MFLは改めてチーム練習の厳禁を通達
昨日のこのブログでは、9月の予定を前倒しして8月からMリーグが再開するかも知れない、という記事を取り上げましたが、マレーシア国内リーグを運営するマレーシアフットボールMFLは、公式サイトでMリーグの各クラブに対して、マレーシア政府の国家安全保障委員会の認可が下りるまではチーム練習を行わないことを通達し、この通達を守らないクラブに対しては罰則を科すことを告知しています。
この通達は、発令中の活動制限令をその解除が予定されている6月9日まで、Mリーグ各クラブが遵守すること求めるためのものであるとMFLのアブドル・ガニ・ハサンCEOは話しています。
「Mリーグの各クラブに通達されている通り、国家安全保障委員会、保健省、青年スポーツ省による指示により、規模の大小に関わらず、ジムの使用も含めたチーム練習は禁じられており、この通達を破るクラブに対してはMFLが厳罰を科す」とアブドル・ガニCEOは話しています。
さらアブドル・ガニCEOは活動制限令の解除には、MFLとしての標準業務手順SOPを作成した上で、改めてMリーグ再開を申請するとしてします。
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スランゴールFCがスランゴール州政府の承認を得て6月9日に練習を再開することを発表していましたが、一昨日の定例の記者会見の席上でイスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相は、練習再開の決定は州政府の権限ではなく、マレーシア政府が決定することであると改めて述べるなど、再開へ向けてクラブの勇足を嗜める発言を行なっています。
FAMはフットサルリーグやU21リーグの中止を発表
マレーシアサッカー協会FAMは、Mリーグ各クラブのU21チームのリーグ戦であるプレジデントカップ、同じくU19のユースカップ、そして国内フットサルリーグのマレーシアプレミアフットサルリーグMPFLの今季中止を正式に発表しています。
マレーシアの通信社ブルナマによれば、FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、国家安全保障委員会が禁ずる「接触のあるスポーツ」の禁止、そして「屋内で密接するスポーツ」の禁止という条件に抵触するるフットサルリーグの開催は困難であり、マレーシア政府の保険省の助言に基づいて中止を決定したと話しています。
またプレジデントカップについては、来季は年齢制限をU22として実施することで、今季で年齢制限を超えてしまう選手のプレーを可能にする他、各クラブのU22とU19それぞれの選手のシーズン途中でのMリーグへの登録を許可し、Mリーグでプレーすることを可能にするとしています。
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フットサルリーグMPFLについては、FAMはMリーグ同様、9月1日の再開を目指して国家安全委員会と保健省に申請を行うという記事を載せたばかりですが、その保健省の助言により、急転直下、状況が変わったようです。
若手選手は来季の契約更新を憂慮
今季のMリーグ再開が確定しない中、若手選手の中には来季の契約を心配する選手が出始めていると英字紙ニューストレイトタイムズが報じています。
記事で取り上げられているのは、現在、スランゴールFCのBチーム、Mリーグ2部のスランゴール2に所属するアンワル・イブラヒムとザハリル・アズリ・ザブリです。ともにフェルダ・ユナイテッドから今季開幕前に、スランゴール2へ移籍した両選手は、リーグ中断前の4試合全てに出場していますが、来季は自分たちの所属先がなくなるのではないかと心配しているそうです。
昨年は東南アジアサッカー連盟AFF U23選手権に出場しているアンワル選手は「リーグ中断によって、プレーを見せることができなくなり、その結果、自分が評価してもらえなくなれば、来季の契約更新が危うくなる」と話し、自分ができることないので、経営陣の判断に任せるしかないと、来季を憂慮しているということです。
ニューストレイトタイムズは、他のクラブでも若手選手の多くが、来季も契約できるかどうかを心配しているとしています。