Mリーグ大改革案-来季から1部スーパーリーグのチーム増と2部プレミアリーグ廃止か
サッカー専門サイトのヴォケットFCが、来季2023年シーズンから実施されるMリーグの改革案の内容を伝えています。最大の目玉は1部スーパーリーグと2部プレミアリーグの合併で、来季のスーパーリーグは現行の12チームから18チームへと変更され、新たにスーパーリーグ入りする6チームは現在のプレミアリーグから選ばれるということです。
今季のプレミアリーグは10チームが参加しており、その内の3チームはスーパーリーグ参加クラブのセカンドチームであるJDT II、トレンガヌII、スランゴール2で、残る7チームは本山雅志、深井脩平両選手が所属するクランタン・ユナイテッド、谷川由来選手が所属するクチンシティFCの他、ペラFC、UITM FC、クランタンFC、PDRM FC、FAM-MSNプロジェクトとなっています。この内FAM-MSNプロジェクトは昨季2021年シーズンから参戦し、パリオリンピックを目指して設立された暫定チームであることから、このFAM-MSNプロジェクトを除いた6チームがスーパーリーグに昇格することが濃厚です。
この改革案の根底にあるのは、トップリーグの試合数(現行は1チームあたり年間22試合)が少ないことをFIFAに指摘されたことがあるかも知れません。実際にこの改革案が実現し、スーパーリーグが18チーム編成となれば、試合数は一気に年間34試合となります。
なおJDT II、トレンガヌII、スランゴール2のセカンドチームについては、セカンドチーム同士が対戦するリザーブリーグの創設も改革案に含まれていると、ヴォケットFCは伝えています。さらにこの改革案では、U17リーグの創設も含まれており、リザーブリーグとともにスーパーリーグ18チーム全てのU17チームが参加するということです。
またプレミアリーグが廃止されることで、スーパーリーグの下部リーグは、Mリーグ3部に当たるM3リーグとなります。
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入れ替え戦がある現状でも、複数のチームで給料未払い問題が起こっていることを考えると、入れ替え戦がなくなれば、給料未払いによって勝点が剥奪されても痛くも痒くもないチームが出てくる可能性があります。極論を言えば、全試合に敗れて勝点が0でもトップリーグでプレーし続けられることに満足するオーナーが出てくれば、試合数は増えてもその質は低下するといった懸念もあります。なおこの改革案の正式な発表は来週とされています。