8月6日のニュース・ライセンス申請に虚偽書類提出のKLシティに罰金と勝点剥奪など処分・酸攻撃から復帰のファイサル・ハリム-キム前代表監督の言葉が励みに

ライセンス申請に虚偽書類提出のKLシティに罰金と勝点剥奪などの処分 

今季の国内クラブライセンスおよびAFCクラブライセンス申請の際に虚偽の書類を提出したとして、ライセンス発給を行う第一審機関(FIB)は、マレーシアスーパーリーグのKLシティFCに対して勝点剥奪や罰金を含む厳重処分を発表しています。

マレーシアスーパーリーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)からライセンス発給を委託されている独立機関のFIBの発表によると、KLシティFCは、国内クラブライセンス申請については2023年6月30日の時点で、またAFCクラブライセンス申請については2023年12月31日の時点で、所得税の他、雇用主に義務付けられている従業員積立金(EPF)と労働災害保険(SOCSO)の未納がないと申告していました。

しかしKLシティFCを運営するKLユナイテッドFC社のサイド・ヤジド社長が未払い給料問題とともに虚偽内容があることを明らかにし、これに基づいてFIBが行った今回の再調査により、実際には所得税、EPF、SOCSOの未納といった虚偽内容が含まれていることが明らかになっています。

処分内容は、国内クラブライセンス申請の違反行為に対して勝点6の剥奪、罰金5万リンギ(およそ164万円)、今季2024/25シーズン中の新規選手獲得禁止、またAFCライセンス申請の違反行為に対しては罰金5万リンギ(およそ160万円)、2023/24シーズンのAFCライセンス取り消し、2024/25および2025/26シーズンのAFCライセンス申請禁止となっています。

今季第6節を終えて、勝点11を挙げているKLシティFCは現在3位となっていますが、給料未払い問題を抱えているクラブにとっては、総額10万リンギ(およそ320万円)の罰金は重荷となるだけでなく、今月下旬に開く今年2度目のトランスファーウィンドウで、主力選手が流出する辞退も考えられます。

酸攻撃から復帰のファイサル・ハリム-キム前代表監督の言葉が励みに

5月5日に酸をかけられたスランゴールFCのファイサル・ハリムは、複数回の皮膚移植手術やリハビリを経て、8月3日のFAカップ準決勝で今季初のベンチ入りを果たしました。トレンガヌFCを相手に4−1と勝利した試合では出番はなかったものの、数ヶ月に及んだ回復への道の途中では、前マレーシア代表監督のキム・パンゴン氏からの励ましの言葉が励みになったと話しています。

8月3日の試合後にメディア向けのビデオインタビューでファイサル選手は、7月に個人的な理由を挙げて代表監督を辞任したキム前監督がマレーシアを去る前にメッセージが伝えられたと話しています。

「キム前監督がマレーシアを去ることを知っていたので、彼にメッセージを送ると、『将来、何があるか分からないが、我々は常に最善を尽くすべきだ。そして立ち上がれば、将来には最高になれる』という返信を受け取った。」

「私はその言葉を信じ、立ち上がって素晴らしい選手になるよう努力するつもりだ。マレーシアの人々の祈りがあれば、私は何にも負けないということをマレーシアに証明したい。」と語っています。

さらにファイサル選手は「現在の私の状況は普通ではないかもしれないが、再び実力を発揮できると自分自身は感じており、その後の状況次第では、セランゴールFCや代表チームでプレーしたいと思っている。チームメイトやマレーシア国民、スランゴールFCサポーターからの支援に心が動かされ、これからもサッカーをするために戦い続ける」という決意も表明しています。