7月19日にマレーシアFAカップ準決勝の1stレグ2試合が行われ、ジョホール・ダルル・タジムFCとトレンガヌFCが勝利しています。ホームアンドアウェイ方式で行われるFAカップ準決勝2ndレグは、8月3日と4日に予定されています。なお決勝は8月24日となっています。
*試合のハイライト映像は、マレーシアンフットボールリーグ(MFL)の公式YouTubeより。
連覇を狙うジョホールがロスタイムのゴールで辛勝
マレーシアFAカップ2024/25 準決勝1stレグ
2024年7月19日@ダルル・アマン・スタジアム(クダ州アロー・スター)
クダ・ダルル・アマンFC 1-2 ジョホール・ダルル・アマンFC
⚽️ジョホール:オスカル・アリバス(22分)、ロメル・モラレス2(90+9分)
⚽️クダ:ハビブ・ハルーン(87分)
🟨クダ(0)🟨ジョホール(3)
MOM:アリフ・アイマン(ジョホール・ダルル・タジムFC)
連覇を狙うジョホールが、9分と長く取られたロスタイムに決勝点を挙げて先勝しています。
先発メンバーの中では最年少のアリフ・アイマンがキャプテンマークをつけたこの試合は、開始直後からジョホールがクダゴールに迫りますが、GKカラムラー・アル=ハフィズやクダDF陣の頑張りや、ジョホールのシュートミスなどもあり無得点のまま試合が進みます。しかし22分にヘベルチ・フェルナンデスからのパスを左サイドを抜け出したオスカル・アリバスに渡ると、飛び出したGKカラムラー・アル=ハフィズをかわしたアリバス選手がゴールを決めて、ジョホールが先制します。
この試合前まで今季8試合全勝、しかも34得点3失点のジョホールに対し、クダもソニー・ノルデを中心に反撃を試みますがゴールには至らず、前半はジョホールの1点リードで折り返します。
後半に入ると、さらにギアを上げたジョホールは追加点を狙いますが、クダが必死に防戦する中、87分に右サイドでフリーキックを得たクダは、ソニー・ノルデがファーサイドのエベネゼル・アシフアーへ。これをアシファー選手が頭で合わせますが、このシュートはジョホールGKシーハン・ハズミがパンチングで防ぎます。しかしそのこぼれ球に詰めていたハビブ・ハルーンが押し込んで、ついにクダは同点に追いつきます。
しかしこの試合はこれで終わりませんでした。90+9分に右コーナーキックから、ムリロ・エンリケが頭で合わせてファーサイドに流すと、走り込んできたロメル・モラレスがこれを押し込んでゴール!93分から出場の代表FWロメル・モラレスのゴールがこの試合の決勝点となり、ジョホールが決勝進出に一歩近づいています。
トレンガヌがホームで先勝
マレーシアFAカップ2024/25 準決勝1stレグ
2024年7月19日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディン・スタジアム(トレンガヌ州ゴン・バダ)
トレンガヌFC 3-2 スランゴールFC
⚽️トレンガヌ:サファウイ・ラシド(30分)、ヌリロ・トゥクタシノフ(35分)、イスマヒル・アキナデ(70分)
⚽️スランゴール:アルヴィン・フォルテス(39分)、ノー・アル=ラワブデ(48分)
🟨トレンガヌ(0)、🟨スランゴール(3)
MOM:ヌリロ・トゥクタシノフ(トレンガヌFC)
昨年に続きベスト4へ進出した両チームですが、昨年の準決勝では、トレンガヌはKLシティ相手に0-0で引き分けた後にPK戦で敗れ、スランゴールはJDTに0−4と敗れています。(昨年はホームアンドアウェイ方式ではなく、決勝まで全ての試合が一発勝負のトーナメントでした。)トレンガヌにとっては2022年以来2年ぶり、スランゴールにとっては2018年以来6年ぶりの決勝進出を目指します。
先制したのはホームのトレンガヌでした。右サイドのペナルティエリア外側でフリーキックを得たトレンガヌは、得意な位置からサファウィ・ラシドが左足を一閃するとボールはそのままゴールインします。これぞサファウイ・ラシド!というゴールは、スランゴールGKサミュエル・サマヴィルも全く反応できない完璧なシュートでした。
トレンガヌはさらにその5分後にはペナルティエリアの外からヌリロ・トゥクタシノフがシュートを放つと、これがスランゴールDFに当たって角度が変わり、GKサマヴィルがこれまた反応できず、リードを広げます。しかしスランゴールも39分、右サイドを切れ込んだムカイリ・アジマルからのクロスをアルヴィン・フォルテスが押し込んで1点を返して前半を終了します。
後半に入ると直ちにスランゴールが追いつきます。48分にゴール前の混戦からのクリアボールを走り込んできたノー・アル=ラワブデが豪快に蹴り込んでゴール!試合は振り出しに戻ります。しかし70分にはこの試合のMOMとなったヌリロ・トゥクタシノフがゴール前のイスマヒル・アキナデへ絶妙な浮き球のクロスを上げると、スランゴールDFに競り勝ったヘディングシュートがゴールへ。このクロスに飛び出しかけたGKが戻れず、ボールはそのままゴールへ吸い込まれ、これが決勝点となりトレンガヌが先勝しています。