3月11日のニュース
AFC U20女子アジアカップ予選-マレーシアはロスタイムの失点で開幕戦に敗れる
JDTがジョホール州の洪水被害者へのチケット売り上げの寄付を発表
トレンガヌのレゾヴィッチは次のトランスファーウィンドウでマレーシア人選手として登録される見通しに

AFC U20女子アジアカップ予選-マレーシアはロスタイムの失点で開幕戦に敗れる

AFC U20女子アジアカップは2024年にウズベキスタンで開催されますが、その予選G組に出場しているU20女子マレーシア代表は、3月10日に初戦となるカンボジア戦に臨み、ロスタイムの失点で0-1と惜敗しています。

AFC U20女子アジアカップ予選G組第2節
2023年3月10日@RSNスタジアム(プノンペン、カンボジア)
マレーシア 0-1 カンボジア
⚽️カンボジア:Tun Kimhong(90+3分)

 この予選G組では3月8日の第1節でミャンマーがカンボジアを2-0で破っており、3月12日の最終節でマレーシアが2点以上の差をつけてミャンマーに勝利すれば、各組を1位で突破した他の7チームとともに2回戦に進出します。

JDTがジョホール州の洪水被害者へのチケット売り上げの寄付を発表

本来ならば、マレー半島では2月から3月は1年間の中でも降水量は少なめで暑い時期なのですが、今年は例年とは違い各地で豪雨が繰り返し、その影響で洪水の被害が出ています。中でもジョホール州の被害は甚大で、4万5000人以上が被害を受け、6人の命が奪われるほど深刻な状況です。そんな中、そのジョホール州を本拠地とするスーパーリーグのジョホール・ダルル・タジム(JDT)は、今季のホームでのチケット売り上げをジョホール州の洪水被害者に寄付すると発表しています。

JDTのアリスター・エドワーズCEOは、チームオーナーでジョホール州皇太子のトゥンク・イスマイル殿下がイスラム教の断食月の終わりまでにスルタン・イブラヒムスタジアムで開催される試合のチケット売り上げ収益を洪水被害者に寄付するよう指示したことをクラブ公式Facebookで発表しています。具体的には本日3月11日のスーパーリーグ第4節クランタンFC戦から、3月31日のサバFC戦、4月9日のクダ・ダルル・アマンFC戦、そしてFAカップ2回戦の4月14日のPDRM FC戦が対象となっています。

なお今年2023年のイスラム教の断食月は3月22日から4月21日となる予定です。

トレンガヌのレゾヴィッチは次のトランスファーウィンドウでマレーシア人選手として登録される見通しに

今季のマレーシアスーパーリーグでは、マレーシアリーグで5年以上継続してプレーしてきたいずれもブラジル出身のパウロ・ジョズエ(KLシティFC)とエンドリック・ドス・サントス(ジョホール・ダルル・タジム)の両選手が、マレーシア国籍を取得し、帰化選手としてマレーシア人選手登録でスーパーリーグに出場しています。

テレンガヌFCのDFアルグジム・レゾヴィッチも、2018年にPDRM FCでプレーして以来、マレーシア国内でのプレーが既に5年を越え、今季は帰化選手として登録されるのではと噂されていましたが、今季開幕時点では外国籍選手として登録されています。

これについてスポーツ専門サイトのアストロ・アリーナは、書類上の問題からレゾヴィッチ選手のマレーシア国籍の取得が先月2月23日までとなっていた今年1度目のトラスファーウィンドウ期間に合わなかったからだと報じています。

さらにモンテネグロ出身で今年31歳のレゾヴィッチ選手は、アストロ・アリーナとのインタビューで、今年2度目のトランスファーウィンドウ期間には、KLシティFCのロメル・モラレス(コロンビア)とともにマレーシア国籍を取得して、帰化選手としてのプレーが可能になるだろうと所属するトレンガヌFCから聞かされていると話しています。

190cmとマレーシア人にはあまりいない長身DFのレゾヴィッチ選手が帰化選手となれば、ポジション的にはこれまでの帰化選手がFWかMFだったことから初のDFとなります。トレンガヌにはコソボ出身の帰化選手MFリリドン・クラスニキもおり、7月5日から8月1日までとなっている今年2度目のトランスファーウィンドウでマレーシア人選手として登録されることになれば、今年後半に予定されているAFCカップに出場するトレンガヌにとっては大きな戦力アップになります。

なお現在、マレーシア国内でプレーする帰化選手(注:ここでは両親、祖父母などにマレーシア国籍を持つ者がいない帰化選手を指します)は前述のパウロ・ジョズエ、エンドリック・ドス・サントス、リリドン・クラスニキの他、MFモハマドゥ・スマレ(ガンビア出身、JDT)、FWギリェルメ・デ・パウラ(ブラジル出身、マラッカFC)、MFリー・タック(英国出身、クダ・ダルル・アマンFC)、MFエゼキエル・アグエロ(アルゼンチン出身、スリ・パハンFC)と全部で7名となっています。