2025/26マレーシアFAカップ準々決勝1stレグ試合結果とハイライト映像<br>・ジョホール、サバ、クチン、スランゴールといずれもアウェイチームが先勝

10月17日から18日にかけて、2025/26マレーシアFAカップの準々決勝1stレグの4試合が行われ、1stレグでは、勝利したのはいずれもアウェイチームというハプニングが起きています。またこの4試合中、日本人選手4名が3試合に出場しています。なお2ndレグは10月28日と29日に予定されています。

試合のハイライト映像はいずれもマレーシアンフットボールリーグのYouTubeチャンネルより。


ジョホールはペナン相手に辛勝

FAカップ4連覇がかかるジョホールは、1回戦では3部のマレーシア大学相手に3失点を喫するなど「らしくない」試合を経て準々決勝に進出しています。この試合でもリーグ戦では今季1勝のペナンに一度は同点とされるなど、ジョホールにとっては「らしくない」試合展開でしたが、AFCアウォーズに出席したアリフ・アイマンを欠く中、MFアヘル・アケチェのFAカップ初ゴールで逆転して逃げ切っています。

この試合では、今季はケガで出遅れていたマシュー・ディヴィーズが今季初出場を果たしています。昨季はジョホールで29試合、マレーシア代表でも6試合に出場したディヴィーズ選手は、6月のアジア杯予選ベトナム戦を最後に試合出場がなく、8月に開幕した今季リーグ戦でもこれまで出場がありませんでした。しかしこの試合では先発してフル出場するなど完全復活を果たしています。

ペナンFCの鈴木ブルーノ選手は90+3分に交代出場し、試合終了までプレーしています。

2025/26マレーシアFAカップ準々決勝1stレグ
2025年10月17日@シティ・スタジアム(ペナン州ジョージ・タウン)
ペナンFC 1-2 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️ペナン:アディブ・ラオプ(36分)
⚽️ジョホール:オスカー・アリバス(6分)、アヘル・アケチェ(55分)
MOM:アヘル・アケチェ(ジョホール・ダルル・タジムFC)


今季未勝利のサバが先勝

過去3シーズン連続3位のサバは、リーグ戦では6試合を終えて3分3敗の12位と絶不調。いずれもマレーシア代表選手のFWダレン・ロック、DFドミニク・タンを筆頭に主力選手がケガによる長期離脱しており苦しいシーズンが続いています。一方のクランタンは昨季は最下位ながら、今季は既に昨季の勝星と同じ2勝を挙げて7位につけ、勢いづいています。

しかしこの試合では代表DFダニエル・ティンが8月以来となる先発に復帰したサバが、この試合のMOMに輝いたGKダミエン・リムの好セーブを連発して僅差の試合に勝利しています。

2025/26マレーシアFAカップ準々決勝1stレグ
2025年10月17日@スルタン・ムハマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ザ・リアル・ウォリアーズFC 1-2 サバFC
⚽️クランタン:アブドゥル・シセイ(18分)
⚽️サバ:ジェフリ・フィルダウス・チュウ(13分)、アイディン・ムヤギッチ(45分)
MOM:ダミエン・リム(サバFC)


スランゴールが今季ホーム無敗のヌグリ・スンビランを撃破

今季のリーグ戦では常安澪選手の2発でスランゴールに逆転勝ちするなど、ホームでは3勝1分と今季無敗のヌグリ・スンビラン。チームの好調は観客動員にも現れており、この試合もほぼ満員の2万5000人を集めています。

これに対し、今季の監督解任リーグ第1号となる喜熨斗勝史監督を9月下旬に解任し、クリストフ・ギャメル氏を暫定監督に据えたスランゴールは、リーグ上位6チームの中では、唯一、既に3敗を記録するなど不安定な戦いが続いています。

そんな両チームの対戦は、10月9日のアジア杯予選ラオス戦では、ピーター・クラモフスキー監督就任以来初となるゴールを挙げ、続く10月14日の同じくアジア杯ラオス戦でも2試合連続ゴールを挙げたファイサル・ハリムがその勢いのまま、この試合でも躍動、2ゴールを挙げる活躍を見せ、スランゴールを勝利に導いています。

ヌグリ・スンビランFCの佐々木匠選手は先発してフル出場しています。また常安澪選手は60分から出場し、試合終了までプレーしています。

2025/26マレーシアFAカップ準々決勝1stレグ
2025年10月18日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリ・スンビラン州パロイ
ヌグリ・スンビランFC 0-4 スランゴールFC
⚽️スランゴール:ファイサル・ハリム2(34分、63分)、クリゴール・モラエス(46分)、ザック・クラフ(56分)
MOM:ファイサル・ハリム(スランゴールFC)


ロナルド・ンガの2発などでクチン・シティが快勝

リーグ戦3位のトレンガヌと同4位クチン・シティは、この試合が今季初顔合わせ。好調チーム同士の対戦ということもあり、接戦が予想されましたが思いの外大差がついてしまいました。

ホームのトレンガヌは好機は作るもののシュートまで結びつけることができず、逆にクチン・シティは少ないチャンスを生かし、また相手のミスにも乗じて得点を重ねました。クチン・シティは、エースのロナルド・ンガはPKを含む2ゴール、また前所属のスランゴールでは5シーズンで5ゴールのダニアル・アスリが、この日のゴールで今季通算6ゴールと覚醒しています。

クチン・シティFCの谷川由来選手は先発してフル出場しています。

2025/26マレーシアFAカップ準々決勝1stレグ
2025年10月182日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 1-4 クチン・シティFC
⚽️トレンガヌ:ヤン・マベラ(68分PK)
⚽️クチン:ロナルド・ンガ3(9分、13分PK、53分)、ヤン・マベラ(82分OG)
MOM:ロナルド・ンガ(クチン・シティ FC)