5月4日のニュース:不振のマラッカU監督に2試合の猶予、スリ・パハンの新外国籍選手4名は既に国内で検疫隔離中、ケランタンFCオーナーがインドネシア2部クラブを買収

 日本代表の浅野拓磨選手が所属するセルビア1部のパルチザンに対して度重なる給料未払いを理由とした契約解除がニュースになっています。同じように昨季のリーグ中断期間中にパハンFA(現スリ・パハン)に対して給料未払いを理由に契約解除し、タイ1部のポリス・テロFCを経て今季はJDTに加入したモハマドゥ・スマレはパハンFAとやはり泥仕合になりそうな気配でしたがが、続報がないところを見ると雇用主側に問題があったのかも知れません。まぁ今季の成績も含め、スリ・パハンは現場の責任だけを追求せず、経営陣にもメスを入れて欲しいクラブです。

不振のマラッカU監督に2試合の猶予
 Mリーグ1部スーパーリーグのマラッカ・ユナイテッドはザイナル・アビディン・ハサン監督に対して、次節の第12節とその後の第13節の2試合の結果いかんでは解任となることを通達したと、マレーシア語紙ハリアンメトロ電子版が報じています。
 第11節を終えて3勝4分4敗の9位と低迷するマラッカ・ユナイテッドのモハマド・サイフル・マット・サピCEOは第12節のサバFC戦と第13節のPJシティ戦でのチームのパフォーマンスが評価の対象となることをザイナル監督に通達したことを明らかにしています。
 低迷するクラブに対してサポーターからはさまざまな声が聞こえてくる中、経営陣としては性急な判断は下したくないと話したモハマド・サイフルCEOは、ザイナル監督の後任候補などとの面談などは行なっておらず、そういった判断を行うのは第13節以降となると話しています。
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 マラッカ・ユナイテッドについては、何度も述べていますが、現場では対処しようがない未払い給料問題があり、昨季に続き今季も既に勝点3が剥奪されており、もしその3点が加算されれば7位のKLシティと同じ勝点になります。給料未払い問題は勝点剥奪だけでなく、選手のやる気、そして当然パフォーマンスにも影響を及ぼしますが、それが2年連続で起こしている経営陣の責任の所在は不明のまま、結果が出なければ監督の首をすげ替えるというのでは、今後も同じことが繰り返される可能性があります。

スリ・パハンの新外国籍選手4名は既に国内で検疫隔離中
 Mリーグ1部スーパーリーグで第11節を終え2勝2分7敗と不振を極めるスリ・パハンは4名の新外国籍選手が昨日5月3日から始まったトランスファーウィンドウ期間に移籍するようですが、スリ・パハンは既に開幕から5名の外国籍選手が在籍しており、どの選手がチームを離れるのかがサポーターの間で関心を呼んでいます。
 ハリアンメトロはこの4選手がFWアウン・カウン・マン(ミャンマー)、MFマヌエル・イダルゴ(アルゼンチン)、MFアブバカール・ヤクブ(ガーナ)、FWケニー・アティウ(オーストラリア)と報じており、このブログで取り上げたタイ代表FWアディサック・クライソーンの加入はなさそうです。
 スリ・パハンのモハメド・スフィアン・アワンCEOはこの4選手の加入を認め、既に3名はクラブの本拠地があるパハン州クアンタン入りしており、残る1名も明日5月5日には検疫隔離が終了するということです。
 この4人が加入すれば、4名の外国籍選手が退団となりますが、その4名が誰なのかは現時点では開かせないとハリアンメトロのインタビューに答えています。
 今季のスリ・パハンは主将で今季3年目のDFエラルド・グロン(フランス)、DFママドゥ・ワグ(フランス/レバノン)、MFリー・タック(英国)、FWイェウヘン・ボハシュヴィリ(ウクライナ)、FWペドロ・エンリケ(東ティモール)が在籍しています。

ケランタンFCオーナーがインドネシア2部クラブを買収
 Mリーグ2部ケランタンFCのノリザム・トゥキマン オーナーが隣国インドネシア2部のクラブを買収したとマレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 今回買収したのはスマトラ島中部リアウ州を本拠地とするインドネシア2部PSPSリアウです。自身のFacebookで今回の買収を発表したノリザム オーナーは、自身が投資家でもあることから、今回の買収が将来を見据えたもので、直ちに利益を生み出すことは期待していないと話しています。
 一方PSPSリアウの公式Facebookでリアウとマレーシアの結びつきについて言及しながら、ノリザム オーナー就任を歓迎するコメントを掲載しています。
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 リアウはポルトガルが1611年にマラッカ王国を攻略した際に生き延びたマラッカ王国の末裔が設立したジョホール王国が勢力を拡大し、マラッカ海峡の両岸にかけて発展したジョホール・リアウ王国の一部でもありました。しかしその後、1824年の英蘭協約により、スマトラ島にあった英国の領有地やと当時オランダ領だったマラッカを交換し、スマトラ島とジャワ島をオランダが、マラッカやペナン、シンガポールといったマレー半島を英国がそれぞれ自身の勢力範囲としたことで、マラッカ海峡を挟んで現在のインドネシアとマレーシアに別れてしまった経緯があります。