4月4日のニュース<br>・一時帰国中のミャンマー代表が地震で未だ出国できず、今節のスーパーリーグ出場が微妙に<br>・ビーチサッカー代表から戻ったMリーガーはチームの最下位脱出を目指す<br>・W杯予選から戻ったヨルダン代表DFはスランゴールでも輝けるか

一時帰国中のミャンマー代表が地震で未だ出国できず、今節のスーパーリーグ出場が微妙に

先月28日に起きたミャンマー中部を震源とした地震は、国内で全権を握る国軍が死者が3000名超、負傷者も4500名超であることを発表しています。一部では現在も救助作業は難航しており、被害は拡大しそうですが、マレーシアリーグでプレーするミャンマー代表選手の1人がこの自身の影響で現在も出国できず、今週末から再開するスーパーリーグの試合への出場が危ぶまれています。

現在、国内で足止めに合っているのはスランゴールFCからのローン移籍で、今季はヌグリスンビランFCでプレーするハイン・テット・アウンです。テット・アウン選手は3月25日にヤンゴンのトゥウンナYTCスタジアムで行われた2027年アジア杯予選のミャンマー代表対アフガニスタン代表の試合に出場するために、同じスーパーリーグのPDRM FCでプレーするチョー・ミン・ウー選手とともに帰国していました。

3月25日の試合では、ミン・ウー選手は先発してフル出場、テット・アウン選手は59分から出場し、試合終了までプレーし、ミャンマー代表はアフガニスタン代表に2−1と快勝しています。そして出国の手続きのための書類が発行されるのを待っている間に件の大地震が起こったということです。

テット・アウン選手の出身地は南部のべゴーという都市で、今回の地震の震源とされるミャンマー中部からは離れていたため、家族や友人に被害はなかったということです。しかし、地震で被害を受けた地域は非常に困難な状況にあり、とにかく助けが必要な状況だと説明しています。またミャンマーの各省庁は地震後の対策に追われているということで、テット・アウン選手は出国するために必要な書類を待っているものの、その審査がいつ終わるのかわからない状況であると、マレーシア国内のスポーツ・メディア、アストロ・アリーナの取材に答えています。

現在、12位のヌグリスンビランFCは第24戦となる4月5日に9位のペナンFCとホームで対戦予定で、この状況が続けば今週土曜日の試合にテット・アウン選手が出場できる可能性が非常に低くなります。なお、この記事ではミン・ウー選手についての詳しい情報は伝えていません。

ビーチサッカー代表から戻ったMリーガーはチームの最下位脱出を目指す

3月20日から30日までタイのパタヤで開催された2025年AFCビーチサッカーアジアカップは、イランが前回2023年大会に続きイランの連覇で幕を閉じました。4回目の出場となったマレーシアは、グループステージでは最終的に準優勝したオマーンの他、バーレーン、ベトナムと同組になり、初戦のバーレーン戦は3-4、続くオマーン戦も3−6といずれも敗れ、最終戦となったベトナム戦では3−1と勝利し、1勝2敗でグループステージ敗退となりました。

この大会でマレーシアの全9ゴール中5ゴールを挙げたのが、ハフィザル・アリアスです。しかしこのハフィザル選手はビーチサッカーが本職ではなく、国内1部のスーパーリーグでプレーし、しかも所属するクランタン・ダルル・ナイムFCではDFとしてプレーしている選手です。

マレーシア東海岸に面するトレンガヌ州の海岸近くで育ったハフィザル選手は、子供の頃からビーチサッカーをプレーしており、かつて所属したトレンガヌFC時代から、何度かビーチサッカーのマレーシア代表入りを打診されていたということですが、その当時はクラブから代表入りを認められていなかったということです。また今回、クランタン・ダルル・ナイムFCが代表入りを承認し、初出場した大会ではチームではトップの5ゴールを挙げるなど、そこでの経験は貴重だったとハフィザル選手は話しています

32歳のハフィザル選手は、今季ここまで2勝1分18敗でリーグ最下位のクランタン・ダルル・ナイムFCでは10試合に出場(7試合先発)しており、プロデビューを果たした2017年からのマレーシアリーグ(Mリーグ)の通算成績はリーグ戦、カップ戦含めて57試合出場で0ゴール1アシストという成績を残しています。

所属するクランタン・ダルル・ナイムFCは、Mリーグに複数ある給料未払い問題を抱えるクラブの一つで、外国籍選手はほぼ全員がシーズン半ばでチームを去り、現在はクラブのU23やU20の選手が主力として試合に出場している状況です。

経営陣は未払い給料問題解決に取り組んでいるので、選手はプロとして試合に出続ける必要があると英字紙スターの取材に答えたハフィザル選手は、今月4月末までには未払い給料が支払われると聞いており、状況は改善していると考えているとも話しています。

クランタン・ダルル・ナイムFCの次の試合は、国内の絶対王者ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)との対戦が4月10日に予定されています。12位のヌグリスンビランFCとは勝点差6と最下位脱出も可能な位置にいるだけに、ビーチサッカーでリフレッシュしたハフィザル選手を含めたチームが残り3試合で一矢報いることができるかどうかに注目です。なお今季のMリーグは4月末に閉幕します。

W杯予選から戻ったヨルダン代表DFはスランゴールでも輝けるか

イスラム教の断食明けの祝祭ハリラヤも終わり、今週末から再開するマレーシアスーパーリーグの選手の中で唯一、3月のW杯3次予選に出場したのが、スランゴールFCでプレーするヨルダン代表DFモハマド・アブアルナディです。

アメリカ出身のアブアナルディ選手は今季途中の昨年9月にスランゴールに加入したものの、喜熨斗勝史監督の信頼を得られていないのか、今季はここまで先発2試合、途中出場2試合、出場時間は合計259分と外国籍選手としては少々心許ない成績です。

しかし24歳のアブアナルディ選手は3月のW杯3次予選では、3月20日のパレスチナ戦、3月25日の韓国戦のいずれにも先発してフル出場し、1勝1分という成績に貢献しています。しかもアブアナルディ選手は、この2試合を含めたW杯3次予選では過去5試合に連続して先発フル出場し、この間のヨルダン代表は2勝3分で9得点3失点という成績を残し、現在はW杯出場権が得られる2位につけています。

そんなアブアナルディ選手が戻ってくるスランゴールは、今季2試合を残し、既に2位を確定させるとともに、来季のACL2の出場権も得ています。しかし今週末4月5日に対戦するトレンガヌFCは、ASEAN東南アジアクラブカップ出場権がかかる3位まで勝点4差となっており、この試合ではスランゴール以上に勝利への目的が明確です。

トレンガヌ戦に向け、アブアナルディ選手は自分たちの試合に集中することが重要だと述べ、既に順位は決まっているもののプロとして勝点3を取ることを最優先としたいと述べています。

MFノー・アル=ラワブデは膝前十字靱帯断裂から回復せず、FWアリ・オルワンは3月8日のクランタン・ダルル・ナイムFCで膝を痛めて途中退場と、ヨルダン代表トリオが揃って出場する機会はありませんが、W杯予選では状態が良く、そのプレーぶりに評価も高まっているアブアナルディ選手をまずは喜熨斗勝史が起用し、それに答えてスランゴールでも輝くことができれば、トレンガヌそして最終戦のPDRM戦と連勝で今季を終えることもできそうですが、果たしてどうなるでしょう。