3月2日のニュース
今月のFIFAカレンダーは23日がトルクメニスタン戦、28日が香港戦に決定マレーシア
クチンシティはクラブ史上初となるホームでのスーパーリーグ公式戦で無料チケット配布

3月のFIFAカレンダーは23日がトルクメニスタン戦、28日が香港戦に決定

マレーシアサッカー協会(FAM)は、公式サイトで今月3月のFIFA国際マッチカレンダー(FIFAカレンダー)の日程を発表しています。対戦相手は既に香港とトルクメニスタンとなることが発表されていましたが、試合日は3月23日がトルクメニスタン戦、3月28日が香港戦と決定しています。なおこの2試合は通常、代表戦が開催されるブキ・ジャリル国立競技場が改修中のため、ジョホール・ダルル・タジム(JDT)のホーム、スルタン・イブラヒムスタジアム(ジョホール州イスカンダル・プテリ)で開催されます。

キム・パンゴン代表監督が2012年から2017年まで代表監督を務めていた香港は、協会公式サイトで早々と遠征日程とメンバーを発表しており、その中でマレーシア戦が3月28日と明記されていたことから、FAMが成績に発表する前からサポーターの間では既に知られていましたが、今回、トルクメニスタン戦の日程も正式に発表されたことで、FIFAカレンダーの日程が確定しました。

直近(2022年12月)のFIFAランキングが145位のマレーシアが今回の対戦するトルクメニスタンは135位、香港は同146位ですが、このレベルのチームと対戦するのは今年10月から始まるFIFAワールドカップ2026年大会予選を見込んでのことです。ワールドカップ2026年大会アジア一次予選は10月から始まりますが、この一次予選の組み合わせ抽選までにアジア内で上位25位までに入っていれば、この一次予選ではなく11月から始まる二次予選から出場となることから、現在まさにその25位にいるマレーシアはこのランキングを死守する必要があるわけです。

なおマレーシアは昨年2022年もトルクメニスタン、香港と対戦しており、AFCアジアカップ2022年大会最終予選で対戦したトルクメニスタンには、ファイサル・ハリム(スランゴールFC)、ラヴェル・コービン=オング、サファウィ・ラシド(いずれもジョホール・ダルル・タジム)のゴールで3-1、国際親善試合で対戦した香港にはサファウィ・ラシドとサフィク・ラヒム(いずれもジョホール・ダルル・タジム)のゴールで2-0でそれぞれ勝利しています。

クチンシティはクラブ史上初となるホームでのスーパーリーグ公式戦で無料チケット配布

昨季はMリーグ2部のプレミアリーグで3位となったクチンシティは、プレミアリーグと1部スーパーリーグを統合するリーグ再編に伴い、今季からスーパーリーグに昇格しています。クラブ史上初のスーパーリーグ参戦となった第1節では、アウェイながら同じプレミアリーグから昇格したクランタンFCを逆転で破って、歴史的なスーパーリーグ初勝利を挙げています。

クチンシティFCは本日3月2日に開催される第2節で、スーパーリーグ公式戦ホーム初開催となるスランゴールFC戦を戦いますが、この歴史的な試合をできるだけ多くのサポーターとともに祝いたいと、この試合のチケットが無料で配布されることをクラブ公式SNSで発表しています。

クラブ公式SNSでは、「これまでクラブを応援してきたサポーターへの感謝の気持ちを示すもの」として、試合会場となるサラワク州クチンのサラワク州立スタジアムで午前10時から午後3時までの予定で、スランゴールFC戦のチケットが無料で配布されることが告知されています。

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サラワク州には、サラワク州サッカー協会が運営していたサラワク・ユナイテッドFCもありますが、こちらは昨季途中に起こった選手らへの給料未払いが解決しなかったことから、今季のクラブライセンスが交付されず、スーパーリーグへの参戦の道が絶たれ、今季はアマチュアリーグのM3リーグへ参戦します。サラワク州サッカー協会が運営するサラワク・ユナイテッドFCが3部でプレーする一方で、サラワク州の一都市であるクチン市サッカー協会(クチンFA)が母体だったクチンシティFCが1部リーグのスーパーリーグでプレーする図式はなんとも皮肉です。前トレンガヌFC監督のイルファン・バクティ監督と前UKM FC(既に解散)監督のスライマン・ハッサン コーチのコンビが就任以降は着実に進歩を遂げているクチンシティFCが州内のサッカーファンの期待を背負う一方で、外国籍選手を高額で獲得しながらその給料が払えず、結果的に3部へ降格したサラワク・ユナイテッドFCに失望したサポーターも多そうです。

2023マレーシアスーパーリーグ
第2節結果とハイライト映像(1)-PDRMはホーム開幕戦でスコアレスドロー

先週末に開幕した2023マレーシアスーパーリーグは3月1日から第2節に入りました。この日は、第1節ではいずれも4失点で大敗したPDRM FCとペラFCが対戦し、試合は0-0に終わり、両チームとも今季初勝利はなりませんでした。

2月28日@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリン・ジャヤ)
観衆:2250人
PDRM FC 0-0 ペラFC
🟨PDRM:ノーフィクリ・タリブ、ズルファーミ・アブドル・ハディ、アミル・サイフル・バデリ、鈴木ブルーノ
🟨ペラ:シャフィジ・イクマル・カイルディン
MOM:ラマダーン・ハミド(PDRM FC)

今季からMPBJスタジアムをホームとするPDRM FCは、サバFCに0-4で敗れた試合の先発メンバーからキャプテンのアズミ・ムスリムや新外国籍選手のジャック・フェイやウチェ・アグバ、チョー・ミン・ウーらに代わり、鈴木ブルーノやマコーリー・マーカスら5名を入れ替えました。またクダ・ダルル・アマンFCに1-4で敗れたペラFCのリム・ティオンキム監督は初戦で退場処分を受け、この試合は出場停止となっているサンディ・アフォラビとアフマド・アフィク・プアドの両選手を除くと1名だけを入れ替えた布陣でこの試合に臨みました。
 試合は両チームとも得点のチャンスはあったものの、この試合のMOMに選ばれたラマダーン・ハミド(PDRM FC)、ブアイアン・シー(ペラFC)の両GKの活躍などもあり、0-0の引き分けに終わっています。
 PDRM FCの鈴木ブルーノ選手は今季初先発し、フル出場しています。