2月10日のニュース:国内第2の金融グループがMFL1部の冠スポンサーに、スランゴールFCのホームに今季使用不可の可能性が浮上

国内第2の金融グループがMFL1部の冠スポンサーに
 
マレーシアフットボールリーグMFLの公式サイトでは、マレーシア第2の金融グループCIMB社がMFL1部スーパーリーグの冠スポンサーとなることを発表しています。これにより今季2020年シーズンのMFL1部の名称はCIMBスーパーリーグとなります。
 MFLはマレーシア最大のマルチメディア企業テレコム・マレーシア社(TM社)と3年間にわたるスポンサー契約を結んだことを発表したばかりですが、今回の契約はそれに続く有名企業との契約となります。なおCIMB社はMFL開幕戦として開催される昨季2019年シーズンのスーパーリーグ覇者ジョホール・ダルル・タジムJDT対昨季のFAカップで優勝したクダFAが激突するスンバンシーカップの冠スポンサーになることも決定しています。
 CIMB社は、2016年のリオオリンピックのケイリン競技のメダリストでもある「ポケット・ロケットマン」ことアジズル・ハスニ・アウァンや、アジア人としてスカッシュの世界ランキング1位になったニコル・デイヴィッドなどマレーシア人アスリートを支援してきた他、自社のNPOであるCIMB基金を通じて様々なスポーツの草の根活動にも支援を行なっており、今季クダFAでプレーするハディン・アワンやPJシティーのコギレスワラン・ラジ、パハンFAのデニシュ・ラジャシンガムなど、MFLでプレーする選手の中にもこのCIMB基金の支援を受けたアカデミーの出身者がいます。
 この他、CIMB社の運営するCIMB銀行発行のクレジットカード利用者は、MFLの試合のチケットが割引になることも発表されています。。
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 他のメディアの報道によれば、MFLとCIMB社のスポンサー契約は2年のようですが、TM社に続きCIMB社のスポンサー額は公表されませんでした…
 また、TM社とCIMB社がそれぞれ冠スポンサーとなったTMマレーシアカップ、CIMBスーパーリーグ、CIMBスンバンシーカップと出そろったところで、気になるのがMFL2部プレミアリーグのスポンサー契約です。2016年から2018年まではスポーツドリンクの100プラスがスポンサーでしたが、今季はMFLが冠スポンサーとして政府系企業と交渉中という噂が出ています。
(下はCIMB社とのスポンサー契約を伝えるMFL公式サイトの告知)

スランゴールFCのホームに今季使用不可の可能性が浮上
 今季は2月28日に開幕するMFLに向けて、各クラブは最終調整に余念がありませんが、MFLも開幕に向けて各クラブの本拠地がリーグが規定する条件に適応しているかどうかの検査を行なっています。そんな中、スランゴールFCのホーム、シャーアラムスタジアムがMFLによる検査で不適合と評価されていることがわかりました。
 マレーシアの通信社ブルナマによると、シャーアラムスタジアムの観客席を覆っている屋根部分の一部が剥がれ落ちており、MFLのシャズリ・シャイク・モハマドCOOがスランゴールFCを運営するスランゴール州サッカー協会FASに対して、リーグ開幕前までにこの状況の改善を要望したということです。
 シャズリCOOは、MFLの試合で使用される全てのスタジアムはリーグ開幕日の2月28日から最低でも1週間前までには試合開催の認可を受ける必要があり、シャーアラムスタジアムについては、後日、再度検査を行うと話す一方、この要望後も改善が見られなければ今季中のMFLの試合開催許可は出せないとしています。
 同じ記事の中ではFASのジョハン・カマル・ハミドン事務局長へもインタビューが行われており、シャーアラムスタジアムの損傷については把握しているものの、その修理についてはFASの管轄ではない上、その予算もないとしています。
 シャーアラムスタジアムを管理するダルル・エーサン施設管理社(DEFM社)は数ヶ月前に屋根を修理する業者選定のための入札を行ったことは知っていると言うジョハン事務局長ですが、MFLによる査察とその状況改善の要望については承知していないと話しています。また万が一、シャーアラムスタジアムの使用許可が出ない場合には、スランゴールFCはMFLに協力して、他のスタジアムでホームゲームを開催するとしています。
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 先月1月に開催されたスランゴールアジアチャレンジ(SAC)では、観戦中に降り始めた雨が破れた屋根のすき間から吹き込んできたため、屋根の下にいるのに濡れてしまうという経験を私もしました。1994年完成のシャーアラムスタジアムは大掛かりな補修などはこれまでも行われていません。
 シャーアラムスタジアムが使えなくなる、と言う最悪の事態は避けたいところですが、万が一そうなった場合には、PJシティーFCのホームであるMBPJスタジアム、昨季までスランゴール・ユナイテッドがホームとしていたスラヤン市営スタジアム、UITM FCのホームであるUITMスタジアムなどが候補に上がっていますが、どれも満員になれば8万人収容となるシャーアラムスタジアムの代わりにはならず、上記のどのスタジアムで試合を行っても、スランゴールFCにとって収入面では大きなマイナスです。