5月26日のスーパーリーグ、セランゴールFC対ヌグリスンビランFC戦後、セランゴールFCのサポーターがMBPJスタジアム周辺のゴミ拾いをする姿が報じられ、これが「日本人的メンタリティー」だとされています。カタールW杯でも試合後にゴミを集めるなどした日本代表サポーターがいたことからこのような記事になったのだろうと思います。
マクドナルドやケンタッキーなどのファーストフード店でも、食事を終えるとトレーから何からテーブルに置きっぱなしで席を立つのが一般的なマレーシアですので、このゴミ片付けはニュースバリューがそれなりにあるのだろうな、という感じです。まあこの試合は4−0と快勝してサポーターも気分が良かったであろうこともあります。同じことが大敗したときにもできるのか、さらに試合後のゴミ片付けがが当たり前になって、ニュース価値がなくなるまで続けられるかどうかですが、今季のスランゴールFCの試合で観察していこうと思います。
W杯アジア2次予選:シャフィク・アフマドがケガで代表辞退-残るストライカーは2人だけに
昨日5月27日から始まった代表候補合宿からFWシャフィク・アフマド(クダ・ダルル・アマンFC)がケガで離脱したことが明らかになっています。飼い殺し状態だったジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)から期限付き移籍した今季開幕戦では、開始1分でゴールを挙げたシャフィク選手は第1節、第2節と先発してフル出場していましたが、5月24日の第3節ペラFC戦では後半開始直後に交代していました。久しぶりの代表復帰で活躍が期待されていただけに、今回ハムストリングのケガでの代表を辞退は残念としか言いようがありません。
酸をかけられ、4回手術を受けた後に退院し、現在は自宅療養中のファイサル・ハリム(スランゴールFC)、脳震盪の影響とされて今季はまだリーグ戦出場がないアリフ・アイマン、足首を痛めてやはり今季まだ出場がないロメル・モラレス(いずれもJDT)と、いずれもこれまでのW杯予選やアジアカップに出場したFW陣が不在のマレーシア代表ですが、今回のシャフィク選手離脱で、いわゆるストライカーは34歳のダレン・ロック(サバFC)と21歳のハキミ・アジム(KLシティFC)の2人だけになってしまいました。なおロック選手もハムストリングに問題を抱えており、残るハキミ選手も昨季リーグ戦では16試合で1ゴール1アシストと、代表FWと呼ぶにはやや心許ない経験しかありません。
なおキム・パンゴン代表監督は、離脱したシャフィク選手の代わりにMFザフリ・ヤハヤ(KLシティFC)を代替選手に指名しています。
マレーシアは、2026W杯アジア2次予選ではここまで2勝2敗、グループ1位のキルギス、同2位オマーンとは勝点差3の3位となっています。第5節の6月6日にキルギスのビシュケクにあるドレン・オムルザコフ・スタジアムでキルギス代表と対戦し、その5日後の6月11日にはブキ・ジャリル国立競技場でグループDの最終第6節の台湾戦に臨みます。
W杯アジア2次予選:6月のキルギス戦を前に代表は国内クラブと練習試合
6月6日にはキルギスと、また6月11日は台湾とのW杯予選が控えるマレーシアですが、昨日から代表候補合宿が始まってはいるものの、他国代表との試合が難しくなっていることから、マレーシアスーパーリーグのクラブとの対戦案が浮上していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
今回のFIFA国際マッチデーカレンダーは6月3日から11日までとなっており、この期間練他国代表と実戦の機会を設けようとすれば、試合日程が過密になってしまうとして、マレーシアサッカー協会(FAM)のヌール・アズマン・ラーマン事務総長は、マレーシア代表はキルギスと台湾と対戦するための準備として国内で親善試合を開催することになったと述べています。
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「スパーリングパートナー」には、無駄な試合を嫌うオーナーが同意すれば国内最強のジョホール・ダルル・タジムFCなどが候補に上がりそうですが、以前、タイ代表が国内リーグでプレーする外国籍選手を集めた「外国籍選手オールスター」と対戦したことがあったような気がするので、FAMはそんなことを考えてみても良いのではないかと思います。
スランゴールはチケット価格据え置きで満員のスタジアムを目指す
今季のACL2に出場することが決まっているスランゴールFCは、開幕前に本拠地のMBPJスタジアムを「アジア仕様」に模様替えしています。これによりMBPJスタジアムの収容人数は減少しましたが、スランゴールFCはスーパーリーグ戦のチケット価格を据え置きにすることを発表しています。
スランゴールFCのジョハン・カマル・ハミドンCEOによると、スランゴールFCの経営陣が今季の全試合でサポーターを引き付け、全試合を「満員」で開催したいことがその理由だと説明しています。なおMBPJスタジアムは、昨年12月からの改修工事の結果、収容人数は25,000席から半数以下の10,661席に減少しています。
「スタジアムの収容人数は減少しているが、チケット価格を昨季から据え置きにし、全試合でスタジアムに満員の観客を集めるように努めたい」と述べたジョハンCEOは、 昨年の1試合当たりの平均観客動員は7,000人から8,000人だった一方で、今季の目標は、30パーセント増の10,000人から11,000人とすることだ」と、5月26日にMBPJスタジアムで行われたヌグリスンビランFCとの試合後に語っています。
スランゴール FC は、対戦チームによってチケットの価格帯を2段階にしており、ジョホール・ダルル・タジムFC、クダ・ダルル・アマンFC、トレンガヌFC、サバFC、スリ・パハンFCを対象したティア 1 のチケット料金は子どもが5リンギ(1リンギはおよそ33円) 、バックスタンドが25リンギ、メインスタンドが30リンギとなっている一方で、他の7チームを対象としたティア 2 のチケット価格は子ども5リンギ、バックスタンド25リンギ、メンスタンド25リンギとなっています。