3月21日のニュース:エアマリンカップ開幕−マレーシアはシンガポールに敗れる、オマーンはアフガニスタンに大勝

エアマリンカップ開幕−マレーシアはシンガポールに敗れる
開幕前から何かと話題の多かったエアマリンカップが開幕し、マレーシア代表は0−1でシンガポール代表に破れました。
 試合の唯一の得点が入ったのは81分でした。シンガポールリーグのタンピネス・ローバーズでプレーするカイルル・アムリがマレーシア守備陣の間隙を突くパス。これに反応したファリス・ラムリが追いすがるディフェンダーをかわしてゴールを決めました。シンガポールリーグのホウガン・ユナイテッドに所属するファリス選手は、昨シーズンはマレーシアフットボールMFLのPKNS FCでプレーしていたので、マレーシアの選手の特徴が頭に入っていたかも知れません。
 ウルトラス・マラヤのボイコットの影響があったかどうかはわかりませんが、当地の英字紙ニューストレートタイムズのオンライン版によると、90000人収容可能なブキ・ジャリルスタジアムでの試合の有料入場者数はわずか3741名だったとのこと。3月18日に招集されたシンガポール代表に対して、3月12日から合宿を行っていたマレーシア代表にとっては、当初の目的であったFIFAランキングのアップどころか、約2年半ぶりの対戦となった永遠のライバル、シンガポールに苦杯を喫する結果となりました。
 シュート数でみると、マレーシア8本、シンガポール7本と互角でしたが、これがオンターゲットになるとマレーシア1本、シンガポール6本と大きく差がついています。これでは0封されるのも当然かと…。
 この試合の結果、マレーシアは前の試合でオマーンに0−5で破れたアフガニスタンとの3位4位決定戦に回り、シンガポールはオマーンとの決勝に進出します。FIFAランキング167位のマレーシアにとっては、165位のシンガポールに負けても、同じアジアサッカー連盟AFCに所属する147位のアフガニスタンに勝てば、FIFAランキング改善の余地はあるので、3月23日の試合では、是非、ホームのファンの前で意地を見せて欲しいです。
 なお、この試合のGoal.comによる選手採点はこちらです。

オマーンはアフガニスタンに大勝
マレーシア対シンガポール戦の前に行われたもう1試合では、オマーンとアフガニスタンが対戦し、オマーンが5−0でアフガニスタンに大勝しています。
 マレーシアの英字紙ザ・スターのオンライン版によると、今年のAFC選手権アジアカップでオマーンを同国初のベスト16へと導いたピム・ファーベーク前監督に代わって就任したエルウィン・クーマン監督はチームに合流してもまだ6日、指導したのもまだ4回とのことですが、今後はアジアカップのメンバーを中心に若手を融合したチームを作りたいとしています。
 決勝戦では一部メンバーの入れ替えを示唆したものの、エアマリンカップを勝ち取るために試合をする気持ちは変わらないとしています。