5月9日のニュース
東南アジア競技大会-ラオス代表選手が新型コロナ感染の疑いで同じ宿舎利用のマレーシアら他チームに感染拡大の懸念も
東南アジア競技大会-試合途中に救急車で搬送されたアザム・アズミは既に退院も次戦は出場しない可能性大

東南アジア競技大会-ラオス代表選手が新型コロナ感染の疑いで同じ宿舎利用のマレーシアら他チームに感染拡大の懸念も

5月6日よりベトナムで開幕している東南アジア競技大会通称シーゲームズ2021年大会の男子サッカーは、いわゆる「スポーツバブル」形式で運営されています。各チームは大会開始後からは宿舎、練習会場、試合会場で構成されている「バブル」から出ることはなく、外部との接触を経つことで感染の可能性を下げる運営方法です。

しかし英字紙ニューストレイトタイムズは、このバブル方式採用下でラオスU23代表の選手1名が新型コロナに感染したようだと報じています。さらにこの記事では、ラオスと同じグループステージB組のマレーシア、タイ、シンガポール、カンボジアも同じホテルを宿舎としており、感染が拡大する懸念があるとも伝えています。

なお、ニュースとレイトタイムズは、大会を主催する東南アジア競技大会連盟がこの件については未だ公式声明を発表していないとも報じていますが、実際に感染していた場合、ラオスU23代表は感染により隔離される選手に代わり、大会出場登録選手20名以外の選手を新たに出場登録することが大会規定により認められています。

今大会に出場しているマレーシアU23代表は、明後日の5月11日のグループステージ第3節でラオスU23代表と対戦する予定になっています。

東南アジア競技大会-試合途中に救急車で搬送されたアザム・アズミは既に退院も次戦は出場しない可能性大

5月8日のタイU23代表との試合は、相手の退場者もあり、なんとか勝利したマレーシアU23代表。この試合では63分にDFアザム・アズミ(トレンガヌ)がタイU23代表のジャトラパット・サッタムと激しく交錯し、そのまま交代退場した後、救急車で搬送される事態が起きています。

ニューストレイトタイムズは、このアザム選手が試合当日には既に退院したと報じる一方で、次戦となる5月11日のラオスU23代表戦の出場については以下のようなブラッド・マロニー監督のコメントを伝えています。「アザム選手は退院はしたが、現在も医師の観察下にあり、次戦の出場は危ぶまれている。試合では交錯後、一時的に意識を失っており、実戦に復帰する前には再検査を受ける必要がある。」

このコメントを見る限りでは、アザム選手は出場しない可能性が高そうです。アザム選手はAFC U23アジアカップ予選でもフル出場している主力選手ですが、タイU23代表戦ではこのアズミ選手に代わって出場したクエンティン・チェン(スランゴール)が好機を演出した他、またファディ・ファイアッド(J3沼津)、シャフィク・イスマイル(トレンガヌ)、サフアン・マズラン(トレンガヌII)ら途中交代出場した選手が活躍しています。