11月14日のニュース<br>・今日はラオスとの代表戦-ファーガス・ティアニーやザフリ・ヤーヤが代表デビューを果たすか<br>・ペナンFCの新監督にKLシティFCコーチのワン・ロハイミ氏が就任へ

今日はラオスとの代表戦-ファーガス・ティアニーやザフリ・ヤーヤが代表デビューを果たすか

今月のFIFA国際マッチカレンダー(FIFAデイズ)では、ラオス、インドの両代表との対戦が控えるマレーシアは、本日11月14日にタイのバンコクにあるPATスタジアムでまずラオスと対戦します。来月から始まる東南アジアサッカー連盟(AFF)選手権「三菱電機カップ』までは指揮を取ることが決まっているパウ・マルティ暫定監督は、今月の代表戦に向けて26名を招集しましたが、そこからはケガなどを理由にMFムカイリ・アジマル(スランゴールFC)、MFナチョ・インサ、FWロメル・モラレス(いずれもジョホール・ダルル・タジムFC、JDT)の3名が辞退し、代わりにMFザフリ・ヤーヤ(KLシティFC)、FWファズルル・アミル(クランタン・ダルル・ナイムFC)、FWファーガス・ティアニー(タイ2部チョンブリーFC)の3名が加わっています。また先月10月のニュージーランド代表戦には「家庭の事情」で出場しなかったキャプテンのDFディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)も復帰しています。

マレーシア代表は今年に入ってから、12月に行われるAFCアジアカップ2027年大会の予選組み合わせ抽選で強豪との対戦を避けるため、予選参加上位8チームが入るポット1入りを目指してきましたが、マレーシアサッカー協会(FAM)のマッチメークの手際の悪さや、当の代表チームが思うような成績を上げることができず、結局、ポット2で抽選を迎えることになりました。

また来月12月8日に開幕する三菱電機カップが開催されるのはFIFAデイズではない上、12月3日にはACLエリートでJDTがブリーラム・ユナイテッドと、12月5日にはACL2でスランゴールFCがダイナミック・ハーブ・セブFC(フィリピン)とそれぞれ対戦するため、両チームが三菱電機カップへの選手招集を拒否する可能性が高いと考えられています。

そういった状況下でパウ・マルティ暫定監督が、その結果次第で正式に監督となれるのか否かが決まる三菱電機カップにどのように望むのかに注目してみたいと思います。先月のFIFAデイズではFIFAランキング91位と格上のニュージーランド代表に0−4で敗れている同133位のマレーシア代表が今日のラオス戦にどのような布陣で臨むかがですが、ラオスのFIFAランキングが187位ということもあり、代表でのプレー経験が少ない選手が多く起用される可能性があります。先月のニュージーランド戦では、ディオン・コールズ不在だったこともありますが、22歳のDFハリス・ハイカル(スランゴールFC)が代表デビューを果たすとともに先発してフル出場しており、マルティ監督はラオス戦で、今回が代表初招集となったファーガス・ティアニーやファズルル・アミル、そしてこれまで何度か招集されながら未だ出場機会のないザフリ・ヤーヤ起用起用する可能性が高そうです。

個人的な期待を込めて、一列目には21歳のファーガス・ティアニー、同じく21歳のハキミ・アジム(KLシティFC)、そしてマレーシアの至宝、22歳のアリフ・アイマン(JDT)の時代を担うトリオが揃って先発するのを見てみたいです。中盤はアディブ・ラオプ(ペナンFC)とザフリ・ヤーヤを左右のサイドハーフ、中央にはスチュアート・ウィルキン(サバFC)と久しぶりに代表復帰のエセキエル・アグエロ(スリ・パハンFC)、そして左右のサイドバックにはダニエル・ティン(サバFC)と今季成長著しいクエンティン・チェン(スランゴールFC)、センターバックにはハリス・ハイカルと20歳のウバイドラー・シャムスル(トレンガヌFC)といった選手たちを起用し、過去8戦8勝と相性の良いラオスを相手に連勝記録を伸ばすことができれば、三菱電機カップにも備えた布陣となると思うのでしょうが、果たしてどうなるか。ラオス戦はマレーシア時間で午後8時30分キックオフとなっています。

ペナンFCの新監督にKLシティFCコーチのワン・ロハイミ氏が就任へ

ペナンFCは、新監督として今季は同じマレーシアスーパーリーグのKLシティFCでコーチを務めていたワン・ロハイミ氏の監督就任が濃厚だと、スポーツメディアのスタジアム・アストロが伝えています。

今季のペナンFCは、昨季までU23チームの監督を務めた元マレーシア代表FWのアクマル・リザル氏がトップチームの新監督に就任しました。開幕から3試合連続で引き分けて今季をスタートしましたが、第14節を終えて2勝5分6敗の11位に低迷すると、アクマル監督の「休養」が発表されました。

第15節はテクニカル・ディレクターで、かつてはペナンFCサポーターから「グレート・メルズ」と呼ばれて愛されたモロッコ出身のアブデラザク・メルザグア氏が監督代行で指揮を取っています。その後ペナンFCは新監督の候補者をリストアップ中という発表がありましたが、最終的にはワン・ロハイミ氏に決まったようです。

ワン・ロハイミ氏は2021年から2022年の途中まではPDRM FCの監督を務めた経験もあり、2021年には2部プレミアリーグで8位、翌2022年にはプレミアリーグ6位とチームの成績を改善しましたが、シーズン終了後には契約が延長されず、昨シーズンはKLシティFCのU23チームを指揮し、今季からトップチームのコーチに就任していました。