給料未払い問題は解決?クダが複数の元代表選手の加入を発表
昨日のブログではクダ・ダルル・アマンFC(クダFC)から外国籍選手8名を含む13名の選手が退団したニュースを取り上げましたが、今度はいずれもクダFCでのプレー経験を持つ元代表選手を含む4名の加入を発表しています。
今回発表されたのはジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)から1年間の期限付きで移籍するFWシャフィク・アフマドと、いずれもサバFCから移籍するDFリザル・ガザリとDFイルファン・ザカリアの元代表組とヌグリスンビランFCから移籍するザムリ・ピンです。
28歳のシャフィク選手は2013年にクダFCでプロデビューし、2017年までプレーした後、JDTへ移籍しています。その後は代表でもプレーしW杯予選でゴールを挙げるなど活躍しましたが、近年はJDTでは出場がありませんでした。2022年に期限付きでクダFCに移籍し9試合で2ゴールを挙げたものの、半年でJDTに復帰しており、今回が3度目となるクダFC在籍中に結果を残すことができれば、代表復帰への足掛かりとなりそうです。
また31歳のリザル選手は2014年から2021年までクダFCで主に右SBとしてプレーし、マレーシアカップ優勝やFAカップ優勝も経験していおり、シャフィク選手同様、強かった時のクダを知る選手でもあります。また過去2シーズンプレーしたサバFCでは主力として2季連続の3位に貢献していすまが、今回は家族と両親の住むクダへ戻ることを優先したことが移籍の理由と話しています。
28歳のセンターバック、イルファン・ザカリアも2020年にクダFCでプレー後、出身地のKLシティFCへ復帰すると2021年にはマレーシアカップ優勝、2022年にはAFCカップ準優勝も経験しています。
また32歳のザムリ・ピンは昨季はヌグリスンビランFCで主に左SBとして14試合に出場(先発10試合)しています。
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サファウィ・ラシドやアキヤ・ラシド(いずれもトレンガヌFCに期限付き移籍)といったJDTでは出番がなくなっていた選手の移籍先が決まる中、去就がはっきりしていなかったシャフィク・アフマドのクダFC加入が決まりました。このブログで何度も取り上げているように給料未払い問題の解決が見えない中でシャフィク選手を含めた4名の加入は、リーグを運営するマレーシアンフットボールリーグ(MFL)がクダFCのクラブライセンスを剥奪し、下部リーグへ降格させることはないという兆候と受け取ってよさそうです。
元クランタンFC監督のサーティイト氏がクランタン・ユナイテッド新監督の候補に
タイ1部リーグで低迷するポリス・テロFCに前マレーシア代表監督のタン・チェンホー氏が就任しましたが、同クラブでコーチを務めるサーティット・ベンソー氏がマレーシアスーパーリーグで昨季は12位に終わったクランタン・ユナイテッドFCの監督候補に上がっていると、スポーツ専門サイトのスタジアムアストロが報じています。
マレーシアとの国境に近いタイ南部のハジャイ出身のサーティット氏は、タイの強豪BGパトゥム・ユナイテッドの前身バンコク・グラスや、出身地のハジャイFCやパタニFCなどのクラブで指導した後、2017年にはクランタンFCのコーチに就任しています。さらに当時のザハスミ・イスマイル監督退任後は監督代行なども務めた後、2018年シーズンは正式にクランタンFCの監督に就任しましたが、開幕から2分1敗の成績を残すと解任されています。
クランタン・ユナイテッドは、1月のアジアカップ2023 ではパレスチナ代表として全ての試合に先発したMFオディ・ハロウブの加入なども発表していますが、昨季監督を務めたアイルトン・シルヴァ氏が退任して以降はその公認が発表されていません
前ヌグリスンビランFC監督は今季は3部のマラッカFC監督に就任
昨季はスーパーリーグのヌグリスンビランFCで監督を務めたK・デヴァン氏が、今季は3部にあたるM3リーグのマラッカFCの監督に就任することが発表されています。
デヴァン氏は2021年シーズンから昨季までヌグリスンビランFCで監督を務め、80試合で35勝21分24敗という成績を残しています。スランゴールFA(現スランゴールFC)の監督時代は、2009年と2010年にスーパーリーグ連覇を果たし、2009年にはFAカップ優勝も経験しているデヴァン氏をに対して、マラッカFCのヌル・アズミ・アフマドオーナーは、来季の1部スーパーリーグ昇格のためにはデヴァン氏の経験が必要であると話しています。
フットサルリーグMPFL第3節-ジョホールは開幕3連勝
マレーシアプレミアフットサルリーグ(MPFL)の第3節が行われ、開幕から連勝していた唯一のチーム、ジョホール・ダルル・タジムFC(JDT)は、シャー・アラムシティを4−1で破り3連勝を果たすとともに、リーグ首位を守っています。
スター軍団のJDTは開始わずか1分でカイオ・セザールのゴールで先制すると、前半でリードを3点に広げると、後半はGKアイマン・フィクリの攻守などもあり、シャー・アラムシティの反撃をイサイアス・フィゲイレードの1点に抑えて勝利しています。
また開幕からまさかの2連敗と苦しむスランゴールFCは若きエースシャヒル・イクバルが先制ゴールを挙げると、ウェル・ペレイラの2ゴールなどでリードを広げ、やはり開幕から2連敗中だったクアラ・ルンプールシティFCを6-1で破り、今季初勝利を挙げています。
この他、前節のサバFA戦で5ゴールを挙げる活躍を見せたゴンバックTOTのグントゥル・スリストヨ・アリウィボワが今節のトレンガヌ戦でも2ゴールを挙げて、チームの連勝に貢献するとともに通算7ゴールとして得点王争いの1位を守っています。