7月14日のニュース:Mリーグの2022/23シーズンACL出場枠は1のまま、サッカー賭博で31名逮捕

Mリーグの2022/23シーズンACL出場枠は1のまま
 アジアサッカー連盟AFCチャンピオンズリーグACLやAFCカップの出場枠決定の基準となるAFCクラブコンペティションランキング最新版が発表され、マレーシアはAFC加盟47カ国中18位となっています。
 このクラブンペティションランキングなどに詳しいFootyRankingによると、マレーシアは先日終了したACLのグループステージG組で1勝1分4敗に終わったJDTが稼いだ勝点4が加算され、2018年から2021年のACLグループステージ終了時までの過去3年間(2020年は各クラブともポイントなし)の総合ポイントが23,681となり18位となっています。これにより来季2022/23年シーズンのMリーグからのACL出場枠は1(Mリーグチャンピオン)、そしてAFCカップ出場枠は2(FAカップチャンピオンおよびMリーグ2位)となり、出場枠の増減はありませんでした。
 東南アジア各国のAFCクラブコンペティションランキングポイントと、ACLおよびAFCカップの出場枠は以下の通りです。
7位タイ(ポイント57.080:ACL2枠+ACLプレーオフ2枠)
12位ベトナム(同39.232:ACL1枠+プレーオフ2枠)
17位フィリピン(同25.919:ACL1枠、AFCカップ予選2枠)
18位マレーシア(同23.681:ACL1枠、AFCカップ予選2枠)
21位シンガポール(同19.108:ACLプレーオフ1枠、AFCカップ1枠+プレーオフ1枠)
23位インドネシア(同17.923:ACLプレーオフ1枠、AFCカップ1枠+プレーオフ1枠)
28位ミャンマー(同11.097:AFCカップ1枠+プレーオフ1枠)
33位カンボジア(同6.369:AFCカッププレーオフ1枠)
37位ラオス(同0.947:AFCカッププレーオフ1枠)
41位東ティモール(同0.000:AFCカッププレーオフ1枠)
41位ブルネイ(同0.000:AFCカッププレーオフ1枠)
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 ここで目を引くのはベトナムのACLプレーオフ枠2増です。今季2021年ACLではマレーシア同様、グループステージ出場枠1だったベトナムですが、JDTが勝点4でACLを終了したのに対し、昨季のベトナムリーグチャンピオンのベトテルFCはグループステージで勝点6を挙げて、アジアクラブランキングポイントを積み上げています。またシンガポールは出場したシンガポールリーグチャンピオンのタンピネスローヴァーズが勝点0となったことでアジアクラブランキングが下がり、この結果、ACLグループステージ出場枠を失い、プレーオフ出場枠1となってしまいました。

サッカー賭博で31名逮捕
 マレーシアの通信社ブルナマは、マレーシア北部クダ州で31名がサッカー賭博で逮捕されたことを報じています。
 クダ州警察は17歳(!)から55歳までの女性2名を含む31名が、先日終了したUEFA選手権ユーロ2020を対象としたサッカー賭博に関連して逮捕されたことを発表し、合計27回行われた手入れでは31名を逮捕したほか、40台の携帯電話と7台のコンピューター、そして現金3万3326リンギ(およそ88万円)が押収されています。また賭博で動いた総額は200万リンギ(およそ5260万円)で、賭けはメッセージアプリのWhatsAppやWeChatやショッピングアプリWishなどを使って行われたということです。
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 ギャンブルが禁じられているイスラム教を国教とするマレーシアでは、賭博はもちろんご法度です。英国植民地であったことから競馬はありますが、非イスラム教徒の中華系やインド系が対象です。ギャンブルとは言えませんが宝くじもイスラム教徒は購入することができません。
 今回の賭博対象はEURO2020ということですが、サッカー賭博は八百長という形でマレーシアのサッカーに何度も暗い影を落としてきました。かつては代表経験者も関与し逮捕されたこともあります。新型コロナの影響でMリーグでは給料未払いや長期の遅配が起こっていることが報道されていますが、そんなときに賭博の胴元などから接触されれば、選手の中には誘惑に負けてしまう者が出てしまう可能性があることは過去の事例が証明しています。
 今回のサッカー賭博自体はマレーシアサッカーとは直接は関係はありませんが、Mリーグを何度も破壊しかけたサッカー賭博について書いておきたかったのでこの話題を取り上げました。