FAMとMFLがクラブが抱える未払い給料を支給
マレーシアサッカー協会FAMのホームページでは、FAMとマレーシアフットボールリーグMFLが総額約246万リンギ(約6200万円)を給料未払い問題を抱えるMFLの6クラブに支給したことを報告しています。
MFLの放映権料と対象となるMFL所属クラブから集めた供託金から支給された未払い給料受け取りの対象となったのは、MFL1部のマラッカ・ユナイテッド、フェルダ・ユナイテッド、クアラ・ルンプールFA、MFL2部のPDRM FC、ペナンFA、サラワクFAの6クラブです。各クラブのマレーシア人選手はFAMの、外国人選手は国際サッカー連盟FIFAの選手ステータス(地位)委員会によって未払い給料が確定されたケースを対象としており、今年3月にやはりFAMとMFLによって支給された約252万リンギ(約6360万円)に続く、今年二度目の支給となっています。
先日紹介した経済管理プログラムECPが来年からMFLに導入されますが、このプログラムに関する説明会が各州サッカー協会やクラブを対象に既に行われているようですので、
WC予選インドネシア戦関連
いよいよ9月5日(木)に迫った国際サッカー連盟FIFAワールドカップ2022年大会アジア二次予選兼アジアサッカー連盟AFC選手権アジアカップ2023年大会予選の開幕戦となるアウェイの対インドネシア戦を前に、マレーシアの国内メディアではこれまでの対戦やその他の情報をこぞって取り上げていますので、ご紹介します。
その1:相性の悪いスタジアム
今回の試合会場は、1962年のアジア競技大会のために建設されたゲロラ・ブン・カルノスタジアム(通称GBKスタジアム)。開場当時は10万人以上を収容していたようですが、現在は約7万人収容のスタジアムです。
英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、このGBKスタジアムでのマレーシアとインドネシアの対戦は、その1962年を皮切りに(筆者注:マレーシアの成立は1963年9月16日なので、この試合は当時のマラヤ連邦としての対戦と思われます。)過去18回。そしてその対戦成績はマレーシアの4勝2分12敗と、マレーシアにとっては相性の悪いスタジアムです。ちなみに、このGBKスタジアムでのマレーシアの勝利は2004年のアセアンサッカー連盟AFF選手権準決勝での2-1での勝利が最後です。(ちなみにこの年のAFF選手権では、マレーシアもホームでインドネシアに4-1で敗れ、準決勝で敗退しています。)
この記事の中で、マレーシア代表のタン・チェンホー監督は、攻撃的なサッカーを展開したいと述べ、全員守備のような布陣では臨まないと述べています。
その2:元MFL選手によるマレーシア代表分析
この試合に出場するインドネシア代表候補にも選ばれているMFアンディック・ヴェルマンサ(マドゥラ・ユナイテッド)は、マレーシアフットボールリーグMFL1部のスランゴールFAで2013年から2017年まで、昨年2018年はクダFAで計6年間に渡りプレーしていました。
ニューストレイトタイムズ電子版は、このアンディック選手のコメントを掲載しています。それによると、アンディック選手が警戒しているのは、マレーシアのカウンターアタックとのことで、中でも両翼の上がりを警戒したいとしています。「最近のマレーシアのプレースタイルはとても独特で、守備ではできるだけ多くの相手選手を自陣に集めておいて、そこからボールを奪うと一気にカウンターを仕掛けてくるので、それに対処するような戦術を取る必要がある。」とアンディック選手は述べています。
先日のヨルダン戦でも、ラヴェル・コービン=オング、マシュー・デイヴィーズといった辺りが積極的に攻撃参加をしていましたので、その分析は間違えていなそうですが、課題はカウンターからボールを前線に運んだ後に時間がかかるケースが多いこと。そこから有効なパスを出せぬ内に、相手の選手も戻ってきて数的有利を活かしきれないシーンもヨルダン戦では何度か見られましたので、インドネシア戦までにどのくらい改善されているかが楽しみです。
その3:外国出身の帰化選手
FIFAによる制裁でワールドカップ2018年大会への予選が許されなかったインドネシアにとっては、2大会ぶりとなるアジア予選出場ですが、今回は4名の帰化選手が代表メンバーに選出されています。
その4名とはDFヴィクター・イグボネフォ(ナイジェリア出身、タイリーグPTTラヨーンFC)、MFステファノ・リリパリ(オランダ出身、バリ・ユナイテッド)、FWベト・ゴンサウヴェス(ブラジル出身、マデュラ・ユナイテッド)、FWオサス・サハ(ナイジェリア出身、ティラ・プルシカボ)ですが、マレーシア代表のタン監督は、MFLでの既に(自分たちより身体の大きな)外国人選手との対戦経験があるので、インドネシア代表の帰化選手については心配していないと、英字紙スターが伝えています。さらにタン監督は、過去6試合で完封勝ちは1試合しかないことから、試合開始直後の時間帯の失点に注意したいとも述べています。
その4:セキュリティー
インドネシアの人口2億6000万人に対してマレーシアは3200万人と、国の規模には大きな差がありますが、それでもこの両国には強力なライバル関係があります。ともにマレー系住民が大多数を占め、緩やかな関係を持つ両国(当時はそれぞれ英領マラヤと蘭領東インド)が、1824年にイギリスとオランダの間で締結された英蘭協約により、マラッカ海峡を境とする二つの国に分かれ、その後は政治の分野からスポーツの分野へとライバル関係を展開していきました。
そんなことから、今回、マレーシアとインドネシアがワールドカップ予選同組となったことで、マレーシア側からは、アウェイでの試合での選手の安全について不安の声が上がっています。
英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、不測の時代に備えて、マレーシアサッカー協会FAMとインドネシアサッカー協会PBSIは、地元警察を踏まえた話し合いを既に複数回行っており、インドネシア政府もマレーシアチームとそのサポーターの安全を保障することことを約束しています。
2010年のAFF選手権や2011年の東南アジア競技大会の際には、マレーシア代表チームは、試合後にバラクーダ装甲兵員輸送車でホテルまで送られた経緯があり、今回もホテル近くに同じバラクーダ装甲兵員輸送車が配備されていると報じています。(写真下はバラクーダ装甲兵員輸送車)