8月16日のニュース:タイに敗れるもマレーシアはAFF U18選手権準決勝進出、エアアジアCEO「ブキ・ジャリルをウェンブリーにする」

タイに敗れるもマレーシアはAFF U18選手権準決勝進出
 ベトナムのホーチミンで開催中の東南アジアサッカー連盟AFF U18選手権は、グループスタージ最終戦が行われ、連覇を目指すマレーシアはタイに敗れるも準決勝進出を果たしています。
 初戦のベトナム0-1で敗れたものの、その後はシンガポール3-1カンボジア3−0、そしてオーストラリアに3−0と3連勝と立ち直り、準決勝進出には最終戦まで2分2敗と勝ち星のないタイ相手に引き分けで十分だったのですが、そのタイに0−1とまさかの敗戦を喫しました。しかしベトナムがカンボジア戦で敗れたため、棚ぼたで準決勝進出が転がり込んできました。
 以下グループステージの最終結果です。

順位グループB得点失点得失差勝点
1オーストラリア4012041612
2マレーシア3029369
3ベトナム2126607
4カンボジア203713-66
5タイ12268-25
6シンガポール113312-94
順位グループA得点失点得失差勝点
1インドネシア4102041613
2ミャンマー410113813
3ラオス3028539
4東ティモール2031213-16
5フィリピン104818-103
6ブルネイ005420-160

エアアジアCEO「ブキ・ジャリルをウェンブリーにする」
 マレーシアサッカー協会FAMとマレーシア代表の全ての公式戦をブキ・ジャリル国立競技場で行う了解覚書を交わしたマレーシアスタジアム社の会長で、エアアジアのCEOでもある、トニー・フェルナンデスは、評判の悪いブキ・ジャリルこクルツ競技場のピッチを1年以内に世界でもトップクラスのものに改善すると述べています。
 英字紙ニューストレイトタイムズ電子版によると、ブキ・ジャリル国立競技場を会場として国際サッカー連盟FIFAワールドカップ2022年大会アジア一次予選を戦ったマレーシア代表のタン・チェンホー監督や、やはり先月7月にブキ・ジャリル国立競技場でFAカップ決勝を戦ったクダFAのアイディル・シャリン監督、ペラTBGのメフメト・ドゥラコビッチ監督らから酷評されたピッチについて、現在はそれほど酷いものではないとし、自らがオーナーのイギリス2部チャンピオンシップに所属するクイーンズパークレンジャーズQPRもこのくらいのピッチで試合を行うと述べる一方で、ヨルダン代表との国際親善試合が予定されている8月30日には間に合わないものの、排水、空調なども含めて様々な専門家と協議し、ピッチの改善を約束し、(イギリスの)ウェンブリー競技場のようにしたいと話しています。

8月14日から15日のニュース:JDTアカデミーは東南アジア最高のアカデミー、AMDの選手たちはリムTDの残留を希望、ソーシャルメディアでもファンがリムTDの残留を嘆願、2020年末まで代表戦はブキ・ジャリル国立競技場で開催

JDTアカデミーは東南アジア最高のアカデミー
 マレーシア政府の肝いりで建設され、マレーシアサッカー協会FAMが運営するジュニア選手養成施設モクター・ダハリアカデミーAMDとの契約が更新されないことが決まったリム・ティオンキムTD(テクニカルダイレクター)。彼によると将来プロを目指すのであれば、マレーシアサッカーリーグMFL1部スーパーリーグで6連覇を果たしたジョホール・ダルル・タクジムが運営するJDTアカデミーこそが最良の環境のようです。
 英字紙ニューストレートタイムズによると、リムTDはJDTアカデミーが最先端の設備をそろえ、系統だった指導方針で若手選手を育成する東南アジアでも最高の環境が整っているとし、将来、プロを目指す選手たち、特に自分がかつてTDを務めた国家サッカー選手養成プログラムNFDP出身者が成功する近道であるとしています。
 元マレーシア代表選手で、引退後はバイエルン・ミュンヘンのユースチームのコーチを10年以上も務めたリムTDは、2013年にNFDPのTD兼マレーシアU16代表の監督に就任しましたが、昨年、クアラ・ルンプールで開催されたアジアサッカー連盟AFC U16選手権ではグループステージで敗退したことから、NFDPのTDとU16監督を解任され、AMDのTDに降格させられていました。10月末に切れるAMDのTDの契約も、給与カットが条件で新たな契約が提示されていましたが、それを拒否して退任することが決まっています。

AMDの生徒たちはリムTDの残留を希望
 10月末で契約満了となり退任するAMDのリム・ティオンキムTDについて、AMDの生徒であるラジャ・ムハマド・ハイカル・ラジャ・ムハマド・ザハリとムハマド・ダニアル・ハイカル・モハマド・シャイポルは、リムTDが引き続きAMDで指導することを希望しているとマレー語紙ブリタ・ハリアン電子版に語っています。
 セレッゾ大阪が行なっているアセアンドリームプロジェクトADPにマレーシアから参加しているこの二人は、リムTDは難しいことでもわかりやすく教えてくれ、フィールド上での規律などヨーロッパで当たり前であることを学べる最適な指導者であると述べています。
 実際、2013年のリムTDの就任から5年で、U15代表は先ごろ行われたアセアンサッカー連盟のU15選手権で優勝し、現在開催中のU18選手権でもオーストラリアを破るなど、徐々に若手育成の結果が出てきています。

ソーシャルメディアでもファンがリムTDの残留を嘆願
 マレーシアのサッカー専門オンラインメディアVocket fcによると、マレーシアのサッカーファンの一部も、Twitterで#saveLTK(「LTKを救え」、LTKはリムTDのイニシャル)という運動を展開し、リムTDの直接の雇用主であるマレーシア政府の青年スポーツ省に契約延長を求めているようです。
 Vocket FCでは、このハッシュタグのついたいくつかのメッセージを紹介しています。「ローマは1日にしてならず。育成はすぐに結果が出るものではなく、時間がかかることを理解すべし。とは言え、(マレーシアが優勝した)AFFU15選手権やAFFU18選手権を見れば、育成は順調に進んでいることは明白。」「近年のジュニア、ユース世代の好成績が、(リムTDの)哲学は間違っていないことを示している。マレーシアには彼が必要だ。」
 なおVocket FCはTwitter上でアンケートを行い、1,465名の回答者中、70%が契約延長に賛成しています。

2020年末まで代表戦はブキ・ジャリル国立競技場で開催
 マレーシアサッカー協会FAMは、クアラ・ルンプールにあるブキ・ジャリル国立競技場を運営するマレーシアスタジアム社PSMとの間で、マレーシア代表の公式戦は2020年末まで全試合をブキ・ジャリル国立競技場で行う契約を結んだことをホームページで告知しています。
 FAMのダト・ハジ・ハミディン・ハジ・モハマド・アミン会長と、世界でも有数の格安航空会社エアアジアのCEOでもあるPSM社のタン・スリ・トニー・フェルナンデス会長が出席して開かれた調印式では、国際サッカー連盟FIFAワールドカップ2022年大会兼アジアサッカー連盟AFC選手権2023年大会のアジア二次予選の他、東南アジアサッカー連盟AFF選手権スズキカップ2020年大会など全ての公式戦は全てブキ・ジャリル国立競技場が会場となることが発表された他、FAMとPSM社の双方が合意すればさらに2年間の契約延長が可能とのことです。なお国際親善試合などは、今後もブキ・ジャリル国立競技場以外で開催されるとしています。
 また今後はブキ・ジャリル国立競技場の敷地内に、マレーシア代表の博物館やオフィシャルグッズショップの開設、さらにチケットのオンライン販売化率を100%とすること両者が協力しながら目指すとし、これまでマレーシアでは行われていなかったチケット購入時の座席番号指定なども検討されているようです。
 マレーシア代表はこのブキ・ジャリル国立競技場で今月8月30日にヨルダンと国際親善試合を行った後、FIFAワールドカップのアジア二次予選を迎えます。初戦は9月5日にジャカルタで開催されるアウェイのインドネシア代表戦、そして9月10日にはホームにアラブ首長国連邦を迎えて第2戦を戦います。
(以下はFAMのFacebookより。写真左からサイド・サディック青年スポーツ相、FAMのハミディン会長、PSM社のトニー・フェルナンデス会長)