ACLエリート リーグステージ第3節:ジョホールは今季初勝利-アウェイで成都蓉城に快勝
2025/26シーズンのACLエリート(ACLE)は今節がリーグステージ第3節。第1節でブリーラム・ユナイテッド(タイ)に敗れ、第2節ではACLE初出場の町田ゼルビア相手にホームでスコアレスドローと、今季ここまで勝ち星がないジョホール・ダルル・タジムFC。第3節ではここまで1勝1敗、そして現在は国内リーグ2位の成都蓉城とアウェイで対戦しています。
以下はこの試合の両チームの先発XI。ジョホールは前節ACLE初出場を果たしたマレーシア代表GKシーハン・ハズミがベンチスタートとなり、これまでACLEでジョホールゴールを守ってきたアンドニ・ズビアウレが先発復帰しています。この他はFWジャイロがFWベルグソンに代わっていますが、残る9名は町田戦から変わっていません。
一方韓国出身のソ・ジョンウォン監督率いる成都蓉城は、年代別ポルトガル代表の経験がある中国帰化選手ペドロ・デルガド、英国生まれの元台湾代表ティム・チャウ、そして年代別スイス代表の経験があるミン・ヤンヤンやウェイ・シハオ、ハン・ペンフェイら中国代表選手が先発する一方で、チーム得点王のフェリペ・シウバが先発から外れています。


今季ACLエリート未勝利のジョホールですが、この試合では開始から試合をコントロールし、早くも5分にはオスカル・アリバスのゴールで先制します。中盤でハイロからのヒールパスを受けると、そのまま一気にボールをペナルティエリアまで持ち込みます。そしてGKリウ・ディアンズオの横を抜いてゴール隅にシュート。ジョホールがあっさり先制します。
その後もアヘル・アケチェ、アリフ・アイマン、ハイロらがシュートを放ちますが、追加点はならず、前半はジョホールが1点のリードで折り返します。
後半に入ってもジョホールは優勢に試合を進めルト、追加点が生まれます。62分には左サイドで成都のDF陣を振り切ったホナタン・シウバのクロスをナチョ・メンデスがボレーで蹴り込み、ジョホールはリードを広げると、成都の反撃を抑えてそのまま逃げ切り、今季のACLE初勝利を挙げています。
ジョホールは11月5日の次節第4節では、今節FCソウルに勝利してやはり今季初勝利を挙げた上海申花をホームに迎えます。
2025/26ACLエリート リーグステージ第3節
2025年10月22日@鳳凰山体育公園フットボールスタジアム(四川省成都市)
成都蓉城 0-2 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️ジョホール:オスカル・アリバス(5分)、ナチョ・メンデス(62分)
ACL2 グループステージ第3節:スランゴールはインドネシア王者に敗れて3連敗
今季のACL2でスランゴールが入るG組は、日中韓のチーム不在で、4チームいずれも東南アジアのチームです。そんな中で前節第2節のライオン・シティ・セイラーズ(シンガポール)戦では、Jリーグ横浜F・マリノスから移籍したアンデルソン・ロペスにまさかの4ゴールを許して敗れたスランゴール。第1節のバンコク・ユナイテッド戦でも同じく4失点と守備が崩壊し、ここまで0勝2敗です。さらにこの間、喜熨斗勝史監督が解任され、前スリ・パハンFC監督のクリストファー・ギャメル氏が監督代行に就任しています。そして迎えた10月23日の第3節では、インドネシアリーグ2連覇中のプルシブ・バンドンとアウェイで対戦しています。
そのプルシブ・バンドンを率いるのは、マレーシアのサッカーを熟知するボダン・ホヤック監督です。クランタンとジョホール・ダルル・タジムではリーグ優勝を、クアラ・ルンプールではマレーシアカップ優勝と、3つのクラブで合わせて6つの国内タイトルタイトルを獲得しています。さらにU19代表監督としてAFC U19アジア杯出場、さらに東南アジアサッカー連盟(AFF)U19選手権優勝などマレーシアでは名将の誉も高い指導者です。
またこの試合のプルシブの先発XIには昨季までペラ(既に解散)でプレーしていたルシアーノ・ゴイコチェア(リバプールの10番MFアレクシス・マック・アリスターの従兄弟としても知られています)の名前があります。またベンチにはやはり昨季までサバで4シーズンプレーした元インドネシア代表WGサディル・ラムダニも入っています。
一方のスランゴールは、今月のFIFAデイズで2ゴールを挙げるなど調子を上げてきた代表WGファイサル・ハリムを筆頭にDFクエンティン・チェン、MFノーア・ライネ、DFハリス・ハイカル、GKシーク・イズハンと各ポジションにマレーシア代表を配する布陣です。


試合はホームのプルシブ・バンドンが開始から優勢に進めます。国内リーグでは7試合で5ゴール、ACL2ではバンコク・ユナイテッド戦でもゴールを決めているウィリアム・バロスが攻撃を牽引し、スランゴールはGKシーク・イズハンが好セーブを見せるなど耐える試合展開が続きます。
試合が動いたのは29分でした。スランゴールが得たコーナーキックのクリアボールからプルシブが一気に高速カウンターを仕掛けます。マーク・クロックから前線のアダム・アリスへとボールが渡ると、アダム選手は背後のザック・クラフをあっさりかわし、1対1となったGKシーク・イズハンもかわすと落ち着いてシュート。これが決まってプルシブ・バンドンが先制し、前半はこのまま終了します。
後半に入ると、アルヴィン・フォルテス、クリゴール・モラエスらがシュートを放ちますが、プルシブGKテジャ・パク・アラムがこれを防ぎ、ゴールを許しません。
すると66分にプルシブが追加点を挙げます。それまで何度も崩されていた左サイドでボールを持つフェデリコ・バルバをハリス・ハイカルが押し倒してPKを与えてしまいます。スローの映像を見るとハリス選手がバルバ選手の足につまづいて倒れ込んでしまったようですがファウルはファウル。このPKをアンドリュー・ユングが決めてプルシブがリードを広げます。
降り頻る雨の中でこのまま試合は動かず、スランゴールはACL2で3連敗。11月6日の次節第4節では、スランゴールはプルシブをホームに迎えますが、この試合の結果次第ではスランゴールのACL2 敗退が決まってしまう可能性もあります。
2025/26ACL2 グループステージ第3節
2025年10月23日@ゲロラ・バンドン・ラウタン・ アピ・スタジアム(バンドン、インドネシア)
プルシブ・バンドン 2-0 スランゴールFC
⚽️バンドン:アダム・アリス(29分)、アンドリュー・ユング(66分PK)
2025/26 ACL2 グループステージG組順位表(第3節終了)
| クラブ | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 勝点 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ペルシブ・バンドン | 3 | 2 | 1 | 0 | 5 | 1 | 4 | 7 |
| バンコク・ユナイテッド | 3 | 2 | 0 | 1 | 5 | 4 | 1 | 6 |
| ライオン・シティ・セーラーズ | 3 | 1 | 1 | 1 | 5 | 4 | 5 | 4 |
| セランゴール | 3 | 0 | 0 | 3 | 4 | 10 | -6 | 0 |
