今季2度目のトランスファーウィンドウが開く-最新移籍情報(1/7時点)
今季2度目のトランスファーウィンドウが1月5日に開いてます。2月1日まで続く期間は、前半戦を終えた各チームにとって、順位を上げるためにも重要な補強を行う時期でもあります。今回は1月7日時点で明らかになっている移籍情報をお知らせします。各選手の情報は(年齢/出身/INの場合は前所属、OUTの場合は移籍先)となっています。
ジョホール(首位:13勝0分0敗、65得点5失点)
マレーシアリーグでは1クラブ最大15名の外国籍選手登録可能で、ピッチ上では同時にアジア枠1名、アセアン(東南アジア)枠2名を含めた6名がプレー可能です。(ベンチ入りは最大9名まで)、リーグ首位を快走するジョホールは、ACLエリート要員として既にこの15名を超える外国籍選手を抱えています。今回加入する3選手も、FWエンゾ・ロンバルド、DFシェーン・ローリーと同様に、国内リーグでの選手登録はなく、ACLエリートでノックアウトステージ進出を目指すための強化要員としての加入の可能性が高いです。
IN
MFネネ(30歳/ブラジル/中国1部雲南玉昆)
MFマルコス・ギリェルメ(30歳/ブラジル/J1 V・ファーレン長崎)
FWヤゴ(28歳/ブラジル/韓国1部FC安養)
OUT
イケル・ウンダバレナ(30歳/スペイン/不明)
クチン(2位:8勝4分1敗、26得点6失点)
前半戦でジョホールに敗れた1敗のみのまま後半戦に臨むクチン。アイディル・シャリン監督のもとで攻守ともバランスの良いチームになっています。ダニエル・アミルも復帰したチームは、トランスファーウィンドウでは具体的な補強ポイントに絞ってというよりも、全体的に選手層を厚くするような補強になりそうです。
IN
MFアフメド・イスワイラ(31歳/ヨルダン/PDRM)
OUT
スランゴール(4位:8勝1分4敗、27得点14失点)
喜熨斗勝史前監督が放出した2選手の復帰が明らかになったスランゴール。昨季はサフワン選手、アギャルカワ選手いずれも主力としてプレーしていただけに、個人的にはこの両選手が放出されたのかは疑問でした。今回の復帰に関して言えば、移籍先でもやはり主力として活躍していたアギャルカワ選手が抜けたヌグリ・スンビランにも大きな影響がありそうです。
ACL2用に獲得しながら、結局1試合も出場することなく退団するトニ・ドムジョニに代表されるような意図が不明な選手獲得については、トップが変わらない限り続きそうな心配があります。現在、明らかになっている新戦力は、元マリ代表でフランス1部リーグなどでもプレー経験がある身長192cmのMFマハメ・シビーだけです。
今シーズンだけで3人目の監督となるキム・パンゴン監督のサラリー(月給)が15万リンギ(およそ580万円)とも言われる中で、監督には大枚を叩いた結果、選手補強に回す分がなくなってしまっていないかが心配です。
IN
MFアレックス・アギャルカワ(25歳/ガーナ/ヌグリ・スンビランへのローン終了)
DFサフワン・バハルディン(34歳/シンガポール/シンガポール1部ライオンシティ・セイラーズへのローン終了)
MFマハメ・シビー(29歳/マリ/スウェーデン1部マルモFF)
OUT
DFケビン・ディーロムラム(28歳/タイ/ライ1部ラーチャブリーFC)
MFザック・クラフ(30歳/英国/不明)
FWウィリアン・リラ(32歳/ブラジル/ブラジル4部レトロFC)
MFトニ・ドムジョニ(27歳/コソボ/不明)
トレンガヌ(5位:5勝3分5敗、26得点23失点)
チームの成績不振を理由に昨年末にバドルル・アフザン監督を解任したトレンガヌですが、司令塔ヌリロ・トゥクタシノフの退団は後半戦に向けて大きな影響が出そうです。やはり退団したガブリエル・シウバとともにいずれも契約満了前の退団は、チームの大変革の予兆かもしれません。
IN
OUT
MFヌリロ・トゥクタシノフ(ウズベキスタン/ウズベキスタン1部ディナモ・サマルカンド)
FWガブリエル・シウバ(ブラジル/未定)
ヌグリ・スンビラン(6位:4勝5分3敗、20得点17失点)
アヌアル・シーセイはウェールズのカーディフ生まれながら、祖母がマレーシア出身、母親はシンガポール出身、そして父親はガンビア出身というバックグラウンドを持つ選手。今季からマレーシア3部に当たるA1セミプロリーグでプレーし、今季のFAカップではジョホール相手に2ゴールを決めて注目を浴びた選手です。
オダイ・カロウブはパレスチナ代表として46試合に出場しているMF。2024/25シーズンはクランタンでもプレーしています。ポジション的には、ローン移籍を終えてスランゴールに復帰したアレックス・アギャルカワに代わり、ニザム・ジャミル監督が中盤を任すことになりそうです。
大城選手は、佐々木匠、常安澪の両選手に続く3人目の日本人選手となります。マレーシアで同一クラブに3人の日本人選手がプレーするのは、2021年シーズンに本山雅志、深井修平、谷川由来(現クチンシティ)がクランタン・ユナイテッド(当時、現在のクランタン)でプレーして以来です。
IN
MFアヌアル・シーセイ(23歳/英国/A1セミプロリーグUMダマンサラ)
MFオダイ・カロウブ(32歳/パレスチナ/リビア1部アル=アハリ)
DF大城蛍(25歳/日本/J3ガイナーレ鳥取)
OUT
MFアレックス・アギャルカワ(25歳/ガーナ/スランゴールからのローン終了)
DFハリズ・カマルディン(28歳/マレーシア/A1セミプロリーグのブンガラヤFCへローン移籍)
DPMM(7位:5勝2分6敗、18得点33失点)
IN
OUT
GKクリスティアン・ナウモフスキ(37歳/北マケドニア/不明)
サバ(8位:3勝4分5敗、16得点25失点)
「家庭の事情」を理由に昨年末にジャン=ポール・ド・マリニー監督が辞任したサバ。開幕からしばらくはなかなか勝てず苦しいシーズンでしたが、徐々に調子を上げてきたチームは27年ぶりにFAカップ決勝に進出していました。成績不振の中でも解任論などが出ていなかっただけに、この辞任はむしろ驚きを持って受け入れられています。オーストラリア1部のAリーグでウェスタン・シドニー・ワンダラーズ、メルボルン・ビクトリーなどのクラブで指導経験を積んだド・マリニーの退団は、チームが上向きになってきていただけに、補強云々以上に残念です。
IN
FWケルヴェン・ベルフォート(33歳/ハイチ/ネパール1部ラリトプルシティー)
OUT
DFダニエル・ティン(33歳/マレーシア/ジョホールからのローン移籍終了➡︎タイ1部ラーチャブリー)
イミグレセン(9位:3勝3分7敗、19得点28失点)
IN
OUT
ペナン(10位:3勝2分8敗、13得点26失点)
新戦力補強の前に、ワン・ロハイミ監督は自身の首筋が寒くなっているペナン。
IN
MFエリック・ブレンドン(30歳/ブラジル/スウェーデン2部エステルスンドFK)
OUT
マラッカ(12位:1勝3分8敗、6得点28失点)
12月下旬にK・デヴァン監督が辞任、その後任としてコーチから昇格させたS・スブラマニアム監督代行もわずか1試合で辞任したマラッカ。その後任には、今季開幕からクランタンを率いながら2勝2分3敗とスタートダッシュに失敗して10月に解任されたE・エラヴァラサンと元同僚でボスニア出身のムアメル・サリバシッチ コーチを起用しています。
しかし監督交代が今のチーム状況を変えるとは思えず、しかも弱いチームがやりがちなシーズン途中での外国籍選手の大幅な入れ替え(いや、予算がなければ代わりは撮ってこないかも)で、PDRMとの最下位争いはまだ続きそうです。
加入するレゾヴィッチ選手は190cmの長身CBで、トレンガヌ在籍時にマレーシア人女性と結婚、さらに5シーズン以上をマレーシアリーグでプレーしていることから、マレーシア国籍取得、そして代表入りが期待されていた選手です。膝前十字靭帯を痛めたこともあり今年5月にトレンガヌを退団していましたが、マレーシアで初めてプレーしたPDRM時代の監督だったエラヴァラサン氏の元で復帰となりそうです。
IN
DFアルグジム・レゾヴィッチ(33歳/モンテネグロ/トレンガヌ)
OUT
MFジャスティン・バース(25歳/フィリピン/不明)
FWアンデルソン・ブリト(24歳/ブラジル/不明)
DFチャールズ・ダバオ(28歳/フィリピン/不明
MFパトリック・ガマ(25歳/ブラジル/ブラジル、ガウヴェスEC)
なお現在リーグ11位のクランタンは昨季の、同13位で最下位のPDRMは今季の給料未払い問題が未解決のため、リーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)から今回のトランスファーウィンドウでの新規選手獲得を禁止する処分を受けています。
また現在リーグ3位のクアラルンプールは、元ゴールキーパーコーチのギリェルメ・アルメイダ、前監督のミロスラフ・クリャナツ氏、そして以前所属していたアドリアン・ルドヴィッチ氏ら3名の給与支払いを滞納していることにより、12月15日にFIFAから今後3回のトランスファーウィンドウでの新規選手獲得を禁止する処分を受けています。なおこの状況についてリスト・ヴィダコヴィッチ監督は「債務返済の期限が限られているが、完済できれば、移籍市場への参加を禁じられることはないだろう」と話す一方で、クラブの財政状況については何も知らされていないと述べて、クラブがどのような決定を下すにせよ、それを受け入れるしかないとしています。
