9月20日のニュース・ACL2:スランゴールの初戦は敵地でムアントンUと引き分け・最新のFIFAランキング発表-マレーシアは2つ順位を上げて132位も東南アジア3位のインドネシアとの差はさらに拡大

ACL2:スランゴールの初戦は敵地でムアントンUと引き分け

昨季までのAFCカップから改編されたACL2が開幕し、H組第1節でスランゴールFCはタイ1部のムアントン・ユナイテッドFCとアウェイで対戦し、1-1で引き分けて勝点1を獲得しています。

この試合は、現在、タイ1部で3位のムアントン・ユナイテッドのホーム、ノンタブリー県ムアントンターニーにあるサンダードームではなくバンコクのラジャマンガラ・スタジアムで行われましたが、これはサンダードームが別の予約で抑えられていたことによるようです。なお両チームの先発XIは以下の通りです。国内リーグ2位のスランゴールは9月13日の国内リーグ戦ではベンチ外だったキャプテンのサフワン・バハルディンが先発に復帰した以外は、変わらぬ10名が先発しています。

本来のホーム開催でないことか、あるいは現地時間で午後5時キックオフだからなのか、はたまた相手が与し易しと見られたスランゴールだからなのか、スタンドはガラガラの様子で、私が見たストリーム配信映像からは遠征したスランゴールサポーターの声だけが非常によく聴こえました。

ACL2用の、一見ペルー代表のようなデザインのユニフォームで臨んだスランゴールですが、試合はムアントン・ユナイテッドが開始から主導権を握る展開となり、スランゴールはときたまゴール前まではボールを運べても、なかなかゴールを向かせてもらえず、シュートには至りません。一方でDF陣は再三ピンチになりますが、マレーシアU23代表でもプレーするGKアジム・アル=アルミンが好セーブを見せて前半は無失点で切り抜けます。

スランゴールのニザム・ジャミル監督は後半開始とともに、ヨハンドリ・オロスコを投入するとこれが功を奏し、後半の47分にはこのオロスロ選手からのパスに抜け出したロニー・フェルナンデスがゴールを決め、スランゴールが先制します。しかしこの失点でさらにギアを上げたムアントン・ユナイテッドは、54分にはスランゴールゴールに迫り、最後は混戦からのこぼれ球をプラチェット・トサニットが蹴り込んで、試合は1−1となります。スランゴールはその後もムアントン・ユナイテッドの堅固な守備を塗って、得た数少ないチャンスをロニー・フェルナンデスが物にできず、両チームとも追加点が取れないまま、1-1で試合は終了しています。スランゴールにとっては貴重な敵地での勝点1となりました。

ACL2は各組の上位2チームがベスト16に進出しますが、このH組には唯一の東アジアのクラブで、しかもACLでは2006年、2016年と2度の優勝経験を持つ圧倒的強者の全北現代モーターズがおり、H組1位突破は間違いないため、残る1枠をスランゴール、ムアントン・ユナイテッド、そしてフィリピンのカヤFCで争うことになります。

ACL2 202/25 H組第1節
2024年9月19日@ラジャマンガラ・スタジアム(タイ、バンコク)
ムアントン・ユナイテッド 1-1 スランゴールFC
⚽️ムアントン:プラチェット・トサニット(54分)
⚽️スランゴール:ロニー・フェルナンデス(47分)
🟨ムアントン(1)、🟨スランゴール(2)

この試合のハイライト映像。アストロ・アリーナのYouTubeより。

なおH組のもう1試合は、全北現代モーターズが、DF小林雅弥、MF冨樫凌央、FW濱琳太郎の3選手が所属するセブFCに6−0と大勝しています。

ACL2 202/25 H組第1節
2024年9月19日@リサル・メモリアル・スタジアム(フィリピン、マニラ)
セブFC 0-6 全北現代モーターズ
⚽️全北現代:ジン・テホ(15分)、キム・チャンフン(36分)、ムン・ソンミン(45+1分)、パク・ジェヨン(49分)、ユ・ジェホ(74分)、パク・チェジュン(77分)
🟨セブ(1)、🟨全北現代(0)

なおH組の第2節は、全北現代モーターズFC対ムアントン・ユナイテッドFCが全北現代のホーム、全州ワールドカップ・スタジアムで、スランゴールFC対セブFCはスランゴールのホーム、MBPJスタジアムで、いずれも10月3日に行われます。

ACL2 グループステージH組順位(第1節終了)

チーム得失差勝点
1全北現代11006063
2ムアントンU10101101
3スランゴール10101101
4セブ100106-60
最新のFIFAランキング発表-マレーシアは2つ順位を上げて132位も東南アジア3位のインドネシアとの差はさらに拡大

最新のFIFAランキングが発表され、マレーシアは前回7月のランキングから2つ順位を上げて132位となっています。マレーシアは今月のムルデカ大会では格上のレバノンを破るなどして、合計で1,117.64ポイントを獲得しています。

とは言え、東南アジアでは4位のままで、特に今年4月のランキング発表で6年ぶりにマレーシア(当時138位)を上回ったインドネシア(同134位)は、前回7月の発表ではマレーシアの1つ上の133位でしたが、その後は2026W杯予選でサウジアラビア、オーストラリアと引き分けるなど1,124.17ポイントを積み上げた結果、4位上がって129位となり、マレーシアはその差をさらに広げられています。また東南アジアトップのタイは前回発表より1位アップの100位、同2位のベトナムは前回より1位ダウンの116位となっています。

東南アジアの他国はフィリピンが148位(前回より1位ダウン)、シンガポールが161位(前回と変わらず)、ミャンマーが167位(前回より1位ダウン)、カンボジアが180位(前回と変わらず)、ブルネイが183位(前回より7位アップ)、ラオスが187位(前回より1位アップ)そして東ティモールが196位(前回と変わらず)となっています。