12月11日のニュース<br>・東南アジア競技大会:ベトナムとの首位攻防戦に主力2名が合流<br>・ACLエリート:シュート48本を放ったジョホールはスコアレスドローに終わる<br>・ACL2:スランゴールは1分5敗でグループステージ敗退

東南アジア競技大会:ベトナムとの首位攻防戦に主力2名が合流

タイで開催中の東南アジア版オリンピックこと第33回東南アジア競技大会では、男子サッカーは各国のU22代表が対戦します。マレーシアが入る予選B組は、本日12月11日が最終第3節でマレーシアと前回大会準優勝のベトナムが対戦し、勝者が準決勝進出を果たします。

U22代表のナフジ・ザイン監督は、FIFA国際マッチデー期間外の開催となるこの大会では、複数クラブの選手の招集拒否に直面しながらも初戦のラオス戦でチームを4−1の勝利に導いています。

12月6日に行われたラオス戦の前には、いずれもA代表経験のあるDFウバイドラー・シャムスル(トレンガヌ)、FWアリフ・イズワン(スランゴール)、FWファーガス・ティアニー(サバ)の3選手が、クラブの都合で出場できませんでした。

しかしそれぞれ12月5日と7日に所属クラブの試合に出場したウバイドラー、アリフの両選手は本日のベトナム戦を前にバンコク入りしたことが報じられています。その一方で、12月14日にチームとしては27年ぶりのFAカップ決勝を控えるサバは、この決勝後でなければファーガス・ティアニーのU22代表合流は認められないとしています。

主力2選手が合流する一方で、ラオス戦でも先発したMFハジク・クティ(ペナン)はハムストリングを痛めて欠場することになりました。さらにラオス戦ではゴールも決めていたハキミ・アジム(クアラルンプール・シティ)は、12月9日に亡くなった義父の葬儀のためマレーシアに急遽帰国しています。なおハキミ選手は本日午前にバンコクに戻りチームに合流するとされていますが、深い悲しみの中、ベトナムと対戦することになりました。

ACLエリート:シュート48本を放ったジョホールはスコアレスドローに終わる

12月9日から10日にかけてACLエリート東地区リーグステージ第6節が行われ、マレーシアから出場のジョホール・ダルル・タジムは、ホームに上海海港を迎えて対戦しています。

以下は両チームの先発XIです。

中国1部スーパーリーグ3連覇を果たしたばかりの上海海港ですが、ACLエリートでは国内リーグを優先した結果、第5節を終えて1分4敗の最下位。ホームのジョホールはそんな相手から勝点3を奪うべく、試合開始から果敢に相手ゴールを狙います。

開始5分には早速、ベルグソン・ダ・シウバがシュートを放ちますが、上海海港GKチェン・ウェイがセーブ。さらにジョホールは上海海港の守備陣に襲いかかり、波状攻撃を続けますが、上海海港GKチェン・ウェイがその前に立ちはだかり好セーブを連発。6本の枠内シュートを阻止します。上海海港の4本に対してジョホールは前半だけで19本のシュートを放ったものの、いずれも得点には結びつきません。

後半が始まると、両チームは攻撃のギアを一段上げますが、依然として得点には至りません。63分にはベルグソンが絶好機を得てシュートを放つもゴールポストに阻まれ、73分にはナチョ・メンデスのシュートも同じくポストに当たってしまいます。

その後も次々とシュートを放ったジョホールでしたが、48本(枠内11本)のシュートの甲斐もなく、試合はスコアレスドローに終わっています。

2025/26ACLエリート リーグステージ第6節
2025年12月9日@スルタン・イブラヒム・スタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ
ジョホール・ダルル・タジム 0-0 上海海港

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより。

ACL2:スランゴールは1分5敗でグループステージ敗退

12月9日から10日にかけてACL2グループステージG組第6節が行われ、マレーシアから出場のスランゴールは、ホームにライオンシティ・セイラーズ(シンガポール)を迎えて対戦しています。

この試合の両チームの先発XIは以下の通りです。

ノックアウトステージ進出の可能性を残すライオンシティに対して、既にグループステージ敗退が決まっているスランゴールは一矢報いたいところ。そんなスランゴールは国内リーグでは3連勝中を調子を上げていることもあってか、この試合でも立ち上がりから積極的に攻め、序盤はライオン・シティ・セーラーズと互角に渡り合います。

最初のチャンスは12分。スランゴールのFWクリゴール・モラエスが最初の決定機を迎えたが、ライオンシティGKイヴァン・スサクに阻まれます。その5分後には前回の対戦ではスランゴール相手に4ゴールを挙げている前J横浜のアンデルソン・ロペスがシュートを放ちますが、今度はスランゴールGKカラムラー・アル=ハフィズがこれを防ぎます。

徐々にギアを上げるライオンシティは23分にはツィー・ンデンゲのシュートを放ちますが、GKカラムラが好セーブでこれを止め、4分後のマキシム・レスティエンヌのフリーキックはゴールポストにあたり、得点には至りません。

前半を0−0で折り返すと後半開始5分でした。韓国出身のシンガポール代表MFソン・ウィヨンのパスを受けたンデンゲがペナルティエリア内から強烈なシュートを放つとこれが決まり、ついにライオンシティがリードを奪います。

ホームのスランゴールは同点を目指して激しく攻め続けたが、好機は作れず、アディショナルタイムにはモラエスの惜しいシュートもあったが、わずかに枠を外れて万事休す。同じ東南アジアのクラブと同組となったG組で、スランゴールは屈辱の未勝利でリーグステージ敗退となりました。

G組のもう1試合はペルシブ・バンドン(インドネシア)がバンコク・ユナイテッド(タイ)に1-0で勝利し、勝点13でG組1位でノックアウトステージ進出を決めています。。破れたバンコク・ユナイテッドはライオンシティ・セーラーズと勝点10で並びましたが、バンコク・ユナイテッドはライオンシティ・セイラーズとの直接対決で2勝しているために2位隣やはりノックアウトステージへ進出しています。

*****

今大会のスランゴールは0勝1分5敗、またいずれもG組最低の7得点15失点という成績でした。7得点は、クリゴール・モラエス4、ファイサル・ハリムとアリフ・イズワンがそれぞれ1、そしてペルシブ・バンドンのディフェンダーによるオウンゴール1でした。また6試合で15失点は、3位のライオンシティの8失点と比べても突出しています。

2025/26ACL2グループステージ
2025年12月10日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
スランゴール 0-1 ライオンシティ・セイラーズ
⚽️ライオンシティ:ツィー・ンデンゲ(50分)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナの公式YouTubeチャンネルより。