7月26日と27日にMリーグ1部スーパーリーグ第13節の6試合が行われました。6試合揃って行われるのは、4月15日から17日にかけて6試合が行われた第5節以来です。
シーズンも折り返し点を過ぎ、各チームともケガ人を抱えており、選手層の厚さも含め、その中でどれだけダメージをコントロールできるかどうかが上位進出の鍵となりそうです。
(試合のハイライト映像はMFLの公式YouTubeチャンネルより)
2022年7月26日(火)@ハン・ジェバスタジアム(マラッカ州マラッカ)
マラッカ・ユナイテッド 4-1 ペナン
⚽️マラッカ:エマヌエル・オティ(4分)、アドリアーノ(36分)、イフェダヨ・オルせグン(58分)、ジャスティン・バース(60分)
⚽️ペナン:ルーカス・シルヴァ(86分)
🟨マラッカ(1):ファディル・イドリス
🟨ペナン(2):カイルル・ロキシャム、ラファエル・ヴィトール
MOM:ソニー・ノルデ(マラッカ)
リーグ戦は6戦連続でホームでの試合となったマラッカが、外国籍選手4名のゴールでペナンを破って今季最高位の7位に浮上しています。
FAカップ準々決勝では怒涛の5ゴールで逆転勝ちを収め、ベスト4進出を決めたペナンでしたが、その立役者となったエンドリックは先発を外れ、後半から出場も66分には交代しています。ザイナル・アビディン・ハサン監督就任以来、最多失点となったこの試合ですが、主力にケガ人が多いペナンは今後も苦しい戦いが続きそうです。
2022年7月26日(火)@MBPJスタジアム(スランゴール州プタリンジャヤ)
PJシティ 1-2 サバ
⚽️PJシティ:ダレン・ロック(34分)
⚽️サバ:加賀山泰毅(48分)、イルファン・ファザイル(75分)
🟨PJシティ(1):サラモン・ラジ
🟨サバ(1):スチュアート・ウィルキン
MOM:カイルル・チェ・ファーミ(サバ)
ボラセパマレーシアJP推しの代表ストライカー、ダレン・ロックのゴールで先制したPJシティは、攻守の切り替えの早いサバのスピードに対応できず後半に失点を重ねて敗れ、これで5戦連続未勝利となりました。
一方のサバは、バドロル・バクティアルや、ここまで好調だったパク・タエスーらが先発を外れるなど、苦しい布陣で臨んだ試合でしたがが、逆転勝利で2位を堅守しています。。
今季2ゴール目を挙げたサバの加賀山泰毅選手は、先発してフル出場しています。
2022年7月27日(水)@トゥンク・アブドル・ラーマンスタジアム(ヌグリスンビラン州パロイ)
ヌグリスンビラン 2-1 トレンガヌ
⚽️ヌグリスンビラン:ヤーセル・ピント(17分)、グスタヴォ(52分)
⚽️トレンガヌ:チェチェ・キプレ(19分)
🟨ヌグリスンビラン(5):エラルド・グロン、ヤーセル・ピント、サイフル・リズワン、クザイミ・ピー、ザムリ・ピン・ラムリ
🟨トレンガヌ(0)
MOM:グスタヴォ(ヌグリスンビラン)
リーグ戦は3週間以上試合のなかったヌグリスンビランでしたが、今季途中加入の新戦力のゴールでトレンガヌを破り、リーグ3位を死守しています。
上進出を目指すトレンガヌは、前節のサバ、そしてこのヌグリスンビランとの上位対決にいずれも敗れて、目標とする来季のAFC大会出場が遠のいています。そんな中、FAカップ準々決勝に続き、不調を克服しつつあるチェチェ・キプレがゴールを決めたのは朗報です。
2022年7月27日(水)@ダルル・マクムルスタジアム(パハン州クアンタン)
スリ・パハン 2-0 スランゴール
⚽️スリ・パハン:スティーヴン・ロドリゲス(34分)、マリック・アリフ(39分)
🟨スリ・パハン(3):バキュディン・シャムスディン、ミオール・ダニ、アズワン・アリピン
🟨スランゴール(2):ユーリ、アリフ・ハイカル
MOM:スティーヴン・ロドリゲス(スリ・パハン)
FAカップ準々決勝では2-0とリードしながらまさかの逆転負けで敗退したスリ・パハンが、今季初のクリーンシートでホーム2勝目(リーグ3勝目)を挙げています。
今季調子に乗り切れないスランゴールを象徴するような試合でした。下位チーム相手に勝ち点を上げることができず、ミヒャエル・ファイヒテンバイナー監督の更迭論が再燃しそうです。
2022年7月27日(火)@KLフットボールスタジアム(クアラルンプール)
KLシティ 2-1 クダ
⚽️KLシティ:ジョーダン・ミンター2(56分PK、72分)
⚽️クダ:アイマン・アフィフ(42分)
🟨KLシティ(3):カマル・アジジ、アクラム・マヒナン、ハディン・アズマン
🟨クダ(1):ロクマン・ハキム
MOM:ジョーダン・ミンター(KLシティ)
KLシティは、トレンガヌから期限付き移籍中のジョーダン・ミンターがPKを決めて、3試合目にしてリーグ戦初ゴールを挙げて同点に追いつくと、さらに72分には逆転ゴールを決めています。
クダは前半のリードを守ることができずに敗れ、アウェイの試合では引き分けを挟んで3連敗となっています。
2022年7月27日(水)@サラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)
サラワク・ユナイテッド 0-4 JDT
⚽️JDT:ハズワン・バクリ(13分)、ベルグソン・ダ・シルヴァ(20分)、シャーミ・サファリ(79分)、フェルナンド・フォレスティエリ(90分PK)
🟨サラワク(1):スピアー・チャントゥル
🟨JDT(0)
MOM:アダム・ノー・アズリン(JDT)
代表でもプレーするシャマー・クッティ・アッバが膝の手術で今季絶望となることが発表されても、代わりの選手がすぐに活躍するのがJDTのすごいところ。今季初先発どころか今季初出場のアダム・ノー・アズリンがキッチリとその代役を務めただけでなく、MOMまで獲得する活躍で、チームを3連勝に導いています。
サラワクは12試合で29失点とリーグ最多失点の守備陣がこの試合でも崩壊する一方、リーグ最小得点の攻撃陣が沈黙し連敗しています。
2022年シーズン スーパーリーグ順位表(第13節終了時)
| チーム | 試 | 勝 | 分 | 負 | 得 | 失 | 差 | 勝点 |
1 | JDT | 12 | 10 | 2 | 0 | 32 | 6 | 26 | 32 |
2 | SAB | 13 | 9 | 1 | 3 | 22 | 12 | 10 | 28 |
3 | NSE | 13 | 6 | 5 | 2 | 16 | 9 | 7 | 23 |
4 | KLC | 13 | 5 | 3 | 5 | 19 | 20 | -1 | 18 |
5 | KDA | 12 | 5 | 2 | 5 | 18 | 22 | -4 | 17 |
6 | SEL | 12 | 4 | 4 | 4 | 24 | 20 | 4 | 16 |
7 | MEL | 12 | 4 | 4 | 4 | 17 | 15 | 2 | 16 |
8 | TRE | 11 | 5 | 1 | 5 | 14 | 13 | 1 | 16 |
9 | SRP | 12 | 3 | 2 | 7 | 15 | 20 | -5 | 11 |
10 | PJC | 12 | 2 | 5 | 5 | 14 | 20 | -6 | 11 |
11 | SWU | 13 | 3 | 1 | 9 | 12 | 33 | -21 | 10 |
12 | PEN | 13 | 1 | 4 | 8 | 13 | 25 | -12 | 7 |
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド
2022年シーズン スーパーリーグ 得点ランキング(第13節終了時)
| ゴール数 | 選手名 | 所属 |
1 | 14 | ベルグソン・ダ・シルヴァ | JDT |
2 | 10 | カイオン | SEL |
| 10 | フェルナンド・フォレスティエリ | JDT |
4 | 8 | ロナルド・ンガ | KDA |
5 | 7 | ダレン・ロック | PJC |
6 | 6 | パク・タエスー | SAB |
7 | 5 | ヒラル・エル=ヘルウェ他3名 | PEN |
KDA-クダ・ダルル・アマン、NSE-ヌグリスンビラン、PJC-PJシティ、SEL-スランゴール、KLC-KLシティ、TRE-トレンガヌ、SRP-スリ・パハン、PEN-ペナン、SWU-サラワク・ユナイテッド、SAB-サバ、MEL-マラッカ・ユナイテッド