1月24日のニュース
マラッカUの新監督起用は吉と出るか凶と出るか
マラッカUは昨季のMリーグ得点王を含む新加入の外国籍選手を発表

Mリーグ1部のマラッカ・ユナイテッドはクラブ公式Twitterでリスト・ヴィダコヴィッチ監督の就任を発表しています。 ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のヴィダコヴィッチ監督は過去3季監督を務めたザイナル・アビディン・ハサンに代わっての就任です。53歳のヴィダコヴィッチ監督は、今季開幕後わずか5試合で辞任した元JDT監督のマリオ・ゴメス氏に代わって昨年10月にインドネシア1部リーグのボルネオFCの監督に就任していましたが、それからわずか2ヶ月で自身も辞任し、マラッカ・ユナイテッドの監督に就任しています。

2006年から2007年にかけてはセルビア代表チームのアシスタントコーチの経験があるヴィダコヴィッチ監督は、スペインではムルシア、エシハ、カディスといったクラブでの指導経験がある他、フィリピン1部のセレス・ネグロスFC(現ユナイテッドシティFC)では2017年から2019年までの3連覇を、またモルディブ1部リーグでは2020/2021年シーズンのマジヤS&RCでリーグを制しています。

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過去3季連続で給料未払い問題が明らかになったマラッカ・ユナイテッドは、2020年と2021年の両シーズンはいずれも勝点3を剥奪される状況下で指揮を取ったザイナル・アビディン監督への選手の信頼は厚く、給料が支払われていなかった中、昨季は38年ぶりとなるマレーシアカップ準決勝進出を決めたのも、ザイナル・アビディン監督がいたからだと話す選手がいる一方で、給料未払いが続いたにも関わらず今季もクラブに在留した選手の多くが、ザイナル・アビディン監督が今季も指揮を取るとクラブから説明されたからだとしている選手もいることから、こういった「ザイナル・アビディ監督派」とヴィダコヴィッチ監督あるいは経営陣との間で確執が生じる可能性も秘めています。

マラッカUは昨季のMリーグ得点王を含む新加入の外国籍選手を発表

マラッカ・ユナイテッドは昨季は同じ1部スーパーリーグのスランゴールFCで26ゴール(22試合)を挙げてリーグ得点王に輝いたFWイフェダヨ・オルセグンの加入をクラブ公式Twitterで発表しています。マラッカ・ユナイテッドには4季ぶりの復帰となるイフェダヨ選手は、前回在籍した201年にはリーグ戦とカップ戦合わせて21試合で20ゴールを挙げています。

またマラッカ・ユナイテッドはガーナ出身の左ウイングのエマヌエル・オッティとフィリピン代表のセンターバック、ジャスティン・バースの加入も発表しています。昨季はJリーグのベガルタ仙台に在籍し、リーグ戦7試合出場にとどまったオッティ選手は仙台移籍前はポルトガル2部リーグのFCヴィゼラやデンマーク2部リーグのエスビャウfB、インドネシア1部リーグのマドゥラ・ユナイテッドFCでもプレー経験があります。またオランダ人の父を持つ21歳のバース選手はオランダ1部リーグのAZアルクマールのユースを経て、オランダ2部リーグでAZアルクマールのセカンドチームであるヨングAZでプレーした後、タイ1部リーグのラーチャブリーFCを経て、昨季はフィリピン1部リーグのユナイテッドシティFCでプレーしています。

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昨季からMFソニー・ノルデとFWアドリアーノが残留し、今回発表になった3選手と合わせて、外国籍選手枠5名が埋まったマラッカは、アルジェリアとカタールの両国籍を持つイフェダヨ選手がアジア枠、フィリピン代表のバース選手がアセアン東南アジア枠での登録となりそうです。ところでバース選手は昨年末の東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップにもフィリピン代表として出場していますが、年代別代表でもプレーしています。フィリピンで開催された2019年の東南アジア競技大会通称シーゲームズでは、19歳ながらフィリピンU23代表のメンバーとしてマレーシアU23代表と対戦していますが、このときに試合後のあいさつで礼を欠く行為を働き一悶着を起こしたことがあり、これを覚えているサポーターからは開幕後に激しくヤジられる可能性もあります。