マレーシアカップの組み合わせが決定
マレーシアフットボールリーグMFLは今シーズンが終了しましたが、マレーシアのサッカーは今度はマレーシアカップで盛り上がります。
日本の天皇杯と同じ1921年に初開催されたマレーシアカップ(ただし1921年のこの地域はイギリス植民地の英領マラヤだったため、当時の名称はマラヤカップ)は、日本に占領されていた1942年から1947年を除いて毎年開催されてきたアジア最古のカップ戦の一つです。
マレーシアにはカップ戦が二つあり、一つはこのマレーシアカップ、そしてもう一つは今週末7月27日(土)に日本人審判団が決勝を担当するマレーシアFAカップ(FAカップ)です。日本の天皇杯同様、アマチュアクラブも含めて予選が行われるFAカップに対し、マレーシアカップはプロクラブのみのカップ戦です。
このマレーシアカップに出場するのはMFL1部スーパーリーグの最下位クアラ・ルンプールFAを除いた11チームと2部プレミアリーグの上位5チーム(ただし、ジョホール・ダルル・タクジムJDT IIとトレンガヌFC IIはそれぞれ1部スーパーリーグ所属のJDTとトレンガヌFCのBチームのため、出場資格はありません)の計16チームで、この16チームが4つのグループに分かれてホームアンドアウェイ形式で予選を行い、各グループの上位2チームが準々決勝に進みます。
昨年2018年の決勝ではペラTBGがPK戦でトレンガヌFCを破って優勝していますが、この試合ではマレーシア人主審の試合のハンドリングに批判が集まったことから、もう一つのカップ戦FAカップの決勝に日本人審判団が採用された経緯があります。
また、このマレーシアカップに出場しない7チームにはチャレンジャーカップと呼ばれる大会が用意されており、マレーシアカップと同時期に細々と試合を行います。
今年のマレーシアカップとチャレンジャーカップのグループ分けは、それぞれ以下の通りです。(MFLのFacebookより、Kumpulanとはマレーシア語で「グループ」の意味です)
リーグ得点王はマレーシアカップに照準
マレーシアフットボールリーグMFLは全節が終了し、PKNS FCのリベリア出身FWクパー・シャーマンが14得点で得点王となりましたが、PKNS FCはリーグ後半に失速し、9位と低迷しました。
英字紙スター電子版の記事の中でシャーマン選手は、得点王になったことは嬉しいが、リーグ戦でより良い成績をあげていればもっと嬉しかっただろうと述べています。前半戦を4勝3分4敗で折り返しながら、後半戦は1勝3分7敗と苦しんだチームについて、シャーマン選手は勝つべき試合を落としたのは残念で、特に後半戦は得点も多かったものの、失点も多かったとして、8月3日から始まるマレーシアカップでは、その点が修正できれば良いと述べています。
シーズン前の個人的な目標として年間20ゴールを挙げていたというシャーマン選手はリーグ戦の14ゴール、マレーシアFAカップの2ゴールにできるだけ多く積み重ねたいとしています。
なおMFL1部スーパーリーグでは、シャーマン選手の14ゴールに続くのはジョホール・ダルル・タクジムJDTのジオゴとスランゴールFAのイフェダヨ・オルセグんゲサンの12ゴール、以下ゴンザロ・カブレラ(JDT、11ゴール)、フェルナンド・ロドリゲズ(クダFA、10ゴール)、パトリック・ライヒェルト(マラッカ・ユナイテッド、10ゴール)と続きます。