2月26日にマレーシアスーパーリーグの3試合が行われています。昨年5月に開幕した今季2024/25シーズンも今節を終えるとあと2節となりました。既にジョホール・ダルル・タジムFCが今季優勝を決めており、優勝争いの興奮はありませんが、来季のアセアンクラブ選手権の出場権がかかる4位以内をを争う4チームが勝点6差の中にひしめき合っており、このチーム同士の争いはまだまだその行方がわかりません。
KLシティが6位浮上、PDRMの連敗は止まらず
KLシティはいずれもマレーシア代表でプレーするキャプテンのパウロ・ジョズエとハキミ・アジムの両FWがゴールを決めています。クラブライセンス申請の際に虚偽の書類を提出したことにより今季の勝点6が剥奪されているKLシティですが、この勝利で順位を一つ挙げて6位に浮上しています。
試合は前半の23分にパウロ・ジョズエがペナルティエリアの外から強烈なシュートを決めてKLシティが先制すると、後半の50分にはPDRMのペナルティエリア内で相手DFのクリアミスを拾ったハキミ・アジムがそのままゴールを決めてリードを広げます。試合終了間際にチディ・オスチュクウが絶妙なボレーシュートを決めて1点を返しますが、とき既に遅し、でした。
敗れたPDRM FCは好機を作りながらそれを生かすことができず惜敗。年明けから勝利がなく、先週末のチャレンジカップ決勝2ndレグ直前にP・マニアム監督を「休養」させる荒療治を敢行したPDRMでしたが、こリーグ戦、カップ戦合わせて今年に入ってからは5戦5敗と負の連鎖を止めることができませんでした。
2024/25マレーシアスーパーリーグ第22節
2025年2月28日@KLフットボールスタジアム(クアラ・ルンプール)
KLシティFC 2-1 PDRM FC
⚽️KLシティ:パウロ・ジョズエ(23分)、ハキミ・アジム(50分)
⚽️PDRM:チディ・オスチュクウ(90+2分)
MOM:パウロ・ジョズエ(KLシティFC)
PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は先発してフル出場しています。
ミンターのハットトリックでクチンシティが快勝、最下位クランタンは7連敗
ここまで4試合連続で引き分けが続いてクチンシティが、ジョーダン・ミンターのハットトリックで5試合ぶりの勝利を挙げ、5位を維持しています。ミンター選手は前半2分にチェチェ・キプレのシュートがゴールポストに当たって跳ね返ったところを頭で押し込んで、まずは先制点を決めます。さらにその3分後には左サイドでラマダン・サイフラーのパスを受けるとそのままシュート!これが決まってクチンシティはリードを2点に広げます。後半58分には、右サイドのチェチェ・キプレが挙げたクロスをファーサイドで待っていたミンターが再び頭で押し込み3点目を挙げています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ第22節
2025年2月28日@スルタン・ムハンマド4世スタジアム(クランタン州コタ・バル)
クランタン・ダルル・ナイムFC 0-3 クチンシティFC
⚽️クチンシティ:ジョーダン・ミンター3(3分、6分、59分)
MOM:ジョーダン・ミンター(クチンシティFC)
クチンシティFCの谷川由来選手は、前節第21節トレンガヌFC戦で今季3枚のイエローをもらっていたため、警告累積による出場停止で今季初のベンチ外でした。
ヌグリスンビランは3試合ぶりの勝利で今季3勝目を挙げる
12位のヌグリスンビランFCはホームに10位のクダ・ダルル・アマンFCを迎えて対戦し、今季2度目のクリーンシートで今季3勝目、ホームでは今季2勝目を挙げています。
4戦連続のホーム開催となったヌグリスンビランは、ハイン・テット・アウンとA・セルヴァンの両FWを中心に積極的に攻めるも、その精度の低さに加え、クダDF陣が安定した守備を見せて得点を挙げることができません。それでも39分に佐々木匠選手のフリーキックから最後は相手GKの弾いたボールをハリス・サムスリが押し込んで、ヌグリスンビランが先制し、前半はそのまま1−0で終了します。
後半に入るとクダもギアを上げて、試合を押し気味に進めます。70分にはミロシュ・ゴルディッチがドリブル突破で2人のヌグリスンビランDFをかわし、決定的なシュートを放ちますが、ヌグリスンビラン守護神アキル・アブドゥル・ラザクがこれをブロックして、ゴールを許しません。逆にヌグリスンビランは85分に、相手ペナルティエリアにボールを持ち込んだハイン・テット・アウンからのカットバックをA・セルヴァンが落ち着いて決め、追加点を挙げるとそのまま逃げ切ったヌグリスンビランが今季3勝目を挙げています。
クダ・ダルル・アマンFCのヴィクター・アンドラグ監督は試合後の会見で、クラブを取り巻く外部要因が現在のチームのパフォーマンスに大きな影響を与えていることを明らかにしています。財政問題の影響で主力外国人選手の契約解除や、練習への選手の参加が難しくなっていることが、チームにとって大きな障害になっていると説明した。
「長期の試合間隔がパフォーマンスに影響を与えたという意見もあるが、実際にはそれが原因ではない。」と述べたヴィクター監督は、「チームの成績に影響を与えているのは財政問題などの外部要因である。試合の準備に関して言えば、20人の選手が練習に参加できたことが一度もない。これは言い訳ではなく、我々が現在直面している現実である。」と話した元マレーシア代表のヴィクター監督は、この日の敗戦に落胆しながらも、選手にトレーニングや試合出場を強制できないとも述べています。
「我々は選手のキャリアを尊重しており、彼らを支援し、チームに残る意志のある選手を歓迎するが、その一方で無理にプレーさせることはできない。」と話した他、現在の財政状況では、来シーズンのチームの再構築が不透明であり、今季残りの6試合でどれだけの選手が残るかは不確かだと付け加えています。
クダ・ダルル・アマンFCは現在、9か月とも10ヶ月とも言われる給与未払い問題に直面していると報じられており、一部の選手は十分な給与を受け取れていないという報道も出ており、ヴィクター監督が述べる通り来季の存続すら危ぶまれる状況に直面しています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ第22節
2025年2月28日@トゥンク・アブドル・ラーマン・スタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビランFC 2-0 クダ・ダルル・アマンFC
⚽️ヌグリスンビラン:ハリス・サムスリ(40分)、A・セルヴァン(81分)
MOM:A・セルヴァン(ヌグリスンビランFC)
ヌグリスンビランFCの佐々木匠選手は先発して90+3分に交代しています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ順位表(第22節途中)
順位 | チーム | 試 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 |
1 | JDT | 20 | 58 | 19 | 1 | 0 | 70 | 7 | 63 |
2 | SEL | 19 | 42 | 13 | 3 | 3 | 33 | 14 | 19 |
3 | SAB | 19 | 34 | 10 | 4 | 5 | 37 | 29 | 8 |
4 | TRE | 19 | 28 | 7 | 7 | 5 | 25 | 21 | 4 |
5 | KCH | 19 | 27 | 6 | 9 | 4 | 28 | 24 | 4 |
6 | #KLC | 20 | 25 | 9 | 4 | 7 | 31 | 26 | 5 |
7 | PRK | 20 | 23 | 6 | 5 | 9 | 33 | 34 | -1 |
8 | PDRM | 19 | 21 | 5 | 6 | 8 | 21 | 29 | -8 |
9 | PEN | 20 | 20 | 4 | 8 | 8 | 26 | 32 | -6 |
10 | *KDA | 18 | 20 | 6 | 5 | 7 | 17 | 29 | -12 |
11 | SRP | 18 | 17 | 3 | 8 | 7 | 21 | 29 | -8 |
12 | NSE | 19 | 12 | 3 | 3 | 13 | 19 | 41 | -22 |
13 | KDN | 20 | 7 | 2 | 1 | 17 | 13 | 59 | -43 |
SAB-サバFC、TREートレンガヌFC、SRP-スリ・パハンFC
KLC-KLシティFC、KDA-クダ・ダルル・アマンFC、PEN-ペナンFC
PRK-ペラFC、PDRM-PDRM FC、NSE-ヌグリスンビランFC
KDN-クランタン・ダルル・ナイムFC、KCH-クチンシティFC
*クダ・ダルル・アマンFCは勝点3剥奪処分を受けています
#KLシティFCは勝点6剥奪処分を受けています。
2024/25マレーシアスーパーリーグ得点ランキング(第22節途中)
氏名 | 所属 | ゴール | |
1 | ベルグソン・ダ・シルヴァ | JDT | 23 |
2 | パウロ・ジョズエ | KLC | 13 |
3 | ジョーダン・ミンター | KCH | 11 |
4 | ルシアーノ・ゴイコチェア | PRK | 10 |
ロドリゴ・ディアス | PEN | 10 | |
ロニー・フェルナンデス | SEL | 10 | |
7 | アルヴィン・フォルテス | SEL | 8 |
イフェダヨ・オルセグン | PDRM | 8 | |
クレイトン | PRK | 8 | |
10 | アリフ・アイマン | JDT | 7 |
ジョアン・ペドロ | SAB | 7 |
KLC-KLシティFC、KCH-クチンシティFC、SRP-スリ・パハンFC
PRK-ペラFC、PEN-ペナンFC、NSE-ヌグリスンビランFC