来季2020年のマレーシアフットボールリーグMFLの開幕は2月28日と発表になり、首脳陣が未定だったクラブが新監督の就任を発表しています。
ヌグリ・スンビランFAにはサザリ新監督就任
マレーシアフットボールリーグMFL2部ヌグリ・スンビランFAは、サザリ・サイドン監督の就任をクラブの公式Facebookで発表しています。サザリ新監督は、今季2019年はプレジデントカップ(U22)チームの監督を務め、今季途中で解雇されたマット・ザン・マット・アリス監督を引き継いだザキ・シェイク・アーマド監督代行のアシスタントコーチも務めていました。
また中武駿介選手、ともにブラジル出身のイゴール・ルイズとマテウス・ビーラの両選手の残留も発表になっています。
サバFAにはインドネシア出身のドゥイ・ユリアント監督が就任
来季はMFL1部に昇格するサバFAは、現在インドネシアU23代表のアシスタントコーチを務めるクルニアワン・ドゥイ・ユリアント監督の就任を発表しています。
MFLのインドネシア出身の監督は、2015年から2017年までTチーム(現トレンガヌFC II)を率いたラーマド・ダルマワン監督以来です。
ドゥイ・ユリアント監督は、インドネシアサッカー界のレジェンドの一人で、先日引退を発表したバンバン・パムンカスに続くそれぞれ2位の代表キャップ数59とゴール数33という記録を持っています。
また、現役時代にはサバ州の隣のサラワク州を拠点とするサラワクFA(現サラワク・ユナイテッド)で2005年から2006年までプレーし、31試合に出場し29ゴールを挙げています。
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今季クラブをMFL2部優勝に導いたジェリアス・アティン前監督(来季はアシスタントコーチ)はMFL1部での指導に必要となるAFCプロライセンスを所持していないことから、新監督を探していたサバFA。この他にはU22/U23代表のオン・キムスイ監督などもサバFA新監督の候補に上がっていました。インドネシアではU23代表だけでなくフル代表でもアシスタントコーチを務めたドゥイ・ユリアント新監督は、コーチとしての経験はあっても監督しての経験は皆無ですので、思い切った人選であるのは事実です。
ペラIIには元PKNP監督が就任
MFL2部に降格したPKNP FCは、そのままペラTBGのBチームであるペラIIとなりましたが、その監督にはPKNP FCのアブ・バカル・ハジム監督が就任すると英字紙スター電子版で伝えられています。
現役時代はペラFAでプレーし、引退後、過去4年間のPKNP FC監督を含め、アブ・バカル監督は15年以上、ペラFAのアシスタントコーチや監督、またU19チームのコーチ、監督を務めており、今後もペラ州サッカー協会に関わっていけることを喜んでいると話しています。
PKNP FCからは数名が残り、来季はペラFAのプレジデントカップ(U21)チームだけでなく元PKNP FCのプレジデントカップチームからも選手を獲得していと述べていますが、その一方で若手だけでなく、経験のある選手も必要と話し、カイルル・アシュラフ・サヒザン、アーマド・シュクリ・アブドラ(元PKNP FC)やハミズル・イザイディ(ペラTBG)らMFL経験者にも期待しているとも述べています。
その一方でUITM FCが辞任
MFL1部のPKNS FCが今季終了後、スランゴールFCのBチームであるスランゴールFC IIとなりました。MFLの規定によりBチームはAチームと同じリーグでプレーすることができないため、スランゴールFC IIはMFL2部に降格となり、MFL1部のチーム数が11となったため、今季MFL2部5位のUITM FCがMFL1部へ昇格することになりました。
しかしUniversiti Teknologi Maraマラ工科大学が母体のUITM FCは、運営資金の不足から来季のMFL1部を自校の大学生のみで戦う方針を発表し、これを受けてイスマイル・ザカリア監督がUITM FC監督を辞任したとスター電子版が伝えています。
イスマイル監督は、来季もUITM FCがMFL2部でプレーするのであれば費用削減は理解できるとする一方、国内のトップリーグであるMFL1部でプレーするのであれば、それ相応の資金が必要であると経営陣に訴えたものの、JDT、スランゴールFC、クダFAなどと対戦するにもかかわらず費用削減を第一とする方針に同意できなかったことから辞任を選んだと話しています。
UITM FCは来季の布陣や新戦力獲得などの告知は行われていませんが、イスマイル監督の後任には、元マレーシアU23代表監督のドイツ人フランク・バーンハート氏を候補としているという噂があります。
イスマイル監督は、MFL2部のクラブから複数のオファーを受けているとし、自身の来季については近々発表すると述べています。