アジアカップ2023-マレーシア国内ではライブ中継を地上波で放映
開幕まであと1週間に迫ったAFCアジアカップ2023。マレーシア代表の初戦は、マレーシア時間では1月16日の午前1時30分にキックオフとなりますが、この試合を含めた複数の試合が地上波で放映されるようです。
アジアカップ2023の国内放映について問われたマレーシア政府のファーミ・ファズリ通信相は、マレーシア国営放送(RTM)でライブ中継されることを明らかにしています。
具体的な中継日程はまだ明らかにされていませんが、ファーミ通信相は、大会初日となる1月12日(マレーシア時間では13日)から中継が始まること、またマレーシア代表の試合以外も中継されることも明言しています。
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日本ではグループステージ3試合の内、初戦のベトナム戦と最終戦のインドネシア戦は地上波での放送がなく、2戦目のイラク戦のみが地上波で中継されるようですが、ベスト16以降も試合が続くであろう日本代表に対して、マレーシア代表はグループステージの3試合で大会が終了してしまう可能性がありますので、グループステージのヨルダン戦、バーレーン戦、そして韓国戦は全て放送して欲しいところです。
アジアカップ2023-初戦で対戦のヨルダン代表にはマレーシアリーグ経験者4名
1月12日(現地時間)に開幕するAFCアジアカップ2023で、グループステージE組のマレーシア代表はマレーシア時間では1月16日午前1時30分キックオフの試合でヨルダン代表と対戦します。
過去3回出場のアジアカップでは、グループステージ突破の経験がないマレーシア代表にとっては、あわよくばE組2位、そうでなければ各組3位チーム野中の成績上位4チームに入って、ベスト16進出を狙いところです。しかし、E組では韓国(FIFAランキング24位)、バーレーン(同86位)、ヨルダン(同87位)に対してマレーシアのFIFAランキングは130位と容易ではありません。
このため、ノックアウトステージ進出には初戦で、マレーシアを除く3チームでは最もランキングの低いヨルダン代表戦が重要となります。英字紙ニューストレイトタイムズによると、昨年6月に就任したモロッコ出身のフセイン・アムムータ監督率いるヨルダン代表は現在6連敗中と、マレーシア代表にとっては期待をもたせてくれるようなニュースがある反面、既に発表されてるヨルダン代表26名の中にマレーシアスーパーリーグでプレー経験がある選手4名がいることから、主力選手の特徴が知られているという懸念があるようです。
スーパーリーグでプレー経験があるのは、DFヤザン・アル=アラブ、MFノール・アル=ラワブデ、MFファイデ・アワド、MFマフムード・アル=マルディの4名です。ヤザン、ノールの両選手は2022年と昨季2023年の2シーズンに渡りスランゴールFCでプレーし、昨季のリーグ2位という成績に貢献しています。しかしヤザン選手は昨季途中、試合後に判定に不服の審判を蹴ったことからリーグ出場無期限停止処分を受け、その後スランゴールFCはヤザン選手との契約を解除、ヤザン選手は現在イラク1部のアル・ショルタSCでプレーしています。
またファディ選手は、昨季2023年はPDRM FCで出場した21試合全てに先発し、大方の予想を覆してチームを8位に引き上げる原動力となっています。またマフムード選手は2022年シーズン途中にクダ・ダルル・アマンFCに移籍し12試合に出場して5ゴール7アシストを記録、またAFCカップではビサカFC(カンボジア)相手にハットトリックを達成するなどの活躍をし、2022年シーズン終了後に退団しています。
いずれもマレーシアリーグでは活躍した4名が持つ「内部情報」がヨルダン代表に役立つようなことがあれば、マレーシア代表は初戦から厳しい戦いになりそうです。
ジョホールがジャリル・エリアスの加入発表-いきなりリーグ史上最高額選手に
2023年シーズンにはリーグ10連覇と2季連続の国内三冠を達成したジョホール・ダルル・タジムFCは、クラブ公式SNSでアルゼンチン出身の守備的MFジャリル・エリアスの加入を発表しています。
ニューウェルズ・オールドボーイズやサン・ロレンソなどでプレー経験がある28歳のエリアス選手は、トランスファルマルクトでは300万ポンド(およそ5億5100万円)の価値があるとされており、マレーシアリーグ史上最高額の選手となっています。
昨季までの3シーズンはサン・ロレンソに所属したエリアス選手は、この在籍期間中には117試合に出場し5ゴールを挙げています。
シリアの国籍も持つエリアス選手は、AFCアジアカップ2023に出場するシリア代表にも召集されていますが、同じくこの大会に出場するマレーシア代表と1月8日に国際親善試合が組まれており、そこでチームメートとなるジョホールの選手を含めたマレーシア代表の選手たちに強烈な印象を残すのかどうかが注目で、特にジョホールではポジションを争うことになる可能性があるMFナチョ・インサとの対戦があれば、そちらも関心を集めそうです。
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2024/25シーズンに向けて運営資金の30-40%を削減することを発表、今季国内参観を果たしたエステバン・ソラリ監督とも契約を解除、さらにMFレアンドロ・ヴェラスケスをはじめとする多くの選手との契約も更新しないなど、クラブの財政再構築に動いているジョホールですが、使うところはしっかり使っていく方針は変わらないようです。