サラワク州の2クラブはマレーシアカップの本拠地開催を希望
マレーシア代表のヨルダン遠征により、国内カップ戦のマレーシアカップのグループステージは現在、中断中で10月29日から始まる第3節で再開されますが、サラワク州を本拠地とするMリーグ2部プレミアリーグの2クラブ、サラワク・ユナイテッドFCとクチンシティFCは、この第3節からホームゲームをサラワク州で開催する希望を持っていると東マレーシアのサッカー専門サイト、サラワククロックスが報じています。
サラワク州内での新規感染者がなかなか減らなかったことや、州府政府が州外からの渡航者全員に求めた検疫隔離措置などにより、クチンシティFCはジョホール州パシルグダンのMBPGスタジアムを、サラワク・ユナイテッドFCは当初はマラッカ州のハンジェバスタジアム、そして現在はクアラルンプールのKLフットボールスタジアムを暫定本拠地として試合を行っています。
クチンシティFCのイスワンディ・アリ・ハサンCEOはサラワク州内の新型コロナの感染状況が改善することを前提としながらも、クチンでのホームゲーム開催を望んでいると話しています。
またサラワク・ユナイテッドFCを運営するサラワク州サッカー協会のポジャ・マジャイス会長も、チームがグループステージを突破してベスト8に進出することがあれば、ホームアンドアウェイ方式で行われる準々決勝以降の試合はホームのサラワク州立スタジアム(サラワク州クチン)で開催したいと話しています。
なおマレーシアカップ第2節を終えて、クチンシティFCは0勝1分1敗でB組4位、1部スーパーリーグのペナンFCとスリ・パハンFCを連続撃破したサラワク・ユナイテッドFCは2勝0分0敗でA組首位となっています。
ケランタンFCの外国籍選手2名が今季絶望
マレーシア代表のヨルダン遠征により現在は中断中のマレーシアカップですが、グループステージ組で現在0勝1分1敗のケランタンFCは、残り4試合を外国籍選手2名で戦わなければならないとマレーシア語紙ブリタハリアンが報じています。
ケランタンFCのリーザル・ザムベリ アシスタントコーチはグループステージの残り4試合はギリシャ出身のDFクリストス・インツィディスとインドネシア出身のFWナタナエル・シリンゴリンゴの両外国籍選手のみが出場可能で、英国出身のFWジャック・ヒンドルとスペイン出身のMFマリオ・アルケスはケガのため今季絶望であると話し、その上で、この両選手の離脱をマレーシア人選手は出場機会が増えるチャンスだと捉えて、選手らの奮起に期待したいと話しています。
実際にFWヌルシャミル・アブドル・ガニは今季のMリーグ2部プレミアリーグではマレーシア人選手としては最多の9ゴールを挙げている他、MFサイド・ソブリ・サイド・モハマド、MFズルファーミ・アブドル・ハディといった選手たちもより多くの出場機会を得ており、レザル アシスタントコーチはマレーシアカップのグループステージ突破を諦めてはいないと話しています。
ケランタンFCのラギニ監督は手術のため一時帰国中
上の記事も含め、ケランタンFCのメディア対応はいつの間にかマルコ・ラギニ監督ではなくこのレザル アシスタントコーチが行なっており、ラギニ監督は公式発表のないまま退団となったのかと思っていましたが、サッカー専門サイトのラ・ボラ・マレーシアも同様の疑問を持っていたようで、ラギニ監督についての記事を掲載しています。
アジアではFCウランバートル(モンゴル)の監督なども務めたイタリア出身のラギニ監督は今季からケランタンFCの監督に就任したものの、2部プレミアリーグの8月7日のサラワク・ユナイテッドFC戦の敗戦で後半戦3連敗となり、その後の試合はリーザル・ザムベリ アシスタントコーチが指揮をとるようになったことから、クラブからの公式発表はないものの、ラギニ監督が解任、あるいは「休養」となったのではとサポーターの間では話題になっていました。
そこでこのラ・ボラ・マレーシアはラギニ監督に直撃取材を敢行したようですが、その真相はラギニ監督は現在もケランタンFCの監督であり、現在は椎間板ヘルニアの手術を受けて母国イタリアで療養中ということのようです。
「手術後は移動の問題もあり現在もイタリアに滞在中である。ノリザム・トゥキマン会長は有難いことにイタリアでの手術と療養を許可してくれている。あと1ヶ月ほどで移動も可能になるので、そうなれば直ちにマレーシアに戻りたい。」とラ・ボラ・マレーシアの取材に答えたラギニ監督は、マレーシアカップグループステージが再開する10月29日からの第3節には間に合わないが、11月の半ばまでには戻れるだろうと話しています。
マルコ監督が帰国するまでのケランタンFCは5勝3分6敗、またマルコ監督を引き継いだリーザル・ザムベリ アシスタントコーチのもとではリーグ戦は3勝3敗、マレーシアカップでは1分1敗という成績です。