6月18日のニュース<br>・ジョホールが大量11名の退団を発表-ヘセ・ロドリゲスやジョルディ・アマトも<br>・女子アジアカップ予選出場のマレーシア女子代表23選手を発表<br>・プルシス・ソロを降格危機から救った元マレーシア代表監督は来季もインドネシアで指導か

ジョホールが大量11名の退団を発表-ヘセ・ロドリゲスやジョルディ・アマトも

来たる者あれば去る者あり。

来季に向けてスペイン出身のCBアントニオ・グラウデル、ブラジル出身のCFジャイロ、そしてマレーシアの「パトリック・ヴェラ」ことDMFイブラヒム・マヌシの加入を発表しているジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、今度は大量11選手の退団を発表しています。

この中には2015年からJDTでプレーし、アジア初タイトルとなった2015年AFCカップ(現在のACL2)決勝でFCイスティクロル・ドゥシャンベを完封し、マレーシア代表では53試合出場を果たしているGKファリザル・マーリアス(38)や、JDTでは通算170試合、マレーシア代表では80試合に出場し、オーナーのトゥンク・イスマイル殿下がJDTの歴代史上最高のキャプテンと評するMFサフィク・ラヒム(37)の両ベテランや、既にクチンシティFCへの完全移籍が発表されているWGラマダン・サイフラーの名前もあります。

また外国籍選手では、2022年シーズン途中に加入したスペイン生まれのインドネシア代表CBジョルディ・アマトや、元レアル・マドリードのCFヘセ・ロドリゲス、今季加入したブラジル出身のSHムリロ・エンリケも含まれています。また既に国内リーグで起用できる外国籍選手の登録枠がいっぱいとなっていたJDTがACLエリートで起用するためだけに獲得したブラジル出身のMFアンセルモ・デ・モラエス、スペイン出身のCBアルバロ・ゴンザレス、MFロケ・メサ、MFジョナサン・ヴィエラも国内リーグに1試合も出場することなく退団となっています。

女子アジアカップ予選出場のマレーシア女子代表23選手を発表

マレーシアサッカー協会(FAM)は、女子アジア杯2026年大会予選に出場するマレーシア女子代表のメンバー23名を発表しています。今年5月に就任したばかりのアレマFC(インドネシア1部)前監督のジョエル・コルネリ監督は、就任後初の対外試合となった先日のブータン遠征に参加した23名中21名を召集しています。

6月29日から7月5日までタジキスタンのドゥシャンベで行われるアジア杯2026年大会予選で、マレーシアは予選開催国タジキスタン、パレスチナ、北朝鮮と同組のH組に入っています。

5月29日から6月3日までブータンで行われた3カ国対抗戦で香港に1−2で敗れ、ブータンに3-1で勝利したメンバー、FWインタン・サラ、DFステフィ・サージ・カウル、GKヌルル・アズリン・マズランら女子代表の主力に加え、今回のメンバーにはU19代表からGKダリア・エリーザとFWヘンリエッタ・ジャスティンが召集されています。

2001年以来8大会ぶりの本戦出場を目指すマレーシア女子代表は、6月18日と22日にドバイでアラブ首長国連邦代表と国際親善試合2試合を行った後、タジキスタン入りし、6月29日にパレスチナ代表と、7月3日にタジキスタン代表と、そして7月5日に北朝鮮代表といずれもドゥシャンベ中央スタジアムで対戦します。

この予選では予選全8組の1位のみが予選を突破し、既に出場を決めている開催国オーストラリア、前回2022年大会優勝の中国、同2位韓国、同3位日本を含めた全12カ国が対戦する本戦に出場します。

プルシス・ソロを降格危機から救った元マレーシア代表監督は来季もインドネシアで指導か

昨年11月にサバFCからの契約延長オファーを断り、隣国インドネシアリーグのプルシス・ソロの監督に就任したオン・キムスウィー氏は、来季もインドネシアリーグで指導を続けるようだと、英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。

日本人の山本奨選手がキャプテンを務めるプルシス・ソロは、昨季途中から指揮を取るミロミール・シェシュリア監督が開幕から1勝5敗の成績で残して15位と出遅れると解任されてしまいます。コーチを立てて暫定監督とするも、第11節までで2勝1分8敗と降格圏の16位に沈んだクラブにやってきたのオン氏でした。第12節から指揮を取ったオン監の督初勝利はそこから1ヶ月以上経った第19節でしたが、第28節では降格圏を脱出すると、その後は2度と降格圏に落ちることなく、結局、就任後の23試合を7勝8分8敗として14位でシーズンを終了し、クラブを2部降格から救っています。

しかし5月末で現在の契約が切れるオン監督は自身のSNSでプルシスへの別れを思わせるような投稿を行なった他、自身のSNSからプルシス監督の経歴を削除しており、このまま退団となりそうです。なおインドネシアメディアが紹介するプルシスの広報担当ブライアン・バルセロナ氏の話では、監督を誰にするかという決定はクラブオーナーの専権事項であり、クラブ自体もオーナー自身が行なっている候補者との面接や交渉などの結果を待っている状態であると説明されています。また同じメディアでは、ディバウド・アウベス監督が解任されたばかりのプルシク・クディリの監督に就任するのではという噂があります。


今季残り4試合を残した時点でのインタビューでオン監督は「もう1シーズン挑戦したい。今シーズンは降格圏から抜け出さなければならないが、もし(リーグ1で)生き残ることができれば、来シーズンはトップ5入りを果たしたい」と意欲を示し、「もし私が残留するなら、もちろん私が望むプレースタイルに合う選手が欲しいし、それは重要だ」と彼は語っていました。しかし今月6月に入り、プルシスのオーナーの1人、ケヴィン・ヌグロホ氏が、来季のクラブの監督候補はオン氏を含めて4名の外国籍監督がいると発言し、オン氏の去就が不透明になっていました。