9月3日のニュース<br>・9月の代表戦戦関連ニュース1)オルガドはシンガポール戦は途中出場か<br>2)ケガのヘクター・へヴェルに代わりホン・ワンが代表合宿合流<br>・U23アジア杯予選-主力3選手が合流し、本日初戦のレバノン代表戦へ

9月の代表戦戦関連ニュース-FWオルガドはシンガポール戦は途中出場か

9月1日からマレーシア代表合宿が9月4日のシンガポール代表戦(ブキ・ジャリル国立競技場)、そして9月8日のパレスチナ代表戦(スルタン・イブラヒム・スタジアム)に向けて行われていますが、合宿参加メンバーの1人、FWロドリゴ・オルガドが9月4日のシンガポール代表戦への先発出場が危ぶまれていると、スポーツメディアのアストロ・アリーナが伝えています。

コロンビア1部のアメリカ・デ・カリでプレーするオルガド選手は、9月1日のリーグ第9節アリアンサFCに先発出場した後、9月4日のコパ・コロンビアのベスト16、アトレティコ・ブカラマンガ戦に出場せずにマレーシアへ移動すると報じられています。しかしコロンビアからマレーシアまでの移動には24時間以上かかるということで、マレーシア到着はシンガポール代表戦の前日となることから、先発ではなく、途中出場の可能性があると報じています。

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かつては「国外組」と言っても所詮は東南アジア域内でプレーしていたマレーシア代表選手たちが、今や地球の裏側でもプレーしていることは感慨深いです。今回の合宿では、このオルガド選手の他、CBファクンド・ガルセス(スペイン1部デポルティーボ・アラベス)、DFガブリエル・パルメロ(スペイン4部ウニオニスタス・デ・サラマンカCF)、リチャード・チン(スコットランド2部レイス・ローヴァーズFC)がアジア以外から少々されており、アジア組のエンドリック・ドス・サントス(ベトナム1部ホーチミンシティ)、エゼキエル・アグエロ(タイ1部カーンチャナブリー・パワー)、ディオン・クールズ(セレッソ大阪)も加えると、今回の合宿参加者29名中7名とおよそ4分の1が国外組となっています。

9月の代表戦戦関連ニュース-ケガのヘクター・へヴェルに代わりホン・ワンが代表合宿合流

9月1日から始まっているマレーシア代表合宿に当初、参加予定だったMFヘクター・へヴェル(ジョホール・ダルル・タジムFC)に代わり、ホン・ワンことナサニエル・シオ・ホン・ワン(ジョホール・ダルル・タジムFC)が代替召集されたことをマレーシアサッカー協会(FAM)の公式SNSが伝えています。

踵のケガで代表合宿辞退が伝えられるへヴェル選手はオランダ生まれの29歳で、祖父がマラッカの出身ということから今年3月にマレーシア国籍を取得し、マレーシアにルーツを持つヘリテイジ帰化選手として、3月に行われたAFCアジア杯2027年大会予選のネパール代表戦で代表デビューしてゴールも決め、6月のベトナム代表戦でも先発して歴史的な勝利に貢献しています。同じ6月にはポルトガル2部ポルティモネンセSCからジョホール・ダルル・タジムFCに移籍も果たしています。

今回のへヴェル選手の代表合宿辞退についてマレーシア代表のピーター・クラモフスキー監督は、医療チームからの意見を聞き入れたものと説明し、へヴェル選手に代わり、予備候補者リストからホン・ワンを選んだことも発表しています。

6月のベトナム代表戦の前には大挙38名を招集した代表合宿を行いましたが、クラモフスキー監督はその際にホン・ワンの才能とメンタルの強さが印象に残っていたことが今回の代替招集の理由であると説明しています。

25歳のホン・ワンは、英国で生まれ育ち、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズFCのU23チームから2021年にジョホール・ダルル・タジムFCへ移籍しています。またマレーシア人の母を持つことから、2021年にマレーシア国籍を取得すると、翌2022年には初めて代表合宿に招集されましたが、代表戦出場は未だありません。クラブでは2023年シーズンにはリーグ戦25試合に先発出場するなど主力として活躍しましたが、2024年9月のリーグ戦で負傷退場すると、昨季はそれ以降出場がありませんでした。今季は第4節のイミグレセンFC戦で途中出場から10分プレーしたのみとなっています。

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なおマレーシア代表が明日、対戦するシンガポール代表は今回は国内組を中心に編成されており、いずれもタイでプレーするイクサン(タイ1部BGパトゥム・ユナイテッド)、イルハン(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)、イルファン(タイ1部ポートFC)のファンディ兄弟や、またケガが完治していない前ジョホールのハリス・ハルン(ライオン・シティ・セイラーズFC)ら主力5選手が招集されていません。またシンガポールサッカー協会(FAS)の発表では、今季からタイ1部バンコク・ユナイテッドでプレーする仲村京雅選手も招集リストに入っていませんが、仲村選手のSNSには代表戦に向けて既にマレーシア入りしていると投稿されています。


U23アジア杯予選-主力3選手が合流し、本日初戦のレバノン代表戦へ

いよいよ本日9月3日からタイで開幕するAFC U23アジア杯予選F組。開催国タイ、レバノン、モンゴルと同組のマレーシアU23代表に、主力3選手が合流しています。マレーシアスーパーリーグ第4節に出場していたFWファーガス・ティアニー(サバFC)、FWアリフ・イズワン(スランゴールFC)、DFウバイドラー・シャムスル(トレンガヌFC)の3選手は、既にタイのバンコクで8月18日から合宿を行っていたU23代表に合流し、試合会場となるパトゥムターニー県に全23名が移動したということです。

前々回の2022年ウズベキスタン大会、前回の2024年カタール大会に続き3大会連続での本戦出場を目指すマレーシアU23代表は、本日16時(タイ時間、マレーシア時間17時、日本時間18時)からのレバノンU23代表戦に臨み、9月6日にはモンゴル、9月9日にはタイのU23代表と対戦します。今回の予選では各組1位と、予選11組の各2位の中の成績上位4チームが来年1月にサウジアラビアで行われるU23アジア杯本戦に出場します。

マレーシアU23代表は、今年7月にインドネシアで行われたアセアン(東南アジア)U23選手権ではグループステージで敗退し、準決勝進出を逃しており、ナフジ・ザイン監督や選手たちにとっては、プライドを賭けた戦いとなります。