ニュースというには古いネタばかりになってしまいましたが、A代表と年代別代表関連のニュースをまとめました。
国際親善試合-パプアニューギニアに大勝で国際Aマッチ6連勝もマッチメークに問題はなかったのか。
マレーシア代表にとっては6月のFIFA国際マッチカレンダー最終戦となるパプアニューギニア代表戦が6月20日に行われ、マレーシアは10−0(!)でパプアニューギニアを破っています。
先週6月14日のソロモン諸島代表戦からは、いずれもブラジル出身の帰化選手MFパウロ・ジョズエ(KLシティ)、エンドリック・ドス・サントス(ジョホール・ダルル・タジム)、そしてレガシー帰化選手(国外生まれながら親がマレーシア人であることからマレーシア国籍を選択した選手)のスチュアート・ウィルキン(サバ)の3選手以外の8名を入れ替えたキム・パンゴン監督は、GKにA代表戦初出場のシーク・イズハン(ヌグリスンビラン)を先発起用し、センターバックのシャールル・サアド(ジョホール)をキャプテンに初指名しています。(以下がこの日の先発XI)

数日前にシンガポール代表と2-2で引き分けていたパプアニューギニア代表でしたが、この日は前半からマレーシア代表が一方的に支配する展開となりました、好機を活かしきれないマレーシアFW陣のおかげもあり、前半はロスタイムに喫したサファウィ・ラシドのゴールでの失点のみで1-0で折り返します。後半に入ると、マレーシアは59分にジョズエ選手のゴールを皮切りに、57分にアリフ・アイマン(ジョホール)、59分にファイサル・ハリム(スランゴール)が立て続けにゴールを決めると、パプアニューギニアは完全に戦意喪失。ジョズエ選手がハットトリック、アリフ選手は4ゴールを決めるなど、後半だけで10ゴールを挙げたマレーシアが圧勝しています。
FIFAランキング138位のマレーシアが同159位のパプアニューギニアを順当に破った試合となりましたが、翌日の新聞では「ハリマウ・マラヤ(代表の愛称、マレーシア語で「マラヤの虎」)がついに鋭い爪を見せた」「アジアカップに向けて自信が高まる試合」などの見出しが踊りましたが、果たしてこんな試合がこの時期に必要だったのか、というのがテレビ観戦しての印象でした。当初対戦を予定していたイエメン(FIFAランキング157位)が直前になって対戦を取りやめた結果、6月16日にシンガポールで試合が組まれていたパプアニューギニアに急遽、対戦を求めたことから実現した試合でしたが、今月のFIFAカレンダーは1試合目がプロ選手が1人だけのソロモン諸島、2試合目がこの10-0のパプアニューギニアと、来年1月のアジアカップの準備としては、残念ながら何のメリットもない試合だったように感じました。
国際親善試合
2023年6月20日@スルタン・ミザン・ザイナル・アビディンスタジアム(トレンガヌ州ゴン・バタ)
マレーシア 10-0 パプアニューギニア
⚽️マレーシア:サファウィ・ラシド(45+1分)、パウロ・ジョズエ3(52分、63分、69分)、アリフ・アイマン4 (56分、 60分、 87分、88分)、ファイサル・ハリム(59分)、ダニエル・ティン(76分)
AFCアジアカップ-U17代表は最終戦でラオスに勝利でグループ最下位を逃れる
タイで開催中のAFC U17アジアカップに出場中のマレーシアU17代表は、グループステージ最終戦となるラオスU17代表戦に勝利しています。
既に2敗でグループステージ敗退が決まっている両チームの対戦は、得失差で3位のラオスが Sayfon Keohanamのゴールで12分に先制します。年代別代表戦では昨季もU23代表が敗れるなどラオスとは相性の悪いマレーシアでしたが、前半終了間際の43分にダニエル・マット・ディサ(モクタル・ダハリアカデミー)が今大会チーム初のゴールで同点に追いつくと、77分には再びダニエル選手がゴールを決めて、ラオスを逆転するとそのまま逃げ切っています。
グループステージA組のもう1試合は、タイがイエメンを1−0で下してグループ1位となり、2位のイエメンと共にノックアウトステージ進出を決めています。
AFC U17アジアカップ2023
グループステージA組第3節
2023年6月21日@タマサートスタジアム(タイ)
マレーシアU17 2-1 ラオスU17
⚽️マレーシア:ダニエル・マット・ディサ2(43分、77分)
⚽️ラオス:Sayfon Keohanam(12分)
グループステージA組順位表(第1節終了)
順位 | チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 得失差 | 勝点 |
1 | タイ | 3 | 3 | 0 | 0 | 6 | 0 | 6 | 9 |
2 | イエメン | 3 | 2 | 0 | 1 | 6 | 2 | 4 | 6 |
3 | マレーシア | 3 | 1 | 0 | 2 | 2 | 8 | -6 | 3 |
4 | ラオス | 3 | 0 | 0 | 3 | 3 | 6 | -3 | 0 |
東南アジアサッカー連盟U23選手権の組み合わせと日程が発表
8月17日からタイのチョンブリーで開催される東南アジアサッカー連盟AFF U23のグループステージの組み合わせと日程が発表になっています。E・エラヴァラサン監督率いるマレーシアU23代表は、インドネシア、東ティモールと同じB組となり、インドネシアとは8月18日に、東ティモールとは8月20日に対戦します。
今大会は東南アジア11カ国中、シンガポールが出場せず10カ国が3つのグールプに分かれてグループステージを戦い、各組の1位チームと3つのグループで最も成績の良い2位チームが準決勝のノックアウトステージに進出します。グループステージの組み分けはA組がタイ、ミャンマー、カンボジア、ブルネイの4カ国、C組はベトナム、フィリピン、ラオスは3カ国となっています。
マレーシアU23代表候補合宿は既に第1次合宿を今月19日に終了していますが、この合宿の参加者は以下の通りです。東南アジア競技大会通称シーゲームズのグループステージで敗退したメンバーからは15名が残っています。
U23代表候補合宿参加メンバー
ポジション | 氏名 | 年齢 | 所属 |
MF | アリフ・イズワン | 19 | SEL |
DF | V・ルヴェンティラン | 22 | SEL |
DF | アブドル・カリリ | 18 | SEL |
DF | ハリス・ハイカル | 21 | SEL |
DF | ジクリ・カリリ | 21 | SEL |
MF | ナジムディン・アクマル | 19 | JDTII |
MF | ファーガス・ティアニー | 20 | JDTII |
FW | ダリル・シャム | 21 | JDTII |
MF | アダム・ファルハン | 19 | JDTII |
FW | アイマン・アフィフ | 22 | KDA |
DF | アズリン・アフィク | 21 | KDA |
DF | アイマン・ファルハン | 21 | KDA |
DF | ハリズ・マンソール | 21 | KDA |
MF | T・サラヴァナン | 22 | KLC |
MF | ナズウィン・サレー | 22 | KLC |
GK | アジム・アル=アミン | 22 | KLC |
DF | サファウィ・マズラン | 21 | TRE |
GK | ラーディアズリ・ラハリム | 22 | TRE |
DF | ウバイドラー・シャムスル | 20 | TREII |
FW | ムスリフディン・アティク | 22 | TREII |
MF | ハジック・クティ・アバ | 19 | PEN |
MF | イズルズワン・ダウド | 22 | PEN |
DF | アリフ・ジクリ | 21 | PRKII |
MF | フィルダウス・ハスノディン | 21 | KEL |
GK | フィルダウス・イルマン | 22 | NSE |
なおこの他にアイスランド2部ニャルズヴィークFCに所属するFWルクマン・ハキムもU23代表候補合宿参加メンバーとなっていましたが、このAFF U23選手権がFIFA国際マッチカレンダー外のため、その後、チームからリリースされなかったとして合宿不参加がマレーシアサッカー協会FAMから発表されています。なおU23代表は、9月にやはりタイのバンコクで開催されるAFC U23アジアカップ予選が控えていますが、ルクマン選手はアイスランドリーグが春秋制であることから、アジアカップ予選には招集される可能性が高そうです。