12月11日のニュース:ケランタンFC退団のニック・アキフらはトレンガヌFC加入、来季の2部リーグには国立アカデミー卒業生らの育成チームが参戦、FAMはコーチ教育部門他で新たな責任者就任を発表 

ケランタンFC退団のニック・アキフらはトレンガヌFC加入
 昨日のこのブログではMリーグ2部ケランタンFCの主力選手5名が補償不要で契約解除となったことを取り上げましたが、その内、MFニック・アキフ・シャヒラン・ニック・マットとDFシャールル・ニザム・ロス・ハスニは早速、Mリーグ1部のトレンガヌFCに加入しています。
 クラブの公式Facebookで正式加入が発表された22歳のニジェイことシャールル・ニザム選手とと21歳のニック・アキフ選手はいずれも2年契約を結んだということです。
 なおトレンガヌFCは既にパハンFAを退団した22歳のFWファイザル・アブドル・ハリムとも2年契約を交わしています。
 来季のAFCカップ出場を控えながら、主将のリー・タックの他、リーグ3位の7ゴールを挙げたドミニク・ダ・シルヴァら外国籍選手5名全員と契約を更新しなかったトレンガヌFCですが、ファイザル選手を含めたU23代表トリオの加入によって、若手中心でアジアの強豪と対峙することになりそうです。
(下はトレンガヌFCに加入したU23代表トリオ-トレンガヌFCのFacebookより)

来季の2部リーグには国立アカデミー卒業生らの育成チームが参戦
 マレーシアサッカー協会FAMは公式サイト上で、国立サッカー選手養成プログラムNFDPの卒業生で構成される育成チームが、来季のMリーグ2部プレミアリーグに参戦することを発表しています。
 マレーシア政府青年スポーツ省傘下の国家スポーツ評議会NSCと共同で運営されるこのチームには、国立エリートアカデミーのモクタル・ダハリアカデミーAMDを卒業した17歳の選手たちの他、各クラブのプレジデントカップチーム(U21)やユースカップチーム(U17)、さらに各州のスポーツ専門学校などから集まる30名で構成されるということです。
 来季のMリーグ2部は、同1部から降格予定だったフェルダ・ユナイテッドFCがリーグ脱退を表明し、また運営の主体であったマレーシア国立大学UKMが支援を打ち切ったUKM FCもリーグ参加が不可能となったことから、従来より2チーム少ない10チームが参加する予定でしたが、この育成チームが11番目のチームとなります。
 また監督には、今季2部のケランタンFA(今季まで、来季はケランタンFC)の監督を務めたユスリ・チェ・ラー氏が就任するということです。
 青年スポーツ省のリーザル・メリカン・ナイナ・メリカン大臣は、「NFDP卒業生の将来の進路は、国内サッカーが発展していく上で非常に重要であり、能力の高い選手は早い段階でMリーグクラブが注目されるが、遅咲きの選手については、この育成チームでプレーすることで、再度Mリーグクラブが注目する機会をもうけることができるだろう。」とFAM本部で開かれた記者会見の席上で話しています。
 このチームに参加する選手はNSCの施設で練習を行い、宿泊や食事、医療面でのサポートを受ける他、金銭的な手当も支給され、さらに希望者には大学で教育を受ける機会も与えられるということです。

FAMはコーチ教育部門他で新たな責任者就任を発表 
 マレーシアサッカー協会FAMは公式Facebook上で、技術指導部門と育成部門の新たなスタッフ3名の就任を発表しています。
 元テクニカルディレクターTDのリム・キムチョン氏が、これまでオーストラリア出身のディヴィッド・アベラ氏が務めていたFAMのコーチ教育部門の責任者に就任しています。前NFDP責任者のリム・ティオンキム氏の兄でもあるリム氏は65歳で、プロコーチングライセンスを持ち、FIFAやアジアサッカー連盟AFCのコンサルタントなども務めるコーチ教育の専門家ということです。
 この他、クアラルンプールFAやパハンFAの監督経験もあるラジプ・イスマイル氏がユース部門の責任者に就任しています。この部署は前U23代表監督のオン・キムスイ氏がFAMのアシスタントTDに就任したため、空席になっていました。
 またキャメロン・レオン・ン氏がサミュエル・シュウ氏に代わり草の根サッカー指導部門の責任者に就任しています。