マレーシアカップ1回戦により中断していたスーパーリーグは第17節の3試合が1月30日と31日に行われています。1月5日に開いた今季2度目のトランスファーウィンドウは、本日2月1日の午後11時59分に閉じますが、各チームが駆け込みで新戦力の加入発表しています。そんな中で、給料未払い問題によりリーグから新規選手獲得禁止処分を受けたクランタンとPDRM、そして同様の給料未払い問題でこちらはFIFAから新規選手獲得禁止処分を受けているクアラルンプールの3チームは現有戦力のまま後半戦に臨みます。
なお今季のマレーシアスーパーリーグは13チーム編成のため、今節第17節はサバの試合はありません。(試合のハイライト映像はマレーシアンフットボールリーグの公式YouTubeより。)
KLシティは最下位PDRMと引き分けて2位争いから一歩後退
どちらも給料未払い問題を抱え、本日2月1日まで開いているトランスファーウィンドウでは、新規選手の獲得をリーグから禁止されている両チームの対戦は、クチンシティ、スランゴールと2位を争うクアラルンプールシティ(KLシティ)が、最下位のPDRM相手にまさかの引き分けに終わっています。
他のクラブが今季2度目のトランスファーウィンドウで積極的な補強を行う中、KLシティは主力として活躍していたMFシャミル・クティがローン移籍期間を終えてジョホールに復帰するなど、むしろ戦力ダウンしています。この日の引き分けで直近の5試合の成績は1勝3分1敗と勝点が積み上げられず、試合数が少ないクチンシティ、スランゴールに逆に勝ち点1差をつけられて4位に交代しています。
一方の今季ここまでまだ1勝と苦しいシーズンが続くPDRMにとっては、FWエリシャ・カシムの今季初ゴールであげた1点によるこの引き分けで11試合ぶりとなる勝点を挙げ、最下位脱出に向けて12位マラッカとの勝点差が3となっています。
マレーシアスーパーリーグ2025/26 第17節
2026年1月30日@MBSスタジアム(スランゴール州スラヤン)
PDRM 1-1 クアラルンプール
⚽️PDRM:エリシャ・カシム(12分)
⚽️クアラルンプール:デクラン・ランバート(63分)
谷川由来選手のクチンシティが佐々木匠、常安澪、大城蛍の各選手を擁するヌグリ・スンビランを完封して日本人対決を制す
この試合の前までは首位ジョホールからは勝点17差と離されている3位クチンシティ。昨季の4位がクラブ史上最高のチームにとって現実的な目標は、来季のACL2そして東南アジアクラブ選手権ショピーカップ出場資格がかかる2位となること。そのためにも今季はジョホールやスランゴール相手に好試合を演じているヌグリ・スンビランは、叩いておきたい相手です。
ヌグリ・スンビランも上位進出を目指して、前J3ガイナーレ鳥取のDF大城蛍、パレスチナ代表MFオデイ・カロウブ、シンガポール代表DFアミルル・アドリらが加入するなど、組みしやすい相手ではありません。
しかし今季リーグ戦ではジョホール以外には敗れていないクチンシティは安定した試合運びを見せ、この試合でも相手の枠内シュートを1本に抑えるなど今季14試合で8失点のDF陣が強固な守備を見せています。、特に直近の5試合ではジョホール戦の2失点を含めて4失点と谷川由来、ジェイムズ・オクゥオサの両CBとマレーシア代表でもプレーするGKハジク・ナズリが安定した守備を見せているのが今季のクチンシティの強さの源です。
その守備に加え、トランスファーウィンドウでは積極的に攻撃陣を補強したクチンシティ。PDRMから移籍の元ヨルダン代表MFアフマド・イスライワや、マレーシア国籍を取得し、昨年10月の代表合宿に招集されるも身体検査で甲状腺疾患が明らかになり、治療を行っていたFWジョーダン・ミンターも復帰、さらにFWジェロム・ムパコ(がレバノン1部アル・アヘドから加入)らがこの試合でも躍動したクチンシティが今後も負けないサッカーを続ければ、来季はアジアの舞台が見えてきます。
マレーシアスーパーリーグ2025/26 第17節
2026年1月31日@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
クチンシティ 2-0 ヌグリ・スンビラン
⚽️クチンシティ:ガブリエル・ニステルロイ(10分)、ロナルド・ンガ(66分)
クチンシティの谷川由来選手は先発してフル出場しています。
ヌグリ・スンビランの佐々木匠選手と大城蛍選手は、いずれも先発してフル出場、常安澪選手は72分に交代出場し、試合終了までプレーしています。
ペナンは連勝が3でストップも今季最高位の6位浮上
PDRM、KLシティと同様に給料未払い問題を抱えるクランタンは、リーグ戦では直近の5試合で4勝1敗と調子を上げてきたペナンをホームに迎えて対戦。しかし試合は両チーム拮抗した展開が続きます。
しかし、好調ペナンが試合を次第に優勢に進めます。そしていずれも新戦力のドウグラス・コウチーニョとヌル・シャミ・イスズハンが繋いだボールをディラン・ウェンゼル=ホールズが蹴り込んで、33分にペナンが先制します。
しかし後半56分、危険なプレーからペナンのDFアフマド・イルファンが1発レッドで退場となると、試合の流れが変わります。それでもペナンが逃げ切るかと思われたアディショナルタイムに、クランタンがゴールエリア手前でフリーキックを得ると、アクマル・リザル監督はGKダミアン・ダミアノフまでを相手ゴール前に上げて同点を狙います。アズワン・アリピンの蹴ったボールは、それまでシュートを放つも枠を捉えられなかったアルバート・カンが押し込み、クランタンは同点に追いつきます。その後のペナンの反撃に耐えたクランタンは、貴重な勝点1を積み上げています。
マレーシアスーパーリーグ2025/26 第17節
2026年1月31日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン 1-1 ペナン
⚽️クランタン:アルバート・カン(90+6分)
⚽️ペナン:ディラン・ウェンゼル=ホールズ(33分)
ペナンの鈴木ブルーノ選手はベンチ入りしましたが、出場はありませんでした。
2025/26マレーシアスーパーリーグ順位表(第17節途中終了)
| チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 勝点 | |
| 1 | ジョホール | 15 | 15 | 0 | 0 | 68 | 6 | 62 | 45 |
| 2 | クチンシティ | 15 | 9 | 4 | 2 | 29 | 8 | 21 | 31 |
| 3 | スランゴール | 15 | 10 | 1 | 4 | 33 | 16 | 17 | 31 |
| 4 | クアラルンプール | 16 | 8 | 6 | 2 | 27 | 15 | 12 | 30 |
| 5 | トレンガヌ | 15 | 7 | 3 | 5 | 28 | 23 | 5 | 24 |
| 6 | ペナン | 16 | 5 | 3 | 8 | 2 | 27 | -7 | 18 |
| 7 | DPMM | 16 | 5 | 3 | 8 | 21 | 40 | -19 | 18 |
| 8 | ヌグリ・スンビラン | 15 | 4 | 5 | 6 | 20 | 21 | -1 | 17 |
| 9 | イミグレセン | 14 | 4 | 3 | 7 | 22 | 28 | -6 | 15 |
| 10 | クランタン | 16 | 4 | 3 | 9 | 14 | 31 | -17 | 15 |
| 11 | サバ | 14 | 3 | 5 | 6 | 19 | 29 | -10 | 14 |
| 12 | マラッカ | 15 | 2 | 4 | 9 | 10 | 34 | -24 | 10 |
| 13 | PDRM | 16 | 1 | 4 | 11 | 12 | 45 | -33 | 7 |
2025/26スーパーリーグ得点トップ10(第17途中節終了)
| 得点 | 選手名 | 所属 | |
| 1 | 16 | クリゴール・モラレス | スランゴール |
| 2 | 14 | ベルグソン・ダ・シウバ | ジョホール |
| 3 | 12 | ジャイロ・ダ・シウバ | ジョホール |
| 4 | 10 | ロナルド・ンガ | クチン |
| 5 | 8 | サファウィ・ラシド | クアラルンプール |
| 8 | *アジディン・ムヤギッチ | ジョホール | |
| 8 | ディラン・ウェンゼル=ホールズ | ペナン | |
| 8 | 7 | アリフ・アイマン | ジョホール |
| 9 | 6 | ヤン・マベラ | トレンガヌ |
| 6 | ジョアン・フィゲイレド | ジョホール | |
| 6 | ヨヴァン・モティカ | ヌグリ・スンビラン | |
| 6 | ジョセフ・エッソ | ヌグリ・スンビラン | |
| 6 | チェチェ・キプレ | ペナン | |
| 6 | エドゥアルド・ソーサ | イミグレセン |
