ベトナム戦勝利でマレーシアのFIFAランキングが19年ぶりに120位代入りか
マレーシアサッカーにとって歴史的勝利となったベトナム代表戦の余韻が続く中、各メディアではその関連情報が続いています。その一つがベトナム代表戦勝利によるFIFAランキングポイント獲得と、それによるFIFAランキング上昇への期待です。
直近の今年4月の発表ではFIFAランキング131位のマレーシアは、6月10日のアジア杯2027年大会予選で同109位のベトナムに勝利しており、この勝利によって13.99ポイントを獲得した結果、合計ポイントが1,135.54となり、football-ranking.comによると次回7月10日の発表では、5位上昇して126位になることが予想されています。
最後にマレーシアのFIFAランキングが120位代だったのは2006年5月に記録した127位で、もし上記の予想が正しいければ、マレーシアにとっては19年ぶりの120位代復帰となります。
マレーシア戦欠場のベトナム帰化選手がマレーシアとの再戦に向けて闘志を見せる
6月10日のアジア杯2027年大会予選F組では、マレーシア代表がベトナム代表を4-0の大差で破り11年ぶりの勝利となりました。ブラジル出身のジョアン・フィゲイレド、アルゼンチン出身のロドリゴ・ホルガドらが挙げた4点はいずれもマレーシアにルーツを持つ帰化選手(ヘリテイジ帰化選手)によるものでした。
ベトナム代表戦の勝利はこの帰化選手の活躍の影響が大きいですが、それ以外にもベトナム代表の大黒柱が不在だったこともマレーシアにとって幸運でした。その大黒柱とは2024年12月にベトナム国籍を取得したグエン・スアン・ソンことブラジル出身のラファエルソンです。元Jリーグ仙台に所属していたこともあるラファエルソン選手は、同じ12月に開幕した東南アジアサッカー連盟AFF選手権「三菱電機カップ」では、代表デビューとなったミャンマー代表戦で2ゴール2アシストの活躍を見せると、タイ代表との決勝1stレグでの2ゴールも含め5試合で7ゴール2アシストと大爆発し、ベトナム代表の3大会ぶりの優勝に貢献しています。しかしこのラファエルソン選手は、今年2025年1月5日に行われたこの大会の決勝2ndレグの前半で骨折するケガを負い、現時点では完治しておらず、今回のマレーシア代表戦には招集されませんでした。
11年ぶりの敗戦、しかも4失点という大敗の屈辱的な試合後に、このラファエルソン選手が自身のインスタグラムに「2026年3月31日」という日付と黒一色の背景の投稿を行っています。この2026年3月31日という日付は、このアジア杯予選F組の最終節の開催日、マレーシア代表とベトナム代表がベトナムのホームで対戦する日になっています。
日付以外には何の説明もないこの投稿ですが、ラファエルソン選手からマレーシア代表への反抗をほのめかすメッセージであることは間違いなさそうです。
