,499名と、試合会場となったブキ・ジャリル国立競技場の収容定員の4割弱でしたが、それでも代表の愛称「ハリマウ・マラヤ(マレーのトラ)」のサポーターを沸かせるプレーが試合開始から見られました。2トップのロメル・モラレス、ダレン・ロックに加え、両サイドのファイサル・ハリム、アリフ・アイマン両選手を含めたFW4人が高い位置からプレスをかけた開始1分には、アリフ選手が右サイドで相手ボールを奪うとそのままペナルティエリアへ持ち込み、シュートを放ちますがGKの足に当たりゴールならず。この場面、ファーサイドにはファイサル選手が完全にフリーだったので、アリフ選手にはDFを引きつけてからマイナスのパスという選択肢もありました。試合を振り返ると、実はこれがこの試合最高のチャンスでした。

マレーシアFW陣は依然、高い位置をとっているものの、厳しいプレスが開始15分程度で影を潜めると、今度は逆にオマーンが最終ラインを挙げて、前線にロングフィードを送るようになります。それを奪ってカウンターを仕掛けたいマレーシアでしたが、前半はドミニク・タンとディオン・コールのCBコンビが前方に直接ロングフィードする場面が多く、ボランチで入ったはずのシャミ・クティが全く機能していませんでした。

また前節のオマーン戦ではケガのマシュー・デイヴィーズ(JDT)に代わって起用されたダニエル・ティン(サバFC)が積極的なオーバーラップを見せることができなかったこともあり、キム監督は代わってアザム・アズミを右SBに起用しています。そのアザム選手は、豊富な運動量でアリフ選手を追い越す動きを何度も見せました。それに合わせてアリフ選手が中へ切り込むなど、前節からは攻撃のバリエーションが明らかに増え、ゴールへの期待が膨らみます。しかし26分にはそのアザム選手がオマーンの選手から酷いダックルを受け足を痛めると早々と交代してしまいます。代わりにティン選手が入り、最初はアザム選手のように右サイドを上がる動きを見せたものの、オマーンが同じサイドにボールを集めて押し込み始めると自陣でのプレー時間が長くなってしまいます。

頼みのアリフ選手は相手ゴールに背を向けてボールを受けることが多く、自慢のスピードを発揮する機会もなく、ゴール前へクロスを上げるの精一杯でした。しかしこのアリフ選手も含め浮き球のクロスはことごとくオマーンGKにキャッチされ、素人目に見ていてもゴール前にFWが何人もいる状況なら、混乱を期待して低く速いクロスでワンチャンを狙ってみても良いのでは、と思いましたが、結局、同じようなクロス挙げてはキャッチされる繰り返しで点が入りそうな気配が全くありませんでした。

それでも前半はオマーンの拙攻とGKシーハン・ハズミの好守で無失点で後半勝負に持ち込むのもありだと思いかけた前半ロスタイムにシーハン選手がムーセン・アル=ガッサニーを倒してPKを与えると、オマル・アル=マルキがこれを決めてオマーンが1-0で前半を折り返します。この場面、マレーシアDFの数が相手を上回っていながらもムーセン選手にドリブルを許した結果でした。

引き分けでも良いオマーンに対して、負けられないマレーシアは、後半開始とともにシャミ・クティ、ダレン・ロックに代わりブレンダン・ガン(前スランゴールFC)とエンドリック(JDT)を投入します。さらに77分にはこの試合で精彩を欠いていたスチュアート・ウィルキンに代わりパウロ・ジョズエ(KLシティFC)を起用して中盤からの攻撃を組み立てようとしますが、運動量が落ちてきたFW陣がスペースに走り込む場面もなく、チャンスらしいチャンスがないまま後半のロスタイムに入ります。そして前半同様、オマーンの攻撃に対してゴール前では数で上回りながら、簡単にマレーシアDFのマークを外したムハメド・アル=ガフリに近距離から押し込まれてゴール。マレーシアは0-2というスコア以上の完敗でオマーンに2連敗しています。

次節第5節は6月6日にキリギスとのアウェイマッチがキルギスの首都ビシュケクで、第6節は6月11日にホームのブキ・ジャリル国立競技場で台湾との対戦が残っていますが、3次予選進出には必勝が義務付けられるキルギス戦に向けて、5月開幕のスーパーリーグの様子を見ながら代表でプレーする選手の選考を一からやり直す必要がありそうです。

FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選D組第3節
2024年3月26日@ブキ・ジャリル国立競技場(クアラ・ルンプール)
マレーシア 0-2 オマーン
⚽️オマーン:オマル・アル=マルキ(45+4分PK)、ムハメド・アル=ガフリ(90+4分)
🟨マレーシア(1):シーハン・ハズミ、
🟨オマーン(2):ムハメド・アル=ガフリ、ハリブ・アル=サアディ

またD組のもう1試合は台湾がウー・イェンシュウ(呉彦澍、中国2部瀋陽城市足球倶楽部)が今回の予選でチーム初となるゴールを挙げましたが、ガーナ生まれのFWジョエル・コジョ(ウズベキスタン1部PFCディナモ・サマルカンド)にハットトリックを許すなどキルギスに大敗しグループステージ敗退が決まっています。

FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選D組第3節
2024年2月26日@スパルタク・スタジアム(ビシュケク、キルギス)
キルギス 5-1 台湾
⚽️キルギス:ジョエル・コジョ3(17分、38分、45分)、クリスティヤン・ブローズマン(79分)、キミ・メルク(90+5分)
⚽️台湾:ウー・イェンシュウ(呉彦澍、87分)
🟨キルギス(0)
🟨台湾(1):ウー・イェンシュウ(呉彦澍)

W杯2026アジア2次予選予選D組順位表(第4節終了)

順位勝点
1キルギス430111569
2オマーン43017169
3マレーシア420257-26
4台湾4004111-100
ケガで途中交代のアザム・アズミはU23アジアカップ出場が危ぶまれる

オマーンとの試合でケガのため26分に途中交代となったアザム・アズミ(トレンガヌFC)について、試合後の会見でキム・パンゴン監督は左膝を痛めており、その怪我が深刻であることを明らかにしています。スタンドからは退場後も担架に乗せられたまま運ばれていく様子が見えていました。また試合後の映像では、ギプスで膝を固定して松葉杖をついて歩くなど、キム監督の言葉を裏付けるような映像も見られました。

アザム選手は4月15日にカタールで開幕するAFC U23アジアカップに出場するマレーシアU23代表の主力選手でもありますが、膝前十字靭帯の損傷も疑われている今回のケガですが、検査の結果次第ではこの大会出場も危ぶまれます。

ブキ・ジャリル国立競技場管理会社はピッチの事後検証予定発表も、ファンは社長の辞任を要求

ブキ・ジャリル国立競技場を管理するマレーシア・スタジアム社(MSC社)は、来週、ピッチの状況に関して事後検証を行うことを発表しています。業務請負業者やコンサルタントも加わって行われるこの事後検証の後には、その内容を公表するとともに今後もピッチの状態を改善していくと、同社の公式SNSで述べられています。

ブキ・ジャリル国立競技場のピッチは昨年1月から10月まで行われた改修工事の一環として張り替えが行われましたが、芝が十分に根付く前の11月には英国のロックバンド、コールドプレイのコンサート会場となります。その直後に行われたマレーシアカップの決勝が行われたピッチは、コンサート時にその上にステージが設置された上、その回復状況が悪く、一部は土がむき出しのままであったことから、MSC社の管理能力はサッカーファンから激しく非難されました。

そして今年2月にはやはりブキ・ジャリル国立競技場で英国のシンガーソングライター、エド・シーランのコンサートが行われると、やはりステージが設置された部分の芝は削られて土が剥き出しになりました。MSC社はピッチの状況を回復できると公言したものの、今回のオマーン戦についても連日の雨などで結局、マレーシア、オマーンの両チームが試合会場での前日練習をFIFAのマッチコミッショナーが禁止するほど悪いピッチの状態でした。

そして試合当日も、ピッチの一部はつぎはぎのように芝があるところと剥がれているところの違いが明らかで、MSC社が約束したような状態には回復されておらず、多くのファンがMSC社の社長で、俳優兼映画監督でもあるハンス・イサック氏の辞任を求める事態となっています。

3月26日のニュース
ヨー青年スポーツ相-ブキ・ジャリルでの前日練習禁止はFIFAのマッチコミッショナーの判断
Mリーグアウォーズ発表-22歳のアリフ・アイマンが3年連続MVP
新外国人監督就任予定のクランタン・ダルル・ナイムは今季はリーグ7位以上
元ギリシャU19代表がサバの練習に参加

いよいよ本日はW杯アジア2次予選のオマーン戦が開催されます。しかし試合会場となるブキ・ジャリル国立競技場のピッチ状態はあまり良くないようで、マレーシア、オマーンの両チームは試合会場での前日練習を禁止されてています。果たし、試合当日のピッチコンディションはどうなっているのでしょうか。試合に悪い影響が出ないと良いのですが…。

ヨー青年スポーツ相-ブキ・ジャリルでの前日練習禁止はFIFAのマッチコミッショナーの判断

本日3月26日午後10時(マレーシア時間)キックオフとなる2026年W杯アジア2次予選D組第4節のマレーシア対オマーン戦ですが、試合前の最後の練習日となった昨日の公式練習をマレーシア代表はマレーシアサッカー協会(FAM)の練習施設で、オマーン代表はスランゴールFCのホーム、MBPJスタジアムで練習を行っています。

昨日のこのブログでもブキ・ジャリル国立競技場のピッチが一部で土がむき出しになっているドローン撮影による写真が出回り、その状況がかなり悪いことが明らかになったを紹介しましたが、試合前記者会見の席上でオマーン代表のヤロスラフ・シルハヴィー監督は、雨が多い最近の天候を理由に、ブキ・ジャリル国立競技場のピッチの状況が良くないことから、試合会場での練習禁止が伝えられていたことを明らかにしています。できるだけ良い状態のピッチにするための練習禁止はやむを得ないと話したシルハヴィー監督は、オマーン代表は体力、メンタル、戦術の全てで試合に向けての準備ができていると話し、ピッチの状態に関わらず良いプレーを見せられるだろうと話しています。

そしてその試合前会見の翌日(本日)、ハンナ・ヨー青年スポーツ相は自身のSNSに投稿し、ブキ・ジャリル国立競技場での練習禁止を決定したのは、本日の試合のために任命されたマッチコミッショナー(MC)だったことを公表しています。ヨー青年スポーツ相は、連日の雨によりピッチの状況が悪いことを考慮したものだと説明する一方で、本日3月26日の試合実施についてはこのFIFA任命MCより開催許可が出されれていることも明らかにしています。その上で、マレーシア代表サポーターにブキ・ジャリル国立競技場に集結してほしいと呼びかけています。

Mリーグアウォーズ発表-22歳のアリフ・アイマンが3年連続MVP

わかっちゃいたけど、それでも凄い。
2023年シーズンのマレーシアリーグ(Mリーグ、1部スーパーリーグとU23リーグのMFLカップ)アウォーズ(ABK23)がMリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式サイトで発表され、マレーシア代表とジョホール・ダルル・タジムFCで活躍するFWアリフ・アイマンが3年連続のMVPを獲得しています。シーズン終了から3日月近くが経ち、重要なW杯アジア予選前日と、この授賞式のタイミングはいかがなものかと思いますが、昨年12月のシーズン終了後は1月のアジアカップ2023、その後のオフシーズンなどもありこの時期になってしまったようです。

2021年に19歳で初のMVPを獲得して以来、3年連続のMVPとなったアリフ選手は、ノーシャルル・イドラン・タラハ(3部ハリニ・スランゴールFT)が2010年から2012年まで連続受賞して以来の3年連続MVPとなります。その他の受賞者は以下の通りです。(注:所属は2023年シーズンのもの。またMFLカップはU23チームのリーグ

最優秀GKシーハン・ハズミ(JDT)2年連続
最優秀DFアザム・アズミ(TRE)初
最優秀MFアフィク・ファザイル(JDT)2年連続
最優秀FWアリフ・アイマン(JDT)3年連続
最優秀若手選手アリフ・アイマン(JDT)
リーグ最多ゴール
(外国籍選手)
23 エイロン・デル・ヴァイエ(SEL)初
リーグ最多ゴール
(マレーシア人選手)
12 アリフ・アイマン(JDT)
12 ファイサル・ハリム(SEL)
最優秀外国籍選手ベルグソン・ダ・シルヴァ(JDT)2年連続
最優秀チームジョホール・ダルル・タジムFC
フェアプレー賞トレンガヌFC
最優秀監督タン・チェンホー(SEL)
2023ベストゴールアリフ・アイマン(JDT)
MFLカップウバイドラー・シャムスル(TRE II)
MFLカップ最多ゴール16 エベネゼル・アシフアー(KDAB)
チーム名:JDT-ジョホール・ダルル・タジムFC、SEL-スランゴールFC、TRE-トレンガヌFC、TRE II-トレンガヌFC U23、KDAB-クダ・ダルル・アマンFC U23

今回のMリーグアウォーズは、スーパーリーグとU23リーグのMFLカップでプレーした全782名の選手から、出場時間数をもとに第一次選考で絞られた398名を対象に、マレーシア代表コーチのE・エラヴァラサン、マレーシアプロサッカー選手会のラズマン・ロスマン副会長、マレーシアプロコーチ協会委員のノー・ザイディ・ローマット、スポーツ記者協会理事のロザイディ・ズルキフリ、Mリーグ中継のアナウンサー代表S・キーシャーナンの各氏により、それぞれの部門で上位10位までが選ばれています。この上位10位について、スーパーリーグは所属する14チームの監督とキャプテンが、またMFLカップについては所属する15チームの監督とキャプテン、そしてメディア代表の29名が投票を行って決定されてます。

また最優秀チームはMFLの技術委員会が、フェアプレー賞はマレーシアサッカー協会(FAM)が選考しています。また2023ベストゴールはMFLの公式サイトからのサポーター投票により決定しています。

新外国人監督就任予定のクランタン・ダルル・ナイムは今季はリーグ7位以上が目標

5月開幕を前に未だ監督が決まっていないクランタン・ダルル・ナイムFC(クランタン・ユナイテッドFCから名称変更、KDNFC)は、昨季3試合を残して退任したアイルトン・シルヴァ監督に代わる新監督として外国人指導者をリストアップしていることを明らかにしています。KDNFCのロジ・ムハマド会長はイスラム教の断食月ハリラヤが終わる4月10日より前には新監督を明らかにすることができるだろうと、マレーシアの通信社ブルナマの取材で述べています。

「技術上の問題」から現時点では、新監督の名前は明らかにできないと述べたロジ会長は、この外国人指導者とチーム編成で既に話し合いを行なっているとも述べています。さらにロジ会長は、今季の運営予選として1200万リンギ(およそ3億8000万円)があると説明し、チームの今季の目標順位を5位から7位程度としたいと話しています。なお昨季のクランタン・ユナイテッドは4勝5分17敗で14チーム中12位でした。

元ギリシャU19代表がサバの練習に参加

ギリシャU19代表で2試合に出場経験があるオーストラリア出身のDFハリス・スタンブリディスがサバFCの練習に参加しているところが目撃されたと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。スタンブリディス選手はトライアウトを兼ねた練習に参加しており、サバFCのオン・キムスイ監督も、現在スタンブリディス選手の能力を見極めている最中だと、話しているということです。

トランスファーマルクトによると、27歳のスタンブリディス選手は昨年はギリシャ3部のヴェリアNFCとスペイン4部のレーシング・カルタヘナ・マル・メノールFC(というクラブでプレー していたDFあるいはDMFのようです。なおサバFCは、ストライカーのラモン・マチャド(ブラジル)、左ウィングのサディル・ラムダニ(インドネシア)、MFパク・テス(朴太洙、韓国)、MFミゲル・シフエンテス(スペイン)、MFテルモ・カスタニヘラ(ポルトガル)、CBのガブリエル・ペレス(ブラジル)、左SBのコ・クァンミン(高光民、韓国)が昨季から残留しています。

3月25日のニュース
明日のW杯予選を前にブキ・ジャリル国立競技場のピッチは土がむき出しの箇所も
2023年Mリーグアウォーズの候補者が発表
スランゴールの今季アウェイユニフォーム500枚が販売後即完

明日のW杯予選を前にブキ・ジャリル国立競技場のピッチは土がむき出しの箇所も

明日3月26日の2026年W杯アジア2次予選オマーン戦を前に、ブキ・ジャリル国立競技場のピッチを上空から移した写真が公表され、一部で土がむき出しになっていることなどが明らかになっています。

英字紙ニューストレイトタイムズがドローンを使って上空から撮影した写真が公開されると、明日の試合までに状況が回復するのかを疑問視する声がSNSに上がり、このピッチの状況であれば、代表戦を別の場所で行うべきとし、スランゴールFCのホームであるMBPJスタジアムやKLシティFCのホームであるKLフットボールスタジアムを使用するべきといった投稿など見られます。

この状況についてコメントを求められたハンナ・ヨー青年スポーツ相は、ピッチの写真は最新のものではないとして、試合当日までピッチ回復のための努力の時間を与えてほしいと呼びかける事態に及んでいます。青年スポーツ省は、ブキ・ジャリル国立競技場の管理をマレーシアスタジアム社(PSM社)に業務委託しています。

2月24日に英国のシンガーソングライター、エド・シーランのコンサートが行われた際にそのステージ施設建造などによりピッチが損傷したことから3月8日にマレーシアサッカー協会(FAM)がその状況を視察し、PSM社は3月26日のオマーン戦までにピッチの状況を回復することを約束していました。

昨年11月に同じ英国のロックバンド、コールドプレイのコンサート後に行われたマレーシアカップ決勝でも土がむき出しの部分が現れるなど、その管理方法が非難されたPSM社ですが、今回も同様の問題を引き起こしています。そして同様のコンサートを開催したタイ代表のホーム、ラジャマンガラ国立競技場のピッチが青々としている写真がSNSに挙がると、PSM社に対する非難は激しさを増しています。(下はニューストレイトタイムズに掲載されたブキ・ジャリル国立競技場のピッチの写真)

2023年Mリーグアウォーズの候補者が発表

昨季2023年シーズン終了からおよそ3ヶ月経った3月24日に、2023年Mリーグアウォーズの候補者発表と本日25日の表彰式開催がマレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式サイトで発表されています。昨季終了後はアジアカップ2023があり、その後は各クラブがオフシーズンに入っていたこともあり、W杯予選の最中でもあるこの時期の開催となったようです。

2021年、2022年と連続でリーグMVPを受賞している22歳のアリフ・アイマン(ジョホール・ダルル・タジムFCーJDT)は2023年もMVPの最有力候補で、昨季は国内三冠達成したJDTの主力として12ゴールを挙げるなど成績も申し分ありません。なおMリーグMVPは6つある各賞の受賞者の中から選ばれるため、アリフ選手の対抗馬となりうる数少ない選手の一人、ファイサル・ハリム(スランゴールFC)は候補となっている最優秀FW賞を受賞する必要があります。

以下は各賞の候補者とボラセパマレーシアJPの受賞者予想です。
<最優秀GK>
・シーハン・ハズミ(ジョホール・ダルル・タジムFC)
・スハイミ・フシン(トレンガヌFC)
・ラマダン・アブドル・ハミド(PDRM FC)
ここは代表GKでもあるシーハン・ハズミが昨年に続く連続受賞で決定か。シーハン選手は昨季はクリーンシート19回とスハイミ選手の8回、ラマダン選手の7回を圧倒。

<最優秀DF>
・ラヴェル・コービン=オング(ジョホール・ダルル・タジムFC)
・フェロズ・バハルディン(ジョホール・ダルル・タジムFC)
・アザム・アズミ(ジョホール・ダルル・タジムFC)
左SBとして国内に競合相手がいない32歳のラヴェル・コービン=オングに、昨季レギュラーポジションを掴んCBフェロズ・バハルディン、次世代の右SBアザム・アズミの23歳コンビが挑む形だが、初受賞のかかるコービン=オングが有利か。個人的には代表入りも近い若い2人のどちらかに受賞して欲しい。

<最優秀MF>
・アフィク・ファザイル(ジョホール・ダルル・タジムFC)
・ホン・ワン(ジョホール・ダルル・タジムFC)
・パウロ・ジョズエ(KLシティFC)
リーグ全試合出場でシーズンを通して安定感を見せたホン・ワンが有力で、そこに昨年受賞のアフィク・ファザイルがどれだけ迫れるかだが、やはり代表入りが期待されるホン・ワンで決まりか。

<最優秀FW>
・アリフ・アイマン(ジョホール・ダルル・タジムFC)
・ファイサル・ハリム(スランゴールFC)
・ダレン・ロック(サバFC)
リーグ戦ではともにマレーシア人選手最多の12ゴールを挙げたアリフ・アイマンとファイサル・ハリムだが、リーグ最多アシストを記録し、マレーシアカップやFAカップまで加えると昨季は21ゴールを量産したアリフ選手に軍配か。今年、アリフ選手が受賞すれば3年連続の最優秀FW受賞となる。

<最優秀若手選手>
・アリフ・アイマン(FW、21歳、ジョホール・ダルル・タジムFC)
・ウバイドラー・シャムスル(MF、20歳、トレンガヌFC)
・シーク・イズハン(GK、22歳、ヌグリスンビランFC)
21歳とはいえ、過去2年連続受賞のアリフ・アイマンをこの賞の候補とするのはいかがなものか。アリフ選手以外では24試合に出場したシーク・イズハンにチャンスありだが、ここもアリフ選手で決まり。

<最優秀外国籍選手>
ベルグソン・ダ・シルヴァ(ジョホール・ダルル・タジムFC)
アイロン・デル・ヴァイエ(スランゴールFC)
イヴァン・マムート(トレンガヌFC)
11ゴールのイヴァン・マムートにはチャンスなしで、リーグ最多の23ゴールを挙げたアイロン・デル・ヴァイエと21ゴールのベルグソン・ダ・シルヴァの争い。マレーシアカップのゴール数も加えると、アイロン選手の25ゴールに対してベルグソン選手は32ゴールと逆転し、ベルグソン選手の2年連続授業が濃厚。

スランゴールの今季アウェイユニフォーム500枚が販売後即完

スランゴールFCが今季のアウェイユニフォームを発表しています。昨季に続きスペインのホマ(JOMA)社製で、2019年以来となる黄色を基調としたデザインに白色のパターンを盛り込み、襟や袖には青色があしらわれています。なおクラブ公式サイトでは、黄色はクラブの卓越と自信を、白色は新たな始まりを、そして青色はチームの団結を示しているということです。

またこれまでのユニフォームは選手仕様とファン仕様の2モデル展開でしたが、最上位「エリート」が加わり、これまでの選手仕様は「レプリカ」と名称が変更され、従来のファン仕様と合わせた3モデル展開となり、価格はエリートは249リンギ(およそ8,000円)、レプリカは149リンギ(およそ4,800円)となることも発表されました。

そしてこのアウェイユニフォームのエリートモデル500枚が販売開始直後に即完したことがスランゴールFCのクラブ公式SNSが伝えてます。スランゴールFCのトレーニング場に隣接するグッズショップで3月23日の午前10時に売り出されたエリートモデルですが、開始から3時間で完売したということです。なおレプリカモデルとファン仕様モデルの在庫はあるということです。

スランゴールFCの公式Facebookに掲載された売り切れの告知

3月24日のニュース
W杯予選のチケット販売数が頭打ちなのは断食の影響?
U23代表はアジアカップ前の練習試合でインドU23代表に勝利

W杯予選のチケット販売数が頭打ちなのは断食の影響?

2026年W杯アジア2次予選のD組第4節でマレーシアはオマーンをホームのブキ・ジャリル国立競技場に迎えますが、この試合のチケットの売上枚数が伸び悩んでいます。3月21日(現地時間)にオマーンのマスカットで行われた第3節でマレーシアはオマーンに0-2と敗れ、台湾を破ったキルギスとともに勝点6で並んだものの、得失差によりそれまでの首位から3位に転落しています。

そのオマーンとの対戦となる3月26日の試合のチケットですが、本日3月24日の午後にマレーシアサッカー協会(FAM)が発表した売上枚数は11,828枚となっています。なお今回の予選ではブキ・ジャリル国立競技場での開催はこれが2試合目となりますが、昨年11月に行われた初戦のキルギス戦の入場者数は17,142名でした。

同じアジア2次予選では、第3節の3月21日にジャカルタで開催されたインドネシア対ベトナム戦には57,000人を超えるサポーターが集まり、同日にシンガポールで行われたシンガポール対中国戦にも28,000人を超える観衆が押しかけています。また第4節にバンコクで行われるタイ対韓国戦は販売即売り切れとなり、第3節でタイが韓国と引き分けるとこの試合のチケット価格がネット上では10倍近く高騰しているという報道もあり、東南アジア各国のサポーターの熱気が伝わってきます。

勝てば3次予選突破も見えてくるホーム、ブキ・ジャリル国立競技場でのオマーン戦にもかかわらず、定員76,000人の2割にも満たないチケット売り上げとはどういうことか。それはおそらく午後10時という極端に遅いキックオフ時間が影響している可能性があります。3月26日の試合はが午後10時キックオフなのは、現在がイスラム教の断食月ラマダン中だからです。この断食月中は、夜明け(よく誤解されますが日の出からではありません)から日没までは食べ物はもちろん水も口にできません。この時期のマレーシアの日没は午後7時20分前後なので、そこから食事をして、体調を整えて、となると午後10時キックオフとする必要があるのかも知れません。ちなみにこのラマダン中に国内リーグがある場合は、多くの試合がやはり10時キックオフになります。

ではサポーターの視点からこれを見ると、10時キックオフなら午前0時終了として、それから帰って眠れば良いのでは、と考えますが、断食期間中のイスラム教徒は夜明け前にサフールという言わば日中分の食事をします。マレーシアのこの時期の夜明けは午前6時10分前後なので、断食中はその前に起きて食事を終えている必要があります。となると午前0時試合が終わると、帰宅後はサフールまで3、4時間程度しか寝られず、翌日はまた日没まで断食が続くので、仕事や学校に影響が出ることを心配し、その結果、スタジアムでの観戦を控えているサポーターがいるのかも知れません。

ちなみに世界最大のイスラム教徒を抱える隣国インドネシアでは、3月21日にジャカルタで開催したベトナム戦は、断食が明ける日没から2時間30分後、現地時間の午後8時30分キックオフでした。ちなみに先日、日本のU23代表と練習試合を行ったマリU23代表にもムスリムの選手がいたようですが、試合が行われた京都の日没が午後6時20分ごろで、そこから試合は午後7時20分キックオフでしたので、調整は大変だったことと思います。

話がちらかってしまいましたが、何事もギリギリにやるのがマレーシア人なので、W杯アジア3次戦進出に関わるこの重要な試合には多くのサポーターがブキ・ジャリル国立競技場に集まることを期待したいです。

U23代表はアジアカップ前の練習試合でインドU23代表に勝利

来月4月15日に開幕するAFC U23アジアカップ2024に出場するマレーシアU23代表は、3月22日にインドU23代表と練習試合を行い2-1で勝利しています。

A代表の愛称「ハリマウ・マラヤ(マレーの虎)」に対して「ハリマウ・ムダ(若虎)」のニックネームを持つU23代表は、クアラ・ルンプールのKLフットボールスタジアムで行われた試合で、T・サラヴァナン(スリ・パハンFC)が33分に先制ゴールを決めると、48分にはアリフ・ジクリ(ペラFC)のゴールでリードを広げ、インドの反撃を2ゴールを決め、インドの反撃を77分のチンガンバム・シヴァルド・シン(インド1部ベンガルールFC)に抑えて逃げ切っています。

ハリマウ・ムダはインドU23代表と3月25日にもう1試合の練習試合を行った後、U23アジアカップが開催されるカタールのドーハに入ります。現地では4月3日に中国U23代表、4月6日または7日にカタールU23代表とも練習試合を行った後、グループステージD組の初戦となるウズベキスタンU23代表(4月17日)との初戦に臨みます。

マレーシアはこのU23アジアカップ2024では、ウズベキスタンの他、ベトナム、クウェートともグループステージで対戦します。


3月22日のニュース
W杯アジア2次予選-マレーシアはオマーンに敗れて3位転落
KLシティの新たな監督とコーチが決定

アジア各地でW杯アジア2次予選が行われ、東南アジアのチームが格上相手に健闘しています。韓国と引き分けたタイ、中国と引き分けたシンガポール、シリアと引き分けたミャンマーは見事ですし、インドネシアに至っては東南アジア王者ベトナムを相手にアジアカップ2023に続き連勝するなど格上相手に見事な試合をしています。そんな結果を横目で見ながら、マレーシア(FIFAランキング132位)もオマーン(同80位)に挑みました。

W杯アジア2次予選-マレーシアはオマーンに敗れて3位転落

FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選D組第3節が行われ、ここまで2連勝で首位のマレーシアは同じく1勝1敗のオマーンと敵地で対戦し、0−2で敗れて同じ勝点6ながら得失差で3位に転落、勝ったオマーンが首位に浮上しています。また同じD組のキルギスも台湾を破って2勝1敗で勝点6となり、得失差でマレーシアを抑えて2位に浮上しています。

マレーシア時間では3月22日午前2時キックオフとなった試合の先発XIは以下のとおりです。マレーシアはアジアカップ2023韓国戦からFWダレンロック(サバ)に代わりFWロメル・モラレス(ジョホール・ダルル・タジム-JDT)が入った他は変更がなく、5バックは左からラヴェル・コービン=オング(JDT)、ドミニク・タン(サバ)、シャールル・サアド(JDT)、ディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)、ダニエル・ティン(サバ)、中央は左右にファイサル・ハリム(スランゴール)とアリフ・アイマン(JDT)、ダブルボランチがスチュアート・ウィルキン(サバ)とブレンダン・ガン(前スランゴール)、そしてワントップにロメル・モラレスの5-4-1でこの試合に臨みました。

試合は前半からホームのオマーンが一方的に攻める展開となります。アジアカップ2グループステージ敗退後に就任した元チェコ代表監督のヤロスラフ・シルハヴィ監督がゲキを飛ばす中、積極的にゴールを狙いますが、マレーシアGKシーハン・ハズミの好守で耐えしのぎます。22分にはイサム・アル=サブヒがDFとGKをかわしながらボールはサイドネットに当たるなど、オマーンはゴールを奪えず、またマレーシアは3本のシュートを放ったのみで、前半は0−0で終了します。

後半に入ると58分にオマーンが先制します。左サイドのアリ・アル・ブサイディからのクロスにイサム・アル=サブヒがDFラヴェル・コービン=オングのマークをうまく外してシュート。これが決まって均衡が破れます。マレーシアにとって惜しかったのはその直後の60分に右コーナーキックからコービン=オングがフリーでヘディングシュートを放つもゴールポストに阻まれ、同点の機会を逃します。さらに80分にもエンドリックのパスを受けて抜け出したパウロ・ジョズエのゴールがオフサイドとなるなど1点が遠い中、88分にムーセン・アル=ガッサニがゴール前の混戦から倒れながらもチップキックでゴールを決め、オマーンがリードを広げるとこのスコアのまま試合が終了し、マレーシアの連勝は2で止まると共に首位から3位に転落しています。

素人目線ですが、グループ首位ということもあってか「引き分けで良し」という空気が感じ取れたマレーシアが、この試合は引き分けでもグループステージ突破が危うくなるオマーンに敗れたという印象です。試合中の競り合いでも倒されてアピールするマレーシアの選手を尻目にプレーを続けるオマーンの選手からは必死さが伝わってきました。3月26日に同じカードがマレーシアのホーム、ブキ・ジャリル国立競技場で午後10時キックオフで行われますが、今度はマレーシアがその必死さを見せる番です。

FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選D組第3節
2024年3月21日@スルタン・カーブース・スポーツコンプレックス(マスカット、オマーン)
オマーン 2-0 マレーシア
⚽️オマーン:イサム・アル=サブヒ(58分)、ムーセン・アル=ガッサニ(88分)
🟨オマーン(2):イサム・アル=サブヒ、アブドラー・ファワズ
🟨マレーシア(3):ドミニク・タン、ファイサル・ハリム、エンドリック・ドス・サントス

オマーン対マレーシア戦のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeチャンネルより

またD組のもう1試合は台湾がホームにキルギスを迎えました。元東京ヴェルディ監督のギャリー・ホワイト台湾代表監督が開始8分でレッドカードにより退場という波乱で幕が開いたこの試合は、キルギスも24分にDFサイド・ダツィーフ(キルギス1部FCドルドイ・ビシュケク)が早くも2枚目のイエローで退場し、そこから10人でのプレーを強いられます。しかし台湾はこの数的優位を生かすことができず、前半は0−0で終了します。

後半に入るとキルギスは、後半から出場のFWカイ・メルク(ルクセンブルグ1部ユニオン・ティテュス・ペタンジュ)がペナルティエリア内で倒されて得たPKをヴァレリー・キチン(ロシア2部FKエニセイ・クラスノヤルスク)が決めて先制します。さらに昨年11月の同じW杯アジア2次予選マレーシア戦でもゴールを挙げているカイ・メルクが自身でゴールを決めてリードを広げるとそのまま逃げ切り、第2節のオマーン戦に続いてキルギスは2連勝となりました。

FIFAワールドカップ2026アジア2次予選兼AFCアジアカップ2027予選D組第3節
2024年2月21日@高雄楠梓足球場(高雄市、台湾)
台湾 0-2 キルギス
⚽️キルギス:ヴァレリー・キチン(54分PK)、カイ・メルク(80分)
🟨台湾(1):リャン・メンシン(梁孟昕)
🟨キルギス(1):サイド・ダツィーフ
🟥台湾(1):ギャリー・ホワイト監督
🟥キルギス(1):サイド・ダツィーフ(🟨x2)

W杯2026アジア2次予選予選D組順位表(第3節終了)

順位勝点
1オマーン32015146
2キルギス32016426
3マレーシア32015506
4台湾300306-60
KLシティの新たな監督とコーチが決定

給料未払い問題に揺れるKLシティFCは、辞任したネナド・バチナ監督に代わる新監督にミラスロフ・クルヤナツ氏の就任を発表しています。クルヤナツ新監督は、昨シーズン途中まで監督を務めたボヤン・ホダック氏(現インドネシア1部プルシブ・バンドン監督)のもとでコーチを務め、ホダック氏辞任後にには監督代行として2試合の指揮を取っています。その後はバチナ監督が正式に就任したため、コーチに戻っていました。そのバチナ監督は今季もKLシティを指揮すると考えられていましたが、今月になって契約解除を申し入れ、KLシティFCは監督不在となったことから、チームをよく知るクルヤナツ氏に再び白羽の矢が立ったというところでしょう。

またこのクルヤナツ監督と共にチームを指導するコーチには、KLシティFCのU23チームの監督を務めていたワン・ロハイミ氏が就任することも発表されています。2022年にはPDRM FCの監督を務めたワン氏はペナンU21やプルリスU19など年代別チームの監督経験もあります。

クルヤナツ監督誕生により、5月の開幕を前に監督が決まっていないのは佐々木匠選手が加入したヌグリスンビランFC、クランタン・ユナイテッドFCからリブランドされたクランタン・ダルル・ナイムFC(KDN FC)、そして鈴木ブルーノ選手が所属するPDRM FCの3チームとなりました。前任のK・ディヴァン氏が3部M3リーグのマラッカFCに就任したヌグリスンビランFC、やはり前任のアイルトン・シルヴァ氏が母国ブラジルのクラブの監督に就任したKDN FCにに比べると、前任のユヌス・アリフ氏が筆頭候補のPDRM FCは、その他にもかつてPJシティFCを率いてスーパーリーグを戦ったP・マニアム氏(3部ハリニ・スランゴールFT監督)などの名前も新監督候補として挙がっており、発表も近そうです。

3月21日のニュース
W杯アジア予選-マレーシアは選手のフィットネスレベルに不安
大山鳴動して…結局プルリス・ユナイテッドのスーパーリーグ参入は白紙に
給料未払いのクダとKLシティには勝点剥奪処分の可能性をFIBが言及-最悪の場合はクラブライセンス交付取り消しも
スランゴールは今季開幕前に国外クラブを招いてミニトーナメント開催か

いよいよ今日3月21日から2026年W杯アジア2次予選が各地で再開されます。勝点6でD組の首位を走るマレーシアは、この組最強と目される勝点3のオマーンとの首位攻防戦に臨みます。マレーシア時間では3月22日の午前2時キックオフとなるこの試合であわよくば勝点1が取れれば、3次予選進出も見えてきますが果たしてどうなるでしょう。

W杯アジア2次予選-マレーシアは選手のフィットネスレベルに不安

マレーシア時間では3月22日午前2時キックオフとなるW杯アジア2次予選D組第3節のオマーン戦を前に行われた試合前会見でキム監督は「我々の置かれている状況は理想的とは言いがい。12月に昨季の国内リーグを終え、今季の開幕は5月と空白期間が空いている。代表選手は1月のアジアカップ2024以降は実戦の機会がなく、国内クラブの中には未だプレシーズンのトレーニングを始めていないところもある。このためフィジカルの面では明らかにハンデを背負っており、さらに現在はイスラム教の断食月であることもムスリム(イスラム教徒)の選手には負担になっている。」と、特にスタミナ面での不安について述べています。

さらに、この試合前の唯一の実戦となったネパールとの練習試合でも代表チームの全メンバーが揃っていなかったことを明らかにしたキム監督ですが、それでもオマーン戦に向けてできる準備は全て行なったと述べ、お互いに理解しあっている選手たちは試合が始まって10分もすれば連携に問題もなくなるだろうと話しています。

また記者会見に列席したDFディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)は、重要な局面でミスをしないよう心がけたいと話しています。「試合開始から全力で臨む必要がある相手ではあるが、(実践不足から)チームは試合終盤には特に疲れが出ることが予想される。そこで求められるのは精神力の強さであり、それを見せることができれば良い結果をクアラ・ルンプールに持ち帰れると思う。」と語っています。

オマーンは、マレーシアのFIFAランキング132位に対して80位と明らかに格上ですが、アジアカップ2024では2分1敗でグループリーグ敗退が決まると、大会直後に前チェコ代表監督のヤロスラフ・シルハヴィー氏が監督に就任しており、この新監督のもとでどのようなサッカーをするのかが不明です。なおマレーシアとオマーンが最後に対戦したの2016年で、この時はオマーンがマレーシアを6-0と一蹴しています。

大山鳴動して…結局プルリス・ユナイテッドのスーパーリーグ参入は白紙に

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)は、スーパーリーグ参入のための「特別クラブライセンス」を申請していたプルリス・ユナイテッドFCに対して、独立組織の第一審機関(FIB)がライセンス交付を行わない旨を決定したことを公式サイトで発表しています。この結果、今季のスーパーリーグは13チーム編成となる可能性が高くなりました。

昨季14位のクランタンFCが未払い給料問題を理由にFIBから今季のスーパーリーグ参加に必要なクラブライセンスが交付されないことが決まると、昨季の2部プレミアリーグと1部スーパーリーグの合併により、2部プレミアリーグが休止中であることから、MFLは3部リーグに当たるM3リーグのクラブに対して14番目のチームとなるための特別クラブライセンス申請を受け付けると今年1月に発表しました、

昨年10月にはM3リーグ優勝のイミグレセン(入国管理局)FC、2位KLローヴァーズFC、3位ハリニ・スランゴールや今回のプルリス・ユナイテッドFCを含めたM3リーグの7クラブから出されていたクラブライセンス申請をFIBは「条件を満たしていない」として全て却下していたこともあり、それからわずか数ヶ月後に出されたこのMFLの発表には半信半疑の声も上がりました。

それでもM3リーグの上位3チームとプルリス・ユナイテッドFCがこの「特別クラブライセンス」を申請すると、MFLは昨季のM3リーグトップ3のチームではなく、9勝5分10敗で8位に終わったプルリス・ユナイテッドFCを条件付きながら「特別クラブライセンス」の交付候補として選びました。そしてその理由としてスポンサーによる2500万リンギ(およそ8億円)とされる豊富な運営資金を上げるとともに、500万リンギ(およそ1億6000万延)の小切手のコピー(笑)も提出されたことなどを説明しました。

その上でFIBは、この小切手のコピーにある500万リンギ が実際にクラブの口座にあることを証明する書類を3月9日までに提出、2023年12月分までの給料未払いがないことを証明する書類を3月13日までに提出、スポンサー企業によるクラブに対するスポンサー契約を証明する書類を3月15日までに提出、そしてこれらスポンサー企業から既に一部スポンサー料が支払われていることを証明する書類を3月22日までに提出することを求めていました。しかし、FIBはプルリス・ユナイテッドFCから証明書類が提出されていないとして、今回、シーク・モハマド・ナシルFIB委員長名で特別クラブライセンスの交付を行わないことを決定したことを発表しています。

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昨年10月の時点でにクラブライセンス申請の資格審査に通らなかったM3リーグのクラブがわずか数ヶ月後に同様の審査に通ることなど期待できはずがなく、チーム数を偶数にしたいという単なる数合わせ以上の理由なしにこの特別ライセンスを交付しようとしたことに無理があったように思えます。さらにM3リーグのトップ3を差し置いて、リーグで負け越した8位のクラブを選び、しかもそれが失敗におわるなど、今後のリーグ運営をスチュアート・ラマリンガムCEOを筆頭とした現在のMFL理事会に本当に任せて良いのか、という疑問すら浮かぶ今回の迷走ぶりでした。

給料未払いのクダとKLシティには勝点剥奪処分が科される可能性をFIBが言及-最悪の場合はクラブライセンス交付取り消しも

また同じMFLの公式サイトでは、給料未払い問題を抱えるクダ・ダルル・アマンFCとKLシティFCの状況についてFIBの見解が明らかにされています。これによるとFIBが3月15日までと期限を設けていた未払い給料の50%の支払いについて、両クラブともこれを達成していないということです。

FIBは両クラブが3月30日までに全ての未払い給料を支払わない場合には、今季のスーパーリーグでの勝点剥奪と罰金5万リンギ(およそ160万円)の処分を課すとしています。さらに3月30日までに問題が経血しない場合には、今季リーグ戦に参戦するための十分な資金があるかどうかを再検討し、場合によってはクラブライセンス取り消し処分を科す可能性に言及しています。

とは言え、2部プレミアリーグが休止中の現在は、たとえ勝点0で今季を終えてもカブリーグへ降格する心配どころか、来季もスーパーリーグ残留が明らかな上、給料未払いのクラブにとっては、5万リンギ程度の罰金を払えば、さらに未払い状態を引き延ばせるといった救済措置にもなりかねず、この処分内容は甚だ疑問です。

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上の記事にもあるように、今季のスーパーリーグが既に13チームとなったこともあり、FIBがクダとKLシティにクラブライセンス交付取り消し処分を科すことはまぁないでしょう。昨季の1部スーパーリーグと2部プレミアリーグ合併により14チーム編成となったスーパーリーグはクランタンFCが脱落した結果、既に13チーム編成となり、ここからさらにクダかKLシティが脱落すれば、MFLによるリーグ合併そのものが失敗だったことにもなります。

この問題の根源にあるのはMFLによるクラブ民営化です。州政府からの公的資金提供なしでのクラブ運営を求めているMFLですが、今回で言えばKLシティFCは未払い給料支払いの原資についてクアラルンプール市役所(DBKL)からの「寄付」で賄うことを表明しており、MFLもこれを認めるなど、そもそも民営化自体が絵に描いた餅だったことを示しています。給料未払い問題がないクラブでも、例えばスランゴールFCはスランゴール州政府からの公金による直接支援はないものの、州首相がトップに鎮座する州政府関連会社がスポンサーになる形で資金提供を受けており、事実上の民営化には程遠い状況です。

スランゴールは今季開幕前に国外クラブを招いてミニトーナメント開催か

バンコクでのプレシーズンのトレーニングキャンプを行ったスランゴールFCは、現地ではいずれもタイ2部リーグのFW下地奨選手が所属するサムットプラーカーン・シティFCとアユタヤ・ユナイテッドFCと試合を行い、サムットプラーカーン・シティには6−0で勝利し、アユタヤ・ユナイテッドFCとは1−1で引き分けています。

そのスランゴールFCは5月の開幕を前に、インドネシア、シンガポール、ブルネイのクラブを招いてミニトーナメントを行う計画があると、スポーツ専門サイトのスタジアム・アストロが報じています。詳細は明らかになっていませんが、スランゴールFCは2020年にバンコク・ユナイテッド(タイ)、プルシブ・バンドン(インドネシア)、ハノイFC(ベトナム)を招いて「アジア・チャレンジ2020」と称した、2日間で4試合を行うミニトーナメントを開催しています。

3月20日のニュース
ポリス・テロの練習試合2試合目は主力抜きのジョホールに雪辱
国内小売店チェーン不買運動にサッカー選手が続々と支援表明
U23アジアカップに向けたU23代表合宿が始まる

ポリス・テロの練習試合2試合目は主力抜きのジョホールに雪辱

ジョホール遠征中のタイ1部ポリス・テロFCは、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)と2度目の練習試合を行い、3-2で勝利しています。前スランゴールFCのタン・チェンホー監督が率いるポリス・テロFCは、初戦はベルグソン・ダ・シルヴァに4ゴールを許すなど0−5と敗れていました。

初戦に続き、JDTのホームであるスルタン・イブラヒム・スタジアムで行われた試合は、アリフ・アイマンやシャールル・サアド、シーハン・ハズミといった主力7名が明日3月21日(マレーシア時間3月22日)にオマーンで行われるW杯アジア2次予選に出場するマレーシア代表に加わるため、またマシュー・デイヴィーズとジュニオール・エルドストールはケガのためにいずれもチームを離れているJDTとの対戦でした。

国内小売店チェーン不買運動にサッカー選手が続々と支援表明

国内小売チェーンのKKマートで、「アッラー」の文字がプリントされた靴下が販売されていたことが分かり、KKマートへの不買運動を呼びかけるSNSが拡散し、これにサッカー選手が続々と賛同を表明しています。

問題の靴下は外部メーカーが製造し、KKマートに委託販売していたもので、くるぶしの辺りにアルファベットでイスラム教の唯一神を表す「ALLAH」とプリントされていました。一部店舗で消費者によって撮影されたこの靴下の画像がSNSで拡散すると、「イスラム教に対する冒涜」といった批判の声と共に、KKマートの不買運動を呼び掛ける声が上がりました。  

これに対してKKマートは速やかに謝罪を表明した上で、二度と同じ問題を起こさないと約束し、さらに問題の商品の販売を中止や製造業者に事情説明を求めたことを明らかにしています。

しかしちょうどイスラム教の神聖な断食月「ラマダン」中ということもあってか、与党連合に参加している統一マレー国民組織(UMNO)の青年部が、KKマートに対して国内全188店舗に謝罪の横断幕を掲げるよう求めるなど政治化する動きになっています。

KKマートは国内全店舗に設置した広告表示用スクリーンで謝罪のメッセージを流すなどの対応をしていますが、SNSではKKマート全店舗での不買運動を呼びかける声も上がり、これに国内リーグでプレーするサッカー選手たちが自身のSNS上で次々と賛同を表明しています。

代表FWサファウィ・ラシド(トレンガヌFC)やU23代表FWハキミ・アジム(KLシティFC)は不買運動呼びかけの投稿を再投稿し、U23代表FWシャヒール・バシャーやMFアリフ・イズワン、GKアジム・アル=アミン(いずれもスランゴールFC)は自身の言葉を加えて投稿し賛同を表明している選手も少なくありません。

マレーシアでは近年、Religion「宗教」、Royalty「王族」、Races「人種」の頭文字をとって3Rと呼ばれる話題について、マレー系を中心に非常に過敏になっており、ジョホール・ダルル・タジムFCのオーナーで、ジョホール州皇太子の父君でもある現マレーシア国王のスルタン・イブラヒム殿下も、意図的か否かにかかわらず、今回の出来事は民族調和を乱すものであり、責任の所在をはっきりさせた上で、厳格な処分を求めるよう関係機関に求めています。

U23アジアカップに向けたU23代表合宿が始まる

4月15日に開幕するAFC U23アジアカップに出場するマレーシアU23代表合宿がスランゴール州プタリン・ジャヤで始まっています。この合宿に先立ち、ジョホール・ダルル・タジムFCでプレーする21歳のFWアリフ・アイマンがU23代表でプレーするべきか否かの論争がサッカーファンの間で起こりましたが、フアン・トーレスU23代表監督は「我々はアリフをU23代表に招集することは検討したことはない」と話し、アリフ選手はA代表でプレーするべき選手であり、むしろU23代表でプレーするべきでないと話しています。なお、アリフ選手は3月21日(マレーシア時間3月22日)にオマーンのマスカットで行われるW杯アジア2次予選のオマーン戦に出場するマレーシア代表のメンバーに選ばれています。

この他、今回のU23代表招集が見送られたリチャード・チン(英国6部バース・シティFC)については、ケガで長期離脱中であることが理由と説明する一方で、ドイツ3部のSVヴァルトホーフ・マンハイムU21でプレーするアニル・ヴィグネスワランは、チームにDFが不足していることもあり招集されるべき選手だとトーレス監督は説明しています。

なおU23代表は、3月22日と25日に国内でインドU23代表と練習試合を行った後、U23アジアカップが開催されるカタール入りしますが、このインドU23代表のメンバーが発表されています。

これを報じたサッカー専門サイトのマカンボラによると、注目すべき選手としてGKアーシュ・アンワル・シーク(ATKモフン・バガンFC)、DFホルミパム・ルイバ(ケララ・ブラスターズFC)、DFトイバ・シン・モイランテム(オディシャFC)、FWパルシブ・ゴゴイ(ノースイースト・ユナイテッド)の名が上がっています。

また今回U23アジアカップ2024に出場しないインドU23代表のナウシャド・ムーサ監督の話として、マレーシア入りする前にデリーで4日間の合宿を行ってからマレーシアイリスとして、今回の試合は将来のA代表入りを目指す選手たちにとって貴重な経験となるというコメントを紹介しています。

3月19日のニュース
トレンガヌは7人目の外国籍選手となるクロアチア出身MF獲得で今季開幕前の補強終了
スリ・パハンも今季開幕に臨む外国籍選手6名が決定
サッカー協会会長-U23アジアカップでのマレーシアの目標はグループリーグ突破

マレーシア1部スーパーリーグの2024/25シーズンは5月に開幕します。そして現在開いている今年1度目のトランスファーウィンドウは4月26日までとまだ終了までに1ヶ月ほどありますが、各クラブの外国籍選手を中心とした補強内容が出揃いつつあります。今季は登録9名、ベンチ入り6名、同時にピッチ上でのプレーは5名とルールの変更があった中、開幕前に上限の9名を獲得しているのはジョホール・ダルル・タジムFCのみで、その他のクラブは大半が6名前後となっています。

トレンガヌは7人目の外国籍選手となるクロアチア出身MF獲得で今季開幕前の補強終了

トレンガヌFCはクロアチア出身の新たな「司令塔」、27歳のMFマリン・ピルジが1年契約で加入したことをクラブ公式SNSで発表しています。165cmと小柄なピルジ選手は、昨季はクロアチア1部のNKヴァラジュディンで48試合に出場して3ゴールを挙げているということです。フリーキックのスペシャリストとしても紹介されているピルジ選手は背番号60をつけることも発表されています。

またトレンガヌFCのサブリ・アバスCEOは、このピルジ選手の獲得で今季開幕前の外国籍選手獲得は終了したと述べています。トレンガヌFCは今季これまでに、2年ぶりの復帰となるMFマヌエル・オット(フィリピン、クダ・ダルル・アマンFCから加入)、FWイスマヒル・アキナーデ(ナイジェリア、クランタン・ダルル・ナイムFCより加入)、CBマシュー・ステーンフォールデン(オランダ、ウズベキスタン1部パフタコール・タシュケントFKより加入)の4名の新戦力を獲得しています。また昨季は20試合出場で11ゴール1アシストのFWイヴァン・マムート(クロアチア)、MFヌリーロ・トゥクタシノフ(ウズベキスタン)、そしてマレーシアで2018年からプレーし、現在はマレーシア国籍取得申請の長身CBアルグジム・レゾヴィッチ(モンテネグロ)の3名が昨季から残留しています。

またマレーシア人選手では、いずれも代表選手で今年1月のアジアカップ2024にも出場したFWサファウィ・ラシドとFWアキヤ・ラシドがジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)から期限付きで移籍、さらに昨季まで所属したKLシティFCで100試合以上出場しているDMFアクラム・マヒナンらが加入しています。この新戦力に代表No.2 GKスハイミ・フシンや、U23代表でプレーするアザム・アズミ、サフワン・マズラン、ウバイドラー・シャムスルのDFトリオ、やはりU23代表のGKラーディアズリ・ラハリムらの若手にも期待がかかります。昨季は首位のJDTとは勝点差36の6位に終わったトレンガヌFCですが、今季が2シーズン目となるトミスラフ・シュタインブリュックナー監督もこの戦力には手応えを感じているはずです。。

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今回が東南アジアで初めてのプレーとなる新加入のピルジ選手が60という異例の背番号を選んだ背景を、英字紙スターが紹介しています。中盤の選手では既にオット選手の背番号が8に、またトゥクタシノフ選手は10に決定しており、一桁の背番号が空いていなかったということもありますが、ピルジ選手は「自分がサッカーを始めた際にはサッカースクールへ通わせてくれ、プロ選手になるためのモチベーションを与えてくれたのも父なので、父への感謝の気持ちを忘れないために今回、空いている番号の中から60を選んだ」と説明し、昨年他界した父親の年齢が60歳だったことが、今回の背番号決定に関係していると説明しています。

スリ・パハンも今季開幕に臨む外国籍選手6名が決定

スリ・パハンFCは今季のスーパーリーグに6名の外国籍選手を登録すると発表しています。昨季のスーパーリーグでは13勝6分7敗の5位に終わったスリ・パハンFCのサフィアン・アワンCEOは、開幕前の外国籍選手は6名で終了するが、開幕後の状況によっては今年2度目のトランスファーウィンドウで新たな選手獲得の可能性もあると話しています。

今季のスリ・パハンFCは、昨季は24試合に先発し12ゴール7アシストを記録したエースのFWクパー・シャーマン(リベリア)、本来はCBながらPKスペシャリストして24試合で10ゴールを挙げたDFステファノ・ブルンド(アルゼンチン)、昨季途中に加入したAMFクヴォンディク・ルジエフ(ウズベキスタン)が残留しています。この3名に加えて今季は、2021年と2022年にはスリ・パハンFCでプレーしていたAMFエマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン、ジョホール・ダルル・タジムFCから期限付き移籍)、カザフ2部で昨季は26試合で24ゴールを挙げているFWミコラ・アハポフ(ウクライナ、カザフ2部FCアクジャイクから加入)、そして長身CBアレクサンドル・ツヴェトコヴィチ(セルビア、スイス2部FCアーラウから加入)が新たに加入しています。

この中で特に注目はアハポフ、イダルゴ両選手です。昨季は厳しいマークで封じられることが多かったシャーマン選手と、今季はツートップを組むことが期待されるアハポフ選手が前評判通りの得点力を見せ、イダルゴ選手は同じアルゼンチン出身でマレーシア国籍を取得しマレーシア人登録となるエゼキエル・アグエロとのAMFコンビが機能すれば、スリ・パハンFCのトップ3も見えてきます。

サッカー協会会長-U23アジアカップでのマレーシアの目標はグループリーグ突破

マレーシアサッカー協会(FAM)のハミディン・アミン会長は、来月4月15日に開幕するAFC U23アジアカップ2024に出場するマレーシアU23代表の目標をグループステージ突破が現実的な目標となるだろうと話しています。

上位3チームが今夏のパリオリンピック出場権獲得となる今大会ですが、過去最高の成績が2018年大会のベスト8というマレーシアにとっては、オリンピック出場権獲得は正直、夢のまた夢です。流石にそれはハミディン会長も理解しているようです。

ハミディン会長によると、マレーシアU23代表はマレーシア国内でインドU23代表との練習試合を行った後、U23アジアカップ2024開幕の2週間前に大会が開かれるカタールのドーハ入りし、カタール、中国の両U23代表との練習試合を行い、この他にもう1試合の練習試合を行ってから本番に臨む予定になっているということです。

今大会でマレーシアは、前回準優勝のウズベキスタンの他、ベトナム、クウェートと同じD組に入っており、4月17日の初戦では今大会の優勝候補でもあるウズベキスタンと対戦します。

3月18日のニュース
Mリーグでプレーする8カ国9名の外国籍選手も今回のW杯アジア2次予選で代表入り
ポリス・テロに続きチョンブリーもジョホールへ遠征
フットサルMPFL第4節-ジョホールはスランゴールも撃破で開幕4連勝

いよいよ今日3月18日から今年1回目のFIFA国際マッチカレンダー期間が始まります。3月26日まで続くこの期間中、アジア各地でW杯2026年大会アジア2次予選が行われます。第2節を終えてD組首位のマレーシアは3月21日(マレーシア時間3月22日)にオマーンの首都マスカットで、そして3月26日にはクアラ・ルンプールのブキ・ジャリル国立競技場で同2位のオマーンと対戦します。

Mリーグでプレーする8カ国9名の外国籍選手も今回のW杯アジア2次予選で代表入り

またマレーシアスーパーリーグでプレーする外国籍選手の中でも今回のFIFAカレンダーで代表入りしている選手がいます。全員で9名が8カ国の代表としてプレーしますがその顔ぶれは以下の通りです。幸いなことにマレーシアと同組のチームの選手は誰もいないので、全員を心置きなく応援します。

フィリピン
 MFパトリック・ライヒェルト(KLシティFC)
 DFイェスペル・ニホルム(ペラFC)
インドネシア
 DFジョルディ・アマト(ジョホール・ダルル・タジムFC)
シンガポール
 DFサフワン・バハルディン(スランゴールFC)
ミャンマー
 FWハイン・テット・アウン(ヌグリスンビランFC)
ウズベキスタン
 DFウマル・エシュムロドフ(スランゴールFC)
ヨルダン
 MFノー・アル=ラワブデ(スランゴールFC)
パレスチナ
 MFオディ・ハロウブ(クランタン・ダルル・ナイムFC)
シリア
 MFジャリル・エリアス(ジョホール・ダルル・タジムFC)

ポリス・テロに続きチョンブリーもジョホールへ遠征

FIFA国際マッチカレンダーで中断中のタイ1部リーグで、現在14位のポリス・テロFCが、3月13日から21日までの予定でマレーシアのジョホールへ遠征していることは、3月14日にこのブログでも取り上げました。先月スランゴールFC監督を辞任したばかりのタン・チェンホー監督が率いるクラブは、スーパーリーグ10連覇中のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)の施設を使ってトレーニングキャンプを行っています。なおポリス・テロFCは3月15日には、JDTのホーム、スルタン・イブラヒム・スタジアムで非公開の親善試合を行い、ベルグソン・ダ・シルヴァの4ゴールなどで’0-5で敗れています。

そのポリス・テロFCに続き、今度は同じタイ1部リーグで現在11位のチョンブリーFCも3月17日から23日までジョホールへ遠征することをクラブ公式SNSで発表しています。なお、チョンブリーFCは3月20日と22日にスルタン・イブラヒム・スタジアムで親善試合を行う予定もあるようです。

今回、23名で遠征してくるチョンブリーFCには、昨季途中までクダ・ダルル・アマンFCでプレーし、14試合で8ゴール2アシストを記録した元Jリーグ甲府のFWウィリアン・リラや、2022年はスランゴールFC、23年はKLシティFCでプレーし、スーパーリーグ’通算49試合で25ゴール11アシストの記録したFWカイオンなど、マレーシアスーパーリーグでは見慣れた顔もいます。

フットサルMPFL第4節-ジョホールはスランゴールも撃破で開幕4連勝

マレーシアプレミアフットサルリーグ2024の第4節が行われ、開幕から3連勝中の首位ジョホール・ダルル・タジム(JDT)が、スランゴールFCを4-2で破り、開幕からの連勝を4に伸ばしています。前節第3節で今季初勝利を挙げたスランゴールFCは通算成績を1勝3敗として6位に低迷しています。

試合は開始4分にウェリントン・ペレイラのパスを受けたカイルル・エフェンディがゴールを決めてスランゴールFCがリードします。その後はJDTの猛攻をスランゴールがGKシャワル・サバルディンを中心に耐えますが、20分にアブ・ハニファ・ハサンのゴールでJDTが追いつき、前半を1-1で折り返します。

後半に入ってもJDTの攻撃に耐えたスランゴールですが、32分にカイオ・セザール、33分にエリオ・ネトが立て続けにゴールを決めてJDTが逆転すると、スランゴールも若きエース、シャヒル・イクバル・カーンが35分にゴールを決めて1点差に迫りますが、逆にJDTのサアド・アブドル・サニが4点目となるゴールを決めるとそのまま逃げ切っています。

またJDTに次ぐ2位につけるパハン・レンジャーズFCは、2勝チーム同士の対決となったゴンバックTOTユナイテッドとの試合を、得点王のグンター・スリストヨにゴールを許さず、8-6で破り2位を守っています。

この第4節終了後、MPFLは3月24日からはタイで始まる大会に代表チームが出場するため中断期間に入り、4月20日の第5節から再開されます。

フットサル代表はタイでの招待大会でオーストラリア、アフガニスタンと対戦

フットサルマレーシア代表は3月24日から28日までタイで開催される招待大会に出場することが、東南アジアサッカー連盟AFFの公式SNSで報じられています。タイ中部のノンタブリーで行われる大会には、ランキング77位のマレーシアの他、開催国タイ(ランキング25位)、オーストラリア(同36位)、アフガニスタン(56位)が出場します。大会フォーマットは1回戦総当たり後、上位2チームが決勝へ、下位2チームが3位決定戦にそれぞれ進出します。なおタイでは、来月4月17日から28日までAFCフットサルアジアカップが開催されます。