6月25日のニュース・ジョホール監督はリーグ最高額選手ジャリル・エリアスの退団を否定・アセアンU16選手権-マレーシアは初戦の東ティモール戦に大勝・頑固な外国籍選手がヌグリスンビラン不調の原因か

ジョホール監督はリーグ最高額選手ジャリル・エリアスの退団を否定

英字紙ニューストレイツタイムズは、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)のエクトル・ビドリオ監督がジャリル・エリアスは現在もJDTに所属しているという談話を報じています。

アルゼンチン生まれでシリア代表のジャリル・エリアスは今年1月、アルゼンチン1部のサン・ロレンソからJDTに加入していますが、5月18日のマレーシアスーパーリーグ第2節ヌグリスンビラン戦からベンチ入りしておらず、SNS上では退団の噂もでていました。

ビドリオ監督は、守備的MFのエリアス選手ががチームと共にトレーニングを続けていると話しています。「彼は良い選手だが、我々には他にも強力なMF陣がいる」と説明し、あくまでも戦術的な理由から出場機会がないことを説明しています。

エリアス選手はTransfermarktによれば300万ユーロ(およそ5億1000万円)の価値があるとされています。これは現在、マレーシアスーパーリーグ(MSL)でプレーする選手の中では最も高額の評価を受けている選手ですが、そのエリアス選手が1ヶ月以上試合に出場していないことから、クラブを離れるかも知れないという憶測が広まっています。なお、この件については、JDTからの公式発表はありません。

アセアンU16選手権-マレーシアは初戦の東ティモール戦に大勝

インドネシアの中部ジャワ州スラカルタで開催中の東南アジアサッカー連盟(AFF)U16選手権はマレーシアが入っているC組の第1節が行われ、マレーシアは東ティモールを5-0で圧倒し、素晴らしいスタートを切っています。

ハビエル・ホルダ・リベラ監督率いるマレーシアU16代表は、、イズディン・アフィフ(35分)、ファフミ・ファリザマル(55分)、アワル・ワフィ(66分、89分)、アラヤン・ハキム(78分)のゴールで初戦を快勝し、勝点3でC組のトップに立っています。

C組のもう1試合はタイU16代表とオーストラリアU16代表が対戦し、こちらは0−0に終わっています。マレーシアU16代表の次戦は、6月26日の第2節でオーストラリアと対戦します。

頑固な外国籍選手がヌグリスンビランの不調の原因か

マレーシア語紙ブリタハリアンは「頑固な外国籍選手がヌグリスンビランの不調の原因か」という見出しの記事を掲載しています。

マレーシアスーパーリーグは先週末で第4節まで終了していますが、ネグリセンビランFC(NSFC)は開幕から3連敗中で、その間に行われたFAカップ1回戦も含めるとここまで4試合で0勝4敗で得点1失点14という大不調に陥っています。

この記事の中でNSFCのファリク・フィルダウスCEOは、チームが4試合で14失点するとは予想していなかったと述べ、目に見える不調の原因を解明するための検討を行うと述べています。

「これまでのところ、チーム内の連携は満足のいくものではない。選手が各自の意見を述べることで、アズミ・アジズ監督のゲームプランにも影響が出る。チームは、多様なバックグラウンドを持つ外国籍選手を迎え入れている一方で、彼らはアズミ監督のゲームプランや指示に従うべきだが、そうなっておらず、これを改善する必要がある。」と述べたファリクCEOは、全ての選手が監督の指示に従っていないことがチームのパフォーマンスの質に影響を与えているとしています。

また4連敗という結果ながら、チームはアズミ監督を信頼しており、今後の状況が改善することを期待しているとも話しています。

今季のNSFCは開幕戦でジョホール・ダルル・タジム(JDT)に1-3で敗れ、次戦はセランゴールに0-4、そして先週末の第4節ではKLシティに0-3で敗れました。またFAカップ1回戦でもセランゴールに0-4で敗れて敗退しています。

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ヌグリスンビランには、今季から佐々木匠選手が加入しており、この記事の中で「監督の指示を聞かない外国籍選手」に佐々木選手が含まれるのかどうかは不明です。ちなみにヌグリスンビランの試合はリーグ戦のスランゴール戦と、FAカップのスランゴール戦の2試合を現地観戦していますが、素人目ではいずれの試合もスペイン出身のFW、ミカことミゲル・アンヘル・フンコ・マルティネスと他の選手との連携の悪さが目につきました。パスを求める一方で、自分が詰められても無理してかわそうとし、結果として相手に奪われるという場面も少なからずあり、あまり良い印象ではありませんでした。