11月8日のニュース:フル代表がモルジブ代表と極秘裏に練習試合敢行、FAMはACC参加を明言せず、U18代表はブルネイに快勝して2連勝

フル代表がモルジブ代表と極秘裏に練習試合敢行
 11月9日にタジキスタンとの国際親善試合が控えるフル代表が、モルジブ代表と練習試合を行なっていたことを英字紙スター電子版が伝えています。
 ヌグリ・スンビラン州パロイにあるトゥンク・アブドゥル・ラーマンスタジアムでFIFAランキング154位のチーム相手に行われた試合について、フル代表のタン・チェンホー監督は、これまで出場機会が少なかった選手のコンディション確認のための試合だったとしています。その言葉通りこの試合では、DFマシュー・デイヴィーズ(パハンFA)の影で出場機会が少ないDFシャミ・サファリ(スランゴールFA)と、2年ぶりのフル代表招集となったMFバドロル・バクティアル(クダFA)が2ゴールを挙げています。
 モルジブ代表は11月14日のフィリピン戦に備えてマレーシア国内で練習中だったということで実現したこの練習試合では、タイ戦とインドネシア戦を前にここまでの代表候補合宿で行なっていた新しい選手の戦術理解を実戦で試す場として、各選手に45分から60分の出場機会を与えられたようですが、タン監督は選手たちの動きに満足していると記事の中で語っています。
 今回新たに招集された選手たちについては、かつてタン監督が指揮を取っていたクダFAのバドロル・バクティアル、ファルハン・ロスラン、またタン監督のもとで招集経験のあるJDTのアフィク・ファザイルについては何も心配していないとし、GKのカイルルアズハン・カリド(パハンFA)はチームのスタイルにうまく適合できていると話しています。
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 この試合についてGoal. comの記事では、マレーシアカップ決勝に出場するJDTとクダFAの選手を除いた12名の代表候補合宿参加者の内、シャレル・フィクリを除く11名が先発し、途中からJDTとクダFAの選手数名が交代で参加したとのことです。(写真はこの試合のマレーシアのスターティングXI。Goal. comより)

FAMはACC参加を明言せず
 昨日、このブログで取り上げたアセアンクラブ選手権ACCについて、マレーシアサッカー協会FAMのスチュアート・ラマリンガム事務局長は、FAMとして参加決定を下すのに十分な情報が得られていないとして、MFLクラブのACC参加について明言できないとしています。
 来年の後半をめどに開催が予定されているACCについては、国際サッカー連盟FIFAとアジアサッカー連盟AFCが支持を表明したことは昨日のブログでも紹介しましたが、スポンサーと100万米ドル(およそ1億800万円)を超える賞金も既に確保されているとされるこの大会は、その優勝チームには2021年から24チームが出場するFIFAワールドクラブカップの出場権が与えられる可能性があると、ACCを主催する東南アジアサッカー連盟AFFは述べています。
 しかしFAMのラマリンガム事務局長は、ACCはAFCの承認を受けることが第一であり、その後も正しい手続きを踏んだ上で開催されることが確定した段階で参加表明を行いたいとしています。来季はAFCチャンピオンズリーグACLも拡大し、またAFCカップもあることから、ACCの試合形式と日程が確定しない限りは、FAMとしても判断材料が不十分であるとしています。
 さらにマレーシアからACCに参加するクラブにとって有意義な大会であることも重要だとし、ACLに出場するようなクラブが参加する大会なのか、国内リーグのACLやAFCカップに出場できない5位や6位のクラブが参加する大会なのかどうかなどの参加基準なども明確になった上で、再度、検討するとしています。
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 昨日アップした記事では、このACCはFIFAとAFCがサポートを表明していると書きましたが、FAMのラマリンガム事務局長には「サポート」といったあいまいなものではなく、AFCの「承認」という確たる事実が必要ということでしょう。FIFAワールドクラブカップにJDTが出場して、リバプールやバルセロナと真剣勝負をすることも起こりうるわけで、想像しただけでワクワクします。このACCについては続報が入り次第、また取り上げたいと思います。

U18代表はブルネイに快勝して2連勝
 カンボジアのプノンペンで開催中のAFC U19選手権2020年大会予選グループGに出場中のマレーシアU18代表は、2試合目となるブルネイ戦に11-0で勝利し、初戦のカンボジア戦から2連勝しています。
 この試合ではFWルクマン・ハキム・シャムスディンが4得点、モハマド・アイマン・アフィフ・モハマド・アフィズル(クダFA)が3得点など、ブルネイを圧倒しています。
 この日の勝利でマレーシアは勝点6となり、同じ勝点6、北マリアナ諸島を21-0と粉砕した首位タイに得失差で2位となっています。以下3位カンボジア(勝点3)、4位ブルネイ(勝点3、ただし3位と4位は得失差による)、5位北マリアナ諸島(勝点0)と続きます。
 U18代表は、この後11月8日に北マリアナ諸島と、そして11月10日にはこのグループ最大のライバル、タイとの試合が控えています。