FAMは国内リーグの早期再開の可能性を探る
マレーシアの通信社ブルナマによると、マレーシアサッカー協会FAMの FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局は、国内リーグMリーグが予想より早く再開する手応えを感じているということです。
10月以降に控える代表候補合宿を完全隔離型で実施できるよう、国家安全保障委員会へ提出する必要書類を作成しているというスチュアート事務局長は、新型コロナウィルス新規感染者の減少傾向により、7月からのチーム練習再開、そして8月からのリーグ再開の可能性が出てきていると話しています。
「ここ数週間の(減少傾向にある)新規感染者数を見れば、早期再開の可能性はあると考えているが、それを期待しているわけではなく、FAMとしてはただ待つしかないことは理解している。しかし、今後、新規感染者数がさらに減少すれば、予想よりも早くサッカーを見ることができる日が帰ってくる可能性があると考えている。」とも話しています。
さらにスチュアート事務局長は「現時点では、FAMとMFLは、8月からのチーム練習再開と9月からのリーグ再開と考えており、それより早くなることがあれば、関係者全員にとって朗報となる。」とも話しています。
FAMとMFLは先月5月に、7月からのチームトレーニング再開および8月からのリーグ再開についての要望書をマレーシア政府に提出しましたが、拒否されています。
感染者数がマレーシアよりも圧倒的に多かった韓国やドイツのリーグが開幕し、同様にイタリアやスペインも6月中のリーグ再開が決まる中、スチュアート事務局長は他国とマレーシアを比べることに意味はなく、今は新たな感染者数を増やさないためにも、各自が責任ある行動をとることが大事であるとしています。
FAM会長がサポーターの質問に答えるイベントを実施
マレーシアサッカー協会FAMの公式Facebookでは、サポーターにハミディン・アミン会長に対する質問を募っています。
この記事を書いている時点で150ほどの質問が挙がっていますが、この中から選ばれた質問に対し、ハミディン会長がビデオの形で回答するということです。
挙がっている質問を見ると、数が多いのが「帰化選手」についてです。次の帰化選手候補が誰かをたずねる質問もあれば、帰化選手による代表強化策はマレーシアのFIFAランクが上がるまで続くものなのか、また帰化選手を増やすことでマレーシア人選手の機会が奪われるという考えをどう思うかなど、興味深い質問もあります。
さらにはMリーグのチーム数を現在の12から15あるいは18へ増やすべき、リーグ戦とは別にカップ戦では外国籍選手の登録数を減らすべき、また代表専用のトレーニング施設を建設してはどうかなどの意見もあります。
こういった質問の中から、国内リーグを運営するマレーシアフットボールMFLの会長でもあるハミディンFAM会長がどんな質問を選び、またどのように答えるのかは、また後日このブログでも取り上げる予定です。
(下はFAMの公式Facebookより。「あなたは質問するだけ、会長が答えます」と書かれています。)
パハン州FAは給料未払いではなく遅配と説明も事実ははっきりせず
マレー語紙ハリアンメトロ電子版はMリーグのパハンFAを運営するパハン州サッカー協会PFAが2ヶ月分を支払っていないと報じましたが、これに対してPFAは記事の内容が不正確であると抗議をしているということです。
ハリアンメトロは昨日、PFAが複数の選手の給料を2ヶ月支払っていないと報じましたが、PFAの関係者の話しでは、これは給料未払いではなく遅配であり、その遅れも報道された2ヶ月ではなく2週間程度であると反論しています。しかも遅配となっているのは選手ではなく、スタッフであることし、このPFAの関係者は常に選手の福利に気を配っていることも併せて主張しています。
ハリアンメトロは、クダFA、ケランタンFA、マラッカ・ユナイテッドなど、すでにネット上で明らかになっている給料未払い問題を抱えるクラブとは別に、他にも同様のクラブがあるとして、パハンFAを取り上げ、3月以降は給料未払いとなっており、クラブのスタッフが今年2月以降は1ヶ月分の給与しか支払われていないと話す記事を掲載していました。
なおハリアンメトロはPFAの経営陣に対し、この給料未払い問題について問い合わせを行ったということですが、記事の執筆時までには返事がもらえなかったことも明かしています。