ムハンマド・カリルがタイ1部デビュー
スランゴールFCからタイ1部のナコーンパトム・ユナイテッドFCにローン移籍中のMFムハンマド・カリルが1月20日に行われたタイ1部リーグ第18節のバンコク・ユナイテッドFC戦に出場し、タイ1部デビューを果たしています。
第17節を終えて3勝4分10敗と16チーム中の15位に沈むナコーンパトム・ユナイテッドは、同2位でここまで11勝3分3敗のバンコク・ユナイテッドとアウェイで対戦し、1月17日に移籍したばかりのムハンマド選手は後半開始と同時に出場し、試合終了までプレーしています。
19歳のムハンマド選手は、昨年6月の1週間の練習参加を経て、翌7月にはJ3のFC大阪にローン移籍していましたが、移籍期間中にはAFC U20アジアカップ予選に出場するなどしてチームを離れたこともあり、ローン期間終了の12月31日までには公式戦の出場はありませんでした。また昨年末に開催された東南アジアサッカー連盟AFF選手権三菱電機カップでは初となるA代表に招集されたものの、出場はありませんでした。
ナコーンパトム・ユナイテッドには、昨年末までタイ2部のチョンブリーFCでプレーしていた21歳のFWファーガス・ティアニーが、今年1月にJDTからやはりローン移籍しており、この試合では90+3分に交代出場し、3試合連続出場を果たしています。チョンブリーFCでは、今季の開幕戦にゴールを決めるなど華々しいデビューを飾ったティアニー選手ですが、その後は尻すぼみとなり、結局13試合出場(先発6試合)で出場時間は614分、1ゴール1アシストの成績でローン移籍期間を終え、今年1月5日にナコーンパトム・ユナイテッドにローン移籍しています。
なお次節第19節でナコーンパトム・ユナイテッドは、リーグ3連覇中で今季も首位を快走する、ブリーラム・ユナイテッドと対戦します。ブリーラム・ユナイテッドにはマレーシア代表キャプテンのディオン・コールズが所属しており、マレーシア代表同士のピッチ上での対戦が実現するかに注目したいと思います
2024/25タイリーグ1部第18節
2025年1月20日@タマサート・スタジアム(パトゥムターニー)
バンコク・ユナイテッド 1-1 ナコーンパトム・ユナイテッド
⚽️バンコク:PEERAPAT NOTECHAIYA(9分)
⚽️ナコーンパトム:JENNARONG PHUPHA(59分)
2024/25アセアンクラブ選手権:トレンガヌがPSMマカッサルを破り2位浮上でノックアウトステージ進出に可能性を残す
昨年8月に開幕した東南アジアサッカー連盟AFFのアセアンクラブ選手権ショッピーカップのA組第4節が行われ、元U21日本代表の坂井大将選手を擁するPSMマカッサル(インドネシア)をホームに迎えたトレンガヌFCがサファウィ・ラシドが挙げた1点を守り切って2勝目を記録するとともに、PSMマカッサルと入れ替わって2位に浮上するとともに、準決勝進出の可能性が復活しています。一方のPSMマカッサルはこの試合の前はA組首位でしたが、今大会初の敗戦で3位に転落しています。
試合は開始から双方が攻めながらも好機を生かせない展開が続いた前半を0-0で折り返すと、前半から何度も攻守を見せていたPSMマカッサルGKレザ・アルヤ・プラタマが、後半に入ってもトレンガヌの攻撃を阻む展開が続きました。しかし65分にヌリーロ・トゥクタシノフがゴール前へクロスを上げようとしたところをブロックしたPMSマカッサルDFアナンダ・レイハンの手にボールが当たり、トレンガヌはPKを獲得します。これをサファウィ・ラシドが決めて、ついに均衡が破れます。その後トレンガヌは試合終了のホイッスル直前までPSMマカッサルに攻め込まれますが、その猛攻に耐えたトレンガヌが勝利し、A組2位に浮上しています。
2024/25アセアンクラブ選手権A組第4節
2025年1月22日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 1-0 PSMマカッサル
⚽️トレンガヌ:サファウィ・ラシド(65分)
PSMマカッサルの坂井大将選手は先発してフル出場しています。
またA組の他の試合ではBGパトゥム・ユナイテッド(タイ)がシャン・ユナイテッド(ミャンマー)を4−1で破って2勝2分と無敗を守ってA組の首位に浮上した一方で、タインホアFC(ベトナム)はPKRスヴァイリエンFC(カンボジア)とスコアレスドローとなっています。この結果、A組の順位はBGパトゥム・ユナイテッドが勝点8で首位、以下トレンガヌ、PSMマカッサルが勝点7で続き、4位には勝点6のタインホアとなっています。最終節となる2月5日の第5節では、首位BGパトゥム・ユナイテッドが2位トレンガヌと、また3位のPSMマカッサルが4位のタインホアとそれぞれホームで対戦します。最終節の結果次第では順位が入れ替わることから、この上位4チームいずれにもノックアウトステージ進出がかかる2位内の可能性があります。、
試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 勝点 | ||
1 | BGパトゥムU | 4 | 2 | 2 | 0 | 7 | 3 | 4 | 8 |
2 | トレンガヌ | 4 | 2 | 1 | 1 | 10 | 5 | 5 | 7 |
3 | PSMマカッサル | 4 | 2 | 1 | 1 | 5 | 4 | 1 | 7 |
4 | タインホア | 4 | 1 | 3 | 0 | 6 | 4 | 2 | 6 |
5 | PKRスヴァイリエン | 4 | 1 | 1 | 2 | 4 | 5 | -1 | 4 |
6 | シャンU | 4 | 0 | 0 | 4 | 5 | 16 | -11 | 0 |
2024/25アセアンクラブ選手権:KLシティFC対ハノイ公安FC試合前会見-ハノイ公安は準決勝進出確定を目指してベストメンバーでKLシティ戦に臨む
東南アジアクラブ選手権(ACC)ショッピーカップB組首位でKLシティと対戦するハノイ公安FC(ベトナム)は、5名の外国籍選手と5名のベトナム代表を携えてKL入りしています。試合前会見で前タイ代表監督のアレシャンドレ・「マノ」・ペルキング監督は、優しい試合にならないだろうと予想しながらも、東南アジアサッカー連盟選手権三菱電機カップで優勝したベトナム代表から戻った選手たちが加わり充実した先発陣に加え、その先発に見劣りしないベンチというチーム力の高さを強調した上で、準決勝進出にはこの試合での勝利が必須となっているホームのKLシティの方によりプレッシャーがかかるだろうと分析しています。
一方、B組3位のKLシティのミロスラフ・クリヤナッチ監督は、ケガ人を多く抱えるチームがハノイ公安FCとの試合に勝つためには控え選手たちの活躍が重要だと話しています。この試合に向けた準備は完璧とはいえないと話すクリヤナッチ監督は、12月はリーグ戦2試合、マレーシアカップ3試合、またその間に行われた三菱電機カップでマレーシア代表に招集されたパウロ・ジョズエ、ハキミ・アジム、デクラン・ランバート、またフィリピン代表に招集されたパトリック・ライヒェルトは十分な休養が取れないまま試合に出続けており、ケガで出場が危ぶまれる主力選手に代わる選手たちの活躍が必要だと話しています。
ショッピーカップB組は、第4節を終えて3戦全勝のハノイ公安FCが首位、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)とKLシティが2勝1敗の勝ち点6で続いていますが、得失差でブリーラムが2位、KLシティが3位となっています。4位以下はボルネオFCサマリンダ(インドネシア)とライオン・シティ・セイラーズがともに1勝2敗、そしてカヤFCイロイロ(フィリピン)が0勝3敗となっています。