2月12日のニュース:・ACLエリート-ジョホールは辛勝も東地区8強入りに前進<br>・ジョホールのブラジル人FWが既にマレーシア国籍取得?

ACLエリート2024/25-ジョホールは辛勝も東地区8強入りに前進

2月11日に2024/25ACLエリートの第7節が行われ、マレーシアから出場のジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)がセントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)と対戦し、苦しみながらも2−1と勝利し、ノックアウトステージ進出となる上位8位以内入りに近づいています。

ACLエリートではここまで2勝2分2敗のJDTですが、アウェイでは第1節で上海海港に●2-2、第3節では光州FCに●1-3、第5節では山東泰山に△0-1と勝星がありません。第6節を終えて0勝1分5敗と勝利のないセントラルコースト・マリナーズが相手とはいえ、アウェイのジンクスは気になるところでした。とはいえ、このセントラルコースト・マリナーズは昨季はACL2の前身のAFCカップに出場し、そこではマレーシアのトレンガヌFCに1分1敗という成績を残していたチームです。

JDTの不安要素を探すとすれば、前節第6節のブリーラム・ユナイテッド(タイ)戦でレッドカードを出されたCBパク・ジュンホンとLWBのムリロ・エンリケ、さらにMFフアン・ムニスも警告累積と主力3選手がこの試合では出場停止となっていることでした。しかし、これに対してJDTの動きは素早く、2月4日にいずれもスペイン出身のCBアルバロ・ゴンサレス、MFロケ・メサ、FWジョナタン・ビエラの3選手の加入を発表しています。全員が35歳と言う年齢に疑問の声も上がりましたが、JDTのエクトル・ビドリオ監督は、この3選手はACLエリートのためだけの加入であり、いずれもラ・リガなど高いレベルでのプレー経験を持つ選手であることから年齢は問題ではなく、その経験に期待したいと話していました。そして、その言葉通り、この試合ではこの3選手全員が先発しています。(以下はこの試合の両チームの先発XI)

試合はJDTが試合開始から右サイドのアリフ・アイマンを起点に積極的に攻め、多くのチャンスを作りますが、セントラルコースト・マリナーズの18歳GKディラン・ペ​​ライン-カレンが196cmという身長ながら俊敏な反応を見せ、ゴールを許しません。

さらにJDTにとって不運な出来事が起こります。試合開始からわずか23分で、新加入トリオの1人、ロケ・メサが負傷し、アフィク・ファザイルとの交代を余儀なくされてしまいます。

しかし、前半終了間際のアディショナルタイムにこのペ​​ライン-カレン選手がペナルティエリアの外でアリフ・アイマンと1対1となると、アリフ選手を倒してしまいます。このプレーにVARが介入し、その結果ペ​​ライン-カレン選手は1発レッドで退場となってしまいます。これによりJDTは絶好の位置でPKを得ると、ヘベルチが蹴ったフリーキックはゴールポストに阻まれたものの、それをベルグソン・ダ・シルヴァが押し込んで先制したかに見えましたが、こちらにもVARが介入してオフサイドの判定となり、そのまま前半は0-0で終了します。

後半に入ってもJDTが数的有利を活かして攻め込み、50分にはベルグソン選手がシュートを放ちますが、交代出場の22歳GKアダム・パブレシッチがこれを止めて、JDTは得点できません。嫌な雰囲気が立ち込める中、ついに64分にJDTが先制します。アリフ・アイマンのクロスをアルヴァロがダイレクトで蹴り込み、、サウジアラビアのアル・ナスルではクリスティアーノ・ロナウドとチームメイトだった新戦力がJDTに待望の先制点をもたらします。

しかしそのゴールからわずか6分後の70分、今度はセントラルコースト・マリナーズのオーストラリアU23代表FWアルー・クオルがゴール前の混戦からルースボールを押し込んで同点に追いつきます。

この試合に負ければ自力でのノックアウトステージ進出が危うくなるJDTは、ゴール前を固めて守る相手に苦しみますが、ここで再び新加入のアルバロがヘベルチからのクロスをバックヘッドで決め、79分にJDTが逆転します。その後はラフプレーも目立つようになる中、なんとか逃げ切ったJDTが今大会初となるアウェイでの勝利を挙げて、順位も暫定ながらJリーグ3チームと光州FCに次ぐ勝点11の5位と順位を上げ、ノックアウトステージへ進出できる東地区8強入りに近づきました。

最終節となる次節第8節は2月18日にホームのスルタン・イブラヒム・スタジアムでこの日川崎フロンターレに0-4で敗れた暫定7位(勝点9)の浦項スティーラーズと対戦します。

2024/25 ACLエリート東地区第7節
2025年2月11日@セントラルコースト・スタジアム(ニューサウスウェールズ州ゴスフォード)
セントラルコースト・マリナーズ 1-2 ジョホール・ダルル・タジムFC
⚽️マリナーズ:アルー・クオル(70分)
⚽️ジョホール:アルバロ・ゴンザレス2(64分、79分)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeより。

ジョホールのブラジル人FWが既にマレーシア国籍取得?

上の記事でも取り上げたACLエリートのセントラルコースト・マリナーズ戦でも活躍した、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)でプレーするベルグソンこと、ベルグソン・ダ・シルヴァがインスタグラムのプロフィールに、最近、マレーシア国旗が添えられたことで、ベルグソン選手がマレーシア国籍を取得したのでは、と国内サッカーファンの間でさまざまな憶測を呼んでいます。

2021年シーズン途中にJDTに加入したベルグソン選手は現在34歳ですが、国内リーグやカップ戦、さらにACL/ACLエリートなどを過去4シーズンで出場した131試合で139ゴールを挙げているストライカーです。今季だけを見ても、リーグ戦では既にハットトリックを3度記録し、19試合で23ゴールを挙げるなど、得点王争いでは2位に12点差をつけて独走しています。

ベルグソン選手がマレーシア国籍を既に取得したのかどうかについては、この記事の執筆時点でまだ公式な発表はありませんが、以前、JDTのオーナーでありジョホール州摂政のトゥンク・イスマイル殿下は、このベルグソンと、JDTからローン移籍で今季はスリ・パハンFCでプレーする25歳のアルゼンチン出身MFマヌエル・イダルゴが帰化選手の候補であることを明かしていました。(イダルゴ選手は、やはり2021年シーズン途中に英国2部シェフィールド・ウェンズディU21からパハンFA(現スリ・パハンFC)に加入しています。)

もしベルグソン選手が本当に帰化を果たせば、昨年2024年シーズンは16試合で19得点(26失点)とこれまで攻撃面で課題を抱えているマレーシア代表にとって大きな強化となることは間違いありません。また、今年1月に就任した前東京FC監督のピーター・クラモフスキー監督が率いる代表チームは、ヘリテージ選手「マレーシアにルーツを持つ海外出身選手」の帰化推進と彼らの代表招集を目論んでいるとされており、ベルグソン選手が帰化すれば、その流れがさらに加速させる可能性があります。