今回のニュージーランド戦はキャプテンのクールズが不在
マレーシア代表は10月14日のニュージーランド戦に向けて、既にオークランド入りし代表合宿を行っていますが、パウ・マルティ監督代行は、キャプテンのDFディオン・コールズ(タイ1部ブリーラム・ユナイテッド)が家庭の事情で今回のニュージーランド遠征に帯同しないことを発表しています。
マレーシアのFIFAランキング132位に対して、同95位と格上のニュージーランドとの対戦では、当初はコールズの名前も代表メンバー招集リストに記載されていました。なおニュージーランド戦では、代わりにDFマシュー・デイヴィーズ(ジョホール・ダルル・タジムFC)がキャプテンバンドをつける予定だということです。
今回のニュージーランド戦は今年に入って5試合目となる国際親善試合ですが、国外で格上の相手との対戦となると、アジアカップ直前にカタールで行われ2-2で引き分けたシリア戦以来となります。
ニュージーランド代表には、英国1部プレミアリーグの10月6日に行われたチェルシー対ノッティンガム・フォレスト戦で先制ゴールを決めたFWクリス・ウッドがいます。今季は7試合で既に4ゴールを決めており、マレーシア代表DFがウッド選手をどのように止めるのかが注目です。またこの他にもFWイライジャー・ジャスト(オーストリア2部SKNSKNザンクト・ペルテン)、MFマシュー・ガーベット(オランダ1部NACブレダ)らの攻撃陣を擁するニュージーランド代表は、直近の6試合では4勝1分1敗で、先月9月のFIFAデイズでメキシコに0−3で敗れ、米国に1−1で引き分けています。
ニュージーランド以外のオセアニア各国代表との対戦が実現しなかったマレーシア代表は現地クラブと対戦
現在、ニュージーランド戦を前に合宿中のマレーシア代表ですが、今回のFIFA国際マッチカレンダーでは、国際親善試合はニュージーランド代表戦の1試合しか組まれていません。遠路はるばるニュージーランドまで遠征しながら、わずか1試合というのは対比用効果が悪いようにも思えますが、その理由が明らかになりました。
パウ・マルティ監督代行によると、マレーシアサッカー協会(FAM)はオセアニアサッカー連盟(OFC)所属のソロモン諸島、フィジー、タヒチ、ニューカレドニア、ヴァヌアツ、パプアニューギニアなどの代表チームとの対戦を画策したようですが、OFCでは、10月10日から12日にかけて2026W杯オセアニア地区予選が開催されていることから、いずれの国からも国際親善試合については断られていたようです。なお、10月14日にマレーシア代表と対戦するニュージーランド代表も、その前の10月11日にはタヒチ代表とW杯予選で対戦することになっています。
代表戦が1試合となったものの、格上のニュージーランド戦は貴重な実戦機会だと強調したマルティ監督代行は、1週間にわたる代表合宿の有効性を述べ、さらにニュージーラーン度国内リーグの強豪クラブとの対戦を予定していることも明らかにしています。
国内スタジアムは即時改善が必要-ジョホールオーナー
10月5日に開催予定だったマレーシアスーパーリーグ第9節のペラFC対ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、試合前の豪雨とそれ以降も降り続いた雨により試合会場のペラ・スタジアムのピッチに水が浮く状態になったことから、キックオフを遅らせるなどで対処しようとしたものの、結局、順延になっています。この試合はもとは8月15日に予定されていた試合でしたが、その際も豪雨による劣悪なピッチコンディションを理由に試合が延期されており、新たな日程として10月5日開催となっていました。
この状況についてJDTのオーナーで、ジョホール州摂政のトゥンク・イスマイル殿下が自身のSNSにペラ・スタジアムのピッチの水溜りの写真を添えて投稿し、過去10年間に渡ってスタジアムのピッチの維持管理の重要性を説いたきたにもかかわらず、各チームはそれを無視した結果、現在も国内スタジアムの9割がいまだに改善されていないと述べています。
さらにイスマイル殿下は、「東南アジア各国で多くのクラブが芝の張り替えなどインフラ改善に努めているのに対し、マレーシアスーパーリーグのクラブは何もしていない。マレーシア政府の青年スポーツ省は、ピッチ張り替えの資金援助を行っているにもかかわらず、大半のクラブがその援助を拒否している。なぜならば、現在、多くの国内スタジアムで使われているカウグラス(アカツメクサ)を、高麗芝の一種であるゼオン・ゾイシア芝に張り替えることにより、年間20万リンギ(およそ700万円)の維持管理費用が新たに発生するからである。マレーシアスーパーリーグの多くのクラブが現在、給料未払い問題を抱えており、そういったクラブにはこの20万リンギを支払う余裕もない。」と現状を嘆いています。
さらにイスマイル殿下はクラブの運営資金不足に加え、経営陣がこの劣悪なピッチの状況を対処すべき重要な問題と考えていないとも指摘しています。自身がオーナーのJDTでは、ピッチを良い状態に保つことを経営陣の重要な役割と考えている一方で、チーム強化のために大金を叩いて新戦力を獲得することは考えていても、国内サッカーインフラの改善を考えているクラブは少ないとし、その考え方自体を変える時期に来ていると強調しています。そして東南アジアの他国リーグと争えるレベルに達しているのは、トレンガヌFCのホーム、スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアムとスランゴールFCのホーム、MBPJスタジアムのみだとしています。