1月13日のニュース:ペナンはタイ3部クラブから元U19代表を獲得、ヌグリスンビランは既に外国籍選手が埋まる、クチンシティはブラジルトリオ結成

ペナンFCはタイ3部リーグクラブから元U19代表を獲得
 今季2021年シーズンから1部に昇格するペナンFCは公式Facebook上で、昨季はタイ3部リーグのアーントーンFCでプレーしたFWザフアン・アゼマン、そして同じく昨季はMリーグ1部のクダFA(現クダ・ダルル・アマンFC)でプレーしたMFデイヴィッド・ロウリーの獲得を発表しています。
 元U19代表で21歳のザフアン選手は、新型コロナウィルスにより経費節減を目指したアーントーンFCが複数の外国籍選手との契約が更新しなかったことから、所属先を失っていました。
 また2018年のケランタンFA(現ケランタンFC)加入からMリーグでプレーするロウリー選手はオーストラリア出身ですが、マレーシア人の母親を持つことからマレーシア人選手として登録されます。
(下はペナンFC公式Facebookに掲載された新加入選手紹介)

ヌグリスンビランFCは既に外国籍選手枠が埋まる
 昨季2020年シーズンはMリーグ2部で11位に終わったヌグリスンビランFCはブラジルやカメルーン出身の新たな外国籍選手3名と既に契約していると、マレーシアの通信社ブルナマが報じています。
 今季からヌグリスンビランFCの指揮を取るデヴァン・クップサミー監督によれば、3名の選手の内2名の選手は渡航者に義務付けられている隔離期間をマレーシア国内で過ごしており、残る1名も1月15日にマレーシア入国予定ということです。
 さらにこの3名のうち2名はブラジル出身のDFでクウェートやオマーンのリーグでのプレー経験があり、もう一人は過去2シーズンはインドネシアでプレーした攻撃的MF、残る1名はカメルーン出身のFWだということです。この他、韓国出身の選手も獲得済みであることが発表されており、2部リーグのクラブに与えられている外国籍選手の4枠全てが埋まったことになります。
 この他、クダ・ダルル・アマンFCより10年ぶりに復帰するFWザフアン・アドハが今季のチームの主将を務めることも発表されています。
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 JDTのDFアイディル・ザフアンの双子の弟でもあるザフアン・アドハはヌグリスンビラン州スレンバン出身で、この兄弟二人がともに在籍した2005/2006年シーズン(当時のMリーグは12月開幕、5月閉幕)にはヌグリスンビランFA(現ヌグリスンビランFC)は1部スーパーリーグで優勝を果たしただけでなく、2010年のマレーシアカップ優勝、さらに2011年のFAカップ優勝もヌグリスンビランFAで経験しています。

クチンシティはブラジルトリオ結成
 Mリーグ2部で昨季は3部からの昇格初年度で4位と検討したクチンシティFC(旧クチンFA)に第3のブラジル出身選手が加わると、マレーシア語紙ブリタハリアン電子版が報じています。
 今季から加わるのは、昨季は同じ2部のケランタン・ユナイテッドFCでプレーしたDFアイルトン・アレマオです。昨季から残留するFWハドソン・ディアス、そしてケガにより昨季はプレーできなかったFWレオナルド・アウヴェスとのブラジルトリオにMF鈴木雄太が加わる外国籍選手と主将のジョセフ・カラン・ティを中心とするサラワク州出身の選手たちに対しては、今季から指揮を取るイルファン・バクティ監督も大きな期待をかけていると話し、来季1部へ自動昇格権が得られるリーグ上位2位以内を今季の目標に挙げています。

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1月12日のニュース:首都圏を含む複数地域に活動制限令再施行-サッカーへの影響は必至

首都圏を含む複数地域に活動制限令再施行-サッカーへの影響は必至
 マレーシアのムヒディン・ヤシン首相は昨日1月11日に、新型コロナウィルス感染が続いていることから、1月13日から1月26日までの14日間にわたる活動制限令MCOを連邦直轄地クアラルンプール、プトラジャヤ、ラブアンおよびスランゴール州、ペナン州、ジョホール州、マラッカ州、そして東マレーシアのサバ州に施行することを発表しました。活動制限令の施行は、昨年3月18日より施行された前回の活動制限令が終了し、条件付き活動制限令CMCOへ移行した昨年5月3日以来となります。
 上記地域以外でも、クダ州、ペラ州、ケランタン州、トレンガヌ州、ヌグリスンビラン州、パハン州の6週には条件付き活動制限令CMCOがやはり1月13日から1月26日まで施行される一方、プルリス州とサラワク州については回復に向けた活動制限令RMCOを維持するとしています。
 連日2000名前後で推移し続けている感染者増加により公立病院の中には収容可能患者数の上限に近づいているとして、食料品、医薬品、家庭用品などの必需品を扱う製造業や運輸、サービス業など限られた業種にのみ操業継続が認められる他、州を跨いだ移動が禁止されます。また必需品買い出しのための移動は半径10km以内とし、飲食店では持ち帰りのみが可能となります。
 また運動に関してはジョギングなど野外スポーツ自体は許されているものの、一緒に行えるのは家族だけといった条件がついており、活動制限令施行地域でのグループで行うスポーツ活動は禁じられています。
 なお本日1月12日には活動制限令施行地域で遵守が求められる標準作業手順SOPの詳細が発表されることになっており、サッカー界への具体的な影響が明らかになりそうです。
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 上記の活動制限令施行地域にはJDTやスランゴールFCなどMリーグの6クラブが本拠地を持っており、2月下旬のMリーグ開幕に向けて行なっているプレシーズン練習への影響は必至です。また1月16日からスランゴール州プタリンジャヤで予定されている代表合宿の開催も危ぶまれています。